@kichi_theatre2005

高額チケット。

書いた人:しだた
 

 はやいものでもう12月がはじまってしまいましたね、なんだか一人おいてけぼりにされそうな早さで月日が進んでいるような気がしますが、待ってくれるはずもなく、お構いないしにどんどん進んでいくのでしょうね・・・
 

 ところで前回のブログでポール・マッカートニーの来日公演について書きましたが、また大物の来日が発表されましたね、そう、ローリング・ストーンズ!こちらもビートルズ同様、世界で知らない人がいないほどの超大物ロックバンドですが、8年ぶりの来日公演だそうで、ファンの方々にとっては待望のライブになりそうですね。ボーカルのミック・ジャガーは70歳、見た目からしても全然そう見えないので、いったいどんな生活を毎日送っているのか不思議でしょうがないですが、さすが永遠のロックスターです。
 

しかも今回の来日公演すごいのが、ステージから至近距離でライブを体感できる「ゴールデンサークル席」という特等席が用意されているらしく、値段はなんと8万円!さすが世界のスーパーバンド、やることも桁違いです。いくら高額とはいえ、ローリング・ストーンズともなればやはり購入希望の方々が殺到するのでしょうね。

 
個人的な話ですが、先日購入した某公演のチケット料金が、これまで自分が買ったことのあるチケットの高額記録を軽く塗り替えたのですが(値段は秘密)、こういう話を聞くとまだまだ上はあるんだなぁとしみじみ感じます。もうこれを逃すと次いつ見れるかわからないしなぁと自分に何度も言い聞かせ、プレイガイドの購入ボタンを慎重に押すとあっけなくチケットが買えてしまうという、あの瞬間の気持ちはなんともいえないものがあります(笑)、とはいえ、もちろんその公演はとてもとても楽しみです!

  
さて、吉祥寺シアターでは現在、来年1月30日(木)から2月2日(日)まで行われるミクニヤナイハラプロジェクトvol.8『シーザーの戦略的な孤独』のチケットを発売中です。ダンスカンパニー・ニブロールの振付家としても活動している矢内原美邦さんの演劇プロジェクトで、今回はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」をもとにした作品になるとのことです。こちらのチケットは整理番号付きの全席自由席になっています。公演回数も全部で5回きりなので、とても貴重な公演になるはずです。こちらのチケット料金は良心的ですので(笑)、ぜひ気になった方は詳細をチェックしていただければと思います!

 

 

 

 

12月の吉祥寺アート情報!

書いた人:バタコ

 12月に入り2013年もあと僅か!!ブログで何度もお伝えしていた芸能劇場で行われた声を出すと気持ちいいの会「富士の破れる日」は昨日、楽日を迎えることが出来ました!ご来場本当にありがとうございました。吉祥寺美術館ともコラボレーションし、いくつか萩原英雄さんの富士の版画の展示を劇場ロビーで行いました。その様子がこちら↓












 私としては初めて体験した吉祥寺美術館とのコラボレーションでした。同じアートの演劇と絵画や版画や写真ですから、これからも何か素敵なコラボレーションができればなと思います。コラボレーションとまではいきませんが、吉祥寺美術館と吉祥寺シアターは最近さらに繋がりが多く、今週末オーストラ・マコンドー新作公演プレイベント「書を捨てよ、町へ出よう」が行われるのは吉祥寺美術館の真下コピス吉祥寺ふれあいデッキこもれびですし、来年3月のティーファクトリー「荒野のリア」の公演チラシの撮影は現在吉祥寺美術館で展覧会を開催中の森山大道さんなのです。そうそう、森山大道さん撮影の素敵なチラシが吉祥寺シアターに到着しました!それがこちら↓







 

 




このチラシは吉祥寺シアターロビー、吉祥寺美術館にも設置していますので是非ゲットしてください!吉祥寺にお越しの際は、是非吉祥寺シアターと吉祥寺美術館をハシゴして、吉祥寺のアートな一面を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 12月、吉祥寺シアターでは皆様ご存知のSCOTの公演がありますが、あまり知られていないお得情報をひとつお知らせします。12月10日16時から吉祥寺シアターに併設するシアターカフェで、西室良治さんというギタリストの方がBGM演奏をしてくださるとのこと!もちろんBGMですので、無料で素敵な演奏を楽しむことができます。吉祥寺シアターは10日には公演はありませんので、ゆったりとカフェでくつろいでいただければと思います。

12月SCOTと1・2月のミクニヤニナイハラプロジェクトのチケットも予約受付中です!
ご予約はこちらから→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。 

 

シネマ歌舞伎

書いた人:コモト


コモトです。今日は先日銀座まで観に行った映画の話をしたいと思います。なんでも田舎者のコモト、「銀座に行くにはドレスコードが必要だろう」と気合を入れて向かったのですが、行ってびっくり、平日夜の銀座は人もまばらでした。笑

というわけで観てきたのが東劇で上映されているシネマ歌舞伎「春興鏡獅子」です。圧倒的な存在感とその朗らかな性格で多くの人に愛された名優・十八世中村勘三郎さん。その勘三郎さんが演じる小姓の弥生(という役名です)、本当に素晴らしかったです。もう見ている間、ずっと口が空いたままだったと思います。獅子の精が乗り移った後の狂気にも似た舞を見ていると、別世界に連れていってもらったような気分になりますね。

歌舞伎というと変に敷居が高いものだという印象があったり、チケットが取りづらいですし、特に若い人たちには敬遠されがちなものかもしれません。そういう理由で気後れしている方には是非シネマ歌舞伎をお勧めしたいなあと思います。今回のものですと上映時間は70分ほどで料金も安いので、まずはお試しにという気持ちで気軽に足を運んでいただけるかと思います。そして映画を観終わった後、きっと実際の会場で“本物”を味わいたくなると思います。「春興鏡獅子」はこれから1ヶ月近く上映されるそうなので、機会がありましたら是非とも気軽な気持ちで行ってみてください。

さて、暦が気合を入れて師走を駆け抜けて行こうとしていますね。残り1ヶ月となった2013年ですが、シアターも公演にイベントと目白押し。オーストラ・マコンドー新作公演プレイベント『書を捨てよ、町へ出よう』SCOT 3演目連続上演、是非ともお楽しみくださいませ!


■コモト、今日の一冊
映画を見終わった後、双葉社から発売されている「歌舞伎がわかる本」という本を購入しました。歌舞伎の基本的なこと、舞台用語ですとか歴史、代表的な演目の解説が色鮮やかなビジュアルで書かれていて、読んでいてとても面白い!初心者向けの一冊です。

干支

                                  書いた人:スピカ
 
師走となりました。今月になりますと急に思い出し、一般に書き始めるのが年賀状でありますが、年賀状といえば干支がつきものです。来年の干支は何であったか?昔はこの干支というのが生まれてこのかた、全く馴染みがなかったのですが成人後に干支がもう一周して、販売されておりますと殆ど唐突といってもよいのですが、12年前は何をしていたのか、年月の重みを感じます。よく十年一昔なんて言ったりしますが、さながら十二年一昔といったところでしょうか。

殊に来年は午(うま)と聞いて、自分が20代前半に学齢期を過ごしたほとんどの同窓が社会に出始めた時機と一致しておりまして、それ以来、なんの連絡も取り合っていない知り合いというのも、12年も経てばほとんどでありまして、なんと申しましょうか、学生の頃と違って、お互いにそれぞれの生活というものに落ち着いてゆく、成り行きとはいえ寂しいものを感じますが、12の倍数分だけ人によって人数は異なるのでしょうが、出会いも別れもあるのだと思います。

そんなことを考えておりますと、劇場でお会いするお客様というのもひょっとすると、一年に一度、何かの縁でお会いすることになった皆様なのかといったことを考えることがあります。一年のうちに何度も足を運んでいただいているお客様も少なくありませんが、例えば吉祥寺シアターでは恒例となっておりますSCOTの演劇を楽しみに、年に1度だけ足を運びますというお客様も中にはいらっしゃるかと存じます。これはまさに一期一会といえましょう。

さてSCOTといえば、最近こんなことがありました。私は吉祥寺沿線に住まいがあるのですが、小劇場やレンタルスペース、小さなライブハウス、喫茶店や小さな飲食店などで、ときどき、私たちが折込で見かける団体のチラシをみかけることがあるのです。どういった経緯で置きチラシがされることになったのか、そのあたりの事情はよくわからないのですが、おそらくはご好意で置いていただいているもので中央線一帯の文化圏に情報が共有されていることはとても意義あることのように思えるのです。

そんなこともあってか年末のこの時期に、そういえば吉祥寺シアターでSCOTの公演があったねと呼ばれるような催しとなるようバックアップできればと殊更感じることがある昼下がりがありました。

場所や時代が変わっても残るもの

                                  書いた人:スピカ
 
時の流れというのは一定でないなぁと感じることがあります。先日、本ブログでも大概の方は子どもの頃に過ごした時間の方が圧倒的に長く、大人になってみれば、季節過ぎ行く様や、1年なんてあっという間に感じるものですと書きましたが、意外と新鮮な経験をすることで、いかようにでも感じることができる。遠い出来事にも近しい出来事にも感じることが出来る。要は忘れられないような体験をたくさん作ることで、永遠の記憶として補うことができるのではないかと思うことがあります。

こんなことを申しますのも、私のスケジュール帳には、今月初旬に「唐組、雑司が谷、鬼子母神」と記したキーワードの羅列があり、それは取りも直さず唐組公演に行ってきたことを意味します。確認した瞬間、ほんの一ヶ月前のことであるのは事実なのですが、遠い昔のことのようにも感じたからです。ノスタルジー溢れる世界を触れに行ったからでしょうか・・・。

唐十郎の「唐組」(通称紅テント)といいますと寺山修司の「天井桟敷」、鈴木忠志の「早稲田小劇場」とともに1960年代の日本のアングラ演劇をリードした演劇団体の1つです。それを今、現代になって観ることができるとは・・・、そもそもそうしたものが現代になっても行われていることは知らず、「演劇に関する仕事をしているのなら」と知人の勧めで観に行くことにしたのですが、誘ってくれたことに感謝すべきかもしれません。牛に引かれて何とやら・・・。神社の敷地にゴザが敷かれ、ほとんど立錐の余地もないような状態。体育座りで公演を観る。毒々しいまでの原色とキッチュな世界観は、意味とか理解を超えて、一度は観ておいてよかったなぁと感じました。

さて、そんな1960年代の名残を残す唐十郎の演劇を観た後は、場所も時代も現代に置き換えて吉祥寺シアター共催、協力事業となります公演情報に移りたいと思います。

まず、劇団オーストラマコンドーは来月7、8日に新作公演プレイベント「書を捨てよ、町へ出よう」がコピス吉祥寺ウッドデッキで行われます。また、同劇団は吉祥寺シアターにて2月6日(木)から2月16日(日)まで『さらば箱舟』の舞台化に望みますのでそちらも楽しみです。

次に、鈴木忠志が主宰を務めるSCOTは既に本ブログでも何度かご紹介しましたとおり 日中韓3ヵ国語版『リア王』、『新釈・瞼の母』、親子のための音楽劇『シンデレラ』を上演いたします。(公演によっては既に完売となってしまった回もございますが、チケットの取り扱いはまだございますので、興味がありましたらぜひお求め頂きたくお願いします。(チケットの予約→こちらから

ポール。

書いた人:しだた
 

 今朝はとても冷えましたね、朝自宅から最寄駅まで向う途中さすがにそろそろ手袋を出さないといけないなぁと思ったのですが、冷静に考えると去年の冬に手袋をなくしてしまっていたことに気付きました。道理で部屋を探しても見つからないはずです・・・そして気がつくと11月も明日で終わり、あっという間に12月へ突入です。年末田舎へ帰る予定を立てるため、新幹線や高速バスの空席情報を調べている今日この頃です。
 

 ところで今月といえば、一大イベントがありましたよね。そう、あのポール・マッカートニーの来日公演!本当に知らない人はいないのではないかと思うほどの世界的なスーパースター、生きる伝説!あいにく私はチケットが取れずいくことはできなかったのですが、知人は子供二人と奥さんを連れ家族総出で見に行ったそうです。なんでもライブ前日は旅行に行く前のようで興奮してなかなか寝付けなかったとのこと。今回は11年ぶりの来日だそうで、現在71歳のポール・マッカートニー、あと日本でライブが開催されるのは何回あるのか分かりませんが、貴重な機会を逃してしまったなぁと後悔ばかりです。自分達の世代からすると、ビートルズは歴史上の偉人のような人達なので、そのうちのメンバーが同じ時代を生きているというのもなんだか実感として感じられないような気もします。しかし71歳とはいえ衰え知らずで、3時間近くの間エネルギッシュなライブパフォーマンスを披露したそうです。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
 

 さて、吉祥寺シアターでは続々と来年に行われる公演の情報もアップされてきました。まず来年1月30日(木)から2月2日(日)までミクニヤナイハラプロジェクトvol.8『シーザーの戦略的な孤独』です。ニブロールの振付家としても活動している矢内原美邦さんの演劇プロジェクト、今回はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」をもとにした作品になるとのことです。
そして、2月6日(木)から2月16日(日)まではオーストラ・マコンドー『さらば箱舟』です。こちらは寺山修司の映画「さらば箱舟」の舞台化に挑みます。寺山修司といえば今年は没後30年にあたるので、いろいろなところで関連したイベントが開催されていますが、演劇だけではなく、映画や小説など幅広いジャンルで才能を発揮したこちらも伝説のような人物なので、オーストラ・マコンドーがどう舞台化するのかとても楽しみです!

 

 

 

森山大道 モノクローム展

                                  書いた人:スピカ
 

吉祥寺美術館では今月23日(祝・土)~12月27日(金)まで森山大道展(写真展)を開催しております。¥100と料金も安価ですし、皆様にご来館いただきたいと思っております。

ただ、森山大道と聞いて「あっ森山大道ね。よく知っている。」という反応を示せる方というのは、カメラ、もしくは写真好きな方を除くとそうはいないのではないかと一方で思っていたりもします。デジタルカメラ本機とSDカードが安価になったことにより、写真愛好家の人口は格段に増えたように思いますが、鑑賞として美術館に“絵画”を享受される方と“写真”を観る為にギャラリーや美術館に向かう層は、どういう理由かは判然としませんが、後者のほうが圧倒的に少ないように思います。それは写真という存在が身近にありながら難しいからなのか、写真(を撮ること)と相反して逆に写真家という存在が身近にないからなのかよくは分かりません。日本を代表する写真家というと木村伊兵衛、土門拳あたりが皆が知っていて巨匠と呼ばれるラインと言えそうですが、一方で写真家は常に斬新なものが求められるせいか、いつまでたっても巨匠の名を冠せられることもなく、第一線として活躍することが望まれているような気がいたします。そのような―写真と絵画というのを意識しながら今回、展覧会を観覧してまいりました。

今回、展示される展覧会の作品ですが全てがモノクロ写真です。それも時に荒々しいまでの質感と存在を放っています。これらを観ているとデッサンとモノクロームの写真というのは非常に近しいのではないのかなという感触も得ます。そのこころは、デッサンの基本とは、一見正確、精緻なものを要求されるようで、なるべくものの質感を通して、そのものの形状や、手触り、重さそういった複合的なものは実際に触れた上で描いた方がよく描けるのではないかと聞いた事があったからでしょう。すなわち観るだけではなくて、それが硬いのか、柔らかいのか、冷たいのか、温かいのか・・・これは言い換えれば、対象に対して自分がよく熟知できているかどうかということでもあります。森山大道の写真はそうした点でデッサンと非常に似ておりまして、観るだけでモノの質感のマチエールを捉えているのだと思います。

余談になりますが私自身はいつ写真に興味をもったのか、それはきっかけとして今でもはっきり思い出すことができます。「時の島々」(写真:東松照明 文:今福龍太)という一冊の写真集で、十代の終わりに、進学したものの物珍しい学校生活も終わり、何かとまわりに流されがちな毎日を過ごしていた自分には留って見る事の大切さと、後のサンパウロでの公演の原型にもなった流麗な文章に、心が洗われるような思いがいたしました。展覧会とは少し脱線しますが、同じモノクロームの写真ですので機会がありましたら、本展ご観覧後に図書館などで、お手に取ってみていただければ幸いです。

現在チケット発売中です!

書いた人:バタコ

 現在、12月のSCOTのチケット発売中です。好評につき、完売の日も出てきています。是非ご予約はお早めに!特にやはり『リア王』が人気のようです。先日、SCOTの制作担当の方とお話させていただいたのですが、今回の『リア王』は鈴木忠志ブログにもある通り、主要キャストであるエドガーを演じる役者さんの演技が迫力大なのでぜひお楽しみにしてください!とおっしゃっていました。その他の作品も、ブログにもあるとおりどれもがカラーの異なる作品になっているので、見比べるとより楽しんでいただけると思います。3作品を12月に吉祥寺シアターで一気に観劇するというのはいかがでしょうか。

 さて、そんな12月はSCOTの公演の前に武蔵野芸能劇場では声を出すと気持ちいいの会の『富士の破れる日』の公演があります。特設サイトもオープンし関連ワード集や、アフタートークゲストが公開されています。公演情報を読み込んでいくと、どうやらこの作品には富士山信仰や日本人のシンボルとしての富士山に焦点が当てられている模様です。実は私はその富士山信仰をはじめとする山への信仰を大学の講義で知りました。「日本人は富士山が大好きで、いろんなところに富士塚というミニチュア富士山を作って大事にしていたんですよ。そんな富士を信仰する富士講の人たちはこんな記念碑なんかも残していますよ。」という先生の話とともに、スクリーンに映し出された石碑。「あれ、これどこかで見たなぁ」と思っていたのですが、あったのです。私の実家に。子どものころは誰かのお墓だと思い怖がっていて、両親に聞いてもそれが何なのか分からずにますます怖いと思っていたこの石碑。それ以来、怖くはなくなりましたがいっそう不思議な存在となりました。なんだか縁遠いと思っていても、富士山の世界文化遺産登録を喜んでいるあたり、富士山信仰も身近なものなのかも知れません。
 とはいえ!そこはコエキモ、難しそうな主題ですがスピード感と若者らしいフレッシュな視点はそのままに、また新しい一面を見せてくれるのではないでしょうか。
公演予告動画も公開されています。是非チェックしてみて下さい。


SCOTもコエキモもご予約はこちらから!→https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
皆様のご来場お待ちしております。 

富士を見る

                                  書いた人:スピカ
 

最近、本当に寒くなってきましたね。枕草紙の序文には「冬はつとめて(冬は早朝がよい)」なんて表現が使われますが、朝の凛とした寒さがよいという気持ちにはそれを習った学生の頃から今に至るまで、まったく感じたことがありません。修行が足りないようです。

しかしながら、空気が澄んで寒いことが悪いことばかりでもないようです。今時分になるといつものように中央線の下り列車に乗って吉祥寺シアターまで通勤をしておりますと西に向かうにつれ、車窓から富士山の雄大な眺めが望めます。夏では見れないものが冬では確認することができます。冬は空気中の水蒸気が低下し、同時にその水蒸気についたチリや埃などの遮蔽物がなくなるため、遠方の風景まで見渡せるからでありますが、“在る”のだけれど見えなかった分だけ、圧倒的な存在感を放ち、静かな感動を呼びます。

そういえば、都内にはいくつも富士見坂のネーミングのついた坂がありますが、当時は高台となった坂上から富士の眺めが望めたからその名がついたといわれておりますね。また交通機関が限られていた江戸の時代は富士詣がそう簡単にはできなかったこともありまして神社などで富士塚と呼ばれる山岳信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚に登ってその代用とした風習があったようです。今日よりもっと神格化されたものであり、同時に民間信仰の対象として存在が身近であったことが窺えそうです。

さて、富士山について語ったところで本題に移りたいと思います。

今月、30日(土)~12月3日(火)の予定で武蔵野芸能劇場で公演が組まれております「声を出すと気持ちいいの会」による「富士の破(わ)れる日」であります。公演を観にいらっしゃるお客様には期間中に限り、劇場の3Fロビーにて、吉祥寺美術館所蔵、萩原英雄氏の『大富士』や『拾遺富士』などの作品をご鑑賞いただけます。なんでも本作品のイメージソースにこれら富士作品が使われたそうで、演劇にどのように反映されているのか非常に興味深いですね。

各公演とも、若干席に余裕がありますので、ご興味がありましたら、ぜひご鑑賞、ご観劇いただければ幸いです。(※展示期間は、公演の受付開始後から開演までの間と、終演後のみになります。ご了承ください。)

 

寺山修司×園子温×穂村弘

書いた人:コモト


コモトです。この間までもう11月!と言っていたのが、あっという間に11月も終わりに近づいていますね。シアターでは青年団「もう風も吹かない」が大好評のうちに千秋楽を迎えました。足を運んでいただいた皆さま、ありがとうございました。

さて間もなく12月。12月1週目にはオーストラ・マコンドー新作公演プレイベント「書を捨てよ、町へ出よう」がコピス吉祥寺ウッドデッキにて開催されます!このイベントは寺山修司没30年認定事業のひとつとして行われる予定です。詳細はこちらからご確認いただけますので、お近くの方はふらっと遊びに来てくださいね。

今年は寺山修司没後30年ということで、各地で関連イベントが行われていたり特集が組まれているんですよね。今の時期は何があるだろな~と探していたところ、今月23日(土)午後11時からNHK Eテレにて「寺山修司という宇宙 園子温×穂村弘」という番組が放送されるそうです!国内外で高い評価を得ている映画監督で、つい先日もワタリウム美術館での寺山修司展で関連イベントにご出演されていた園子温監督と、短歌だけでなくエッセイや批評でも広く知られている歌人の穂村弘さんによる、寺山修司を巡る特集番組だそうです。個人的にも好きなおふたりが寺山修司について語るということで、コモトも早速録画の予約をしました!お休みの日の夜、お時間のある方はチェックしてみてください。


■コモト、今日の一冊
オーストラ・マコンドーのHPの特集コーナー「寺山修司を知る旅」にて、役者として演劇実験室『天井棧敷』にかかわり、その後詩人として活躍され、現在は青森県三沢市の寺山修司記念館館長も務められている佐々木英明さんへのインタビューが掲載されています。是非ご一読くださいませ。