カンゲキのススメVol.28 青☆組 『星の結び目』


カンゲキのススメは、東京を中心として、これから始まる公演のご紹介を主に行うページです。演劇初心者の吉祥寺シアターの新人職員O君が、先輩職員Kさんに色々と観劇にあたっての質問をしていきます。お読みになっていただいた方に、今までは知らなかった劇団や新しい魅力などを見つけていただき、劇場へ足をお運びいただくきっかけになればと考えております。

今回は7月4日(金)より吉祥寺シアターで上演が始まる青☆組『星の結び目』の特集です!!

【武蔵野文化事業団にて、チケット販売中!】
青☆組『星の結び目』 7/4(金)~9(水) 公演詳細↓
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2014/02/post-22.html













O君:いいお天気が続いていますね!僕が休みの日は必ず雨が降るという「一人梅雨」状態は続いていますが…そろそろ、梅雨も明けそうな、今日このごろ。皆様いかがお過ごしでしょうか。

Kさん:O君の休みに雨が降るのはもう二ヶ月は続いているから、そろそろ「雨男」を認めたほうがいいんじゃないかしら?そんなじめじめな雨男のO君はさておき(笑)、まさに初夏のさわやかな季節にぴったりの公演になりそうな青☆組『星の結び目』。まずは青☆組を紹介してくれるかしら?

O君:(じめじめなんてヒドイ!…)き、気を取り直して、青☆組は劇作家・演出家であり青年団演出部にも所属する吉田小夏さんが主宰を務める劇団です。吉田さんは『時計屋の恋』や『雨と猫といくつかの嘘』等4つの作品で、日本劇作家協会新人戯曲賞に入賞されていて、そのほろ苦くも温かい音楽的で緻密な戯曲と、糸を紡ぐように丁寧な演出で幅広い年代に支持されています!!

Kさん:そうね。青☆組の舞台では、繊細な人間の感情がとても丁寧に描かれていて、スピーディーな展開というよりは、じんわりゆっくりでもしっかりと観客の感情に迫ってくるような印象なのよね。それに青☆組の組員(青☆組では劇団員の方を「組員」と呼ぶそうですよ。)の皆さんはとても演技派で魅力的な役者さんばかり。丁寧な演出と演技で作られる幻想的ながらもしっかりとした人間の営みを感じる舞台という印象ね。O君はどんな印象を持っているかしら?

O君:僕は以前、吉田さんが「青☆組を”何か”に例えると?」という質問に「美味い蕎麦屋みたいなカンパニー」と答えていたのがすごく印象的だったんです!これってどういう意味なのでしょうか?

Kさん:確かに「美味い蕎麦屋」って面白い表現よね。でもまさにその言葉通り青☆組の作る舞台は、疲れたときでも食べたくなる蕎麦と同じように「いつでも見たくなる舞台」だと思うわ。例えばミュージカルって上演時間も長いし、元気なときに見ないとなーと思うんだけど、青☆組の舞台なら疲れているときでも見たいと思うような舞台なのよね。むしろ疲れてるときだからこそ、より作品の中に流れる優しさに気付けることもあるような気もするわ。

O君:(ボソッと)ミュージカルを元気なときに観たいというのはKさんの歳のせいなんじゃ…?(鋭い視線を感じて)で、でも!確かに、吉田さんはご自身でも「前衛性より普遍性を大切にしていて、日本の風情や日本語を大切にした作品作りにもこだわっている」とおっしゃっているとおり、劇中の一言一言にこだわりを感じますし、その一言の台詞に至るまでの過程も本当に大切にされているという印象がありますよね!!

Kさん:あら、O君!良いこと言うようになったわね。その通り、青☆組の作品は細部までの丁寧なこだわりによって作られるシンプルながらも奥深い味わいと、後味のさわやかさがまさに「蕎麦」なのかも知れないわね。だから演劇ツウのお客様からも好評を得ているのよ。なんだか私への悪口が聞こえた気がするけど…後半の紹介が良かったから聞こえなかったことにするわ!

O君:た、助かった!(泣)その他Kさんの青☆組のおすすめポイントはありますか?

Kさん:そうね、吉田さんが描く幻想的な視点もとても魅力的よね。例えば前回公演の『人魚の夜』では“近未来”の大雨が降る街を舞台にしながら人魚が登場する“昔話”がキーワードとなって物語が展開していったのよね。前々回の公演『マリオン』ではたった一匹で生き残った“ゾウガメ”の話と近未来の日本に生きる“人間”を元にした物語で、こんな風に一見するとかみ合わないのでは?と思うような登場人物を幻想的な世界観によって自然にリンクさせてしまうの。そんな青☆組の舞台は何度も心の中で反芻してしまう“子供の頃に読んだ思い出の絵本”のような舞台だと思うわ。

さらに詳しく青☆組『星の結び目』に迫る!!

O君:今回『星の結び目』は2011年に時間堂という劇団の公演のために吉田さんが書き下ろしたものなんですよね。そして吉祥寺シアターで初めて吉田さん自身の演出で上演されます!!時間堂で上演されたときもかなり好評だったようですから、吉田さん自身が演出することで、また作品にどのような変化が生まれるか楽しみですね!

Kさん:本当に楽しみよね。今回の作品は作・演出の吉田さん自身の一族の系譜とルーツを辿り、曽祖父をモデルに描いた群像劇ということなんだけど、吉田さんは以前東京都の “武蔵野”と呼ばれた地域の出身なんですって。 “武蔵野”といえば吉祥寺シアターがあるのは「武蔵野市吉祥寺」ということで、吉田さんはこの物語を吉祥寺シアター初登場となる今回の公演に是非上演したいと思ったそうよ。

O君:ということは今回は東京“武蔵野”で大正・昭和を生きた人々が主人公となっているんですね。自分のルーツを作品で探るなんて面白い試みですね!でも大正・昭和を生きた人々ということであれば、今を生きる僕達のルーツとなる人々を探ることになりますよね!!

Kさん:O君!珍しく冴えてるわね!!そうね。今を生きる私達が見つめ直すべきルーツがこの舞台にはあるんじゃないかしら。 実は一足先に台本をチェックさせてもらったんだけど、商家を営む一家の物語で、そして月日とともに「時代」の波が一家にもやってくる…という日本の激動の時代を舞台にした物語と、青☆組の特徴でもある幻想的な世界観が混ざり合って素敵な物語だったわ。この物語がどうやって舞台上で展開するのか今から本当に楽しみね!

O君:冴えてる僕が発見したのですが、実は今回の『星の結び目』には青☆組の役者さんだけでなく、吉祥寺シアターに縁のある役者さんがたくさん出演されているんですよ!!青年団所属の小瀧万梨子さんは今年5月の演劇集団砂地『3 crock ~河竹黙阿弥作「三人吉三廓初買」より~』の公演にも出演されていましたよね!渋谷はるかさんは文学座所属で、2008年の文学座アトリエ公演の『ダウトDOUBT-疑いをめぐる寓話-』で吉祥寺シアターの舞台に立っていらっしゃいました。西村壮悟さんはアマヤドリ『うれしい悲鳴』の再演に出演されていて、ハイリンドの多根周作さんは『ヴェローナの二紳士』に出演されていました!!

Kさん:O君が冴えているなんてやっぱり今日も雨かしらね…。それにしても本当にたくさんの出演者さんの情報を覚えているなんて、さすが「若い」O君は記憶力がちがうわよねー☆

O君:(はっ!根に持ってる!!)そ、そんな吉祥寺シアターに縁のある皆さんが多く出演されるということで、稽古場にお邪魔して来ました!!その様子がこちらです↓









































Kさん:出演者の皆さんの素敵な表情と丁寧な稽古の様子が垣間見れる写真ね。今回は大正から昭和の武蔵野を舞台にということなので、こだわりの衣裳にも是非注目して頂きたいわね!でもO君、この写真だけだと、どの役者さんがどんな役なのか全然分からないわよ?
O君:実は、これはわざとなんですよ!実は今回の舞台では皆さん早替えがあるとのことですので、是非その早替えによって演じられる配役にも注目していただければと思います!!

Kさん:そこまで気をつけられるようになったなんて、さすが「若い」O君は飲み込みが早いのね…。あ、でもO君!青☆組の公演期間中は雨男のO君は毎日てるてる坊主を作るか自宅待機にしてね。雨が降るとご来場してくださるお客様も大変なんだから!

O君:(あーまだ根に持ってる…!)わかりました!明日から毎日てるてる坊主作ります!!というわけで、7月4日から公演が始まる青☆組『星の結び目』初夏のさわやかなこの季節に是非見ていただきたい作品です。皆様のご来場お待ちしております!!


青☆組『星の結び目』公演詳細ページはこちら!
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2014/02/post-22.html

ご予約はこちらからどうぞ!→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
青☆組HP→http://aogumi.org/top.html