ディースカウの思い出(CD,DVD限定)

 
投稿者:ヤマネ


  

金環日食は、メガネを買い忘れたために、見られませんでした。家人に叱られました。せっかくですので、写真だけでもお楽しみ下さい。

さてつらつらと考えてみるに、我々は日々芸術家たちと接しておりますが、ジャンル、楽器、などにより、性格に傾向があります。


私の持っている感覚では、ピアノの人は生真面目で比較的暗め(すいません)な人が多いです。ヴァイオリンの人はけっこう楽観的です。歌手、特に高声の方は気まぐれで自由です。金管楽器は基本的に体育会系です。ダンサーはだいたい真面目で、奥底から光る眼をしています。(10年ぐらい前に出た、NHK交響楽団オーボエ奏者の茂木大輔さんの著書「オーケストラ楽器別人間学」という本もあります。)


それで、我々限定の実際問題として、海外からアーティストを招聘した場合、来日から離日までの間一番気を遣うのは誰なのか、と言うことになりますと、それは間違いなく歌手なのです。はい。


歌手は群を抜いて気を回します(もちろん一般的な傾向として、という意味です。歌手でも全然気を遣わなくてオッケーな方もおられます)。気まぐれ(自由)な方が多い、ということ意外にも、身体が楽器、という哀しい現実があります。体調が悪いと一発で公演に響くのです。目の前で咳をされたりなんかするとこちらがドッキーン!とします。はい。


「もしかしたら歌えないかも、ごめん」なんてって他のどのジャンルの人たちよりも簡単に言います。いとも簡単に言ってのけます。いっそ清々しいほどです。そんなとき、キャンセルするなんてプロじゃない、という批判をするのは簡単ですが、彼らにしてみれば、キャンセルしないでひどい声で歌ってしまい、あいつはダメだと言われる方がもっと怖いのだと思います。彼らは極めてフラジャイル(割れ物注意)な生き物なのです。


フィッシャー=ディースカウが亡くなったので、そんな事も考えながら、昨晩はタンスからガサゴソ、ザルツブルク音楽祭1956年のライヴ音源、ディースカウの「白鳥の歌」「詩人の恋」のCDを聴いていました。