江戸時代の貨幣価値

書いた人:スピカ

 

 前回のブログで「三人吉三」や「牡丹灯篭」を取り上げましたが、その両者の共通点はもっと何かないかと考えてみましたところ、両者とも、お金がからむお話なんですね。しかも百両と金額まで一緒。この両という貨幣単位。歌舞伎の世界ではかけ声として「千両役者」というのは今でも聴いたことのある言葉ですし、相撲の世界では幕内に入る前に「十両」という階級があったりします。
 で、百両というのは今のお金で換算するといくらくらいなのか?と素朴な疑問が湧いてきました。(おそらく私と同じ疑問を持った人はとっくに調べておりますでしょうが・・・)

 あくまで私が調べたインターネット等での情報ではありますが、江戸260年の間に金の相場は大きく下落しておりまして、(特に江戸後期には諸外国との交易が始まったことによる金の流出で急激なインフレを受けております)小判一枚(一両)=10万円→5万円くらいに推移していったようです。間を取って7.5万円で計算しますと今の貨幣感覚からいうと百両=750万円くらいになりますでしょうか。それにしても牡丹灯篭ではこのお金を元手に田舎に大店一軒建ったのですからまとまった大金というと百両だったのでしょうね。まぁそれもありますが、そんな大金を現金で常に持ち歩かなければならなかったとしたら、いくら江戸と上方とで為替の取引があったとはいえ、少しびっくりな世の中です。

 余談ですが、そうしたことから江戸時代には紙幣というのは存在しませんでした。これが全くなかったのかというとそうではなく、一般に流布していなかったということでした。先日、NHKの坂本龍馬の特集で、先ほど申し上げました江戸幕末期、金の海外流出で福井藩の財政が傾いた折、活躍したのが「藩札」という地域通貨で、その時財政を持ち直すのに一役買ったのが同藩の家臣「三岡八郎」という人物、後の由利公正でした。番組では龍馬暗殺の2ヶ月前、龍馬の書状には「三八」という名前が随所に見られることに注目し、この人物は一体誰なのかというところから、二人の交流などが語られており大変興味深いものでした。
 ・・・さて、少し脱線が過ぎたようです。いよいよ公演初日が18日(金)と迫ってまいりましたがDULL-COLORED POP vol.14 音楽劇『河童』が始まります。

 チケットは最終日の公演を除きまして、まだ各回用意がありますので、よろしければお求めください。(チケットの予約は→こちら