カンゲキのススメ番外編1 小池博史ブリッジプロジェクト『幻祭前夜』稽古場見学会


カンゲキのススメは、東京を中心として、これから始まる公演のご紹介を主に行うページです。
今回は番外編として、劇場職員Kさんによる、小池博史ブリッジプロジェクト『幻祭前夜』稽古場見学会レポートです!

【武蔵野文化事業団にて、チケット販売中!】

2015年12月8日(火)~12月16日(水)
小池博史ブリッジプロジェクト 汎アジア計画『幻祭前夜 ―マハーバーラタより』
 

皆さん、つくばエクスプレスに乗ったこと、ありますか?
何を隠そう私、いままで一度も乗ったこともなければ、車両を見たこともない、駅がどこにあるのかも知らない、という有り様でした。

そんな私ではありますが、11/11のポッキー&プリッツの日に、小池博史ブリッジプロジェクト『幻祭前夜』の稽古場に見学会にお邪魔してまいりました!つくばエクスプレスとはなんぞ関係があらんやと申し上げますと、現在、小池博史ブリッジプロジェクトご一行様、千葉県は流山市、つくばエクスプレス「流山セントラルパーク駅」徒歩3分の、流山市生涯学習センターで、製作活動の真っ只中だったのです。

というわけで、東京都は武蔵野市の吉祥寺から、途中3回の電車の乗り換え(新宿、日暮里、北千住!)を経て、やって来ました、稽古場へ!

「『マハーバーラタ』の世界が、私たちの生活にどういう意味を持っているか、どのように繋がっているかを少しでも感じて欲しい」と、あえて今、「マハーバーラタ」に取り組む意義を熱く語って下さっているうちに、あっという間に通し稽古がスタートの時間に。時間いっぱいまでお話しいただいた小池氏は、次の瞬間には演出家の顔にさっと戻り、ご自身のお席へ。私たちも舞台前の座席に移動します。

 

 

「1秒の感覚」「数センチの距離」をアジャストし、空間・音・動きのリズムが噛み合うように、改良を積み重ねていくという、小池氏の舞台ではさもありなんと感じさせられます。しかも、前回の第2章も、今回の『幻祭前夜』も、キャストの方々は、文化もベースにある動きも、そして勿論体型も、全く異なる方々が集まって創り上げているので、その違いは尚のこと顕著なのかも知れません。

 

また、動きの多い舞台なので、却って時々訪れる「静止」の瞬間が意識に残るのも大きな特徴だと感じました。「マハーバーラタ」という長い長い物語を、そして遠い昔の神々の物語に、この静止の瞬間のイメージから繋がっていけるような、その一瞬が永遠の時間へと繋がっていくような感覚に陥ります。

と同時に、小池氏からは「舞台は身体を見せてナンボ」というお言葉もありましたが、その静止した身体がそのまま無限大の宇宙に繋がるようでもあり、舞台を観る私たちはそのまま古代インドの神と人間が共存する世界へ繋がっているのだと感じさせられます。

 

全員が集まって稽古をするのは、まだ4回目だったということもあり「これから本番までにまた全く違うものになるはずです」と小池氏は通し稽古終了後に力強く語っていましたが、タイ、中国、フィリピンでの上演を経て、どのように進化を遂げるのか、とても楽しみになりました。

 

2020年まで続くという、この小池博史ブリッジプロジェクトの「マハーバーラタ」プロジェクト。2020年には長大な物語を1つの舞台に纏め上げる予定だそうです。第1章、第2章は日本では現在のところ未上演で、来年の第3章も今回の『幻祭前夜』とは違い、他国で製作されるそうです(インドネシアを予定しているとのこと)。このプロジェクトの日本での上演予定は、現在のところ12/8からの吉祥寺シアター公演のみが決まっている状況です。そんなわけで、今回の『幻祭前夜』の上演は、日本で舞台芸術を愛する皆様には是非とも全ての方にご覧いただきたいです。チケットのご予約は下記のリンク先よりどうぞ!

 

小池博史ブリッジプロジェクト 汎アジア計画『幻祭前夜 ―マハーバーラタより』
公演詳細:http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2015/08/post-40.html
チケット予約はこちら:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=110&type=O

稽古場見学会の写真をもっと見たい方はコチラ!(吉祥寺シアターFacebookページへ移ります)

 

『幻祭前夜』あらすじ

舞台ははるか昔、神も人も共に生きていた頃の物語。「バラタ族」という一つの家族が、富と権力を求めて「クルの血を引く者」と「パーンドゥの血を引く者」とに分かれ、対立を深めてゆく。両家の対立は欲望や嫉妬、怒り、悲しみなどから、やがて世界を揺るがす程の大戦争を引き起こす・・・・・・。クル家とパーンドゥ家の対立が勃発し、パーンドゥ家は森の奥深くに追放される。パーンドゥ家は森の中で苦難の13年間を送るも、クル家への復讐の炎は消えず、遂に起こる両家の「大戦」前夜までを描く。