背付きピアノ椅子の軋み、直します。

 
投稿者:ヤマネ


救世主が現れたと、皆、目頭を熱くしたのでした。


日本発(?)の便利な椅子、すなわち背付きピアノ椅子は、上下運動が簡単な代わりに、軋みを産みやすいという難点を持っています。


前置きなしにいきなりギギッ、と鳴り始めるので、コンサート中に始まると絶望します。武蔵野市民文化会館の小ホール袖には合計4脚の椅子がありますが、いずれも調子は万全ではなかった。自分が座ってみた感じ大丈夫そうでも、突然始まるのであります、軋みは。


これまで多くの人を悩ませてきたこの軋みには、これと言った確かな対処法はなく、せいぜい「鳴り始めたら一度高さを変えて座ります。そうしましたらもう一度最初の高さに直して座ります。直っています。」という都市伝説のような方法しかなかったのであります。


先日のナレク・アフナジャリャン(チェロ・リサイタル)の時も、さほど派手には響きわたっていなかったとはいえ、彼が身体の重心を変えた時などにギギッ、と軋んだりしていました。


休憩の時、ご本人より「椅子が鳴るので交換しておくんなまし。」と言われ、よっしゃまかしときー、と取り替えたのですが、それも鳴らないか、と実のところ戦々恐々だったのでした。


いざ後半が始まってみますと、ちょっとだけギギッと鳴ったようですが、前半より気にならないレベルだったので安心しました。


そこに登場したのが調律師I氏であります。


「軋み?なおしましょう」「軋みは、止まる。永遠に、止まる。」「軋み1秒、怪我一生」など、まるでキャッチコピーのような文言で我々を唸らせたあげく、終演後に謎のクリーム(右の写真)をちょいちょいちょい、ガラガラガラガラのポン!で直りました。


4脚とも鳴らなくなりましたよ!兄貴!!


実際どのぐらいそのクリームの効果が持つのか、調べた事はないけれど、けっこう持つと思いますよ、ということだったのでした。


「救世主が、現れた」と、皆、目頭を熱くしたのでした。