補色(ほしょく)

                                  書いた人:スピカ
 


昨日は早朝から台風の影響により、交通機関の乱れもあり、足元があまりよくない状況の中でご来館いただき誠にありがとうございました。遠方よりご来館なされたお客様はなかなか交通の復旧の目途がたたず、当館まで来ていただいたことを考えますと、胸が痛みます。

可児市の皆様は次の地方公演に向けて旅立って行きました。ほんの一週間ほどの間でしたので、当館の公演は短いもので、少し残念な気持ちがいたします。

今回は可児市がバラの町ということで客席に真紅のバラが置かれるなど、今までの公演にない、新鮮な面持ちがいたしました。皆様のアンケートを読ませていただきましても、バラに対するコメントに「一輪挿しで花瓶に入れておりますとのこと」数日はもつようです。そんな皆様のコメントを拝見しながら客席にご案内した際、真紅のバラを見ながら私が感じましたのは、やはり粋とか風流だなということでした。サッとできるおもてなしの素晴らしさというのは、日本人ならではの機転の発想といえそうです。可児市の皆様は既に次の地方公演に向かわれてしまったのですが、せっかくですので今回は色彩について、少しブログに書かせていただきたいと思います。

秋というと、先日、読書の秋や、スポーツの秋等の話題を本ブログ上で記事にしましたが、一方で芸術の秋という側面もありますよね。人間は秋になると感傷的になることが増えると証明されておりますが、それは色彩の変化にもあらわれるようです。

上に秋の螢のチラシを載せましたが、右側に赤紫のハイヒール、左隅に秋の螢のタイトル―― “螢”の字が橙色で書かれているのがおわかりになるかと思います。これは色彩上とても面白いのです。「補色」といって色彩の円環図も隣に設けましたが、ある文字や模様を際立たせたい時、その色と対になる反対色を配置するとその文字が際立って見える効果をうまく利用しています。(この場合には字を際立たせたい。もちろんこれはやり過ぎると少々きつくなるので程度問題ではありますが・・・。)そしてこれは暗闇に光るから、背景を全部黒にしてしまえばよいというのものでもありません。そういう情緒あるものを、イラストで表現したい場合にこういった技法が使われるというわけです。

それにしても秋って実にこの補色が上手に使われていたり、また自然現象としてもありふれた光景としてある季節なのです。たとえば今、商店街に出ると盛んにハロウィンのイラストがあったりしますが、あれも橙色のカボチャと紫色の背景、自然でいいますと楓とか、山の紅葉は補色の関係にあるといえますね。

芸術の秋、本日もチケット発売日ですので、たくさんのお電話を頂戴しておりますが、音楽も演劇も美術もすべてが総合芸術!チラシやPOPにはいろいろな見方があるというだけで、面白いと思いませんか?