スタッフブログ:2017年09月

【5日以上】2019年2月・3月劇場利用申請について

  

10月1日(日)から10月10日(火)まで2019年2月・3月の劇場利用申請を受付いたします。
 

今回申請できる日程は以下の通りです。
 

・2019年3月27日(水)~3月31日(日) 
※2019年2月分の劇場申請につきましては、空きはございません。 

 

申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
10月1日(日)~10日(火)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。


複数のお申し込みがあった場合は、抽選で決定します。

予めご承知おきください。

 

なお、2017年4月1日より、施設料金が改定されました。必ず事前に新しい料金表をご確認の上、申請いただくようにお願い致します。また市民料金にて申請される場合は、証明書(保険証・運転免許証など)のご提示が必要ですので、必ずご持参ください。証明書の内容についてご不明点があれば、吉祥寺シアターまでお問い合わせください。


 

ティーファクトリー『エフェメラル・エレメンツ』稽古場レポート

 

 先日、9/22(金)に初日を迎えるティーファクトリー『エフェメラル・エレメンツ』の通し稽古に伺いました!今回は通し稽古の様子を素敵な役者の方々の写真とともにお伝えします。(文脈と写真は合っておりませんがご了承ください。)

 



 

 衝撃的なシーンと迫力ある音楽で舞台は幕を開け、これから始まる物語に高まる期待と緊張感。
 

 

 物語はふたつの舞台を軸に進んでいきます。ひとつは原発廃炉作業の現場。今のわたしたちにとっては「お話の中のこと」と流せない会話や状況がストレートに描かれ、胸がざわつくと同時にぐっと引き込まれます。

 

 

 もうひとつの舞台はアンドロイドの研究所。科学が進歩したとは言え、「ロボット」や「アンドロイド」が我々の日常に身近なものになったという実感を持っている方は未だそう多くはないと思いますが、この作品ではアンドロイドの存在に不思議なほど現実味があるのです。

そして、感情や生命を持たないはずの彼らの存在によって、それらを持つ人間という生き物を客観的に見つめさせられてしまう。私たちが普段何気なく言っていたことや認識していたことを、改めて問い直してしまう。そこに現れ出た人間の矛盾、不確かさ、弱さを目の当たりにし、少し怖くなってしまう程でした。

 

 

 
  不安定な人間がつくりあげた社会で、アンドロイドの特性や、人間とアンドロイドの関係性、そして世界が徐々に変化していくのはとても必然的に思え、気付けばアンドロイドに対して尊ささえ感じていました。その感情の正体が何なのか、このレポートを書いている今も考えています。
 

 
 とは言いつつも、『エフェメラル・エレメンツ』、そんなに難しく怖い作品ではありません!(笑) アンドロイドのトンチンカンな言動や台詞が楽しく、人間とのやり取りも時にコントの様で可笑しくなります。テンポよく進むシーンは見ていて飽きません。

 

 

 さらに特筆したいのは、やはり役者の方々の魅力です!役者に触発されて物語のキャラクターが生まれているとのことで、出演する皆さんそれぞれの個性が最大限に引き出され、どのキャラクターにもリアリティと奥行きがあるように思います。そんな役者陣によってつくりあげられる芝居は、圧倒的に濃密です。

 

 

 もう一つ、『エフェメラル・エレメンツ』をご観劇の方には、川村毅氏が34年前にアンドロイドをモチーフに書いた『ニッポン・ウォーズ』という作品も是非知っていただきたい!世の中が動き、作者自身が歳を重ねる中で同じモチーフを描いた時、何が変わり、何が変わらないのか? 23歳の川村氏と57歳の川村氏の紡ぐ物語を比べたとき、きっと人間や世界の変化についても何か感じていただけるのではないでしょうか。

そんな『ニッポン・ウォーズ』を、23日と24日に市民参加のリーディング形式で上演します。多様な30人の出演者が読む2ステージ限定の貴重な公演です。是非こちらもご覧ください。

http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2017/06/nippon-wars.html
 

さらに『エフェメラル・エレメンツ』と『ニッポン・ウォーズ』がひとつになった本が新しく発売され、公演中は劇場受付でも販売いたします。こちらも是非!

 

 通し稽古が終わって、役者の皆さんが全員人間に戻り、他に誰もいなくなったとき、この人間のつくる未来を考えずにはいられませんでした。私の場合、それは絶望や諦めとは違う、もっと広がりのある何かでしたが、皆さんはどうでしょうか?


 時代を映し、フィクションとノンフィクションの狭間に川村毅氏がつくりあげる世界に、是非触れてみてください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2017/06/TF-EE.html

 

 

 

 

 

演劇集団 円『DOUBLE TOMORROW』稽古場レポート

 

 9月初旬のあつーい日、吉祥寺を飛び出しておとなりの三鷹駅にある演劇集団 円さんの稽古場へお邪魔してまいりました!

そう!本日初日を迎える話題の作品『DOUBLE TOMORROW』の通し稽古をのぞかせていただいたのです!

 

 ご存知のとおり、40年以上の歴史を誇り、「物語」を読み解いてきた老舗劇団・演劇集団 円が、豊かな身体性でダンス界を軸に活躍する気鋭の演出家・ファビアン・プリオヴィルと異例のタッグを組んだこの企画。そして、“人生が「二度の明日」で出来ていたら”というテーマに沿って、俳優陣が出したアイディアをもとに実験的な創作が積み重ねられて生まれた、今までにない舞台作品といえる本作。最初にこの衝撃的なタッグとその作品内容を知った時から、期待とともに「何をしようというのか?演劇集団 円!!」という想いでいっぱいでしたが、まさにこの日、未知なるものと遭遇したような感覚でした!

 

 未知との遭遇の際の写真はネタバレになってしまうので、今回は通し稽古を振り返るプリオヴィルさんやドラマトゥルクの長島確さん、円の俳優陣のみなさんの真剣な表情とともに、作品をご紹介します。
 

 

 まず視覚的にぐっと惹きつけられるのは、個々の俳優の方々の動きやその接触の仕方です。人間が単なるモノ同士であるかのように見え、それらの関わりがとても無機質なもののように感じられたり、他者に対するリアクションも、感情のないシンプルな反射運動のように映ったり。それらを含んだ集団としての絵も、印象的なシーンばかり。
 

 

 ですが、それらが「視覚的な面白さ」だけに留まらないのがこの作品!どこを切り取っても、まさに今舞台上で、たとえば「肉体」や「他者」というものの捉え方、それに対してのアプローチの仕方の新しい可能性を探っているかのようなリアリティと緊張感を持っていて、目が離せないのです。

 

 

 作品の構成も斬新です。私の拝見した部分では、物語の断片が次々と目前に現れてくるような印象を持ちましたが、その一つひとつが別々のもののようでもあり、どこか繋がっているようでもあります。
ほぼ俳優の皆さんが考えたというセリフも、そこに意味があるのか、何にもないのか、思わず前のめりに考えてしまう。でも、普段ついつい話の筋や演出の意図を追い求めて頭をひねらせてしまいますが、この作品は受け手側にもっと自由にそういった想像をさせてくれる様に感じます。それは、創作陣が「舞台作品」や「言葉」というものについてもその可能性を広く深くさぐり、アイディアを研磨し、大胆かつ緻密にそのもののポテンシャルを拡げてきたからこそかと。それが押し付けられることなく舞台上に現れてくることで、こちらが自由に作品と向き合えるのではと感じました。
 だからこそでしょうか、「人間」「他者」「舞台」「言葉」など様々な要素に対して個人的にふっと感じたりピンときたことが、とてもリアルで腑に落ちるものとなり、能動的な観劇体験になりました。

 

 

 そんなこんなで、あっという間の通し稽古見学。

 稽古場で重ねられてきた可能性の模索が、舞台上でも現在進行形で生きていて、それが自然と観客にも引き継がれるような舞台、『DOUBLE  TOMORROW』。作品のキーともなる小道具・中道具の斬新な用い方や、あっと驚く演出にも是非ご注目ください。

 

 本日9/8(金)から17(日)まで、吉祥寺シアターでお待ちしております。

 前売券は残数わずかの回もございますので、チケットのご予約はお早めに!

http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2017/06/double-tomorrow.html