@kichi_theatre2005

言葉といえば

                                  書いた人:スピカ
 10月も末になりました。改めてこの2ヶ月間を振り返ってみますと、柿喰う客、葛河思潮社、可児市芸術文化振興財団と怒涛のごとく共催・協力事業が目白押しでした。
 いま現在、23日(水)から入っていらしている劇団アマヤドリも、来月4日まで公演日程となっておりますので本当に月日が経つのはあっという間であることを実感いたします。

 さて残り2ヶ月で今年も終わってしまうのかと思うと、やはり年追うごとに、早いなぁと実感してしまいます。季節というのはいくようにも分け方があって、「春よりの夏」(初夏)とか「秋よりの冬」(晩秋)といった表現がありますが、年々、9月いっぱいは意外なほど暑かったりもするもので、いつの間にか晩秋へと移る観があります。

 少し気が早いかもしれませんが、もう一月もすれば流行語大賞なるものの審査イベントが開かれますが、見ているといつも思いますのは、その時点で「・・・あぁそういう言葉があったなぁ。」という感覚です。つまり言葉を聞くだけで映像にして脳裏に描き出すことが出来るもの、過去を振り返ることができるものであり、それは同時にその年の流行語となったことは、すべて一過性のことであって、次の年には使われることが稀になることを多分に意味するような気がいたします。その年々を彩った言葉というものは、“その時、その瞬間に用いたから時宜を得たのであって”翌年になっても同じような言葉を繰り返し使い続けていれば、たちまち時代遅れとなってしまいます。

 吉祥寺シアターでは、毎年翌年の演劇スケジュールのラインナップを打ち出して、公演に向けて準備を進めて行きます。まだ年の暮には時機が尚早ですがいま、これまでの公演を振り返っての思いと、来年上演されるであろう公演が無事成功しますようにという思いがいま見事に重なり合っている状態であったりします。などといっていると気が早いと他のスタッフより叱責を受けそうですが・・・。

 先程述べたことはあくまで流行語の話でありますが、観た演劇だけはいつまでも皆様の心の中で生き続けますようにと、そしていま目の前のアマヤドリの公演が楽日まで無事皆様のご期待に応えられる舞台になることを祈っております。 

SCOT公演情報公開!!

書いた人:バタコ

 台風が過ぎ去り、さらに寒くなった気がしますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。そんな冬の訪れを感じる今日この頃ですが、冬の吉祥寺シアターの定番となりつつあるSCOTの公演情報を公開しました。今年も吉祥寺シアターにSCOTがやってきます!しかも今回は『リア王』『新釈・瞼の母』『シンデレラ』の3作品を吉祥寺で見ることが出来るという豪華な連続上演となっています。こちらの公演のチケットは事業団では11月19日(火)から販売いたします!!また武蔵野市在勤・在学・在住の方は12月12日(木)の貸切公演は今からご予約できますので、是非チェックしてください。

 『リア王』は今回、日中韓3カ国版で上演されます。日中韓の役者が入り乱れて上演されるのですが、個人的な注目ポイントとしては、たった一人の中国の役者さんが物語の重要人物となるエドガーを演じるという配役。『リア王』ではエドガーに注目してしまう私としてはとても気になる配役です。その他の詳しい配役は公式ホームページをご確認ください!!
 『新釈・瞼の母』は利賀村で今年も行われたSCOTサマーシーズンで上演され、話題になった作品です。長谷川伸原作の名作『瞼の母』をベースに鈴木ワールドが展開します。母と息子の感動の物語として知られ歌舞伎、新国劇、新派、剣劇、映画、テレビドラマ、講談に浪曲、歌謡曲と様々に形を変え日本で愛されてきた作品です。ですが、もちろんそこは鈴木作品ですから、これまでの『瞼の母』像とは違った新しい作品の姿が観れる作品になるのではないでしょうか。今年の夏、利賀村までは行けない・・・と諦めたお客様は是非吉祥寺でご覧下さい!
 『シンデレラ』はおとぎ話だと思って油断すると大変なことになる作品!(まさに私がそうでした。)なんと言っても女の子の永遠の憧れの王子様が登場しないんですから!!もしおとぎ話や王子様を信じていた子どもの頃にこの舞台を見ていたら、きっと人生が変わっていたんじゃないかと感じる作品ではないでしょうか。

公演チラシも先日届きました!それがこちら!!












吉祥寺シアター1階ロビーに掲出していますので是非ご覧下さい!

 現在公演中のアマヤドリもチケットは公演前日16時まで武蔵野文化事業団チケット予約でご予約承っています。公演も明日の休館日を挟んで後半戦です。是非お見逃しなく!! 

荒れた天候?

 書いた人:しだた
 

 本日は10月26日(土)、10月もあと5日で終わりですよ!今月は前半に自分のブログ当番が集中していたので、今日になって改めて今月も終盤に突入していることに気付きました。だんだん気温が低くなってくるこの季節、無性に体を動かしたくなってくるので、先日かなり久しぶりにヨガ教室へ行ってきました。最近運動をしたり、肉体労働をしたりすることがかなり減っているので、久しぶりに体を動かすと(といってもヨガなので負担が大きい動きはほとんどないのですが)自分の体の鈍さを思い知らされ、サボらずに継続的にヨガ教室へ通うことを固く誓いました・・・
 

と、そんなことを考えていると、またもや台風が接近、しかも今日の午前中がピークだということで昨日の夜からびくびくしていました。が、朝起きてみると想像していたより雨は降ってない、風も強くない、電車も通常通り動いている!ということで、なんだか取り越し苦労でした。といっても雨は降っていたので、自宅から駅まではかっぱを着て向かいました。今年は例年より本当に台風が多いですね。地域によっては大きな被害が出ているところもあるそうですし、これ以上台風がやってこないことを祈ります。
 

 さて、そんな荒れた天候にも負けず、吉祥寺シアターでは10月23日よりアマヤドリ2本立て本公演『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』の公演がはじまっています。今回の目玉は何といっても二本立て、しかもそれぞれ上演時間が2時間前後あるフルスケールの作品です!『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』両方とも見逃せませんね。そして個人的に何度かこのブログでもお伝えしていますが、今回の公演は1日3公演行う日が数日あって、1回目の公演は11時開演なのです。演劇の公演で午前の時間帯からスタートというのはあまり聞いたことがありませんでしたが、午前中にロビーでお客様を迎えるというのも少しいつもとちがった新鮮な気持ちでした。『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』それぞれ出演者の方々は違いますが、1日3公演というのは役者さん達にとっても大変なことだと思います。11月3日の最後まで突っ走ってほしいですね。


当日券も毎回開演の45分前より1階ロビーの受付で販売する予定です。また前売では、お得なセット割引や平日昼間割引などのチケットもあるので、チェックしていただければと思います。↓武蔵野文化事業団でもチケットを公演前日の16時まで取り扱っています。https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/ 劇場でお待ちしております!

 

アマヤドリ公演スタート!!

書いた人:バタコ

 昨日、アマヤドリの公演がスタートしました!!今回は2作品同時上演ということで、昨日は『うれしい悲鳴』、今日は『太陽とサヨナラ』がそれぞれ初日を迎えます。今回初演の『太陽とサヨナラ』はまさに本日初お目見え!いつもは初日を終えると、少しホッとした空気が流れる劇場内も、今日はまだまだドキドキとワクワクの初日の緊張感にあふれています!毎公演当日券販売予定ですので、お時間のあるお客様は是非吉祥寺シアターへ!当日券は開演の45分前から、吉祥寺シアター1階ロビーにて販売いたします。2作品同時上演『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』是非どちらも見ていただきたい作品です!!

 今回上演される2作品についてはワークインプログレスの感想と共に、カンゲキのススメに写真やちょっとしたあらすじも掲載しています。ご観劇日まで待ちきれないというお客様、是非こちらを読んで公演への期待を高めてください。そして「アマヤドリ初体験だから文章だけだとイマイチ雰囲気がつかめないのよね・・・」という方にぴったりな劇団紹介映像をゲットしました!



素敵!!劇団や作品の魅力が垣間見れる紹介映像になっています。これはやはり両方観るしかありませんね!!一日に2作品観てしまおうという観劇デーを予定されているお客様には吉祥寺シアターのおしゃれスポットの一つ、シアターカフェで観劇休憩はいかがでしょうか。公演チケットをご提示いただくと全品10%offのキャンペーンも行っておりますので、劇場に一番近いカフェで開場時間までゆっくりくつろいでください!皆様のご来場お待ちしております。

ご観劇の参考に上演時間は
『うれしい悲鳴』 約2時間 20分
『太陽とサヨナラ』 約1時間50分
とのこと。どちらも休憩はありませんのでお気をつけ下さい。

チケットは公演前日16時まで武蔵野文化事業団チケット予約でご予約承っています。お席を選べる予約になりますので、是非ご利用ください!! 

アマヤドリ2本立て公演、明日初日!

書いた人:コモト


コモトです。劇場では一昨日から劇団アマヤドリが小屋入りしています。今回2本立て公演ということで、役者さん、スタッフさんの熱量も物凄いことになっております!!

公演は明日23日から。事業団でも各公演前日の16時までチケット販売を行っています。そして終演後のポストパフォーマンストークのゲストも続々と発表されていますよ!現在公開されている情報は、以下の通りです。


10月26日(土)19:00 ゲスト:落合ギャラン健造さん(通訳・翻訳家/スタジオジブリ勤務)
10月28日(月)19:30 ゲスト:宮城聰さん(演出家/SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
10月30日(水)19:30 ゲスト:徳永京子さん(演劇ジャーナリスト)
11月01日(金)15:00 ゲスト:スズキ拓朗さん(振付家・演出家/「チャイロイプリン」主宰)


ほか、10月30日(水)15:00の回と、11月3日(日)15:00の回にもイベントを予定しております!詳細は劇団ホームページからご確認ください。


■コモト、今日の一冊
現在出演者募集中のオーストラ・マコンドー新作公演プレイベント「書を捨てよ、町へ出よう」。プレイベントでは寺山修司の短歌を詠みながら12月の吉祥寺を盛り上げます。というわけでご紹介するのがイベントと同タイトルの一冊「書を捨てよ、町へ出よう」。角川文庫河出文庫から発売されていて、エッセイや当時の芸能人批評などが独自の視点で描かれています。

「書を捨てよ、町へ出よう」

                                  書いた人:スピカ
 吉祥寺シアターでは来年2月に、寺山修司没後30年記念認定事業、劇団オーストラマコンドーによる寺山修司遺作映画「さらば箱舟」を舞台化することが決定いたしました。

また本年12月7日(土)、8日(日)には
“町へ出て寺山修司の短歌を詠む野外劇 新作公演プレイベント半観客参加型野外劇”
「書を捨てよ、町へ出よう」も会場をコピス吉祥寺のウッドデッキに移して開催されることが決定いたしました。
※本企画は出演者オーディションが行われます。オーディションの詳細については劇団HPまでよろしくお願いします!

――
生まれてはじめて寺山修司の名前を聞いたのはいつのことだろうとなんとなく思い浮かべてみました。
私の年代からすれば、寺山修司と訊いて、“知っています。”となんの迷いもなく答えられる人は、文芸(特に詩歌)に詳しいか、演劇に詳しいか、内容に関らず熱烈な寺山ファンかといった観があります。いずれにしても、寺山修司とはどんな方かという回答ではありません。つまりそれは人物像――映像、演劇、歌人などそのマルチな活動に秀でていた証明でもあり若干、伝説じみた人物像が語り継がれており、同時に、類稀なる夭折の叙情詩歌人としての側面と、実験演劇としての人物像との対比を両天秤にかけることに躊躇いと迷いが生じるからでありましょう。何しろご本人は、本業は何ですかと問われると、決まって「僕の職業は寺山修司です。」と返していたのですから。それと同時に私よりも年配で青年期に同時代を生きた方にとっては詩歌、演劇の内容、そのものよりも、さらに寺山修司という名前にある種の時代の息吹、憧憬、強いカリスマ性を感じる方もまたいます。
(私自身は短歌のノスタルジックな叙情性に少なからず影響を受け、寺山修司というと、歌人でしょうと答えます。)

 さて、今回公演が決定された「さらば箱舟」はノーベル文学賞作家、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を下敷きとしているそうで、まずはこれを押えなければ…とメモを記したのはよいものの、他の波のように興味深い情報もまた同時に眼に入ってきます。本当にエピソードに事欠くことはありません。
しかし今回のコピス吉祥寺の「書を捨てよ、町へ出よう」には少しだけ回答ができるかもしれません。
この文言はそのまま著名からきておりますが、――続きがあるのです。
“かつて、私は、「街は大いなる開かれた書物である」と書いた。
しかし今ならばこう書き直すことだろう。
「街は、今すぐ劇場になりたがっている。さあ、台本を捨てよ、街へ出よう」と。“

寺山修司関連情報
寺山修司没後30年としましてタワーレコードのフリー情報誌「intoxicate」バックナンバーに評論家の東琢磨氏が論考を寄せております。
下記のURLからもアクセスできますのでご参考まで。
http://www.tower.co.jp/article/feature/2013/05/10/terayama

『秋の螢』の思い出と青年団追加公演決定!!

書いた人:バタコ

 『秋の螢』の吉祥寺シアターでの公演が終了しました!!吉祥寺シアターではほとんど毎公演立ち見が出るほどの大盛況でした。10月23日には徳島で公演があるとのこと、徳島の皆様是非お楽しみに!!
 さて『秋の螢』の公演中、公演関連企画の「家族ねぞうアートコンテスト」と「家族川柳コンテスト」がロビーにて展示されていました。とっても素敵な川柳と、見ているこちらも笑顔になってしまうねぞうアートの展示はご来場いただいたお客様にも好評だったようで、皆様立ち止まってじっくり鑑賞されていました!その様子をちょっとだけご紹介します。



















 


かわいすぎる!地方公演を観劇予定の皆様は是非こちらの関連企画もお楽しみに!!家族や絆がテーマだった作品に合わせた素敵な企画で、私も思わずじっくり鑑賞して思わずニヤニヤしてしまいました。吉祥寺シアターでもこんな素敵な企画をやってみたいですね。
『秋の螢』たくさんのお客様のご来場ありがとうございました。

 そして吉祥寺シアターは10月23日からアマヤドリの公演、その後11月は青年団の公演になります!青年団『もう風も吹かない』は好評につき下記の日程で追加公演が決定しました!!
11月14日(木)14:00
11月16日(土)18:00
11月17日(日)18:00
特に注目は公演期間の最終土日に夜公演が増えていること!!仕事で行けない・・・と諦めていた皆様、是非再度ご検討ください。二度目のご観劇にもちょうど良いかもしれませんね。追加公演の日程も、その他の公演チケットのご予約はこちらから!皆様のご来場お待ちしております。 

 

補色(ほしょく)

                                  書いた人:スピカ
 


昨日は早朝から台風の影響により、交通機関の乱れもあり、足元があまりよくない状況の中でご来館いただき誠にありがとうございました。遠方よりご来館なされたお客様はなかなか交通の復旧の目途がたたず、当館まで来ていただいたことを考えますと、胸が痛みます。

可児市の皆様は次の地方公演に向けて旅立って行きました。ほんの一週間ほどの間でしたので、当館の公演は短いもので、少し残念な気持ちがいたします。

今回は可児市がバラの町ということで客席に真紅のバラが置かれるなど、今までの公演にない、新鮮な面持ちがいたしました。皆様のアンケートを読ませていただきましても、バラに対するコメントに「一輪挿しで花瓶に入れておりますとのこと」数日はもつようです。そんな皆様のコメントを拝見しながら客席にご案内した際、真紅のバラを見ながら私が感じましたのは、やはり粋とか風流だなということでした。サッとできるおもてなしの素晴らしさというのは、日本人ならではの機転の発想といえそうです。可児市の皆様は既に次の地方公演に向かわれてしまったのですが、せっかくですので今回は色彩について、少しブログに書かせていただきたいと思います。

秋というと、先日、読書の秋や、スポーツの秋等の話題を本ブログ上で記事にしましたが、一方で芸術の秋という側面もありますよね。人間は秋になると感傷的になることが増えると証明されておりますが、それは色彩の変化にもあらわれるようです。

上に秋の螢のチラシを載せましたが、右側に赤紫のハイヒール、左隅に秋の螢のタイトル―― “螢”の字が橙色で書かれているのがおわかりになるかと思います。これは色彩上とても面白いのです。「補色」といって色彩の円環図も隣に設けましたが、ある文字や模様を際立たせたい時、その色と対になる反対色を配置するとその文字が際立って見える効果をうまく利用しています。(この場合には字を際立たせたい。もちろんこれはやり過ぎると少々きつくなるので程度問題ではありますが・・・。)そしてこれは暗闇に光るから、背景を全部黒にしてしまえばよいというのものでもありません。そういう情緒あるものを、イラストで表現したい場合にこういった技法が使われるというわけです。

それにしても秋って実にこの補色が上手に使われていたり、また自然現象としてもありふれた光景としてある季節なのです。たとえば今、商店街に出ると盛んにハロウィンのイラストがあったりしますが、あれも橙色のカボチャと紫色の背景、自然でいいますと楓とか、山の紅葉は補色の関係にあるといえますね。

芸術の秋、本日もチケット発売日ですので、たくさんのお電話を頂戴しておりますが、音楽も演劇も美術もすべてが総合芸術!チラシやPOPにはいろいろな見方があるというだけで、面白いと思いませんか?

貴重な晴れ間。

 書いた人:しだた
 

 10月も気がつくと今日は14日、つい先日のブログでは10月に入りましたねとか言っていましたが、もう今月も半分を過ぎようとしています。そろそろクリスマスや年末なんていう言葉もちらほら聞こえ出してくるこの季節。(その前に今月はハロウィンがありましたね、とくに仮装の予定はないですが・・・)数日前は少し気温の高い日があって10月なのにこの暑さ!と少しびっくりしましたが、今日は天気もよくちょうど過ごしやすい日ですね。こんな日は近くの公園でも散歩しながらゆったりとした時間を過ごしたいものですが、そうもいきません。何やらまたやっかいな台風が近づいてきているとか・・・今日は貴重な晴れ間になりそうです。
 

 さて、吉祥寺シアターでは可児市 ala Collectionシリーズ vol.6 『秋の螢』が公演中です。私も見させていただいたのですが、渡辺哲さん、小林綾子さんをはじめとする役者の方々の安定感のある演技と、笑いあり涙ありでテンポ良く進む物語で1時間35分があっという間でした。それぞれの事情で悲しみやトラウマを抱えた4人が偶然一軒家で暮らすことになり、衝突や反発を繰り返しながらも前を向いて生きていく姿が描かれています。そして公演の題名となっている「秋の螢」の意味が終盤のある場面で分かるのです。(ネタばれになるのでこのあたりでやめておきます・・・)
前売券は大変好評なようですべて完売しています。最終日の16日の回のみ立ち見になりますが、当日券を開演1時間前の13時より受付で発売します、東京では最後の観劇チャンスになるので気になった方はぜひお買い求めいただければと思います。

 
 そしてその次に10月23日から公演がはじまるアマヤドリ2本立て本公演『うれしい悲鳴』『太陽とサヨナラ』のポストパフォーマンストークが決定したようです!10月28日19時半の回はゲストに演出家でSPAC(静岡県舞台芸術センター芸術総監督)の宮城聰さんや10月30日19時半の回は演劇ジャーナリストの徳永京子さんなど豪華ゲスト陣の方々が出演予定なのでぜひ詳細はこちらをチェックしてみてください!ちなみに徳永京子さんとライターの藤原ちからさんが書かれた「演劇最強論」という今の日本の演劇シーンをまとめた本の中でアマヤドリについても紹介されているので、こちらも一度チェックしていただければと思います。(今私も読んでいる最中です)

  

愛と勇気と、お金が少し

                                  書いた人:スピカ
 武蔵野文化事業団では正月に恒例となっております新春企画として初笑い武蔵野寄席がお隣の武蔵野公会堂で口演が予定されております。中でもトリは春風亭小柳枝師匠の「芝浜」であるとのこと。また2月には武蔵野芸能劇場でこの芝浜を下敷きとした江戸糸操り人形結城座の「芝浜の革財布」が上演されることとなり、まさに作品の世界を二重に楽しめる企画となりそうです。なぜ、年始に芝浜なのかというと、これは年末には借金取りが催促に来るから―江戸の昔は、納め時はまさに年末と相場が決まっていたわけでして、お金を返済して、よい1年にしましょうよというような暗黙の願いが込められているのでした。そう、芝浜というとやはりお金の話になってしまうのであります。

どちらかというと、すぐお金の話を持ち出すのもあまりよいものではありませんが、ふと学生の頃に恩師に教えていただいた言葉にこんなことがあったのを思い出しましたので、今回はそれをネタにブログを書いてゆきたいと思います。

 「1億円持っている人が2人いた。羨ましい話である。しかし一方は嘆き悲しんでいるのに対し、もう一方は、これから何を買おうかとうきうきしている。いったい何故だろうか。――嘆き悲しんでいるのは、もともと10億円の資産があったのに9億円を騙し取られたばかりだといい、もう一方は、たった1枚買った宝くじが当選したばかりなのだ。」

 ここで何が言いたいのかというと、世の中の価値の相対化であって、世の中、足りない、足りないと感じる人のほうが圧倒的にほとんどで自分が今持ちえる価値についてはあまり目を向けない、得てしてそういうものだというもの。

 自分は不満だ、不幸だ。といつも嘆き、悲観的である人とそうでない人と、どっちが不幸せなのか、本当のところは誰もわかりません。ひょっとしたら不幸だと叫んでいる人は本当に不幸のどん底にあるのかもしれないし、一方で楽天的に構えている人というのも中にはいるわけで、結果として、それが謙虚なのか神経質なだけなのか、やはりわかりません。

 ただ、これは一例ですが、もし今、そばにいて欲しい人がいる。というのはそれだけで強い勇気を与えてくれるし、幸せだと思います。いや、そばにいなくても、電話で繋がる距離にあるとか、自分にとってかけがいがない人がいる。その実感は何物に変えがたい。・・・いや、これはそれもそもそれもないのだが・・・という条件付の解になりますが・・・。

チャールズ・チャップリンの名言の一つに

「人生に必要なものは、愛と勇気と、お金が少し」という言葉があります。(これは邦訳された方が少々言い回しを変えたものだということですが・・・)

そして、この言葉を思い出すたびに胸の内に去来するのは私にとって落語「芝浜」なのです。

ここで噺の内容に詳しく触れられないのは残念なことではありますが、少しでもこちらの駄文が落語の前口上となってくれれば幸いであったりします。もちろんチケットもご興味があれば絶賛発売中であります。