昨日に続き・・・

書いた人:コモト


昨日のH.Hさんのブログにもありますが、東京都美術館で開催中の「東京ノート」を観て来ました。コモトはこれが2回目で、前回は大阪にある美術館で拝見したのを覚えています。思えばその時がコモトの青年団初観劇だったように記憶しています。当時はまだ演劇を観始めて間もない頃で、演じられていることの半分も、もしかしたら理解できていなかったかもしれません。そんな中でも強い衝撃を受けたシーンがいくつかあり、「この言葉(台詞)は、わたしにとってきっと大事なものになるだろうから絶対覚えておこう!」というようなことを思ったのを覚えています。

時は流れて東京は東京都美術館。2度目の「東京ノート」は2時間弱の上演時間ずっと、泣きたいような笑いたいような気持ちを抱えながら過ごしました。ひとつひとつの台詞が、今、その場所で発せられるために在るような選び方をされていて、観ているこちらもそれを丁寧に掴みながら時間を共有している。とても貴重な体験でした。

おそらく海外の方用に、英語字幕を映したモニターが置いてあるのが印象的でした。時折英語の字幕を追いながらの観劇でしたが、英語力のないわたしにもわかるような翻訳で、この台詞が英語だとこう変換されるのねと納得しながら眺めていました。字幕付きの芝居を観る機会があまりなかったもので、翻訳されると途端に言葉の美しさや意図が失われてしまうように勝手に思っていた時期もあったのですが、今回のものを見ると、また新たな美しさや感触を生んでいて、それはそれですごく面白いし可能性がある分野だなあと思い、また新たな興味が生まれました。


■コモト、今日の一冊
戌井昭人『まずいスープ』をご紹介します。芥川賞候補作にも選ばれた作品で、悲劇的喜劇といいますか、ユーモア溢れるストーリーで非常に楽しめます。戌井さんは鉄割アルバトロスケットというパフォーマンスグループの中心メンバーで、「鉄割」のメンバーとしても注目されていて、「鉄割」から戌井さんを知ったという方も多いと思います。いかんなく発揮されているその文才にも、触れてみてもらえると面白いかと思います。


それでは!