寄席といわれてよさない怪談

書いた人:スピカ


 今月4日(金)に発売となりました第119回武蔵野《七夕》寄席でありますが「いつもと時間帯が違う」と思われたお客様は鋭い。それはまったく正しいのです。
 開演時間が“17時”。いつもの武蔵野寄席でありますと、14時からの口演ですからね。これは「おやっ」と思われた思われた方は武蔵野寄席の常連といってよいと思います。(ご来場になるお客様、開演時間にご注意くださいね。)
 これはなんでだろうなぁと少し思っていたところですが、トリだけ演目が確定している。――何かとみると「もう半分」。口演は五街道雲助(ごかいどう くもすけ)師匠。怪談噺であるから、真昼間に行うよりも少し時間をずらしたほうがたしかに風情がありますね。

 「落語って笑いではないの?怪談って聴いたことがない」という方も、いらっしゃるかもしれません。
 落語にはどうやら“滑稽噺”や“人情噺”だけではなく、怪談があるらしいと知ったのは、学校の授業で取り扱った三遊亭圓朝の怪談「牡丹灯篭」が初めてだったと思います。口演記録の音源はどなたのものだったか失念してしまいましたが授業は、落語をずっと90分間流すのみ。
 「人は大勢いるのに、教員含め誰一人声を発することがない」・・・天井近くのスピーカーから聴こえるのみ・・・少し異様な雰囲気でした。もちろんその一講義では終わらないので、2~3週に亘って一つの噺を完結させた上で、レポートを課されるのですが(怪談ですから面白いという表現が適切かどうかはわかりませんが)話芸で人を惹き付ける面白さというのはもう心にぐっとくるものがあります。加えて場面展開の速さと、テンポがよいので次はどうなるのだろう・・・と関心をそそられ、なんと“人間”というものが描かれているかと思ったものでした。人間?怖いのは幽霊なのでは・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、いやぁ本当に怖いのは“人間の心の弱さ”なのかなぁなんて思い知らされます。
 ご興味のあるお客様は一度、聴きにいかれてはいかがでしょうか?もちろん怖い話は苦手!というお客様にはもちろんムリにおすすめいたしません。

 

吉祥寺シアター関連情報
 4月に入ってからご来館いただいたお客様はすでにご存知かもしれませんが、現在、当館に併設されております「シアターカフェ」は休業しております。
 店長さんのブログにもあります通り、今月中旬には営業を再開いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。お店が再開しましたら、随時、吉祥寺シアターのtwitter等で営業再開の情報を配信いたします。それまでの間、いま少し、お待ちください。