言葉といえば

                                  書いた人:スピカ
 10月も末になりました。改めてこの2ヶ月間を振り返ってみますと、柿喰う客、葛河思潮社、可児市芸術文化振興財団と怒涛のごとく共催・協力事業が目白押しでした。
 いま現在、23日(水)から入っていらしている劇団アマヤドリも、来月4日まで公演日程となっておりますので本当に月日が経つのはあっという間であることを実感いたします。

 さて残り2ヶ月で今年も終わってしまうのかと思うと、やはり年追うごとに、早いなぁと実感してしまいます。季節というのはいくようにも分け方があって、「春よりの夏」(初夏)とか「秋よりの冬」(晩秋)といった表現がありますが、年々、9月いっぱいは意外なほど暑かったりもするもので、いつの間にか晩秋へと移る観があります。

 少し気が早いかもしれませんが、もう一月もすれば流行語大賞なるものの審査イベントが開かれますが、見ているといつも思いますのは、その時点で「・・・あぁそういう言葉があったなぁ。」という感覚です。つまり言葉を聞くだけで映像にして脳裏に描き出すことが出来るもの、過去を振り返ることができるものであり、それは同時にその年の流行語となったことは、すべて一過性のことであって、次の年には使われることが稀になることを多分に意味するような気がいたします。その年々を彩った言葉というものは、“その時、その瞬間に用いたから時宜を得たのであって”翌年になっても同じような言葉を繰り返し使い続けていれば、たちまち時代遅れとなってしまいます。

 吉祥寺シアターでは、毎年翌年の演劇スケジュールのラインナップを打ち出して、公演に向けて準備を進めて行きます。まだ年の暮には時機が尚早ですがいま、これまでの公演を振り返っての思いと、来年上演されるであろう公演が無事成功しますようにという思いがいま見事に重なり合っている状態であったりします。などといっていると気が早いと他のスタッフより叱責を受けそうですが・・・。

 先程述べたことはあくまで流行語の話でありますが、観た演劇だけはいつまでも皆様の心の中で生き続けますようにと、そしていま目の前のアマヤドリの公演が楽日まで無事皆様のご期待に応えられる舞台になることを祈っております。