台風が連続して来日するとき

 
投稿者:ヤマネ


台風は、時に恵みの雨をもたらす貴重な存在ですが、時には凶器となり、人におそいかかることもあります。


コンサートにとっては大敵です。さよう、ただただ、ひたすらに天敵です。


今週、月曜日のミュンヘン・バッハ・オーケストラ公演は、彼らの30年振りの来日公演とあって、注目されていた来日ツアーでした。武蔵野公演のチケットも完売しており、無事に来日公演をこなしているようだという噂も聞き、楽しみに待っておりました。ところが。


台風が当日、東京を通過する予定と出たのです。さあどうする。


・・・・どうにも出来ません。ひたすら、コースが東京を外れることを祈るのみです。


こういう時には、電話がじゃんじゃんかかってきます。穏当なものですと、「台風が来るみたいだけど、コンサートはどうなるんでしょうか?」「この日東京直撃しそうなんですが、公演、やるんですか?」。過激なものだと「今すぐ中止しろっ、これは君たちの名声にもかかわる大問題だっ!」などと強いご意見をいただくこともあります。・・・申し訳ありません。


ですが、開催するかしないかはギリギリまで判断を待たざるを得ない、という事をご理解頂けますと誠に幸いです。台風の進路は、読めません。いきなり、前置きなしにすっきり晴れてしまうこともしばしばあるからです。


「台風が来たら、こうすればいい」という特効薬や、きっちりと決まった対応法は、ありません。


基本的には「台風が向かって来ていても開催とりやめの判断はすぐには下さない。本当に全ての交通機関が止まり、猛烈な暴風雨が止みそうもない事がどこからどうみても明らかで、にっちもさっちも行かなそうな場合は中止。出来るだけ開催する方向でギリギリまで待つ」というのが、私共を含めほとんどのコンサート主催者の考えだと思います。


なお、中止にしたら中止にしたで「なんで辞めたんだ、やれよ!」という反応がでる事もあります。「このアーティストの演奏会が何が何でも聴きたくて、あらゆる手段を使って来た(あるいは来ようと思っていた)のに中止なんてひどいじゃないか!!」


結局「どちらの判断をしても、全てのお客様にご納得いただくのは困難」です。早めに決めて欲しい、と言われる事もありますが、早めに決める事の難しさは上に書いたとおりです。


今週の月曜日、ミュンヘン・バッハ・オーケストラの日も、午前中こそ風と雨が強かったですが、あれ?これで終わり?というぐらい午後からは落ち着いてしまいました。 ご来場の皆様には、長い公演でしたが、最初から最後まで台風の不安なく多いにお楽しみ頂けたのではないかと思っております。ありがとうございました。


ところが!!!ドドーン!!


我々に新たに降りかかっている試練、それが次の台風、19号なのであります!!三連休に関東直撃の恐れ・・・。なんということでしょう。ああ、我々の日頃の行いはそんなに悪かったのでしょうか。


明日から火曜日までにかけて毎日!!武蔵野文化事業団では主催公演が開催予定です(11土=ニッキ・パロット、12日=ダニール・トリフォノフ、13月=トーマス・ツェートマイヤー、14火=ナレク・アフナジャリャン)。胃が痛くなる思いです。


台風が逸れるよう、皆様もご一緒に、ひたすら祈念頂けますと誠に幸いです。