スタッフブログ:2014年04月

ブクステフーデとバッハの関係

投稿者:ヤマネ


面白いのですよ。バッハとブクステフーデの関係が。


え、ブクステフーデを知らない?それはいけませんね。校庭を五周走ってから出直してきて下さい。ウソです。ブクステフーデはオルガニストで作曲家です。有名人です。有名人でした。・・・え?ナニ?・・・バッハも知らない?校庭十周ですな。


私は中学生とか高校生の時にバッハの評伝とかそういうのを複数読んでいるはずなのですが、この二人の関係は知りませんでした。読み落としたか、その時はふーんと思ったかもしれないが記憶からするりと抜け落ちたか。


若き日のバッハが、ブクステフーデの音楽を聴くため4週間の休暇をとり、400km歩いてアルンシュタットからリューベックまで行った。さらにはその地に無断で長期滞在した、というお話がそれです。チラシにデカデカと書かれていたので、面白いなと思われた方も居られるのでは無いかと思います。いやはや、若さゆえの無謀さよと言ったところでしょうか。


当時20歳のバッハはアルンシュタットの教会でオルガニストを務めていたので、そこの関係者は、ぽいっと出かけたまま戻らぬバッハの事をさぞや案じ、やきもきした事でありましょう。今は400kmといっても新幹線なら2時間ですが、徒歩ならすごく時間がかかるわけです。東海道五十三次が約490kmで2週間ぐらいだったようですから、同じぐらいのペースだとして10日はかかったでしょう。かなり遠い。


そんなわけでなかなか連絡はつけにくかったのでしょうが、それにしても4週間の休暇が勝手に4ヶ月近くにというのは大事件です。当時は時間に対してずっとおおらかだったかも知れませんが・・・・長すぎる。


まずは戻って来ない事に対して心配したことでしょう。病に倒れていないか、客死でもしてはいないかと気をもんだに違いありません。手紙とか出したのでしょうか。もしかすると誰かから「バッハはまだリューベックにいる」という情報を得たりしていたのかも知れません。


そしてバッハはどんな顔をして帰ってきたのでしょうか。顔を出しにくかったでしょうね。無事に戻って来たバッハは「叱責」「非難」されたそうですが、これは当たり前といえば当たり前です。しょうがありません。


そんなわけでブクステフーデを採りあげる演奏会が、あります。


■6月21日(土)松居直美オルガン・リサイタル ブクステフーデの世界:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/02/post-286.html

  

「チケット発送」という作業について

投稿者:ヤマネ


昨日はチケットの発売日でした。沢山のご予約を頂きまして、昨日発売の公演は完売か、残券が何れも少なくなっております。ありがとうございました。


当事業団ではチケット予約時に「窓口受取」もしくは「郵送」、いずれかをご選択頂ける事になっております(郵送の場合は82円の切手代を頂戴しております)。郵送を選ばれる方の比率はその時々によって変わりますが・・・半分弱ぐらいでしょうか。


例えば昨日1日の記録を見ますと、窓口受取が404件、郵送での予約件数は318件ありましたので、約44%が郵送です。


というわけでそれが何を意味するかと言いますと、発送作業をせんければならぬ、のであります。基本的に毎日午後に行っているのですが、発売日の午後は4,5人で手分けをしてその作業にあたります。(普段は上の写真かそれより少ないぐらいの量です。)


昨日は販売の総座席数が少なかったため、発送通数は比較的少なく、40分ぐらいで完了しました。月の頭の発売の時は、2回分をまとめて発送する事になっておりますので(*)、デアー!!と本気を出しまくっても2時間位かかります。特に大ホールの発売があると通数が跳ね上がります。嬉しい悲鳴とはこのことです。有難うございます。


(*)当事業団では通常、月に3回の発売日を設けております。1回目と2回目は第1週の数日違いのため、2回目の発売日の翌日にまとめて発送します。ちなみに、3回目は第3週目です。


発送に必要なのはチケット、送付状(払込用紙)、封筒、この3点が基本です。(以前は切手もぺたぺた貼っていたのですが、今は発売日など量が多い場合「料金後納」で投函しておりますので、切手不要となっております。)


チケットと送付状は別々に印刷されます。そして送付状も支払い方法によって3種にわかれます(銀行振込・口座引落・クレジットカード[クレジットカード払いはインターネット予約のみ])。


また、チケットは全てが繋がった蛇腹の状態で印刷されますから、必要な枚数をぴりぴり切って送付状と合体させていく必要があります。チケットと送付状をセットにして次々と机に積み上げていくのであります。


予約時に「座席表が欲しい」「友の会に入りたいので申込用紙を入れて」などの特別なご要望があった場合は、それも当該の方の封筒に入れます。『郵送リクエスト』という小さな紙があり(希望者の予約番号、名前、ご要望を書く紙。ご予約時に手書きして、忘れないようにその場でクリップし、ストックします)、それを一つ一つ見て、えー、どこかな、とガサガサ送付状を探して一緒にするのです。


そしてそれが完了したら、送付状を畳み、チケットと共に封筒に入れ・・・封をして・・・数を数えて・・・投函です。市民文化会館の目の前のポストに投函するか、あるいは武蔵野郵便局に直接持ち込みます。


以上で作業はおしまいです。お疲れ様でした!!

  

時の経つのは早く、来週はキーシン。

投稿者:ヤマネ


ぼんやりとしていたらもう4月も後半です。間もなく今年も3分の1が終わろうとしています。歳を取ると時間の進むのが早くなるとは聴いておりましたが、本当にドンドンと過ぎていきますね。


というわけで来週はエフゲニー・キーシンの公演です。ああ何と早い。つい先日チケットを売り出したような心持ちがしますが、もう来週なのです。今回の日本ツアーは既に始まっており、ネット上でも、公演に足を運ばれた方々の感想などを目にする事が出来ます。ネタバレするとナニなので曲名は書きませんが、アンコールには皆様の大好きな超有名曲をやる可能性がありそうです。そちらも楽しみになさって下さい。


クラシック音楽というのは不思議なものでして、アーティストのネームバリューだけではなく、演奏される曲目により、その公演の注目度が上下します。今回のキーシンのプログラムは、そういう意味で言うと、爆発的に一般受けする、という内容ではないかもしれません。(しかし大変有難いことに、チケットは完売しております。)


実際にかかってきた電話ですが、「キーシンのチケット買おうかどうしようか考えているんですけど、サントリーホールと同じプログラムですか。私はスクリャ・・・何とかっていう変なのは聴きたくないから違うプログラムがいいんですけど。」と言われ、私は「スクリャなんとかか・・・。スクリャービンいい仕事してるんだけどな(←上から目線)・・・やっぱり皆様の合点ボタンはあまり押して貰えないのかな・・・。そっか・・・。」と遠い目をしたものでした。


と言うわけで、いよいよ来週の火曜。ご来場を予定されている方はどうぞお楽しみに。来日ツアー初日の公演レポートがジャパン・アーツのサイトに掲載されておりますのでご興味のある方はご一読を。


なお、前半、シューベルトのソナタ(約40分)は途中入場が不可です。開演時刻には遅れないよう、しかしそうは言っても慌てて事故などなさらないよう、お気をつけてご来場下さい。

  

明日は武蔵野市国際オルガンコンクール優勝者コンサートです

投稿者:ヤマネ


明日は福本茉莉さんのオルガン・リサイタルです。2012年の武蔵野市国際オルガンコンクールで見事優勝を果たした期待の若手演奏家です。公演チラシなどにも書いておりますように、彼女は武蔵野のコンクールの後ドイツのニュルンベルク国際オルガンコンクールでも見事優勝され、さらに注目を浴びています。


そして、このコンサートに合わせ、福本さんのデビューCDがナクソスより発売されます。皆様より一足先に先日CDを手にした時の本人の喜びの写真が上のものです。静かな事務所に突如「キョエー」「ウシャシャ」「ヒャッハー」「梨汁ブシャー!」とかそういう類いの奇声が聞こえて来たので(だいぶ誇張しています。申し訳ありません)、熱写してみました。明日のコンサートにお越し頂く皆様には特別にプレゼント!させて頂きますので、楽しみにお待ち頂ければと思います。


明日のチケットは完売しているため、残念ながらお越し頂けない、という方々。どうぞご安心(?)下さい。16日ぐらいには店頭に並び始めるとの事ですので、彼女を応援したい、日本のオルガン界をもっと活性化させたい!とご賛同頂ける皆様は、ぜひご近所のCDショップへGO!するか、アマゾンHMVなどのサイトで「ポチっとな」して下さいますと幸いです。


え?音楽なんてyoutubeかDLでしか聴かない?そうっすよね・・・。おっと、そうではありません!!たまにはCDを手にしてみてもいいのではないでしょうか!!(最近はCDなんか見た事もないという世代が増えているようですね。私はと言いますと、ギリギリでレコードを手にした世代です。ソノシートとか懐かしいです。)
  

  

アンスネス、中止の危機を乗り越え本日公演

投稿者:ヤマネ


今夜はレイフ・オヴェ・アンスネスのピアノ・リサイタルです。今年度の当事業団の主催公演でも、注目度が高い公演の一つでしょう。


『体調不良のため兵庫公演が中止、東京公演も未定』、という一報が先週末に入った時は驚きました。本当に直前だったので、このまま中止になれば電話をかけてご購入者に連絡するより方法はありません。兵庫公演のご関係者の方々はおそらく総出でチケットご購入者に電話をかけられたのではないかと想像致します。(兵庫公演は大ホールを予定しておられました。)


仮に1000件電話をかけるとすると、20人で分担しても一人50件です。中止のお知らせだけではなく払い戻し方法についても説明しますし、「延期じゃなくて中止なの?」と言ったご質問をお客様から受ける事もありますから、だいたい1件につき3分はかかるでしょう。ノンストップでかけ続けて150分(2時間半)です。繋がらない人、留守電にならない電話もありますから、かけ直しも少なからずあります。ほんとうにお疲れ様でした。


さて、アンスネス氏はその後体調が回復してきたとのことで、昨日の朝一に無事に来日されました。成田到着のご連絡を招聘元のジャパン・アーツより頂いたときは胸をなでおろしました。よかった。さらにはホテルで少し休んで、午後、ピアノの選定および練習のため武蔵野市民文化会館までお越し頂きました。サンドイッチを食べ、これが僕の朝ご飯だよハハハ!と快活でしたので、安心が25%増量いたしました。


音楽家の条件には「タフであること」という一文があります。アンスネス氏も、どうしようもない絶不調により1公演はキャンセルせざるを得なかったものの(そしてそれを非常に申し訳なく思っている、との事でした)、武蔵野公演とオペラシティ公演は、ハードなスケジュールで公演開催に向けて動いておられます。今夜の公演はどうぞお楽しみに。


写真は昨日ピアノを選定中のアンスネス氏。結局真ん中のピアノを選ばれました。
  
  

マキシミリアン・ホルヌングの、ホルヌング問題を考える

投稿者:ヤマネ


本日はマキシミリアン・ホルヌングの無伴奏チェロ・リサイタルでした(右の写真は終演後のサイン会の様子)。ドイツ・ヴァイオリン界の大物であるムターが目をかけている若手で、昨日彼にインタビューを行った伊熊よし子さんのブログによると、ホルヌングは実は子供のころ半年間、ムターにヴァイオリンも習った事があるとか!


名門バイエルン放送響の首席奏者になったものの、やっぱりソロ活動に専念したいと退団してしまったホルヌング。あまりにも、というとアレですが恐ろしく軽々と楽々とバッハを、アマンを、カサドを、弾きこなしていました。1986年生まれで今まだ27歳。まだまだこれからが楽しみですね。


ところで演奏とかそういうのに全然関係なくふと思ったのですが。ホルヌング・・・・面白い名前ですね。あ、面白いと言うと失礼ですね。日本人にとってみれば面白い響きですね、と言い直しましょう。あ、あ、同じ事でしょうか、すいません。


口に出してみる。「ホルヌング」。うむ、おもしろい。スペルはHornungですから、どこで切れるかというとHorn - ung でしょう。ホルンなら角笛というか楽器のホルンの事でしょう。ungは、調べて見ましたら動名詞のことだそうなので(すいません、ドイツ語判りません)、うーん、どう訳すのがいいのでしょうか、でも気分的には角田さんとかそういう名前なのでしょうか。


こう考えてみますと、日本もドイツも、苗字は似通っていますね。有名な例ではバッハ=小川さんですが、小川さんと呼ぶと、いかめしい顔をした「音楽の父」と呼ばれる大家が一気に親しみ易くなるから不思議です。マキシリミリアン角田。エマヌエル小川。


むむむ・・・強いんだか弱いんだか、よくわからない名前になってしまいました!!(そういう問題じゃないか。)