オリンピックの正式種目に"芸術"が...

 

投稿者:I.D   

 

今、世間はオリンピック一色ではないでしょうか。私も連日ニュースや中継を見てしまっています。

 

さて、オリンピックと音楽はどんな関わりがあるかしら、開会式や閉会式では演奏がされるけど…、ほかには…、と調べてみていたら、

 

…!! なんと“芸術”はオリンピックの競技だったことがあるではありませんか。古代の話ではありません。近代オリンピックで、です。いやー、私、不勉強で全く知りませんでした。

 

近代オリンピックの創始者クーベルタンは“スポーツと美の祭典”オリンピックに芸術を入れる事を1896年の第1回大会から希望しており、そのたっての望みで、“芸術競技”は1912年のストックホルム大会から正式競技に加えられ、1948年のロンドン大会まで7回行われたようです。“芸術競技”は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学」の5部門に分けられ、ほかの競技と同じように、1位から3位に金銀銅メダルが授与されたとのこと。

 

「音楽部門」に関しては、「音楽全般」の時期と、「オーケストラ作曲」「声楽作曲」「器楽作曲」に分かれていた時期があるようです。“演奏”ではなく、“作曲”なんですね。

 

気になる金メダリストは「音楽全般」は、リカルド・バルテルミ(イタリア)、ジョルジュ・ムニエ(ベルギー)、「オーケストラ作曲」は、ヴェルナー・エック(ドイツ)、ズビグニェフ・トゥルスキ(ポーランド)、「声楽作曲」は、パウル・ホッファー(ドイツ)。これだけのようです。ほかの分野も含め“芸術競技”は参加作品や質が安定していなかったので、メダリストなしの場合も多く、総じてメダリストが少ないようです。

 

ちなみに日本からは山田耕筰などが参加していますが、「音楽部門」でメダルを取ってはいません。「絵画部門」で藤田隆治と鈴木朱雀がそれぞれ取った銅メダルが“芸術競技”での日本が獲得した全てのメダルのようです。

 

その後、審査や輸送が難しいなどの理由により1952年のヘルシンキ大会から“芸術競技”は正式種目から外されました。しかし芸術作品の展示はその後も続いており、現在もオリンピック開催地では様々な展覧会や公演があるとのこと。私はこれも知らなかったですね。

 

さてさて、ロンドン・オリンピックが終わって一月後には武蔵野で“オルガンのオリンピック”(いいすぎ?)「武蔵野市国際オルガンコンクール」が行われます。この芸術の祭典も是非お見逃しなく!