劇場の神様

書いた人:スピカ

 

 少し前に新宿に出る機会がありまして、靖国通り沿いが、大変な賑わいなので、何の縁日かと思って見ていると、11月には恒例の「酉の市」が花園神社で開催されていたのでした。
 酉の市と言えば熊手のお飾りでして、主に商売をされている方がご購入されるようで、本来は一般の勤め人などは関係ある行事なのか?疑問に思うこともあるのですが、たくさんの煌びやかな熊手やそれにも増して境内を埋め尽くす飲食の出店を見ておりますと年の瀬の賑わいを感じます。このような光景は、私の生まれた地方ではあまり聞いた事がなく、都内に出てきてから知った催しではありますが一気に年の瀬が来た趣を感じさせますね。
 そういえば、熊手のような縁起物ではありませんが、神社、神事ということで繋がりがあるとすれば、劇場にも毎年12月も中旬になると神様の交代が行われます。平たく言えば、劇場に掲げてある一年間お守り頂いた神札(しんさつ)を元のお宮に返納し、代わりに新しい御札をお招きし掲出するのです。一年間、何事もなくお客様をお出迎え、お見送りできたことに感謝し、また一年、気持ちを新たにすることは毎年恒例とはいえ、劇場にとっては大切な神事と言ってよいと思います。一見、何事もなく一日、一日が過ぎてゆくようでも、日々の営みには意味があることを教えてくれます。我々スタッフにとっても怪我や病気に苛まれていては仕事になりませんから、今年一年、何事もなく過ごせたということはそれだけで「幸福」なことですね。

吉祥寺シアター公演情報
 来月5日(金)からのデュ社「ふたつの太陽」に関しましてアフタートークのゲストとお時間が確定しましたので、お知らせいたします。
○5日(金)19:30
port B主宰 高山明氏 × 向雲太郎
○6日(土)19:00
向雲太郎 × 川口隆夫 × 小栗雨吉(ドラマトゥルグ)
終演後、30分~40分を予定しております。
※別日をご覧頂いたお客様も半券を御持ち頂ければ、ご覧頂けますのでよろしくお願いします。

また、本公演に併せましてカンゲキのススメも更新しましたので、舞台を観る前にご一読頂ければ幸いです。