@kichi_theatre2005

江戸時代の貨幣価値

書いた人:スピカ

 

 前回のブログで「三人吉三」や「牡丹灯篭」を取り上げましたが、その両者の共通点はもっと何かないかと考えてみましたところ、両者とも、お金がからむお話なんですね。しかも百両と金額まで一緒。この両という貨幣単位。歌舞伎の世界ではかけ声として「千両役者」というのは今でも聴いたことのある言葉ですし、相撲の世界では幕内に入る前に「十両」という階級があったりします。
 で、百両というのは今のお金で換算するといくらくらいなのか?と素朴な疑問が湧いてきました。(おそらく私と同じ疑問を持った人はとっくに調べておりますでしょうが・・・)

 あくまで私が調べたインターネット等での情報ではありますが、江戸260年の間に金の相場は大きく下落しておりまして、(特に江戸後期には諸外国との交易が始まったことによる金の流出で急激なインフレを受けております)小判一枚(一両)=10万円→5万円くらいに推移していったようです。間を取って7.5万円で計算しますと今の貨幣感覚からいうと百両=750万円くらいになりますでしょうか。それにしても牡丹灯篭ではこのお金を元手に田舎に大店一軒建ったのですからまとまった大金というと百両だったのでしょうね。まぁそれもありますが、そんな大金を現金で常に持ち歩かなければならなかったとしたら、いくら江戸と上方とで為替の取引があったとはいえ、少しびっくりな世の中です。

 余談ですが、そうしたことから江戸時代には紙幣というのは存在しませんでした。これが全くなかったのかというとそうではなく、一般に流布していなかったということでした。先日、NHKの坂本龍馬の特集で、先ほど申し上げました江戸幕末期、金の海外流出で福井藩の財政が傾いた折、活躍したのが「藩札」という地域通貨で、その時財政を持ち直すのに一役買ったのが同藩の家臣「三岡八郎」という人物、後の由利公正でした。番組では龍馬暗殺の2ヶ月前、龍馬の書状には「三八」という名前が随所に見られることに注目し、この人物は一体誰なのかというところから、二人の交流などが語られており大変興味深いものでした。
 ・・・さて、少し脱線が過ぎたようです。いよいよ公演初日が18日(金)と迫ってまいりましたがDULL-COLORED POP vol.14 音楽劇『河童』が始まります。

 チケットは最終日の公演を除きまして、まだ各回用意がありますので、よろしければお求めください。(チケットの予約は→こちら


 

アマヤドリ『非常の階段』チケット発売中!

書いた人:コモト


 コモトです。晴れたり曇ったりの天気が続いていますね。吉祥寺では昨晩から夜通し降り続いた雨も止み、日差しが照りつけています。皆さまも急な天候の変化にはお気をつけください。

さて、吉祥シアターでは今月6日よりアマヤドリ『非常の階段』のチケット発売が始まりました!2012年に大爆破をして「ひょっとこ乱舞」から「アマヤドリ」へと劇団名を変えましたが、もうすっかりアマヤドリが定着しましたよね。

今年のアマヤドリは“悪と自由”をテーマに掲げた三部作の上演に挑んでいます。その第一弾として今年4月に上演されたシアター風姿花伝でのロングラン公演『ぬれぎぬ』では、歌や群舞の印象が強い劇団の作劇とは少し趣を変えて、濃密な会話劇が繰り広げられました。シンプルな舞台美術と相まって、とても重厚な雰囲気が漂っていたのを覚えています。

そして今回吉祥寺シアターで上演する“悪と自由”シリーズ第二弾『非常の階段』では、主宰の広田淳一さんが上演に際しての挨拶を劇団HPに掲載しています。「自由」という、言葉以上の広がりを持ったテーマに、広田さん自身も悪戦苦闘しながら今頃戯曲に取り組んでいるのでしょうか・・・出来上がった作品を観るのが今から楽しみです。そして今回の公演を前に、新劇団員として沼田星麻さんが加入されたそうです!是非合わせてチェックしてみてくださいね。

アマヤドリ『非常の階段』2014年9月12日(金)~9月21日(日)
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2014/06/post-27.html


■コモト、今日の一冊
現在アマヤドリのホームページでは過去作品の戯曲が公開されています!「演劇界の更なる発展と広田個人ならびにアマヤドリの売名のために、いくつかの戯曲を公開いたします」とのことですが、劇団人気作から吉祥寺シアターで上演された作品まで盛りだくさんです。アマヤドリの世界観が詰まった渾身の作品集を是非ご覧ください。

 

近松門左衛門作品から続く悪の諸相

書いた人:スピカ
 

 劇団青☆組「星の結び目」が楽日を迎えました。ご来館いただきましたお客様、ありがとうございます。
 私も、昨日お休みを頂き拝見いたしましたが、切なくもほんのり温もりのある物語が紡がれておりました。ちょうど、冒頭出てくる昔なじみのドロップが、飴玉をころりと転がして昔日(せきじつ)の思い出を振り返る、そんな舞台に見えました。
 始まる前にパンフレットにありました作・演出を手掛けた吉田小夏さんの“ごあいさつ”を読んでいたのですが、観覧後、あぁまさに「いま」というこのときも未来から見れば実際は瞬間の連続で出来ていて、だからこそ人は過去を慈しみ、自分の生きた系譜を辿るものなのかと、そして悠久のときの流れと星の瞬きを思いました。

 さて、今月6日発売となりましたアマヤドリ公演「非常の階段」は劇団の年間テーマ「悪と自由」シリーズ3部作の第二弾公演となります。「悪と自由」とても難しいテーマに聴こえますが、ふと学生の頃に授業で取り扱われた近松門左衛門の「女殺油地獄」を観て、提出したレポートがまだ心に残っています。
 放蕩息子で店の金を使い込んだ与平衛が店の身代が傾いていると知って、今度こそは改心しようと馴染みのお吉さんを当てに金を無心するが、そんな話は信用できないとあっさり断られる。逆上した与平衛は勢い余って切りかかって殺害に及ぶ。
・・・かいつまんで話すとそういうお話です。心中物で鳴らした作者ですが、本作は人間に潜む悪とは何か、人間とはどういうものか?そんな心の闇に潜むものへと焦点が移りますが、当時はあまり受け入れられませんでした。しかしその系譜となるものは脈々と受け継がれているように思います。先日、当館でも舞台を近未来にリメイクして公演のありました河竹黙阿弥の「三人吉三廓初買」(幕末から明治の黎明期)、落語であれば三遊亭圓朝の「牡丹灯篭」などにも「悪」は描かれています。
・・・実は江戸時代の頃から「人の心はどうやったらわかるのか?」という哲学的なテーマに正面きって向かい合っていたように思うのです。
 ここで重要なのは各作とも起きてしまった事件そのものではなくて、善悪で二分化できるのか、我々にとって「信義」とか「信頼」ていったいなんなのだろう・・・言葉だけが空々しく響くだけで、実際は曖昧模糊としたもの。分かったと思えた瞬間に手の中をすり抜けてしまうものではないのか、世界はもっと多層的である。善とか悪とか考えた時点で、自分と他人の考えていることが一緒だなんて過度の一般化に過ぎないのではないのか。世界はもっと不確かで、そういう存在であるからこそ、懸命に生きることでしか存在証明を得ることが出来ないのではないのかと・・・そんなことをレポートにした記憶があります。答えはないのですけれどね・・・。

 もちろんアマヤドリの公演がどのようになるのかはまだ、新作公演で見ていない以上なんとも申し上げられません。いま語ったことが無駄骨になるかもしれませんが・・・さておき今から楽しみな舞台です。アマヤドリ「非常の階段」チケットの予約は→こちら

 

前進座が吉祥寺シアターに登場します!!

書いた人:バタコ

 青☆組『星の結び目』もいよいよ本日夜公演と明日の楽日のみ!ご来場いただいたお客様のアンケートからもとても素敵な感想やコメントをいただいております。当日券も出すとのことですので、是非お見逃しなく!!

 来月12日と13日に吉祥寺シアターでは前進座公演が行われます。北九州市立松本清張記念館プロデュース 松本清張朗読劇シリーズでは『天城越え』『或る「小倉日記」伝』『張込み』『点と線』の4作品を連続上演いたします。公演毎に上演作品が変わりますので、ご予約の際はお気をつけ下さい。

 前進座は今年で創立83年、歌舞伎に時代劇、現代劇、児童劇など多彩なレパートリーを持っている老舗の名門劇団でということで、敷居が高そう・・・とまだ観劇に踏み込めていないというお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。でもこれを見ればきっと前進座の公演を見たくなるはず!!という素敵な動画を発見しました!!それがこちら↓



まさか!前進座があの曲を!?とびっくりされるお客様も多いのではないでしょうか。前進座の皆さんの素敵な笑顔に溢れた、そして公演の舞台裏も覗ける動画です。貫禄のある役者さんも可愛く見えてくるのはこの曲のパワーでしょうか?劇団の皆様が今回の公演でもこの笑顔で皆様をお迎えしますので、ぜひお気軽に吉祥寺シアターで前進座デビューしてみてください!

そして!吉祥寺シアターでの公演に先がけ、前進座がむさしのFMに登場します!!
7/14 17:10~ むさしのオンライン (約20分間)
7/27 14:30~ 吉祥寺サンデーカフェ (約15分間)
当日の出演者は未定ですので、続報をお待ち下さい。前進座劇場閉館後初の地元・吉祥寺での公演への思いや松本清張作品を上演する意気込み等、面白いお話が聞けるのではないでしょうか?こちらの放送は全国どこでもサイマルラジオでインターネット配信されますので、武蔵野市外からご来場してくださるお客様にもお聞きいただけます!!

前進座公演もその他の公演もチケットのご予約はこちらから↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。 

夏休み旅行の行き先。


書いた人:しだた

 

 気がつくと早いもので、もう7月に入りましたね。クールビズも始まっていることですし、今月から衣替えをしようということで毎日半袖で通勤してきているのですが、朝などはさすがにちょっと肌寒いなぁと感じる日もちらほら。この時期はなかなか服装選びも大変です。そろそろ暑い夏がやってくるのかなぁと思いつつ、まだ天候がはっきりしない日が続いていますね。前回のブログに引き続き、この時期はどんどん洗濯物が溜まっていくので、仕方なく部屋干しをすると狭い部屋の中はムシムシした空気が漂っています。
 

そろそろ学生の方は夏休みが待ち遠しい時期になっているのかもしれませんね。長期の休みということで、旅行に出かけたりもするんでしょうか。聞いたところによると、なんでも今年の国内旅行は昨年に比べて関西へのツアー客が倍になっているそうです。その理由の大きな一つは、大阪にある某有名遊園地に新アトラクションがオープンするためらしいのですが、旅行客が倍になるなんてすごい人気ですよね。個人的にはあまり列に並ぶのが得意ではないのですが、きっとアトラクションを体験するために長蛇の列ができるんでしょうね。
 

 さて、吉祥寺シアターでは、7月4日(金)より青☆組『星の結び目』の公演がはじまっています。上演時間は休憩なしの2時間10分、当日券は若干枚数ですが、毎回開演の45分前よりロビーの受付で販売します。また武蔵野文化事業団では、公演前日の16時まで前売チケットを取り扱っているので、気になった方はぜひチェックをお願いします。
 

また7月6日より9月12日から公演を行うアマヤドリ『非常の階段』のチケットを発売いたしました。ここ数年アマヤドリは前身のひょっとこ乱舞時代も含め毎年シアターに登場してくれていますが、今年は「悪と自由」のシリーズという初の三部作を発表する予定だそうで、9月の公演はその二つ目にあたる作品を発表するとのこと。普段あいまいにしがちな人間の感情や社会の事柄を掬いとり、それらを変幻自在に豊かな物語へと昇華していくアマヤドリの舞台なので、悪と自由をテーマにするということで、どういった作品になるのかが今から楽しみです。気になった方はぜひご予約をお願いいたします!→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/

 


 

吉祥寺シアターチラシコレクション2014夏!

書いた人:バタコ

 現在青☆組『星の結び目』公演中です!!お席も埋まってきているようですので、ぜひご予約はお早めに!
さて、劇場には今後の公演のチラシが続々と到着しております。どれも素敵なチラシばかり!!チラシマニア(劇場で配られるチラシ束をじっくり見るのが好き)な私バタコは、ニヤニヤしながら日々眺めております。というわけで早速届いたばかりの公演チラシをご紹介します!

まずは7月18日(金)から公演がスタートする
DULL-COLORED POP『河童』のチラシ↓












よーく見ると河童が出現しますよ!
良く見なくとも気付く人が多いようですが、私はチラシを最初に見てから3時間後に気付きました。きっと私のようにじっくり見ないと気付かない方も多いはず・・・ぜひお手にとってじっくりご覧下さい。

そして7月19日(土)にチケット発売の
小池博史ブリッジプロジェクト『風の又三郎-Odyssey of Wind- 』のチラシ↓












今回舞台美術を手掛ける鈴木康広さんの作品とともに出演者の皆さんのいきいきとした表情と綺麗な青空、素敵なデザインが印象的なチラシです。こちらの宣材写真は演出・脚本・振付・構成を手掛ける小池博史さんが撮影されたということです。あまりの多才さにびっくりしてしまいます。今回の舞台も吉祥寺シアターがどんな空間に変身するのか今から楽しみです!

青☆組の公演にご来場の際はチラシラックの置きチラシにも是非注目してみて下さい。

明日はいよいよアマヤドリ『非常の階段』のチケット発売日!!
皆様のご予約お待ちしております。
その他の公演もチケットのご予約はこちらから↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。 

青☆組 『星の結び目』本日初日です!

書いた人:バタコ

 あいにくのお天気ですが、本日青☆組『星の結び目』公演初日です!本日の公演は19時30分から、当日券は開演の45分前から販売いたします!!開場は開演の30分前です。そして本日はアフタートークがあるそうですよ!
アフタートークの予定は
4日19:30・・・近藤芳正 (俳優)
6日14:00・・・出演者DAY!/ 多根周作(ハイリンド)  × 荒井志郎(青☆組)
7日19:30・・・古川貴義 (箱庭円舞曲 主宰)
ということで、どの回も面白いお話が聞けそうです!ぜひぜひお楽しみに。

そして今回、おすすめなのはちょっと早めに劇場に来ていただくこと。なぜなら現在シアターカフェでは青☆組の宣伝ビジュアルを多く手掛けているchara*coco*さんの写真展が開催されているのです!!
その様子を少しだけご紹介します↓












これまでの青☆組の宣伝ビジュアルとなっていた作品がずらり。














『星の結び目』のコーナーもあります! 













青☆組にご来場の際には是非カフェにもお立ち寄り下さい。
青☆組『星の結び目』の公演チケットは公演前日16時までご予約いただけます。
ご予約はぜひお早めに。その他の公演もチケットのご予約はこちらから↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。

 

 

  

見える景色、見える世界

書いた人:スピカ
 

 
 スティーブン・キング原作でロブ・ライナー監督がメガホンを取った「スタンドバイミー」という映画がありましたが、旅から終えた主人公が「出た時よりなんだか町が小さく見えた」と語る印象深いモノローグがあります。・・・あぁこれは分かるなぁという思いがしたものです。
 ニュアンスはやや異なるものの、自分が過ごしたことのある小学校の校庭などが小さく見えるというのは最たるもので、学年が大きくなるにつれ、あんなに広かった体育館や校庭がどことなく手狭になっていく様子というのは在学中きっとそれほど意識していないものですが、卒業してふとした機会に訪れてみるとまるで“箱庭”のようにしか見えない瞬間があるものです。それは目線の違いによって生じる違和であり、同時に外から見て初めて自分がかつていた場所を客観的に見ることを知ります。

 あとひと月もすれば子どもたちにとって長い夏休みがやってきます。自分が小学校の頃の夏休みというと具体的に何をしていたか・・・もはや思い出せないのが残念ですが、おぼろげながらラジオ体操やらプールなどがあった記憶があります。今時の子供たちも(たぶん)さほど変わってはいないと思いますが、ぜひとも有意義な毎日を過ごしていただきたいものです。

 さて、吉祥寺シアターでは子どもたち限定の夏休み恒例の「ダンス部・演劇部」の募集を行っており、ダンス部は7/6(日)、演劇部は7/10(木)と締め切りが迫ってまいりました。
 ワークショップを終える頃には、今まで見えなかった、目線の高さでしか見なかった景色や世界がやや違ったものに見えるかもしれません。

 夏休み限定ワークショップ(ダンス部・演劇部)についての詳細→こちら

 *応募者多数の場合には抽選または選考となりますのでご了承ください。


 

カフェも夏仕様です!!

書いた人:バタコ

 もう間もなく7月!!ついに本格的な夏がやってきますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。私バタコは夏に向けてますます食欲が増しています!そんな食欲全開な私の耳に「どうやらシアターカフェに新しいメニューが出来たらしい」という朗報が入って来ましたので、早速試食して来ました!!
それがこちら↓「3種のお惣菜プレート」です!!












いろいろ少しずつ食べたい!という乙女心をくすぐる一度で三度おいしいプレートで、恐らく普通の女子よりも食欲旺盛な私も大満足!野菜もたっぷりなので夏を乗り切るにはぴったりのランチメニューです。皆様ぜひご賞味ください。
そんなシアターカフェが、いつもとはちょっと違うような…。

あれ?













おや?














実はこのディスプレイ、現在カフェに展示中の絵描きぼうず大野太郎さんが、展示だけでなくカフェをかわいくアレンジしてくださったとのこと!!遊び心たっぷりのイラストがカフェのいろんなところに隠れていますよ。是非探してみて下さい。こちらの展示は明日30日まで!!是非お見逃しなく!

7月1日からは7月4日(火)から公演が始まる青☆組の過去公演チラシのビジュアルを多く飾ってきたchara*coco*さんの写真展示があるとのこと。青☆組ご観劇の前に素敵な写真をカフェで鑑賞…というのはいかがでしょうか。

いよいよ来週に迫った青☆組の公演、カンゲキのススメも更新していますのでお時間のある時にぜひチェックしてみて下さい。
チケットのご予約はこちらから↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。 

「モノを作る仕事」

書いた人:スピカ

 

 あるキャリアガイダンスのパンフレットに載っていた情報によりますと、職業は大別すれば4つに分かれるとありました。

・モノを売る仕事
・モノを作る仕事
・人をサポートする仕事
・組織を運営する仕事 

といった具合です。これは仕事として、こういうわけ方があるというだけのことではありますが、技術を提供するお仕事(作る仕事)というのは、時として、やはり代えが利かない専門家によるものだと強く感じることが多々あります。映画や舞台の世界においてはとりわけいえることかもしれません。

昨年、上野の森美術館で、映画や舞台で美術を手がける種田陽平さんの展覧会を観覧し、強い印象を得たこともあるかと思います。展覧会では、映画の舞台セットをそのままにというわけではありませんが、“いかに本物らしさ”を追求するか、建物の外装、内装にと細部にまで拘っておりまして、非常に興味深い内容でありました。

同じような感覚を、これはどこかで感じたことがあったななどと思っていましたが、それは舞台芸術家の第一人者である妹尾河童さんの「河童が語る舞台裏おもて」という著書の中でも取り上げられていたからで、いそいそと本棚から引っ張り出して読み返してみました。同書では、舞台セットと言うのは本物よりも本物らしく作らなければならないのに、何故本物を使うという発想はないのか?本物を使ってはならないという不文律でもあるのか?という疑問に答えておりました。先程の展覧会で得た印象と通底するところは一致しております。

単純に、舞台セットというのは、どんなに精巧に作られたものでも撮影や公演が終わったら、例外なく壊されるものであるという認識である。時に照明などの演出効果により、奥行きや味わいが増し、実物よりも本物らしさを表現しうることができるからではないかということでしたが、だからこそ、舞台を作りあげる方は本当にすごい!と思ってしまうわけです。

さて、こちらは河童といっても妹尾河童さんのことではなく芥川龍之介の作品を原案に公演を行うDULL-COLORED POPの音楽劇「河童」。今月3日にチケット発売となりましたこちらの公演も、日が迫ってまいりました。まだお席に幾分余裕がありますので、ご興味のあるお客様はぜひチケットをお求めください。(チケットの予約は→こちら

「・・・ところで原作の「河童」ってどんな作品でしたっけ?」と思ったみなさま。インターネットの青空文庫で閲覧できますので、長雨のこの時季、ご自宅でゆっくり読書などいかがでしょうか。(芥川龍之介 「河童」青空文庫→こちら)何を隠そう?私もこれから読みます!