スタッフブログ:2014年08月

英文和訳における問題。曲目解説の和訳の際に心がけていること

投稿者:ヤマネ


先日のサラ・マリア・ズン公演メシアン:連作歌曲「ハラウィ」全曲演奏会には多くの方にお越し頂き感謝しております。ありがとうございました。


メシアンは素晴らしい作曲家で、もっと演奏されてしかるべきだと思っておりますが、あまりにも長いからか、不協和音が多いからか、その両方なのか、はたまた全然別の理由からか、なかなかチャンスがありません。今回その魅力をお一人でも多くの方に知って頂けたのでしたら、それに勝る喜びはありません。


さて、ご来場下さった皆様には配布致しましたが、今回はサラ・マリア・ズンご本人による解説の文章がありました。その量は、なかなかのもので、B5の用紙で4ページ分ありました。


「この公演について何かテキストを書いて頂けませんか?」と軽い気持ちで依頼しましたら、いいよー、オッケーとご快諾頂き、しばらくしてドバー!!っとすごい量の文章が来ました。絶句しました。長い・・・・。幸いなことに8月は時間が比較的取れますので、半日で前半のメシアンに関する部分を訳し、別の日に半日かけてハラウィに関する部分を訳しました。


実を言いますと、まずドイツ語のテキストが来ました。あなた方で誰か訳せませんか?と言われました。すいませんドイツ語判りません、と申し上げましたところ、了解、と言ってご本人が英語に直して下さいました。


英語に間違いがあるといけないので、誰か英語ネイティブに見せましょうと言うことで、それをなんと、アーヴィン・アルディッティ氏にお見せし、アルディッティ大先生が修正したのだとか(アルディッティ氏も文量にびっくりされたそうです)。それが日本に届けられたのであります!


つまり、ドイツ語から英語を経て、日本語に訳されたわけです。(これはいわゆるひとつの重訳と言って、あまり推奨されない方法なのですが・・・。すいません・・・。)


で、こういう翻訳で大切なのは、読みやすい日本語にする、ということだと思っています。小説や詩ではありませんし、コンサート会場で配られるものですから、難解な、あるいは逐語的な訳ではないほうがよいと思います。何よりも開演まで、あるいは休憩中などの短い時間でもスイスイ読めて、グングン理解出来ることが第一であるべきだと思っております。すなわち結果にコミットする(ライザップ)ことが大事なのである!ババーン!!


そのためにいろいろと知恵熱を出しながら、主語をばしばし省略したり、文章の構造がなるべく複雑化しないようにしたり、文章そのものを並び替えたりもしたのですが、もしも「意味不明だった」「難解だった」ということでしたら、その責は全面的に私にあります。申し訳ありませんでした。今後さらに精進致します!

 
  
  

実家で発掘された種々の楽譜の事

投稿者:ヤマネ


一般的な夏休み、お盆休みは明日で終わりです。なんと言うことでしょう。


先週私は家人と共に京都の実家に行って来ました。京都出身であると言うと、ほぼ必ず「いいねー」「いいなー」などといった肯定的な語が反射的に返ってきますが、京都と言いましても伏見区という所でして、伏見と言いますと伏見稲荷ですとか、伏見の酒などをイメージされる方も居られると思いますが、そして私も招徳玉乃光などの酒を飲みますが、実は伏見は厳密には京都ではないそうです。・・・・話がずれました。


帰省中、「私の荷物などが押入れに入ったままになっている。きれいにしたいのでこの機に何とかせよ」という親からのお達しを受け、整理に取りかかることにしました。


押入れの整理・・・・。なんと甘美な響きなのでしょう。ひなびた匂いがし、埃が舞い、懐かしのグッズが次々と発見せらるるのである。気がつけば私は、海底深くから発見された小林まことの漫画「柔道部物語」を読みふけってニヤニヤしておりました。ザス!サイ!サ!と叫んでおりました。様子を見に来た家人に叱られました。


私は音大を卒業しておりますが、音大に入るためにいろいろと頑張っていたのだなあと言う事を発見致しました。ツェルニー30,40,50,60番(←指の訓練のための楽譜です。誰もが通るいばらの道。)、ブルグミュラー、「すぐに投げ出した」グラドゥス・アド・パルナッスムなどの練習曲集に加え、コールユーブンゲンなどのソルフェージュの本(楽譜をぱっとみただけで歌うための訓練の本です)、楽典(音楽理論ですね)の本、「和声-理論と実践」(心の底から大嫌いだった和声の本!!)などがザクザクと出て来たのであります。


一般的に、過去を振り返るのではなく未来を見つめよ、とは申しますが、たまにはこう、過去を見るのもよいかなと思いました。一時、遠い目をして、そうして、それをまた前へ進む活力としたいのである。・・・なんつって。


皆様も、お盆をお休みになられたのでしたら、正月休みに至るまでの間、また新たな活力を手に爆走して下さい。いち、に、さん、ダーーーァァァアア!!(←テンション高すぎ)


  
  
  

空港で荷物が出てこない時→困ります。

投稿者:ヤマネ


夏です。夏休み真っ盛りです。旅行の季節ですね。旅、してますかっ!!


空港。あんなに猛烈にあっちからこっちから飛行機が来て去って行くのですから、荷物が一つや二つは行方不明になってもおかしくはない、とは思うのですが、そうです。預けたスーツケースが出てこないというやつです。ロストバゲージです。


私自身の経験はまだないのですが、来日したアーティストの荷物が来なかったことはございます。また、届かなかったのではなく、似たような色形のスーツケースを間違って持って行かれたこともあります(後でその方が誤りに気付き、航空会社に連絡を下さったので事なきを得た)。


ともかくそういう時は、「ない」というその事実を空港で告げておくしかないわけです。たいていの場合、1日~数日遅れで届き、おやおや、まあまあまあ、やれやれ。となるわけです。


しかしコンサートは待ってはくれません。


多くの演奏家は、貴重品でもある楽器を何とかして機内に持ち込みますから、当日になって「楽器がない!ホゲーッ!!」という事態が起こることはあまりないのですが、いつまでもスーツケース届かず、衣装とか、どれそれの楽譜は例のスーツケースの中だ、さあどうする。とかそういうトラブルはあります。


ある駅前のスーパーの二階でコンサート用のシャツとネクタイを買ったアーティストもいました。「あの楽譜がない!」と言われ、あわてて銀座ヤマハで探して買ったこともあります。


コンサート用の黒靴がなかったので、その時履いていた茶色い靴の上から黒い靴下を履いてごまかしたという話や、室内オーケストラのみなさんのスーツケースがごっそり届かず、貸衣装屋に走って全員分手配した(しかも結局半分ぐらいのスーツケースがついに行方不明のままだった)、という話も聴いたことがあります。


不思議なもので、この手の話は当事者や関係者に聞けば聞くほど、ザクザクといろんな事例が出て来るので、実に面白い(失礼!)のであります。


しかし、そんな状態でも、皆様じつにプロフェッショナル、とでも申しましょうか、むしろトラブルを楽しんでおられるように見受けられる場合もしばしば。すぐに頭にカッ!と血が上ってわけがわからなくなる私は、見習いたいものだ、と思っております。


それでは皆様、くれぐれも夏のご旅行はお気をつけて。ごきげんよう!また来週!!


  
  

学校では教えてくれないコンサートホールのひみつシリーズ

投稿者:ヤマネ


いろいろシリーズを作っては放置してしまいまして恐縮です。


写真をご覧ください。ここはどこでしょうか。武蔵野市民文化会館小ホールの入り口付近を撮ったものです。


通常ですと、私どもは開場時は二列でチケットを拝見しておりまして、①と②の場所でチケットをもぎっております。


いきなりですがここで質問です。①と②では、実は微妙に仕事量が異なります。つまり、①と②に来る人の数が違う、という意味です。えっ?!


普通に考えれば同じではないかと思われるかもしれませんが、そうではないのです。では、どちらが多いでしょうかっ!!というのが質問であります!!ババーン!!


考えるためのヒント:入り口のむこうは、階段になっております。写真奥の右側からお客様は上がって来られます。

  

  

  
  

  

  
・・・それでは時間になりましたので答えです。答えは・・・・①の方が多いのです。なぜか。


階段を登り切ったお客様は、①の方のもぎラーにまず視線が向くからではないか、というのが科学的な調査の結果です。科学的というのはもちろんウソです。単なる想像です。


ここからが、学校が教えてくれない秘密のテクニックなのですが、①の後方に用意してある配布用プログラムは・・・「微妙に数が多く配置されています」!!


今度お越しになったら左右のプログラム・タワーの高さを比較してみてください。①の方が高くなっておりますから。


以上、大学入試その他には全く何の役に立たない知識でした!!