@kichi_theatre2005

2018年6月・7月劇場利用申請について


2月1日(水)から2月10日(金)まで劇場2018年6月・7月の劇場利用申請を受付いたします。

今回申請できる日程は以下の通りです。

・2018年7月11日(水)~7月22日(日)、7月25日(水)~7月29日(日)
※6月分の劇場申請につきましては、空きはございません。

申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
2月1日(水)~10日(金)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。

 

 

2018年4月・5月劇場利用申請について


12月1日(木)から12月10日(土)まで劇場2018年4月・5月の利用申請を受付いたします。

今回申請できる日程は以下の通りです。

・2018年4月2日(月)~4月15日(日)、4月18日(水)~22日(日)
・2018年5月8日(火)~5月20日(日)


申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
12月1日(木)~10日(土)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。

 

 

演劇集団 円『景清』稽古場レポート

皆様こんにちは!!すっかり冬めいてまいりました。そしてすっかりお久しぶりとなってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?

本日はいよいよ演劇集団 円の御一行が吉祥寺シアターに小屋入りし、11/17(木)~27(日)に上演する『景清』の仕込みを始めています!いやぁ、公演が待ち遠しいですね!稽古はどんな感じなのだろう!作品はどういう風になっているんだろう!という皆様の気持ちをしかと受け止め、私先日、吉祥寺から海超え山超え、『景清』の通し稽古が行われる三鷹の円さんの稽古場にお邪魔してまいりました!本日はその時の様子を3つのポイントに分けて、とっておきの隠し撮り(!?)写真と共にご紹介いたします。

 

①やっぱり特筆すべきはこの方!

公演を楽しみにされている皆様には、通し稽古の様子を順を追ってご説明したいのですが、私には我慢が出来ません。もう言いたいです、言ってしまいたいです、兎にも角にも橋爪功さんが凄い!!!と!!!言っちゃった。
冒頭のシーン、舞台中央に静かに歩みを進める橋爪さんの所作に目が離せなくなり、一言目を発したその声を聞いたときにはゾクッと鳥肌が立ちました。そこからの90分がいかにあっという間に感じたか・・・。

私がドラマなどで橋爪さんを拝見していつも思うのは、本当に演技が自然な方だなぁという事です。爆笑問題の田中さんも、ドラマでタクシー運転手に扮する橋爪さんを見て、「なんでこの役だけ本当の運転手がやっているんだろう」と思ったとか。

そうは言いましても今回の役どころは800年も前の時代の武将。武士としての生涯をまっとうするために修羅の道を行き、死ぬ事をも恐れない平景清を自然に演じようって言ったってそれは無茶な話よ、と一瞬たりとも思った自分を省みております。

生まれつき備わっているような武士魂、身体からむんむんと発せられる荒々しさや猛々しさ、戦乱の世を生き抜いたからこそにじみ出る渋みや哀愁…私は平景清に会った事はありませんが、橋爪さんは、もう景清そのものであるかの様に見えました。

そのせいでしょうか、以前本で「出世景清」を読んだ後の私の感想は、一言で言えば「景清、滅茶苦茶なやつだな!」だったのですが、通し稽古で生きている景清を見ていると、破天荒な行動にも説得力があり、「これが武士か・・・」と納得させられてしまう程の力強さ。そして、この舞台のセリフは現代語ではなく昔の言葉で話されるのですが、古典に弱い私でも、その言葉がすっと入ってくる不思議。言葉のひとつひとつが分かるというよりも、橋爪さん演じる景清の存在そのものが、物語を語りかけてくるように感じました。

そんな恐るべし橋爪功さんの姿、早く皆様にもご覧いただきたいです!!
 

 

②骨太な演技で作品に厚みを出す円の俳優陣。

そして、そんな景清の周りを固める演劇集団円の俳優陣についても触れないわけにはいきません。演出家の森新太郎さんも「描かれている修羅の世界が激しくて、円で挑戦しがいのある作品」とおっしゃっていたように、舞台上に広がる戦乱の世の様子は、まさに円の役者さんの重厚で迫力のある演技でこそあらわせているもの。中平良夫さんや石住昭彦さん、高橋理恵子さんを初め、舞台を彩るみなさんの圧倒的な演技に私は何度も釘付けになってしまいました。皆様もどうぞお楽しみに!!

 

③驚きの演出は是非劇場で!!

もう一つ、この舞台の大きな見どころの一つとも言える斬新な演出についてお伝えしたいのですが、それは・・・!ここでは言えません!!!「出世景清」の特徴である残酷な殺戮シーンや激しい血しぶきをどのように舞台上で表現するのか私はとても疑問だったのですが、この演出を見て、「そう来たかー!」と唸ってしまいました。森新太郎さんらしい斬新な演出は必見です。是非劇場にて、ご自身の目でお確かめください!
 

 

以上、通し稽古の様子を簡単にご紹介させていただきましたが、「百聞は一見にしかず」です。是非とも劇場の空間でこの作品を味わってくださいませ。

ご好評のためチケット完売の回も増えてきておりますので、どうぞお早めにご予約ください!尚、おすすめは初日17日(木)19:00の公演で、まだ前売チケットもご購入いただけます。記念すべき第一回目の公演を目撃してみてはいかがですか!?

公演詳細・チケット予約はこちらから→

http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2016/08/post-51.html
 

それでは、みなさまのご来場を心よりお待ちしております!!!

 

2018年2月・3月劇場利用申請について

 

10月1日(土)から10月10日(月・祝)まで劇場2018年2月・3月の利用申請を受付いたします。


今回申請できる日程は以下の通りです。

・3月8日(木)~3月18日(日)
・3月26日(月)~3月31日(土)【27日(火)は休館日のため申請不可】
※2月分につきましては、空きはございません。


申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
10月1日(土)~10日(月・祝)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。

 

 

『ala Collection シリーズ vol.9 日本近代古典傑作選「お国と五平」「息子」』

書いた人:まるた
 

 

 こんにちは。ご無沙汰しております、まるたです。
 いよいよ9月となりましたが、じめじめとした暑さは抜け切りません。連続でやって来る台風の影響でしょうが、天気の移り変わりが激しく、洗濯物を干すタイミングに連日悩まされています。清々しい秋晴れはまだ一寸先のようですね。

 さて、佐藤B作さんと銀平さんが親子で競演されることでも話題のala Collection シリーズ vol.9 日本近代古典傑作選「お国と五平」「息子」ですが、東京公演に先がけ9月3日より可児市文化創造センター(ala)にて可児公演が開催されました!東京へは10月にここ吉祥寺へやって来ますが、一足先に9月5日の公演を可児まで観に行って参りました。

 ちなみに可児市(岐阜県)はココ↓

 
 (可児市HPより http://www.city.kani.lg.jp/4221.htm

 alaは名古屋から1時間少々で行ける位置にあります。私はゆっくり観光できませんでしたが、可児市は鰻や蕎麦がおいしいほか、温泉や歴史的な史跡などがありますので、可児へお寄りの際はぜひいろんな史跡を巡ってみてはいかがでしょうか。また、可児のバラ園はとても有名で、東京公演ではご来場いただいた皆様に可児のバラをプレゼントいたします。お楽しみに。

 さて、肝心の公演の方ですが。

 「お国と五平」(谷崎潤一郎作)はかつて歌舞伎で上演されたらしいのですが、今回のala Collectionでは現代演劇にすることで、谷崎作品が持つ独特のどろどろとした男女の愛憎がより一層引き出されています。三人の登場人物たちの駆け引きのシーンは緊張感が張り詰めますが、あるところから隠されていた事実が段々と暴露されていき三人とも壊れていく様は、なんとも言いがたく哀れで面白かったです(私が観た回のお客さまは皆さんウケていました)。B作さんの鬼気迫る演技は圧巻です。

 「息子」(小山内薫作)は「お国と五平」とは打って変わってしんみりとした雰囲気。雪が降り積もる中、火の番をする番頭とその息子との心温まる会話劇です。「息子」はもともとイギリスの作品を小山内薫が訳して多少のアレンジを加えて作った作品とのことで、こちらも昔歌舞伎で上演されたことがあります。B作さんと銀平さんの実の親子が劇中でも親子の役を演じるという、またとない機会。頑固者同士の親子が見せる心情の機微が観る者の涙を誘います。

 終演後には出演者全員と演出のマキノノゾミさんとを交えてのアフタートークが行われました。終始爆笑が絶えないトークの中、出演者の皆さんの可児愛が伝わってきて、滞在制作による作品ならではの醍醐味を味わえました。

 このあとala Collectionは各地をツアーした後に、東京へやって来ます。東京公演は10月6日(木)~13日(木)まで、吉祥寺シアターにて行われます。チケットまだございますので、観ようかどうか迷っている方はぜひこの機会にお越しください!(特に初日の6日がオススメです!)乞うご期待!

○公演情報詳細

http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2016/06/ala-collectionvol9.html

○ala Collection シリーズ vol.9 日本近代古典傑作選「お国と五平」「息子」特設サイト

http://www.kpac.or.jp/collection9/
 

2017年12月・2018年1月劇場利用申請について

 


8月1日(月)から8月10日(水)まで劇場2017年12月・2018年1月の劇場利用申請を受付いたします。

今回申請できる日程は以下の通りです。

1月6日(土)~1月28日(日) 
※12月分につきましては、空きはございません。


申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
8月1日(月)~10日(水)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。

 

 

 

山本タカさん(くちびるの会)と想像/創造力




今年も早いものでもうほぼ5ヶ月が終了しようとしております。12分の5、41.666666......%(以下、6が無限に続きます。無限って何でしょう?)が終わってしまいます。切ないですね。もう2度と2016年5月という月はやって来ません。もっと言えば、この一瞬一瞬、この一秒一秒がもう2度とない時なのです。10代半ばの頃、そのことに気がついて怖くなり、1人泣いた記憶があります。
夏のような暑さを感じながら、それでももうそろそろ梅雨時で毎日雨だよなという警戒感を拭えない先日、6月一発目の公演、くちびるの会『ケムリ少年、挿し絵の怪人』の稽古場にお邪魔してきました。


今回が吉祥寺シアター初登場のくちびるの会さんですが、代表の山本タカさんが以前率いていた劇団「声を出すと気持ちいいの会」さんには、お隣の武蔵野芸能劇場で『富士の破れる日』を上演していただきました。なので、そこから約2年半の歳月を経て、吉祥寺シアターに帰ってきてもらったような、そんな心持ちでいます。



山本さんの作品の特徴を自分なりに一言で表すとすれば、


「『想像力』という名のオールを手に、
どんなことも起こり得る
無限の可能性を秘めた海に漕ぎ出す航海に出る感じ」


と答えます。ちょっと一言にしては長いですね。
私は歌人にはなれなそうです。



例えば、私がなにげなく食べているレタス&ハムサンドイッチ(という情報)からだけでさえ、私という人間を想像し、ドラマを作り上げてくれると思います。





............
なんでこの人はレタス&ハムサンドイッチを食べているんだろう?
お腹が空いている?それなのにカツサンドでもミックスサンドでもなく、レタス&ハム?
なんでだろう......?
カツが嫌いなのか?それともヘルシー志向なのか?
確かに割と痩せている...。
もしかしたらなにか健康に気を遣わなくてはならない病気でも持っているのだろうか...?
............


こんな風に(?)想像を積み重ねていった果てに、きっと現実の私とは大きく乖離した、それでいてどこか繋がりを感じられる存在として描かれるでしょう。それは彼の想像にはリアリティがないということではなく、たった1つしか情報がなくても、そこから想像の網を張り巡らせ、ちょうど蜘蛛の巣のようにドラマを構築し、新たな世界を創造するのが山本さんのスタイルだと思います。


『ホテル・ニューハンプシャー』『熊を放つ』など、アメリカの小説家ジョン・アーヴィングの書く、ドライブするように想像の世界を疾走し、目まぐるしく事件が起こり、どんどん自分が自分から離れていくようでありながら最後は自分に帰ってくる、そんなダイナミズムに満ちた物語に憧れを抱いていた私としては、作風は全く異なりながらも、山本さんの緻密かつ大胆な想像力がアーヴィングのそれに重なる気がして、憧れると言いますか羨ましいと言いますか妬ましいと言いますか、そんなどれでも当てはまるようなアンビヴァレントな感情を密かに、山本さんに抱いています。ここで書いたらもはや密かでもなんでもないですが。


劇場での仕事の都合上、稽古場にはほんの2時間ほどの滞在でしたが、その間、皆さんはとあるワンシーンを、綿密に稽古を重ねていらっしゃいました。繰り返されるシーン、そして演出の山本さんから俳優さんに出されるオーダーを聴きながら、改めてそんなことを感じていました。



私が最初に山本さんの作品を観はじめた頃は、もう少し演出的にはあっさりしているように感じていました。物語全体の濃密さは失われないようにしながらも、1つのシーン、1つの場面ごとはもう少し軽やかで、それがテンポ良く切り替わっていくという印象がありました。ですが、特に「くちびるの会」結成後は、1枚の絵の書き込みがグッと濃くなり、そこにこめられた情報量や感情の濃度が格段に上がっているのを感じます。一瞬一瞬に込められている想像の量が、格段に増えてきたのだと思います。


山本さんの作品を観ていると、なぜ「想像(=imagination)」と「創造(=creation)」という言葉が、どちらも日本語で「そうぞう」と言うのか、よく分かるような気がします。密接につながっているというか、きっとこの2つは同じことだったんでしょう。それをより明確に分けるために、いつしか別々の漢字が充てられたのではないかな、なんて想像してみます。


前回公演『カイコ』(SPACE雑遊)がやはり濃密で素晴らしく、観劇しながら「次、吉祥寺シアターでやってもらえて良かった」と思っていたのですが、僅か2時間、ワンシーンだけの稽古場でも、改めて同じ事を思いました。
『カイコ』が時間列車に乗って自らと向き合う旅の物語でしたので、そのベクトルは主に自分自身に向いていたと言えると思いますが、今回の吉祥寺シアターでの『ケムリ少年、挿し絵の怪人』は、江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズの登場人物名を冠したキャラクターたちが躍動します。少年探偵団ですので、謎を暴こうとします。自ずと、想像力は他者へのベクトルとなり、劇場空間ともどもより広がりをもった世界が期待できるのではないでしょうか。
確実に言えることは、ご覧になるお客様も彼らの想像力にすべてを委ねるのではなく、ぜひ色々と想像を張り巡らせながら観ていただくと、ドラマが何倍にも広がり、よりお楽しみいただけるのではないかと思います。


ドラマ不遇ともいわれる現代の演劇界にあって、少し古風とも言える山本さんの戯曲、演出、ひいては彼の想像力が、どこまで羽ばたいていくのか、まずは吉祥寺シアターで、皆さま自身の目と耳と想像力でお確かめいただければ幸いです。


くちびるの会『ケムリ少年、挿し絵の怪人』は、吉祥寺シアターで6/3(金)~7(火)まで上演いたします。6/4(土)の回が少しお席少なくなっているようです。ご予約はどうぞお早めに。皆様と劇場でお目にかかれるのを楽しみにしております。私も初日を迎えるのが待ち遠しいです。
私のように待ち遠しい方は、公式PVが公開されていますので、是非そちらをご覧になってお待ち下さい。



くちびるの会『ケムリ少年、挿し絵の怪人』公演PV

くちびるの会『ケムリ少年、挿し絵の怪人』公演情報
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2016/03/post-46.html
チケットのご予約はこちら!(一般)
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=128&type=O
U-29(29歳以下)の方はこちら!
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=129&type=O




(文・構成・写真:大川智史〈武蔵野文化事業団〉)



2017年10月・11月劇場利用申請について


6月1日(水)から6月10日(金)まで劇場2017年10月・11月の劇場利用申請を受付いたします。
 
今回申請できる日程は以下の通りです。
 
 10月10日(火)~10月28日(土)
 

申請を希望される方は施設案内をよくお読みいただき、
6月1日(水)~10日(金)の午前9時~午後5時の間
ご来館のうえ、書類の提出をお願い致します。

 

 

美術館でダンス!

 

書いた人:しだた


 比較的過ごしやすい毎日が続いていますね。そうこうしているうちに、吉祥寺シアターの事務所の中にもクールビズがやってきまして、ネクタイとも少しの間お別れとなりそうです。といってもまだ真冬用のコートをクリーニングに出していないのですが・・・うわさによると今年の夏は猛暑との話がちらほら聞こえてくるので、今から少し気合いを入れ直さないとなぁと思う今日この頃です。

 さて、吉祥寺シアターではティーファクトリー『愛情の内乱』が絶賛公演中ですが、今回は少し趣向を変えて、シアターのご近所・吉祥寺美術館での催し物をご案内したいと思います。吉祥寺美術館では、6月4日(土)から7月18日(月・祝)まで『佐伯和子展...糸の葉 一万五千枚の糸の葉が語りかける』という企画展が開催されます。染織家・佐伯和子さんの代表作・糸の葉シリーズの最新作が展示されるとのことで、吉祥寺美術館でここまで大規模なテキスタイル(織物や染物)作品を展示するのは初の試みだそうです!そして、そして、初の試みがもう一つ。今回の展示の関連企画としてダンサーの入手杏奈さん、香取直登さんによるパフォーマンスイベントも開催されるのです!

・6月4日(土)  振付・出演:香取直登
・6月11日(土)  振付・出演:入手杏奈
・6月25日(土)  振付・出演:入手杏奈&香取直登+ウッドベース(藤野俊雄)
時間:各回20:00~20:30  ※開場は19:50より
定員:各回40名(申込先着順)※すでに定員に達した日もあるそうなので、ご予約はお早めに!

予約の申し込みについては、こちらから詳細をご確認ください。
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/eventworkshop/ev/ev2016/index.html

入手さんと香取さんはこれまで吉祥寺シアターでは、夏休みダンスワークショップに講師としてお招きしたり、2012年に開催したダンスインパクトにもご出演いただいています。そんなお二人が揃って出演されているスペシャルな映像がこちら↓

 


若者に大人気のロックバンド“9mm Parabellum Bullet”(読み方は少し長いですが、キューミリ・パラベラム・バレット)の最新アルバムに収録されている『Lost!!』という曲のミュージックビデオです。激しいロックの音に合わせて目まぐるしく変わるカットに映り込むお二人の踊りがかっこよすぎ!美術館ではここまで激しいパフォーマンスにはならないとは思いますが、熱量は同じくらいのはず!たまには、夜の美術館で美術作品とダンスのコラボレーションを楽しんでみるのはいかがでしょうか。ぜひご来場お待ちしております。

 

『愛情の内乱』


『愛情の内乱』稽古場レポート(その1)はこちら!
『愛情の内乱』稽古場レポート(その2)はこちら!
『愛情の内乱』稽古場レポート(その3)はこちら!
『愛情の内乱』稽古場レポート(その4)はこちら!



これまで全4回にわたってお贈りしてきた『愛情の内乱』稽古場レポート、完結編として本番レポートを、ネタバレを避けながらお贈り致します。

現在、絶賛上演中のティーファクトリー『愛情の内乱』、ご観劇されたお客様の温かい反応を沢山いただいております。
私も先日本番を拝見し、これまで読み合わせから通し稽古まで拝見し、戯曲も何周も読んでおり、それでも劇場での本番は全然違って見えるだろうと分かってはいたのですが、本当に想像以上でした。自分の中での上演イメージを当たり前のように悉く越えていく場面の連続で、自分の想像力の至らなさを軽く恨みたくなるほどでした。

『愛情の内乱』で私が個人的に最も好きなのは、現実からいきなり幻想の中に迷い込んだように、自分が今観ている場面が(そして自分自身が)、一体何なのか分からなくなる瞬間が訪れることです。1時間50分という尺の中では本当にごく一部の場面・時間なのですが、その僅かな場面がこの『愛情の内乱』という舞台に、「家族もの」や「ホームドラマ」という枠ではくくれない、決定的な深みを与えていると思います。
この物語において、その点で大きな役割を果たしているのが謎の家政婦・トラです。直接の家族ではないけれども、この家族ともに長い歳月を過ごしている彼女は、一体どういう存在なのか、ぜひいろいろと想像を膨らませながらご覧ください。そして、もう1人、この点で決定的な役割を果たしているキャラクターは・・・・・・これはご覧になってからのお楽しみ。ぜひ劇場にてご自身でお確かめください。

ところで、30歳男子、未婚・子ナシというステータスの私は、それまで本作の台本を読んだり、稽古を拝見したりしていても、カカ(母)に共感するということはなく、やはりどちらかと言えば、母の愛や干渉を疎ましく思う、息子の側の心情に近しいものを感じていました。そんな私でしたが、本番を拝見しながら、カカの言動や行動が初めてスッと自分の中で腑に落ちるのを感じ、私にとっては大きな驚きでした。
共感とは少し違うのかも知れませんが、私がカカという人物を初めてしっかり受け止めることが出来たように思いました。確かにカカは強烈なパーソナリティを持った人物で、私はそれまでその行動や言動にやや気圧される感じがあったのですが、本番を拝見して初めて「なんかこの感じ分かるかも」って思える程度には、彼女を理解できたように思います。


冷静に〈母〉を描ける時期が来たと直感し、この劇を書いた。


川村氏のお母様も、特に晩年は強烈なパーソナリティをお持ちの方で、川村氏もそれに大変悩まれたとのことですが、きっとそれを乗り越え、ただただその苦労を恨めしく否定的に思うだけでなく、強烈な印象はそのままに、それでもどこかお母様の気持ちに寄り添うことができるポイントを見つけられたからこそ、この作品を創ることができたのかなと、舞台を観ながら勝手に想像したりしました。

家族との関係がうまくいっている方も、そうでない方も、きっとご自身のご家族に対して多くの想いを馳せる作品となっていると思います。
13日(終了)、16日(本日夜!)、17日、23日公演には「ミニミニトーク」と題して、本作に出演中の男優4人がそれぞれ、ご自身の母について語ります。それに倣ってほんの少し私事を失礼しますと、最初に戯曲を拝読し、稽古場に何度かお邪魔し、そして上演を拝見する中で、私と私の母との関係について改めて考える時間が増えました。母との間に生じたわだかまりや嫌な記憶が解消されることはもちろんありませんが、それでもどこか客観的に母との関係を見つめ直すきっかけになりました。
数日後に偶然、上京する母と3年ぶりくらいに会う機会があるのですが、その時に渡そうかなと、人生で初めて母の日のプレゼントを買ってみたりしました。今年の母の日はもう終わっちゃったので、ちょっと遅いんですけれど。もっとむずがゆい恥ずかしさがあるかと思ったのですが、今のところそんなに悪い気はしません。

ティーファクトリー『愛情の内乱』は絶賛公演中です。
劇場では公演前日の16時まで前売りチケットをお取り扱いしております。お電話予約:0422-54-2011または、インターネット予約をご利用下さい。
また、当日券は全ステージご用意の予定です。開演の1時間前より、劇場1階ロビーにて販売を開始致します。
初日からダブルコールが起こり、終演後にはロビーに立つ川村氏に、醒めやらぬ興奮や感動をお伝えしてお帰りになるお客様が多数いらっしゃり、その光景を横で見ながら私も幸せな気持ちになります。私は口ベタなので、あまり上手に自分の感動を川村氏に伝えられませんが、拙文をその代わりにということで。
ぜひ生の舞台で、この奥深い家族の物語をお楽しみ下さい。『愛情の内乱』は5/25(水)まで毎日、吉祥寺シアターにて上演中です。皆様のご来場をお待ち申し上げております。


ティーファクトリー『愛情の内乱』公演詳細:
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2016/05/post-45.html
チケットのご予約(一般):
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=126&type=O
チケットのご予約(学生):
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=127&type=O

ミニミニトーク「母について」

5/16(月):長男・アニ役 大場泰正さん
5/17(火):ハル役 笠木誠さん
5/23(月):次男・ドス役 兼崎健太郎さん


ポストパフォーマンストーク

◎5/19(木)15:00
「家族について」
ゲスト:穂村弘さん(歌人)
"兄弟"が多いのも大変だが、ひとりっこも大変?!
歌人・穂村弘さんを迎え、高度成長期に育ったひとりっこどうしによる、家族のお話。

◎5/21(土)18:30
「2016年のドストエフスキー」
ゲスト:島田雅彦さん(作家)
ロシア文学に造詣の深い作家・島田雅彦さんを迎え、
やさしく"カラマーゾフの兄弟"と"愛情の内乱の兄弟"の周辺について語ります。


上記の各公演終演後、短い休憩の後、ポストパフォーマンストークが行われます。 該当の各回にご来場のお客様は、公演後にそのままお席でお楽しみいただけます。


『川村毅戯曲集 2014-2016』会場ロビーにて発売中!

『愛情の内乱』ほか、『生きると生きないのあいだ』『ドラマ・ドクター』という、吉祥寺シアターでこの3年に初演した新作3本が収録されています。
会場販売分限定、川村氏の直筆サイン入りです!ご来場の折は、ぜひお手にとってご覧下さい。

『川村毅戯曲集 2014-2016』詳細ページ(論創社ホームページ):
http://goo.gl/41I8rK


(文・構成・写真:大川智史〈武蔵野文化事業団〉)