"メルロー"のようなお芝居

投稿者:Director's Choice

 
Chateau Les Trois Croix 2009 Fronsacを飲む。ワイン日記を見ると、僕の飲んだ7500本目のワインだ...。シャトー・ムートン・ロートシルトの醸造責任者だったパトリック・レオンが作っているので、3000円を切るワインとしては高いレベルにある。メルロー80%なので、抜栓すると早くもメルローの甘さがやってくる。


メルローを飲むと5月に吉祥寺シアターで上演する東京タンバリンのことを思い出す。毎日芝居を観続けているとやはり疲れてしまう。そんなときにタンバリンの芝居「お買いもの」は本当にポップで照明から装置の隅々まで神経の行き届いた、ホッとする舞台だった。
毎日これでもかと、カベルネ・ソーヴィニョンのワインを飲んでいると、サンテミオンのメルローが優しくてホッとする。そんな感じなのである。


東京タンバリンの脚本を書いている高井さんに「メルローのような芝居で、僕はとても好きです」とオファーしたのだが、ワインオタクしかわからない変なオファーだったことだろう。


もちろん高井浩子という"もの書き"はこうした傾向の芝居だけを書いているわけではないので、次の吉祥寺シアターでの舞台「婦嶽百景」では、同じメルローでも大人の媚薬と呼んでもいいポムロールに近いものが登場するのではないだろうか......。