• きちびちゃん

企画展示室

谷充央 風景の表/裏

 
谷充央《表裏 75-A》1975年 アクリル、キャンバス 個人蔵
 

一貫して「表と裏」を主題に制作を続ける画家、谷 充央(たに みつお、1945年生まれ)。

谷は、「人は“表と裏” “内と外” “陰と陽”あるいは“本音と建前”を使い分けながら、しかし常にその二面性を包含している“個”」であり、「そんな表裏を一つの面で同時に表現したい」といいます。

最初期には画布の表裏をモチーフとして “表裏があるもの”の形象を画面上に示していた谷ですが、次第に、画布の「裏」側から布地の目を通して「表」側に絵具を滲出させる、という手法を取るようになります。それは東洋絵画などにおける裏彩色とはまったく意を異にするもので、あくまで「表と裏」を同時に表現するための方法です。谷の絵画において表裏は同価であり、いうなれば、谷は「表」でもあって「裏」でもある絵画をつくりだそうとしています。

谷はしばしば、画題を“Landscape”としています。彼のいうlandscape(=風景)は、私たちの外側―当然「内」があっての「外」ですが―に拡がる様相やそのイメージを意味してはいません。「表」と「裏」とがつねに入れ違い立ちあらわれる谷の絵画において、landscape=風景とは、一方向から眺望されるものではなく、「表」でもあり「裏」でもある、あるいは「表」でもなく「裏」でもない、いわば全体です。それは、この現実世界において「表」と「裏」とを包含する私たち自身の在りようとも重なるのです。

本展は、無類なる画家・谷充央の初期作から最新作までを一堂に展観する初めての機会となります。アクリルや油彩などによる絵画、シルクスクリーンによる版画など約50点から、谷の仕事を紹介します。会期中には、〈ぎゃらりー由芽のつづき〉、武蔵野市民文化会館展示室においても特別展示をおこないます。

いまだ世界は不安のなかにありますが、この状況下に、谷の作品は、事象の「表」と「裏」を見据えることの意味を、あらためて私たちに教えてくれるはずです。どうぞご期待ください。

谷充央《Landscape 97》1997年 アクリル、キャンバス 個人蔵

 

【同時期開催!谷充央作品特別展示】①②とも入場無料

会場① ぎゃらりー由芽のつづき(三鷹市下連雀4-15-1-103)

    会期日時:4月16日(金)~25日(日)12:00~19:00 ※4月21日(水)休廊

会場② 武蔵野市民文化会館 展示室(武蔵野市中町3-9-11)

    会期日時:4月16日(金)~25日(日)11:00~18:00 ※4月21日(水)休館

 

【関連イベント】*詳細はこちら→◎◎◎

担当学芸員によるギャラリートーク(40分程度の予定です)

①4月17日(土)13:00- 

②5月16日(日)14:00- 

 

谷充央《Landscape 98-13》1998年 アクリル、キャンバス 個人蔵
 
 
谷充央 風景の表/裏
4月10日(土)~5月30日(日)
休館日4月28日(水)・5月26日(水)
10:00~19:30
一般300円・中高生100円(小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料)
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人武蔵野文化事業団)
協力:ぎゃらりー由芽、武蔵野市民文化会館
 

【新型コロナウイルス感染症予防のためご協力をお願いいたします】

■入館時はマスクの着用をお願いいたします

■入口にて非接触型体温計により検温させていただきます

■館内各所に消毒液を設置しておりますので、入退館の際は手指を消毒してください

■入館時、日時・代表者氏名・連絡先電話番号・住所(市町村名)・人数のご記入をいただきます(書式は美術館ホームページよりダウンロードいただけます

■ご滞在は1時間程度を目安としてください

■他のお客様とは2m程度の距離をとっていただき、飛沫拡散防止のためできるだけ会話はお控えください

■密集等の混乱を防ぐため、18:30頃までを目安にお越しください

■混雑した場合は人数制限をおこない、ご入館いただけない場合もございますので、ご了承ください