スタッフブログ:カテゴリ

漢字を書く

                                                               書いた人:クロコ

 

携帯電話などの情報機器や電子メールの普及で自分の手で漢字を書くことが少なくなり、
いざ漢字を書こうとしても、簡単な字も正確に書けない人が増えているようです。

私の場合、加齢による脳の老化の為の記憶力低下が原因だと思っていましたが、
便利になった現代社会にも原因がある気もします。

しかし、皆が漢字を書けなくなったかというと、そうでもない様で、
一時期話題になった漢字検定なるものの受験者はかなりの数になり、
また、こんな難解な字をどうして覚えているのかという芸能人をテレビで見ることも有ります。

出来る人、出来ない人、両極端な社会になってきています。

運動能力もそうですね、交通網の発達、自動車の普及により、
殆ど歩かない大人 社会環境の影響で外を走り回れなくなった子供たち
基礎体力が低下しています。

その反面、オリンピックや各種目のワールドカップに出場する日本人選手達は、
恐ろしい程の運動能力を見せ付けます。

能力の二極化、好きなことはとことんやり、嫌いなことには手を出さない
それも個性と言うことでよいのでしょうか?

  

父を葬る

                                                               書いた人:クロコ

マルハンクラブ番外公演 劇場MOMO

観る前に題名から想像していた内容は、
死期迫った父をどのように見送るかという感じでしたが、、、
幕開きから父の立ち位置が変です。
娘のアパートのカラーボックスの上に立っています、
それも湯吞み茶碗を持ち、片方の手には焼酎の
4リットルボトルを下げています。
死を間近に思わせる役の老人が、、、
その俳優の実年齢も70を少し過ぎていることを
知っている私としては、なんと言う予想を覆す登場の仕方。
いっぺんに掴まれました。

最近の家庭問題の複雑さは他人には想像も
つかない事件が起こりますが、この芝居は
妻子を捨てて蒸発してしまった父が、
年老いて山谷で死体となって発見され、
その父の魂を葬るという話です。
父に捨てられた娘の辛かった生い立ち、
現在の非情なパート生活、現実から逃れる為の放火癖。
それでも父の魂は底辺で働く労働者の力、
この社会を支えてきた労働、働くことの生き甲斐を娘に伝えます。
また、一緒に働く仲間の大切さ、そして、
理不尽な待遇に対しては戦えと説きます。
作者の意図するところではないかも知れませんが、
汗をかき、手を汚す労働の崇高さが胸に響きました。 

吉祥寺秋祭り

                                                      書いた人:クロコ

 

 

9月に入り涼しい日が・・・・・と書き始めたいところですが
きょうの日差しも夏のままです。

朝夕の最低気温も25度を下回る日は少なく、
最高気温は32度33度と今日10日となっても下がりません。
それでも人間の体は少しずつ気温に順応していくのか、
朝28度くらいなら少し涼しいなーと感じます。

そんな中、吉祥寺では8日、9日と秋祭りでした。
神輿を担ぐ人も秋風の中を気持ち良く担ぎたかったのではと思いますが、
殆ど夏祭りです。皆さんそろいの半纏を着て、汗びっしょりで担いでいます。

芝居の起源はお祭りとも言われますが、役者が舞台に上がるように、
祭りの参加者の皆さんも多くの見物人が居て、
見られる快感を感じ、人垣の中を行列していくのでしょう。

 

 

 

 

 


 

舞台美術

                                                      書いた人:クロコ

 

 

文学座公演「エゲリア」の舞台仕込み完成しました。
このセットの美術家はここ数年注目を浴びている二村周作さんです。

二村さんは、昨年2月の葛河思潮社「浮標」吉祥寺シアター公演での
美術がありました。

舞台いっぱいにロの字に創られた板張りの廊下の中に、
大量の白い砂を敷き詰めたセットで驚かされました。

今回は舞台中央に変形の盆が有ります。
(円くなくても盆と呼んでいいのでしょうか?)

この盆がエゲリアというお芝居にどうかかわってくるのか、楽しみです。

 

 

 


 

                                                      書いた人:クロコ

 

先日のブログでは劇場内空調の温度設定で客席側、
特にお客様の体感温度について一言触れましたが、本日は演じる側、舞台上の空調について。

吉祥寺シアターでは客席側と舞台側は別々に温度設定しています。
側と書いているのは舞台と客席の間に何の仕切りもないので、
冷風の出所は違いますがお互い影響し合います。

舞台上は多くのライトを浴び、激しく動いたりもしますので、
客席より少し温度を下げたいのですが、殆ど同じになってしまいます。

そこで俳優さんの汗に関してですが、昨日のPCニュースで「50度でも水飲まないプロ根性」と言うのがありました。
撮影のセットの冷房が故障し50度くらいの中、俳優の中井貴一さんは汗をかくと邪魔になるからと
水を飲まずに演じたそうです。回りの共演者は危ないねと思ったそうですが。

話は30年ほど前の事ですが、まだ空調設備の性能が良くなかった時代、
小さな劇場では空調機の音が大きい為、本番中は冷房を入れられませんでした。

舞台上はかなり暑く、俳優さんは大汗をかいて演じていましたが、
そんな中、吉田日出子さんは涼しい顔をして演じていました。
どうして汗をかかないのですかと伺ったら「女優は首から下で汗をかいているのよ」と仰いました。


 

保守点検日

                            書いた人:クロコ

吉祥シアターは本日より、一週間保守点検日です。
劇場の場合一般的なビル管理としての保守点検
(電気、ガス、水道各設備、自動ドア、電話回線、火災警報器、消火設備等)
以外に、舞台音響、舞台照明、舞台機構と言った部分の点検も有ります。
これは劇場利用者に対して、常に正常な状態で機材が動くようにして
おく為の点検で、日常的にも、劇場につめている劇場スタッフが
行っておりますが、年に2回専門的な機械メンテナンスの業者が
1日から2日かけて行います。
舞台機構の場合、電動昇降バトンのモーター部、ワイヤー、
各制御機能、金属加工部分については、完全に保守点検業者に
お願いしています。

現在開館8年目に入っている吉祥寺シアターでは、
各機材のオーバーホールをしなければならない時期になり、
劇場設備の維持に出費が嵩んでおりますが、公演中、
機械的な異常が起こらないと言う意味で、安全第一に行っております。 

パレード

                                                      書いた人:クロコ

 

ロンドンオリンピックのメダリスト銀座凱旋パレードに50万人が集まった様子を見て、本当に驚きました。
50万人凄い数ですね。

大会期間中毎日のようにテレビやPCで見ていた選手の顔を、
やはり皆さん生で見たいという気持ちの表れなのでしょう。

しかし、11時からのパレードを前のほうで見るためには、
東京近郊の方でも始発電車に乗り、炎天下の中、
数時間も路上に立ち続けたそうで、本当に頭が下がります。

パレード開始間際に来られた方は、数十メートル先から手を振って
その場の雰囲気を味わったのでしょう。
皆さん、応援したい、夢をもらった、よくやった等いろんな感情を、
選手たちに伝えるためにこの場へ来たのだと思います。

少し話は変わりますが、劇場に足を運ばれるお客様も同じ気持ちなのだと思います。
生で俳優の演技を見、その場の音を聞き、同じ空気を感じることが一番大事なことですね。

50万人のお客様に観ていただくには、何ステージ公演すればいいのでしょうか?

 

8月6日行ってきました「大道具研修会」

                                                                                      書いた人:クロコ

俳優座劇場に約二百名もの参加者がありました、半数は20代と見られる若者です。
本日もそうですが、大道具の会社への入社希望は現在女性の数の方が多いそうです。

Part1の「舞台の安全作業講座」は素材の強度実験でトラスなど、どれくらい荷重を
かけると破壊するのかということを、工場による実験の映像を見ながら説明を受けました。

Part2は美術家さんが描いた煉瓦の壁の絵を拡大印刷しパネルにした物を見て、
その製作過程を映像で見ての解説です。

午後からのPart3は本日のメインイベントでした。
俳優座大道具、東宝舞台、つむら工芸のそれぞれの絵描きさんがPart2と同じ
煉瓦の壁の絵を元に途中まで描いたパネルを持ち込み、舞台上で約1時間掛け
仕上げると言うものです。
金井大道具さんも歌舞伎の伝統的な技法で、仕上げた作品を持ち込まれています。

ハッキリ言って、違う絵を見て描いたと思えるぐらいそれぞれの会社の特徴が出ていました。
それは、会社内でも絵描きさんの個性によってまた違う絵になるでしょうが、
客席から見て効果的に見える、省略された表現と言うことでしょうか。

自分の描いた絵を道具家さんに発注する美術家さんも、それぞれの個性を把握して
自分の思いを具体化してくれる人を探すのは大変なことです。

本日使用されたパネルもそうですが、舞台大道具の素材として最も使われるベニヤが
輸入しずらくなってきた為、業界では新たなパネル素材を開発しているそうです。
本日は木枠に布張りをしその上に紙を張るという方法で作られたパネルも見られました。

これから大道具に関係した仕事をしていこうと思っている皆様、期待しています。

 

  

審査員

                                                      書いた人:クロコ

 

オリンピックの採点競技が問題になっています。
冬季のオリンピックでも問題になりますが、採点方法は改良に改良を重ねても
なかなか全ての人が満足することはなく、誤審等が無くなりません。

今大会を見ていると柔道までも審判の見方で、勝ち負けが決まってしまう様に見えます。
ボクシングは酷いものでした。

話は変わりますが、演劇の世界でも少し有るようで、先月観て来ました
劇団「ま」の旗揚げ公演「審査員」は新人戯曲賞の公開審査会が舞台という設定です。

前年度、一番の賞を取った作家が司会を勤め、審査員にはベテラン作家、新人売れっ子作家
作家の中での先輩後輩など、いろんなしがらみが有り、公開の場での、罵り合い、暴露話ありで、
初回の投票とはまるで違った結果が待っている、と言うお話です。

演劇の場合は最後に評価をするのは観客ですから、間違いはないと思いますが。

 

一匹の小さな虫

                                                      書いた人:クロコ

劇場内に一匹の小さな虫が入り込みました。
バイオリニストの為の1本のサスペンションライトの明かりの中をくるくると
回転しながら、飛んでいます。
虫にとっては広いであろう真っ黒な劇場の中、たった1本の
明かりの中へ虫は飛んできます、数ミリの虫ですが明かりの
中へ入るとハッキリと見えます、うるさいです。
手の施しようが有りません。

今はリハーサル中で事なきを得ていますが、数時間後の本番中に
くるくると飛ばれたら、演奏もダンスも台無しです。
吉祥寺シアターの場合、搬入口の大扉と舞台は直結しています、
楽屋口の扉を開けると、すぐ袖回りです、そのため進入されやすいです。
扉を開放する時間は出来るだけ短くしていますが、この時期要注意です。
幸い本番では現れなかったようで、一安心でした。