カンゲキのススメVol.14 無名塾『ウィリアム・シェイクスピア』


カンゲキのススメは、東京を中心として、これから始まる公演のご紹介を主に行うページです。演劇初心者の吉祥寺シアターの新人職員O君が、先輩職員Kさんに色々と観劇にあたっての質問をしていきます。お読みになっていただいた方に、今までは知らなかった劇団や新しい魅力などを見つけていただき、劇場へ足をお運びいただくきっかけになればと考えております。

今回取り上げるのは、5月18日より吉祥寺シアターで上演が始まる無名塾『ウィリアム・シェイクスピア』です!!

【武蔵野文化事業団にて、チケット販売中!】
無名塾『ウィリアム・シェイクスピア』 5/18(土)~25(土)
公演詳細→http://www.musashino-culture.or.jp/k_
theatre/eventinfo/2013/01/post-12.html











O君:5月に入りますますお出かけ日和になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?お出かけはぜひ吉祥寺に!そして吉祥寺シアターに!!ということで、5月に注目して頂きたいのがシェイクスピアシリーズの第二弾、無名塾『ウィリアム・シェイクスピア』です!

Kさん:無名塾は吉祥寺シアター二度目の登場ね!前回は主宰の仲代達矢さんが出演しない初の塾生公演で四谷怪談を元にした『無明長夜-異説四谷怪談-』を演劇企画集団THE・ガジラの鐘下辰男さんを演出に向かえて上演したわ。深く魅力的な世界観で、新しい無名塾のイメージを印象付けていたわね。そして今回は注目の塾生公演第二弾!

O君:演出に劇団男魂(メンソウル)の杉本凌士さんを迎えて、シェイクスピアの作品ではなく生涯にスポットを当てた作品を上演するということですが、シェイクスピアの生涯というと・・・?

Kさん:確かにシェイクスピアの作品は知られていても、どんな人生だったかはあまり知られていないのよね。それもそのはず!実はシェイクスピアの生涯の記録はほとんど残されていないの。だから今でも、シェイクスピア別人説や合作説などなど、様々な説が研究されているのよ!素晴らしい作品と共にミステリアスな生涯・・・魅力的よね!

O君:(なんだかアツい・・・)そ、そうなんですね!それについては僕もなんとなく聞いたことがあります!「空白の7年間」とか何とか・・・

Kさん:そう!「空白の7年間」はシェイクスピアの記録が全く残っていないまさに空白の時期で、その間にシェイクスピアは故郷であるストラトフォード・アポン・エイヴォンから大都市ロンドンに移っているの。田舎で暮らしていた青年がどうやってロンドンで劇作家になったのか、という一番の謎が人を惹きつけるのね。

O君:なるほど。では『ウィリアム・シェイクスピア』もこの「空白の7年間」に焦点を当てた作品ということになるんですね。普通の青年が劇作家として目覚めるまでのサクセスストーリー!楽しみです。

Kさん:『ウィリアム・シェイクスピア』の予告動画が配信されているからチェックしてみてね。



O君:かっこいですねー!!あれ?でもこの作品ってシェイクスピアの生涯を描いているんですよね?なんで妖精が出てくるんですか?

Kさん:実はこの作品ではシェイクスピア自身が劇作家として目覚めるまでの苦悩だけでなく、シェイクスピア作品の名場面の美しい情景も取り入れられているの。だから、『夏の夜の夢』でもお馴染みの妖精たちが登場して、美しい音楽と共にシェイクスピア作品の幻想的で美しい世界観を再現しているのよ。

O君:つまり一人の青年の成長を見守るうちに、自然と名作の世界観に触れることが出来るということですね!シェイクスピアの生涯だけでなく、シェイクスピア作品の魅力も味わえる、一度で二度美味しい作品!まさにいいとこ取りですね!!だったら僕のようにシェイクスピア作品にあまりなじみがない方でも気軽に楽しんで頂けそうですね。

Kさん:そうね!シェイクスピア作品は長くて堅苦しくて難しくて・・・と感じている方でも親しみやすく感じて頂ける作品になるんじゃないかしら。


さらに詳しく『ウィリアム・シェイクスピア』に迫る!!


O君:あのーすごく聞きにくいんですが 『夏の夜の夢』に出てくる妖精の王オベロンとティタニアって一体?

Kさん:え!?まさか『夏の夜の夢』を知らないの!?まぁO君にも分かるように説明すると、妖精の王オベロンとティタニアはシェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』の主役とも言える妖精の王様とその妻の名前なの。この二人はまさに喧嘩するほど仲がいい夫婦ではあるんだけど、妖精というだけあっていたずら好きだから人間にもちょっかいを出して大騒ぎになるのよね。そんな妖精たちがこの作品でも登場して、『夏の夜の夢』で見られる美しい情景も再現されるわ。

O君:なるほど。「『夏の夜の夢』に出てくる喧嘩するほど仲がいい妖精の夫婦」と(メモを取る)はい!もっと勉強してきます!

Kさん:今回の作品では『夏の夜の夢』以外に、『マクベス』『リア王』『リチャード2世』などの名作もシェイクスピアの視点で描かれていくから、シェイクスピア作品を一度は観たことのある人なら思わずニヤリとしてしまうシーンがたくさんあるはずよ。そして気になった作品があったら是非原作をチェックしてみるとより作品を楽しめるはず!ちなみにシェイクスピアシリーズでも来年3月に『夏の夜の夢』原作の作品が登場予定だから是非読んでみて欲しいわ!日本でも一番人気の名作喜劇なのよ。もちろん四大悲劇のひとつリア王もー

O君:(話がずれてる!!)と、ところで、今回の戯曲、上演は日本では二回目となるそうですが?

Kさん:今回の脚本はカスパー・ヨハネス・ボイエという劇作家の作品で、初演以来長らく上演されていない作品だったのよ。それが2010年にサントリーホールで世界初再演、日本では初めて上演され、注目を集めたわ。このときは戯曲に合わせて作曲されたフリードリヒ・クーラウの楽曲演奏をメインにした上演だったから、演劇としての魅力に注目した今回の上演はある意味日本初と言えるかもね。しかも、今回演出を手がける杉本凌士さんは、サントリーホールでの上演でも演出を務めていたのよ。作品の魅力を知り尽くした演出家が、歴史と実力を兼ね備えた俳優養成所で鍛え上げられた役者さんたちとタッグを組んでシェイクスピアの謎多き生涯に挑むのよ!

O君:と言うことは、より深まった世界観が期待できるということですね!『無明長夜-異説四谷怪談-』でも難しい役どころを魅力的な役者さんが妖艶に演じていましたし、今回もストーリーだけでなく役者さんの演技にも注目ですね。ちなみに今回の『ウィリアム・シェイクスピア』の上演ではそのクーラウ作曲の音楽は聴けないのでしょうか?

Kさん:そんなことないわ!今回はエレクトーン奏者・鷹野雅史さんの演奏で『ウィリアム・シェイクスピア』の世界観を彩るそうよ。音楽監修をインターナショナル・フリードリヒ・クーラウ協会の石原利矩さんが担当するということで、クラシックファンの方にも満足して頂ける公演になるんじゃないかしら。

O君:名優・仲代達矢によって鍛えられた無名塾塾生の演技力と、幻想的で美しい音楽が一度に楽しめるなんて、公演がますます楽しみになってきました!
『ウィリアム・シェイクスピア』は5月18日(土)~25日(土)まで上演されます。チケットのお求めがまだのお客様は武蔵野文化事業団チケット予約お電話、もしくはネット予約までどうぞ。たくさんのご予約をいただきまして土日の公演は武蔵野文化事業団販売分のチケットが完売となりましたので、平日公演がおすすめです。新緑の季節に吉祥寺の街と、名作の美しい響きを味わう一日はいかがでしょうか。皆様のご来場お待ちしております。


無名塾『ウィリアム・シェイクスピア』公演詳細ページはこちら!
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2013/01/post-12.html

ご予約はこちらからどうぞ!→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
無名塾HP→http://www.mumeijuku.net/atelier_kouen.html