スタッフブログ:2014年05月

成田空港への、正しいお迎えの仕方 後編

投稿者:ヤマネ


続きです。前編はこちらからお読み下さい


お迎えの前日。私は良き時刻に成田空港に着くべく、ヤフー路線情報を見てスケジュールを立てます。


武蔵野市からですと、電車だとだいたい2時間を見込みます。例えば09:30が定刻だとします。であれば07:30に三鷹駅を通過するぐらいで間に合うでしょう。そういうことなら何時に起きて準備をして何時に家を出て、と計算します。


そして当日朝。目が覚めたらまずスマホで成田空港のサイトにアクセス。飛行機の到着時刻に変更がないか確認します。


飛行機はけっこう時刻にルーズです。50分遅刻、とか45分早着、とか、それはもう日常茶飯事。ですからこの調査は必須です。フライトがキャンセルされていた、という最悪の事例もありますが、まあこれは滅多にないのでここでは触れません。


で、いざ成田空港に着きますと、到着ロビーで延々と待つわけです。いろいろな人がジャンジャン出て来ますので、見逃さないように目を皿にするわけです。緊張の一瞬です。ぱっと横を見ると、テレビ東京のYouは何しに日本へ?のロケをしている人たちがいます。あれは、ここだけの話?本当にその辺の外人さんに突撃しています。断られているケースも見かけます。毎回毎回がハラハラドキドキです。


脱線しました。「Mr. OOOXXXX」などと書かれたネームカードを掲げて待っている人たちもいますが、私はひたすらGoogle画像検索で調べた顔写真を頭に焼き付け、カッ!と出口を見据えるわけです。藤子不二雄の傑作漫画「モジャ公」の仇討ちの話(←判る方、「同志」と呼ばせて下さい)ではないですけれども、外国人の顔はどなたもけっこう似通って見えたりしますから注意が必要です。


それで、写真と現実とがあまりにも食い違っている場合、若干悲しい思いをする羽目になります。


例えば・・・・(1)写真よりも現実は(いささか~したたか)重量級であられる。(2)すっぴんで出て来たand/orぶっといメガネをしている。(3)写真よりもずっと頭頂部が豊かに輝いている(男性限定)もしくは髪型がまるきり違う、などの場合です。意外な落とし穴として(4)髪の色が違う、という点もありましょう。黒髪を待ち受けていたのにブロンドやグレーですと、面食らいます。


失敗談。もちろんございます。ええ、ええ。私は個人的にはこの、(1)体重編で、お一方、見損なった事があります。しばらく「来ないな来ないなー」と思っていると、ロビーの向こうの方で「居ないな居ないなー」と行ったり来たりしている(ふくよかで身長もお低めの)女性が。


もしや、いやまさかひょっとして、そんなことは・・・と思いつつ(失礼な奴)お声がけをしてみましたところ、ドンピシャだったというお話。顔写真から勝手に「体型」と「身長」を補完していた私であります。冷たい汗が流れたのであります。ともかくニッコリ笑って握手できましたから、とりあえず結果オーライ。(・・・なのか?)

  
  

成田空港への、正しいお迎えの仕方 前編

投稿者:ヤマネ


成田空港に、出演者を迎えに行くという行為はドキドキなのです。以下の理由でそうなのです。


1:見付けられなかったらどうしよう
2:飛行機に乗っていなかったらどうしよう
3:荷物が行方不明になってたらどうしよう


今回はこの「見付けられなかったらどうしよう」的な悩みについて告白致します。2と3については、またいずれお話する機会もございますでしょう。

ポップスターや人気スポーツ選手なら、すぐにそれと判るほど空港の一角が盛り上がっていますから見つけ損なうと言うことはまずない。しかし、私たちが迎えに行くのはクラシック音楽の演奏家であり、それは何かというと、もっとずっと地味なのですね。


ヴァイオリニストや、チェリストなど楽器を持ち歩く人たちであればすぐに判りますが、ピアニスト、声楽家、指揮者と言った人たちはそういうわけには行きません。


彼らは名札を付けて出てくるわけではありません。それとすぐわかる格好をしているわけでもありません。そもそもスーツを着てバリッと決めている人はまずいません。せいぜいジャケットを着用している人が居られるぐらいで、上下ジャージとか、そういうトレパンな人もたまにいます。(アーティストに対するイメージが崩れたら申し訳ありません。ですが、長距離移動は楽な格好がオススメ。)


到着してからも入国審査や荷物引き取りなどがあり、到着後何分でロビーに出てくるのかはっきりしない、という点もまた、緊張感の高まる理由でありましょう。


まあそうは言いましても、だいたいの目安はあります。ビジネスクラスなら到着後20-45分ぐらい。エコノミークラスなら30-75分ぐらいの間にロビーに出てこられる場合が多いですね。エコノミーで30分なら「おお、早い!」と興奮し、1時間20分を超しても出てこないのであれば、そろそろ焦り始めて良いでしょう。ちなみに私の今までの体験では95分というのが一番長かったですね。「いやあ、荷物が全然出てこなくってさあー」byパレチニ・・・・って何の役に立つのでしょうかこの情報は。


次回に続きます

   

投票結果:最も嫌われているクラシック音楽10曲

投稿者:ヤマネ


朝。目が覚めた。何と爽やかな目覚めだろう。豆を12gきっちりと計る。今日の豆はブラジル・セニョール・ニキーニョだ。それをゆっくりと挽き、ペーパーフィルターを用意。少量のお湯で豆を蒸らしたのち、そっ、とお湯を注いでゆく。ふわっとした香りが、リビングを満たす。


そうしてそのコオフィを、バタを塗ったブレッドと共にいただきながら、窓の外に目をやる。今日、生まれたばかりの朝を満喫。そう、今日という日の朝は、いま生まれたばかりなのだ。パソコンにゆっくり目を落とし・・・コオフィがブーッッ!!!!


前置きが意味不明で、しかも長くて申し訳ありません。要するに、エイジ・オブ・エンライトゥメント管弦楽団(ロンドンを拠点とするメジャーな古楽器オーケストラ)のツイッターに「さあさあ、あなたの投票が決める、最も嫌いなクラシックの10曲投票結果を発表しますよ!」の文字が躍っていたのでした。


好きな曲を投票、と言うのはしばしばありますが、その逆というのはなかなかないですね。ジョーク、皮肉、自虐の国イギリスならではと言った企画でしょうか。ヘタすると炎上しかねないような試みです。いやー、なんじゃこりゃー。


「こんな曲を聴くならブリトニー・スピアーズのほうがいい!と思うような曲を投票してくれよ!」と言う、よくわからないノリでアナウンスされていた投票は4月15日から約1ヶ月間、可能だったそうです。多くのみなさんが面白がって投票されたのでしょうか。


投票総数とか個別のコメントとかはないので(皆様からの反応に大爆笑させて頂きました、とは書かれていましたが)、どこまで信頼できるのか、という疑問も、ちょっぴりありますが、ともかくトップ10が発表されておりましたので、列記してみます。


10位 威風堂々(エルガー)
9位 序曲「1812年」(チャイコフスキー)
8位 レクイエム(モーツァルト)
7位 交響曲第9番(ベートーヴェン)
6位 ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)
5位 鏡の中の鏡(アルヴォ・ペルト)
4位 エリーゼのために(ベートーヴェン)
3位 ボレロ(ラヴェル)
2位 カノン(パッヘルベル)


なるほど、聞き飽きた、と言われてもおかしくない作品も並んでおりますが、それにしてもあの曲やこの曲は・・・いえ、何でもございません。愛しさ余って憎さ100倍、なのでしょうか。ボレロ、好きだけどなー。


そして気になる堂々の優勝は・・・・ヴォーン・ウィリアムスの「揚げひばり」でありますっ!ジャジャーン!!・・・・は?


いやこの結果には目をぱちくりさせました。イギリスだからこの曲なのでしょうか。


■エイジ・オブ・エンライトゥメント管の該当ページ:
http://www.oae.co.uk/hall-shame/
(各曲にyoutubeも貼り付けられています。)

  
    

ピアノ好きなら「ピアノマニア」

投稿者:ヤマネ


昔はけっこう映画を観ていたのに、と最近思う事があります。


武満徹は年に300本ぐらい観ていたそうですが、それにはもちろん全然届きませんが、高校生の頃から年50-100本ぐらいは観ていたと思います。映画館にも行きましたが、貧乏なのでレンタルが多かったです。


合計4年ほど、新宿に近い渋谷区のボロアパートに住んでいたので、新宿のツタヤにもよく通ったものでした。とりあえず全部観とけやー!みたいな勢いでハリウッド映画はもちろん、思いつくままに記していくとアンゲロプロス、キアロスタミ、クストリッツァ、エリセ、パゾリーニ、カウリスマキ、コーエン兄弟、男はつらいよなど、棚の右から左へ、という勢いで借りては観、借りては観、していました。「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」とか強烈に面白かったなー。


ホラーは絶対観ません。怖いから。「仄暗い水の底から」を新宿の映画館で(もちろん一人で)観ていて、ドッキリー!シーンで恐怖の余り文字通り座席から20センチぐらい飛び上がったのは懐かしい思い出です。


最近はそんな映画もあまり観なくなりました。


一ヶ月ほど前に観た「ピアノマニア」(→公式サイト)。面白い映画でした。マニアックなウィーン在の調律師のドキュメンタリーです。ウィーンのコンツェルトハウスと、ピアニストのピエール=ローラン・エマールを中心に描かれたドキュメント。


ピアノに対する色々な試みがうまくいったりうまくいかなかったりする瞬間も描かれています。特に、試してみたアイデアがうまく行かなかった(不評だった)、という状況も収められていて、むしろそちらの方が面白いと言いますか、ためになると言いますか。


何でも試してみて、たとえそれは失敗するかもしれないのだが、そうやって失敗しながら、そこから何かを学び取り成長していくんですよね人は。試してみないところに成長はない、と。言ってみれば平凡で当たり前の事なのですが、当然と思える事を忘れないように、ということを再認識させられた映画でした。


ピアノが好きという方なら一度観て損はない映画だと思います。エマールのドイツ語も聞けます。

  
    

ヤナーチェクはお好き

投稿者:ヤマネ


村上春樹の小説で少しばかり知名度の上昇したヤナーチェクですが(あるいは映画「存在の耐えられない軽さ」でも)、ヤナーチェクの超絶スンバラなピアノ曲の数々を詳しくご存じの方はどれほど居られるでしょうか。


今夜、カーチャ・アペキシェヴァ(ピアノ・リサイタル)の公演で、彼女が前半に弾く曲の中にヤナーチェクが入っています。私はヤナーチェクが大好きでして、だからどうやねんと言われるとまあそれまでですが、あのしょんぼりーっとした感じに、たまらなく胸をかきむしられます。


幸か不幸か、私はピアノが少々弾けますので、時折ヤナーチェクのピアノ曲をぽつぽつと弾いてはムグググググー、いい曲だああーー!!と鍵盤の前で絶叫するわけです。そして幸か不幸か、私の部屋にはオーディオもありますので、たまにヤナーチェクのピアノ曲の入ったCDを回して、グググググー、いい曲ダー!!と興奮するわけです。


そんな時は、うちの自宅の2匹の猫たちも、いい曲だね!ニャニャニャーン!と言って、私と一緒にダンスしてくれます。・・・ウソです。奴らは徹頭徹尾ヤナーチェクには無関心だ。


今夜演奏される作品集「霧の中で」も絶妙なまでに美しい作品で、ほぉおーーっとため息が出ます。淋しいんですよ。孤独なんですよ。ヤナーチェクは基本的に。だからこそ、寂しがり屋な(?)現代人である私たちも、心を締め付けられるのではないでしょうか。


プログラムの後半はムソルグスキー「展覧会の絵」。天才的なひらめきで生まれた巨大作品が演奏されます。この作品を目当てにお越しになる方も少なからず居られるかとは思いますが、私の個人的な気持ちとしては、ヤナーチェクの世界にも触れてジーンとなって頂きたいと思っております。何でしたらドラえもんの秘密道具「ジーンマイク」(→Wikipedia)も貸し出し致しますので、今夜会場でお声がけ頂ければと思います。


「霧の中で」を聴いたことがないという方のためにYoutubeを貼り付けておきます。今夜の予習に(復習にも)お役立て下さい。


■ヤナーチェク「霧の中で」 (演奏:ミハイル・ルディ、楽譜付き)

  

  
  

ハープの貴公子・・・「貴公子?」

投稿者:ヤマネ


ハープ(クラシック音楽で使用するハープ)、と言うと無条件に女性を、楽器とセットで思い浮かべられる方が多いのではないか。実際世の中のハープ奏者の多くは女性だ。


しかし、男性の奏者も少なからず居る。かつてはニカノール・サバレタという名人がいたし、日本のハープ関係者ならヨーゼフ・モルナールの事を知らない人はいないと思う。ウィーンフィルのメンバーだったが、1950年代にN響に客演に来たのをきっかけに、日本に居着いてしまったという人だ。


現在もご高齢ながらご存命だと思うのだが、私が居た頃は桐朋で元気に教えて居られた。ハープ科の女の子たちが「モルちゃん」などと愛を込めて(?)ビルディやなんかで話ししていたのを思い出す。


あ、すいません。ビルディとか言っちゃって。当時の学生しか判らない超ローカルネタですねっ。いやあ、ビルディ懐かしいなあ。もう今はないファミレスなんですよ。BLDYと書いてビルディ。学校から仙川商店街に入ってけっこうすぐ右側の、二階に上がった所にあったんですよね・・・。角のミスドはまだあるんですけどね。


モルちゃん以降、最も有名になった男性ハープ奏者がグザビエ・ドゥ・メストレだろう。ついこの間も来日してN響と共演したり、デュオ・リサイタルを開催などしていた。


そしてそのメストレに続け追い越せとばかりに登場してきたのが、エマニュエル・セイソンである。難関ミュンヘン国際などで優勝し、カーネギーホールやベルリン・フィルハーモニーなどで演奏するなど、めきめきと頭角を現している期待の新星だ。


そんなセイソンのデビュー公演を武蔵野で開催する事となった。6月26日(木)である。チケット発売は来週、5月10日(土)午前10時。NHKのテレビカメラが客席に入りますので、客席数が少なくなっております。お求めはお早めにどうぞ。お越し頂けないという方はぜひ放送をご覧になって下さい。


なお、ハープというのは面白い楽器で、半音上げたり下げたり(シャープやフラットのこと)を足のペダルで操作する。優美な手つきからは想像が出来ないほど足がバタつくので、会場で一度注意深くご覧になってはいかがだろうか。男性はドレスを着ないので足元もはっきり見えるだろう。ペダルの写真はこのページ(おもしろ楽器館)などでご覧頂ける。


■6月26日(木)午後7時 エマニュエル・セイソン ハープリサイタル
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/04/post-307.html
NHKによるテレビ収録も予定

  
  

朝のラジオ体操、夜のラジオ体操

投稿者:ヤマネ


大きな声では言えませんが、私は中学生の時、陸上部でした。万年補欠でした。


去年の夏ぐらいから飛び出し気味の腹部を何とかせんと言う事で運動を<断続的に>断行しているのですが、最近は朝のランニングであります。いや、そんなに速くはないのでジョギングです。


そうすると、非常に多くの方がやっているのを目にするわけです、ラジオ体操を。公園、空き地、学校、果ては百貨店の前!など、あちこちで目にします。数名~数十名規模でラジオ体操。こんなにも朝から運動をしている方々がおられるのだな、と興味深く感じました。おそらく第二の最後まで、きっちりやられるのでしょう。早起きは三文の得なのであります。


そこでシューベルトです。


話が飛びましたか。いえ、飛んでいません。先日のキーシンの公演は大変な好評を頂きまして「ピアノがピアノでは無いみたいな凄さだった」とか「冥土の土産になりました」(いやいや、まだまだどうぞお元気で!!)といったお言葉も頂戴しまして、喜ばしく思っております。


そのキーシンが演奏したのがシューベルトのD850のソナタ。実に見事な演奏で私も唸ってしまいました。終楽章冒頭の左手の軽やかな和音の完璧さに悶絶しました。ここを聴くだけでも1万円以上の価値は間違いなくある、と確信しました。


それはさておいて、その最終楽章を皆様は憶えて居られるでしょうか。憶えて居ないという方のため、Youtubeを貼っておきます(演奏はキーシンでは無くカーゾン。ダジャレとかではありません)。



 

聴いてみて頂けましたでしょうか。実に、こう・・・・ラジオ体操ではないですか!


「シューベルトの最終楽章はラジオ体操である事が多い」。憶えて置いて損はしないミニ知識です。どうぞお役立て下さい。


シューベルトに浸りたいあなたにはハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の「ザ・グレイト」がお勧めです(ただしこの曲の終楽章はそれほどラジオ体操していません)。


■6/24(火)ゾルタン・コチシュ指揮:ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/01/hangari-kokuritu.html