カンゲキのススメVol.18  ala Collection シリーズvol.6『秋の螢』


カンゲキのススメは、東京を中心として、これから始まる公演のご紹介を主に行うページです。演劇初心者の吉祥寺シアターの新人職員O君が、先輩職員Kさんに色々と観劇にあたっての質問をしていきます。お読みになっていただいた方に、今までは知らなかった劇団や新しい魅力などを見つけていただき、劇場へ足をお運びいただくきっかけになればと考えております。

今回取り上げるのは、10月10日(木)より吉祥寺シアターで上演が始まる
ala Collection シリーズvol.6『秋の螢』です!!

【武蔵野文化事業団にて、チケット販売中!】
ala Collection シリーズvol.6『秋の螢』10月10日(木)~10月16日(水)
公演詳細→http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2013/09/-ala-collection-vol6.html








O君:最近夜はめっきり涼しくなって、過ごしやすい秋の空気を感じる今日この頃、今の季節にぴったりな公演がやってきます!!その名も『秋の螢』です!!

Kさん:まさにこの季節にぴったりな公演よね。今回上演される『秋の螢』は舞台だけでなく映画やドラマなどの脚本を手掛ける鄭義信さんの幻の名作といわれているの。なぜ幻の名作なのかというと、この作品が上演されるのはなんと12年ぶりなの!!O君はもちろん作者である鄭義信さんはリサーチ済みよね?

O君:もちろんです!鄭義信さんはビートたけし主演で話題となった映画『血と骨』の脚本を手掛け、2008年に『焼肉ドラゴン』で第12回鶴屋南北戯曲賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している脚本家・演出家なんですよね。最近では去年、草なぎ剛さん主演で上演された日韓合作作品『ぼくに炎の戦車を』の作・演出を務めて話題になりました!

Kさん:そう!!日本でも韓国でもかなり話題になったようね。鄭義信(チョンウィシン)さんの作品には辛い境遇や悩みを抱えている人々がよく登場するの。そんな彼らの生活や心情を日常的な視点から鮮やかにユーモアも交えて描き出しているの。彼らの心境の変化は劇的というより日常的だから、見ている私たちの心情にもぴたっと寄り添ってくるのよね。でもそんな日常の風景の中に強いメッセージが込められている印象があるわね。それになんと言っても鄭義信さんと吉祥寺シアターには深い関係があるの!!実は8年前の吉祥寺シアター杮落としのために新作を書き下ろしてくださったのが、他でもない鄭義信さんだったのよ。そんな鄭義信さん作・演出で上演された『カラフト伯父さん』よりも前に作られた名作『秋の螢』を吉祥寺シアターでお客様に見ていただけるなんて本当に感慨深いわ。それにしてもO君、不意打ちの質問にちゃんと答えられるなんて!!成長したわね・・・。

O君:僕もそろそろ一人前ですから!!もちろん作品の情報もリサーチ済みですよ!この『秋の螢』は12年前に初演された際にも今回と同じ松本祐子さんが演出を務めていたんですよね。松本祐子さんは文学座所属の演出家で、ストレート・プレイからミュージカルまで様々な作品を手掛け、文学座内外で大活躍されています。今回は12年を経ての再演で、作品にどんな広がりが生まれるのか期待大です!それに、出演者の方も連続テレビドラマ小説「おしん」でお馴染みの女優小林綾子さんに、ドラマや映画で渋い魅力を放つ渡辺哲さんをはじめとする豪華な方々がそろっています!!

Kさん:O君、こんなに立派になって・・・(涙)そうなの!!それに、そのお二人以外の出演者も小劇場ファン必見の布陣なのよ!細見大輔さんは演劇集団キャラメルボックスを退団されてからも様々な舞台で活躍されているし、福本伸一さんは劇団ラッパ屋で活躍される一方、ドラマや映画にも出演されているわ。粟野史浩さんは去年の文学座公演『エゲリア』ですでに吉祥寺シアター出演済みで、どの出演者も皆さん実力派なの!!

O君:なるほど!脚本・演出だけでなく役者さんの演技も要チェックな公演ということですね。そういえば、今回の公演の予告動画が公開されていました!! 





Kさん:稽古中の出演者の皆さんの真剣な表情とおちゃめな表情が垣間見れるすてきな動画よね。ますます公演が楽しみだわ!特に細見さんの最後の台詞が気になるわね。ぜひ劇場でこの台詞の意味を確認していただきたいわ。

O君:確かに最後の細見さんの台詞は意味深ですね。チラシには「おかしな人々の擬似家族ドラマ」とあるし、幽霊も登場するみたいだし・・・一体どんなストーリーなんでしょうか?

Kさん:そうね、今回の舞台は本当の家族ではない彼らが「家族になっていく」物語と言えるわね。登場人物たちは、みんないろいろな過去を抱えているんだけど、偶然にも出会って同じ家に住むことで、同じ時間を共有したからこそ生まれる「絆」で「家族」になっていくの。それに登場人物はみんな個性的で憎めないキャラクターだから、思わずニヤっとしてしまうシーンもたくさんあるわ。そんなシーンのキーパーソン(?)が幽霊なのよ!!

O君:確かに皆さん個性的なキャラクターなのは予告動画からも伝わってきますね!!そして予告動画でも気になっていたキーパーソン(?)となる幽霊がすごく気になります!「家族」や「絆」がテーマになる物語ということで、公演タイトル同様、故郷が恋しくなるこの季節には本当にぴったりですね。

Kさん:そうね。公演を観た後、ふと家族や友人の声を聞きたくなる、家族との何気ない会話が懐かしくなるような作品に仕上がっているんじゃないかしら。是非劇場で作品の世界を楽しんで頂きたいわ。 


さらに詳しくala Collection シリーズvol.6『秋の螢』に迫る!!


Kさん:じゃあもちろんO君はこの可児市ala Collection シリーズのこともリサーチ済みよね?

O君: え!?えーっと・・・可児市文化創造センターで作られているシリーズですよね?

Kさん:あら?それだけ?褒めて損しちゃったわ。まだまだ一人前にはほど遠いわね・・・。この可児市ala Collection シリーズはその名の通り、岐阜県可児市にあるアーラという愛称で親しまれている可児市文化創造センターで作られているシリーズなの。「新作主義の日本演劇界における消費され続ける戯曲に対し、あえて過去の優れた戯曲に焦点を当て、リメイクして作品を再評価する。」「アーチスト・イン・レジデンスを基軸として、第一線で活躍する俳優・スタッフが可児市に滞在しながら作品を制作し、可児市から全国に発信する質の高い作品を作る。」という2つのコンセプトをもとに作られているの。このシリーズは吉祥寺シアターに今回で4回目の登場で、毎年吉祥寺シアターでも毎年人気の高い公演なのよ!

O君:なるほど「あえて過去の優れた戯曲に焦点を当て」という点から今回は鄭義信さんの『秋の螢』が選ばれたわけですね。確かに海外の過去の名作戯曲は日本でもよく上演されるけれど、日本の戯曲はいつも新作ばかり上演されているという印象が強いですよね。吉祥寺シアターでも現在公演中の三好十郎作『冒した者』もそうですけど、日本の名作戯曲にスポットを当てるとまた新しい発見もあってすごく面白いですよね。一つ目はなんとなく分かったのですけど、二つ目の「アーチスト・イン・レジデンス」って??

Kさん:そうね、ちょっと難しく聞こえる言葉だけど、簡単に言えば芸術家をある地域に呼んで、そこに滞在しながら作品を作っていくということね。日本では首都圏から少し離れた場所にある劇場で多く行われていて、地域の活性化の事業としても注目されているの。特にアーラでは劇場のスタッフさんだけでなく、地域住民による市民サポーターがすごく協力的なんですって!その様子がala CollectionシリーズFacebookでも紹介されているわ!!

O君:市民サポーターさんが手作りのパンやご馳走を差し入れしてくださるなんて素敵ですね。それに演劇の作成現場であるけいこ場に入れることなんてなかなか無いですから、地域の方々にとってもすごく貴重な体験になりますよね。演劇キックの観劇予報にアップされている『秋の螢』製作記者発表リポートでは地域の方々だけでなく、出演者の皆さんも可児市という素敵な地域から様々なパワーをもらっている様子が伺えますね!!僕も可児市に行ってみたいなぁ。

Kさん:そうね。素敵な可児市の市民サポーターと環境に支えられて作品が出来上がって行く様子が目に浮かぶわよね。自然の多い環境と広い劇場とけいこ場があるからこそ出来る贅沢な作品製作の形で本当に素敵!!何より劇場が地域の人々に愛されているというのが理想的よね。アーラのように吉祥寺シアターも地域の方々に愛される劇場になっていきたいわね!!

O君:はい!!まだまだ一人前認定はされなかったですが、吉祥寺シアターがより皆様に愛される劇場になるよう僕も頑張ります!10月10日(木)に初日を迎える『秋の螢』のご予約は各公演前日16時まで受付けております!!今回の公演でもご来場のお客様全員に可児市からバラのプレゼントがあるとのこと!観劇と一緒に是非素敵なバラをお楽しみください。また10月11日(金)と12日(土)には可児市の物産展を劇場で開催します!!ご観劇と一緒に可児市の名産品をチェックしてみて下さい。皆様のご来場お待ちしております!!


ala Collection シリーズvol.6『秋の螢』公演詳細ページはこちら!
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2013/09/-ala-collection-vol6.html
ご予約はこちらからどうぞ!→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
ala Collection シリーズvol.6『秋の螢』HP→http://www.kpac.or.jp/collection6/