スタッフブログ:2013年07月

遠い記憶

                                  書いた人:スピカ    
 夏になると、唐突に見返したくなる夏をテーマとした映像作品がたくさんあります。一例を挙げますと、「月とキャベツ」「サマーウォーズ」「打ち上げ花火、下から見るか、横からみるか」等々。

 それらに共通するものは何かといいますと、“郷愁”ということでした。私が10代までいた親元の田舎は日本の原風景的なものではありませんでしたが、それら映像作品を見るとなぜか懐かしい気持ちになります。やはり日本人の中には、なかば強引にステレオタイプ化されたイメージがインプットされているのかもしれません。と申しますのも、もともと街中に生まれた人でも、田舎というと青い空、白い雲、そして田園風景や畦道・・・それらをなんとはなしにイメージされる方が多いような気がします。これはどこでどういう印象付けがなされるかはわかりませんが、とても興味深く、不思議なことだと思っています。

 それを人間が本来もっている土着的な記憶と言い換えることもできるかもしれません。そういえば記憶といえば以前、故・中島らもさんのエッセイを読んでいた時に子どもの頃はあんなに時間が長かったのに、大人になると時の流れが速くなるのは何故なのだろう?―多くの人が感じるであろう疑問に対し、即断で回答した内容に妙に納得してしまったこととも関係があるような気がします。

 いわく、子どもの頃は学ばなければならない、忘れられない、忘れてはいけない記憶がたくさんある。それに比べれば、大人になればなるほど経験値が増して、さして驚くような出来事に出会うこともないからだ―記憶の密度と時の流れは常に相関関係にあるというのです。誰しも故郷とは言わずとも、かつては自分でもここにあったような郷愁をどこかに抱くものなのかもしれません。

 さて、昨日より吉祥寺美術館の企画展示室で開かれている「佐藤真生展 _家 HOME _」も、おそらくは私たちにそうした記憶の中にある風景、具体的には家、先祖、土地、土着的なものの概念を根本から投げかける展示内容である気がしております。具体的に懐かしい風景ではないにも係らず、どこか自分との接点を感じさせる風景は、時に心を鷲づかみにされることでしょう。それは日本人が本来持っていた動かしようのない記憶のようなものなのかもしれません。解説文には、なるほど画家の佐藤真生さんは故郷・酒田の風景をもとに作品を制作しており、作品のモチーフとなっておりますのは毎年おこなわれる酒田市の山王祭でみた、サーカスや見世物の怪しく非日常的な雰囲気や、祭りのあとの夢や幻のような感覚を取り入れたものであるとのこと。そこにはきっと、私たちが忘れかけていたものがあるはずです。

ぜひ、この機会にご来館されてみてはいかがでしょうか。 

 

ねこのいる日常。

書いた人:しだた

 
 ここ数日は何だかすっきりとしない変な天候が続いていますね。昼間は晴れていたのに、夜になって急に雷雨になったり、毎年恒例の隅田川の花火大会もあまりの強雨で途中で中止になってしまったそうです・・・この時期は毎週末至るところで夏祭りや花火大会が開催されているので、毎日の天気予報は気になるところです。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 

 ところで先日、あるお芝居を見に行ったのですが、その会場が住宅街の中にある家を改装したような場所で、開場までの間、少しその前で待っていると、近所の猫が一匹とことこ歩いたり、段差を上ったりしていたので、なんとなく眺めていました。すると今度は奥のほうから小さな子猫が二匹ひょこひょこ出てきて、三匹でじゃれはじめたのです。だんだんと観客も集まってきていたので、見ず知らずの人十人程度でその様子を開場までの間ぼんやりと眺めていたのですが、その光景もなんだか演劇を見る延長のようでほっこりしました。

猫、といえば私のいつも利用している最寄り駅にも猫がいます。いることに気付いたのは2,3年前で、そのうちに駅の入り口近くにダンボールと布で作られた専用の小屋が設置され、駅を利用する人々にかわいがられています。いろいろな人に餌をもらっているからなのかどうなのか、普通の猫よりは少しぽっちゃりしていて、たまに(ここがミソ)帰り際改札口で降りてくる乗客を見送っています。少し前には別の地域で、猫が駅長になるなんてこともあったので、もしかするとそのポジションを狙っているのかもと勝手に妄想しています。犬か猫かでいうと、どちらかというと犬派の私ですが、日常に中でふと出会う猫になんとなく親しみを感じている今日この頃。ちなみに、吉祥寺シアターに猫はいませんので、あしからず。(シアター近くの公園ではたまに見かけます)
 

 さて、もうあと数日で8月ということで、吉祥寺シアターでは秋に予定されている公演のチケットの発売がスタートします。8月3日(土)10時よりアルテ友の会会員の方々先行で葛河思潮社『冒した者』が発売されます。阿佐ヶ谷スパイダーズで作・演出を手がける長塚圭史が、出演にこれまで蜷川幸雄や岩松了、串田和美などが演出を手掛ける舞台に数多く出演している田中哲司、現在放送中の朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」に出演中の松田龍平、ドラマ「白鳥麗子でございます!」でブレークした松雪泰子など豪華キャストを迎え、三好十郎後期の名作「冒した者」に挑みます。先日横浜公演のチケットが発売になり、即日完売になったそうです! 東京公演もプレミアチケットになることまちがいなしなので、ぜひお早めにチェックをお願いします!(一般発売は8月10日10時からになるのでご注意ください) 

 

『失禁リア王』チケット発売中です!!

書いた人:バタコ

 現在劇団柿喰う客『失禁リア王』チケット予約受付中です!!早速たくさんのお客様からご予約いただき誠にありがとうございます。さてこちらの劇団柿喰う客女体シェイクスピアシリーズ、今回第四弾となりますが、まだ観たことが無いというお客様には様々な券種があってわかりにくいかと思います。そこで『発情ジュリアス・シーザー』までの全作を逃さずチェックしている女体シェイクスピアファンのバタコが、公演解説をしたいと思います!

○初日割引・平日昼割
 これはそのまま字の通り初日と平日お昼の回はお得な値段で見れる公演となります。今回注目なのは楽日である9月17日(火)14:00公演も平日昼割になっているところ!!早期売切れ確実です!

○乱痴気公演
 全キャスト役を入れ替えて行う公演です!本当に全キャストが全く違う役にチャレンジしているので、役や役者さんの新たな魅力を発見できるとても面白い公演です。敵や味方が入れ替わったり、もちろん主役も入れ替わるので誰がどの役で登場するのか開演までは全く分からないドキドキの公演になります。二回は見るぞ!!という柿喰う客ファンのお客様に特におすすめです。

○ガールズナイト
 女性4,000円、男性8,000円という明らかに女性に優しい公演です。ガールズナイトではキャスト全員が女性ということで唯一男性の演出家・中屋敷さんそっちのけで、歌ありトークありの女子イベントが行われることも…。実際に私もガールズナイトに参加したことがあるのですが、終演後にも関わらず元気にハイテンションで登場する女優さんたちが、舞台上とは打って変わってガールズな一面を見せてくれます。素敵な女優さんと女子会をしてみたい!という方におすすめです。

 もちろんその他の通常回も武蔵野文化事業団ではチケット予約受付中です!!柿喰う客では恒例ですが、全公演終了後に演出家や出演者によるアフタートークも予定されておりますので、どの日程でも楽しんで頂けると思います。
全く新しい『リア王』の誕生をお楽しみに!!  

チケット予約はこちらから↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=48&type=O 

吉祥寺シアターダンス部3日目!

書いた人:バタコ

 21日(日)からスタートした吉祥寺シアターダンス部は本日3日目!!
本日の様子を少しだけご紹介します。
今日はとっても暑かったので、参加者の皆さんも稽古場に着くまでに汗びっしょり…。
でも、いざワークショップがスタートすると元気いっぱい!!
夏でも元気なその若さがうらやましいです。




 









 実は昨日、講師の北尾さんから宿題がでていました!
それが「吉祥寺シアターへの行き帰りで気になるモノや音を探してくること」でした。通り道にある家やお店、自動販売機に公園などなど…いろいろなものに目がとまる若い感性も垣間見えます。そんな皆さんが気になったモノや音たちが、様々な動きになってダンスになっていく様子は、見ている私もワクワクしてしまうような瞬間でした!!ちょっとしたエピソードがダンスになっていくというのが初めての体験だったようで踊っている皆さんもワクワクしている様子でした。














 日常の瞬間を取り入れたダンスは面白くてかっこよくてとっても楽しそう!!
楽しいゲームやストレッチももちろんですが、発表会に向けて一生懸命練習に励んでいます!徐々に息もそろってきて、動きも大きくさらにかっこよくなってきました。
最終日の25日まで、皆さん怪我無く元気に駆け抜けていきましょう!! 

吉祥寺シアターダンス部、始まりました!

書いた人:コモト


 コモトです。昨日からスタートした「吉祥寺シアターダンス部2013」。講師にダンスカンパニー「Baobab」の北尾亘さんを迎えて5日間の熱いワークショップが幕を開けました。というわけで昨日のワークショップの様子を少しだけお見せします!


左から講師の北尾さん、アシスタントの米田さん、水越さん。北尾さんは勿論、アシスタントのお二方も9月に日暮里d-倉庫で行われるBaobab次回公演にご出演されるそうですよ!

 














時間をかけてストレッチを行いました。

 













マイケル・・・

 














吉祥寺シアターのFacebookでも、ワークショップの写真が閲覧できます。是非ご覧くださいませ。それでは、本日も元気良くワークショップスタート!!!


■コモト、今日の一冊
今月18日より武蔵野文化事業団チケット予約では柿喰う客 女体シェイクスピア004『失禁リア王』のチケット販売が始まっています。今回で4作目となる女体シェイクスピアシリーズ。昨年には吉祥寺シアターで2作目『絶頂マクベス』が上演され、人気を博しました。その際に「ぴあ関西版WEB」で特集されていた劇団代表の中屋敷法仁さんのインタビューがとても読み応えがありました。女体シェイクスピアシリーズへの中屋敷さんの決意が感じられる内容となっています。

 

水門通り

                                  描いた人:スピカ
 私は地方から出てきた身でありますので、都内地下鉄は長い間乗りなれなかった記憶があります。まず緻密に張り巡らされた路線図。AからCという目的地に行くとしてまず、Bという地点を中継・経由して(いわゆる路線の乗換え、乗り継ぎをして)当該の場所へ向かうという認識が地方の者にはまずありません。今のようにインターネットで調べられない時には、路線図とにらめっこしてどれが一番最適な経路なのか、乗り換えに便利な駅はどこか随分迷ったように思います。なんといってもそこは経験の差です。また、目的地に着いたとして地上階への出口がいくつもあって、出口によっては風景が一変してしまうことに大いに戸惑いを感じました。たった数10m離れただけで、すべてが見知らぬ風景に転じてしまう。それは大都会に一人放っぽり置かれたような感覚に近いものがありました。

 


 

 

 

 

 

 



 さて、吉祥寺シアターは場所についてお問い合わせを頂くことが多々あります。吉祥寺駅からものの5分であることは事実なのですが、細い道のつきあたりにありますので、途中の近隣の郵便局や、コンビニ、駅前の家電量販店が目印となります。当館向かいの通りは水門通りと名はついているけれど、これは特徴もない通り。いったい“水門”とはどちらのことを指すのでしょうか、常々疑問でありました。

 そんなわけで先日、その謎(というほどの大したものではありませんが)を解明すべく中央線の高架下を越え、どこまでこの通りが続いているのか検証して参りました。・・・まぁ調べるといっても、結局はものの5分も歩けば井の頭公園へ出たのですが、水門橋なる石柱と立て札があったので調べた甲斐がありました。さらに立て札の内容を読んで驚いたのが、こちらの水門とは神田川の水門と言う意味で、そばには神田川源流の碑なんてものまでありました。

 井の頭池が神田川の水源であるということは以前より存じておりましたが、こんなに身近にあったとは?!滴り落ちる水の音を聞きながら、やがてこの水が市街地へと下り、やがて海へと流れつくのかと思うと不思議に感慨深いものがありました。

 さて、当館では、本日より7/25日までの5日間「夏休み限定!吉祥寺シアターダンス部」と銘打ちまして、けい古場にて中高生向けのワークショップが行われております。先ほど、講師である北尾亘さんがご挨拶に見え、私も受付をさせて頂いたのですがとても笑顔が素敵な方ですね。こちらこそよろしくお願いいたします!といった感じがしました。そんな北尾さんのお人柄とダンスに対する姿勢はシアターガイド8月号にある「1テーマ2ジェネレーション」近藤良平&北尾亘でも知ることができます。

 さてさて、私どもスタッフも中高生の気合に負けないよう、暑い夏を乗り切らねば! 

名作、再び。

                                  書いた人:しだた
 今朝はここ数日と比べると心なしか少し涼しい感じがしましたね。夜中の雨のせいでしょうか。急に大雨になったのでびっくりして飛び起きてしまいました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。この季節になってくると毎年気になるのが流しそうめんです。子供の頃から竹に滑らせて、ウォータースライダーの如くそうめんを流してみたいなぁと思い続けていますが、そんな広いスペースや竹を準備する気合があるわけもなく、まだ夢のままで終わっています・・・

 それはそうと、今朝テレビをぼんやり見ていると眠気が吹っ飛ぶようなニュースが飛び込んできました。そう、あの「キッズ・リターン」の続編が公開されるとのこと。ほとんどの方はご存知だとは思いますが、キッズ・リターンは1996年に公開された北野武監督の作品で、高校を卒業した青年二人の友情関係とそれぞれが現実社会の様々な壁にぶち当たりながらも自分の信じた道を模索していくという青春映画です。主演は安藤政信さん(これがデビュー作品)と金子賢さんのお二人です。最近は「アウトレイジ」などバイオレンス映画のイメージが強い北野監督ですが、青春独特の尖ったイメージと現実でもがき苦しんでいる青年二人の姿が混ざり合い、それが感触として伝わってくるような作品で、公開から17年が経っていますが、今なお色あせることのない名作です。特にラストシーンで主役の二人が自転車を二人乗りしながら、最後に会話する台詞が最高なのです!そんなキッズ・リターンの10年後の物語として続編が公開されるとのこと。今回は監督も主要キャストも一新されるとのことなので、また北野作品とはちがったキッズ・リターンになるのではないでしょうか、公開が楽しみですね。

  さて、吉祥寺シアターでは昨日より柿喰う客「失禁リア王」のアルテ友の会会員・武蔵野市民の方々のチケット先行発売がはじまりました。今もっとも勢いのある若手劇団の一つ「柿喰う客」が、全キャスト女優のみで演じる女体シェイクスピアシリーズとして、シェイクスピア最高傑作の呼び声高いリア王に挑みます。今回の公演は、チケットの種類が初日割引や平日昼間割引など様々ありますが、何より気になるのは、9月7日(土)18時と14日(土)18時の回のガールズナイト! 女性の方は通常料金より安い4000円で、その分男性は倍の8000円での発売になります。出演者も女優のみ、観客も女性の割合高めとなりそうな予感ですが、財布に余裕のある男性の方々はめったにない機会ですので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。そして明日20日10時よりチケットの一般発売もスタートします!どなた様でもチケットをご購入いただけますので、ぜひ劇場でお待ちしております!!

8 月1日(木)からの劇場申請についてのお知らせ

書いた人:バタコ

  本日から劇団柿喰う客『失禁リア王』の友の会・武蔵野市民先行発売がスタートしております!!早速たくさんのお客様からご予約いただき誠にありがとうございます。一般のお客様は20日(土)から受付開始ですので、あと二日お待ちください!チケットのご予約はこちらから!!

  もう8月は目の前ということで、8月1日(木)から受付を開始する劇場利用申請が可能な日程をこちらでお知らせしたいと思います。

○5日以上の劇場利用申請(2014年12月・2015年1月)
 2014年12月8日(月)~14日(日)
 2015年1月5日(月)~20日(火)
5日以上の劇場利用申請は8月1日(木)~8月10日(土)まで受付けております。2014年12月と2915年1月に吉祥寺シアターの5日以上の利用を考えていらっしゃるお客様は、ぜひこちらの日程をご検討ください。

○5日未満の劇場利用申請(2014年8月・9月)
 2014年8月11日(月)~13日(水)
 2014年8月30日(土)~31日(日)
 2014年9月22日(月)~23日(火・祝)
5日未満の劇場利用申請は8月1 日(木)午前9時から受付が始まります。
詳しくはこちらのページからご確認ください。申請に必要な書類もこちらからダウンロードできますので、申請の前に必ずこちらのページをチェッして申請書類を作成してください。

 たくさんのご利用申請お待ちしております!!
ぜひ吉祥寺シアターのご利用をご検討ください! 

『ヴェローナの二紳士』 全ステージ終了!

書いた人:コモト


コモトです。昨日、ハイリンド『ヴェローナの二紳士』が千秋楽を迎えました!皆様、ご来場ありがとうございました。回を重ねるごとに増えていく公演アンケートの数を見て、たくさんのお客様が公演を楽しんで帰っていただけたのだと思うと非常に嬉しいですね。

アンケートの中には「原作を読んだ時にはあまり面白いと思わなかったが、今回の公演を観てその考えがガラリと変わりました」という声や「シェイクスピアは重い作品ばかりだと思っていたけど、こんなに楽しいシェイクスピアもあるんだなと思った」と書いてくださったお客様がいました。コモトも作品を観させていただきましたが、舞台上の役者さんだけでなく客席側まで楽しくなってくるような気持ちになりました。

しかしさすがシェイクスピア、相当の台詞量(と運動量)を要する作品でしたね。演じている役者さん方も大変な部分が多かったのではないでしょうか。皆さん、お疲れ様でした!ちなみにハイリンド次回公演は来年夏だそうです!前々からファンも方も、この公演でファンになった方も、是非次回作にも足を運んでみてくださいね。

さて、明後日18日は柿喰う客 女体シェイクスピア004『失禁リア王』の武蔵野文化事業団アルテ友の会・武蔵野市民先行発売日です!(一般発売は20日からとなりますのでご注意ください。)女優だけで演じるシェイクスピア劇第4弾はシェイクスピアの最高傑作と呼び声高い「リア王」に挑戦!柿喰う客の更なる進化にご期待ください!


■コモト、今日の一冊
「リア王」で探すと、様々な方が手がけた訳書が出ています。インターネットで読める訳書で言うと、坪内逍遥訳のものが上がっています。明治時代に活躍した小説家で、シェイクスピア全集の翻訳を手がけた作家です。ちなみに早稲田大学にある演劇博物館は、坪内逍遙のシェイクスピア全訳という偉業を記念して建てられた博物館で有名です。
作品とは関係ありませんが、“逍遥”という名前には「ぶらぶらと歩く、心を俗世間の外に遊ばせる」という意味があるそうです。素敵なお名前ですね。

高校球児

書いた人:しだた

 ほんとうにあっつい毎日が続いていますね、たぶん9月頃までのブログはどれだけ日々暑いかを毎回書くことになりそうな予感がします。先日ついに自宅に扇風機を投入して、夜は電気代の請求にびくびくしながら、冷房と扇風機の両方を使って快適な温度で睡眠をとっています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 この暑い時期になると毎年気になるのが、高校野球です!甲子園目指して、全国の球児達の汗と涙の夏がやってきます。8月下旬に行われている甲子園は全国大会なので、その各都道府県の代表校を決める地方大会が、地域よって差はありますがそろそろ本格的なシーズンを迎えるのです。私の通っていた高校も野球部が盛んだったのでこの時期になると、生徒や教師、OB総出で球場までメガホン片手に応援に行ったのを思い出します。学生当時は毎試合とてつもない暑さで、正直少しいやになったこともありましたが、だんだん暑くなってくるこの季節は応援スタンドで手に汗握りながら、太陽にじりじり照らされていたことを思い出しますし、卒業した今もそういえばうちの高校はまだ勝ち残っているのかなと気になります。そんなことで、自分の母校以外にも甲子園はTVで中継されていると見てしまうのです。高校3年生の野球部員にとっては最後の夏、一試合でも負けるとそこで高校時代のクラブ活動は終了です。だからこそこれまで大きい小さいにかかわらず、幾度と無くドラマが生まれてきているのです。また将来プロ野球選手として活躍しそうな高校球児達も出場していることが多く、そんな未来のスター選手候補を見つけるということも楽しみの一つではないでしょうか。今やメジャーで活躍しているダルビッシュ有選手や楽天イーグルスの田中将大選手など高校時代ですでに逸材と騒がれた選手から、今後伸び代がありそうな選手まで、すべての高校球児が甲子園で優勝するために、ただ勝ちたいというシンプルな想いで白球を追いかける、そんな光景に見ている観客も心を動かされるのではないでしょうか。今年はどんなドラマが待ち受けているのか、楽しみです。

 さて、こちら吉祥寺シアターでは本日ハイリンド「ヴェローナの二紳士」が楽日を迎えました。シェイクスピアというと、少し難しいのではと思われた方もいらっしゃったかとは思いますが、鍛え上げられた役者の方々の圧倒的な台詞量と、所々に散りばめられたテンポ良い笑いが絶妙にマッチし、とても見やすく、シンプルに楽しい作品になったのではないかと思います。連日たくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました!ハイリンド今後の活躍もますます楽しみです。