カンゲキのススメVol.9 無名塾「無明長夜-異説四谷怪談-」


 

カンゲキのススメは、東京を中心として、これから始まる公演のご紹介を主に行うページです。演劇初心者の吉祥寺シアターの新人職員O君が、先輩職員Kさんに色々と観劇にあたっての質問をしていきます。お読みになっていただいた方に、今までは知らなかった劇団や新しい魅力などを見つけていただき、劇場へ足をお運びいただくきっかけになればと考えております。

今回取り上げるのは、10月より上演が始まる無名塾『無明長夜-異説四谷怪談-』です。 


【武蔵野文化事業団にて、チケット販売中!】
無名塾『無明長夜-異説四谷怪談-』 10/8(月)~14(日)
公演詳細→ http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2012/06/mumeijuku.html

 

O君:こんにちは!秋の気配を感じるようになった今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?芸術の秋を象徴すべく、10月の吉祥寺シアターでは公演が立て続けに2本上演されます。10月前半は8日(月)から始まる無名塾『無明長夜-異説四谷怪談-』!吉祥寺シアターで上演するのは初めてということです!

Kさん:主宰の仲代達矢さん要する無名塾は、今年で設立37年。多くの実力ある俳優を輩出してきた実績から高い人気を誇る俳優養成所でもあって、入塾審査の倍率は非常に高く「劇団の東大」と称されるほどの狭き門なの。

O君:役所広司さん、若村麻由美さんなど、現在もテレビや映画で活躍している数々の俳優さんを輩出していますね。

Kさん:歴史と実力を兼ね備えていて、俳優養成所で鍛え上げられた役者さんたちの演技は注目よね。一度は観ておきたい、観ておくべきだと思うわ。

O君:さて、今回上演される『無明長夜-異説四谷怪談-』は1998年度文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作受賞作品の初上演ということですが、どのような作品なのでしょうか。“異説四谷怪談”ということで、自然と怖いイメージを抱いてしまうのですが・・・

Kさん:男と女の憎み合い、裏切り合いのなかで生まれる「真実の愛」がどう表現されるか、注目してほしいわ。というのもこの作品、勧善懲悪をテーマとした鶴屋南北『東海道四谷怪談』を基にして作られているの。良いことは良い、悪いことは悪い、世の中には善か悪かどちらしかないという一貫したテーマが見えるお話が原作になっているのね。でも『無明長夜-異説四谷怪談-』を書いた松永尚三さんは、「人間の善悪は人と人との関係から生じるものであり、絶対悪は存在しない」というテーマをもってこの作品を書き上げているわ。あくまでも人間の業の追求を描きながらも、善悪を超えたところにある真実の愛、永遠の愛といったものを照らし出そうとしているように私は感じたわ。

O君:『東海道四谷怪談』では、お岩という女性が夫である伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす話が中心となっていますよね。本作ではその部分がどういう風に描かれるのか、とても興味があります。

Kさん:人間の醜い部分と、純粋な部分が痛いくらいに見えてくる作品になると思うわ。私も今から楽しみね。そうそう、今回の作品に出演する役者さん全12名から公演に向けてのコメントが届いているみたいよ!皆さんの公演に懸ける意気込みが感じられる熱いコメントがたくさん!

O君:ますます公演が楽しみになってきたぞ~!




更に詳しく『無明長夜-異説四谷怪談-』に迫る!

O君:そうだ、少しあらすじについて調べてきました。自分なりにまとめてみますと・・・四谷屋敷の伊右衛門の妻・お岩が病気で命を落とした後、伊右衛門は隣家の伊東喜兵衛の娘・お梅と婚約します。そんな折、四谷家に幽霊が出没するという不可解な騒動が。その騒動とお岩の死に何らかの因果関係があるのではないかと思われたとき、伊右衛門とお梅の結婚式の日に幽霊の正体が明らかになる、とのことでした。

Kさん:お岩の毒殺説が流れたり、四谷家を陥れようとする者が出てきたり、人が殺されたり、とにかくもう、大変なのよ…。

O君:愛憎や裏切り、嫉妬など、どろどろした世界になりそうですね…!それから今回、演出を担当するのは演劇企画集団THE・ガジラの鐘下辰男さんです!紀伊國屋演劇賞個人賞や読売演劇大賞、最優秀演出家賞を受賞するなど、数々の演劇・演出家賞を受賞している日本を代表する劇作家・演出家の一人ですよね。

Kさん:鐘下さんの演出は複雑な人間関係の中で浮かび上がる人間の「生」というものを骨太に表現する部分が特徴的で、臨場感ある展開が見どころね。人間の内に隠されたリアリティを深くえぐるような演出が多かったり、人間が本来持っているアイデンティティや生存意義を掘り下げていくような部分もあって、独創性は演劇界でも際立っていると思うわ。近年では海外での評価も非常に高くて、アジアを中心に世界的に現代演劇・新劇の創作など幅広い活動を続けているわね。過去には江戸時代幕末期における新撰組の男たちを表現した作品だったり、近松門左衛門の名作『曾根崎心中』を現代的要素を組み込んで発表したり、歴史文学などの演出が目立つわ。

O君:人間の業がうごめく世界を、どのような演出で表現するのかとても楽しみです!役者陣は全12名。お岩役の渡辺梓さんはNHK朝の連続テレビ小説「和っこの金メダル」のヒロイン役をつとめ、お槙役の岡本舞さんは同じく朝の連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」や大河ドラマ「徳川家康」、ドラマ「3年B組金八先生」に出演するなど活躍されていますね。今回は今までの本公演のメインでもあった仲代達矢さんなしで、無名塾の塾生たちによる初めての「本公演」となる記念すべき公演となっています。イケメン・美女揃いの役者陣に大注目です!!!

Kさん:無名塾『無明長夜-異説四谷怪談-』 は吉祥寺シアターにて10月8日(月)~14日(日)まで開催予定です。チケットをお求めの方は武蔵野文化事業団チケット予約までどうぞ。10月が待ち遠しいわね!


無名塾『無明長夜-異説四谷怪談-』 公演詳細ページはこちら!
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2012/06/mumeijuku.html

チケット予約はこちらからどうぞ!https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/

無名塾HP  http://www.mumeijuku.net/