スタッフブログ:2015年07月

ロストバゲージとコンサート

投稿者:ヤマネ


ロストバゲージ、ご経験はありますでしょうか。私自身はありませんが、こういう仕事をしておりますと、自分ではなく、招聘する海外アーティストの方のロストバゲージを体験することがあります。


先日も、名前は伏せますが、当事業団がお招きしたアーティストのスーツケースが届かずガッチョーン!と言う事がありました。まいにち世界中の空港で恐ろしくたくさんの荷物をあっちこっち振り分けているわけですから、そういうこともあります。残念ながらゼロにはならないでしょう。


で。現実的には「どうしよう」とまず顔を見合わせることになるわけです。コンサートをするわけですから、いろいろ必要なものがあるわけです。公演の2ヶ月前から滞在しているから「ちょっとぐらい遅れたってへっちゃらだよ心配すんなってアミーゴ!」という人はいません(【注】絶対いません)。


公演まであと何日かしかないけれど、衣装だの靴だの楽譜だの、楽器のお手入れセットだの(女性の場合はメーク用品など)すべてがスーツケースなんですよねアハハハという現象である。・・・ハハハ。一同乾いた笑い。心なしか目が泳いでいるようだ。


買わなくっちゃ、どこ行けば売ってる?(楽器について言えば、だいたい楽器はみなさん機内持ちこみですから、楽器がないという悲惨なケースはほとんどないです。)


それを調べておいた上で、航空会社から連絡が来るのを待つわけです。公演日までに来ればラッキー。来なければ当日買いに走る。


今回は公演までに届きましたからよかったですが、ツアーも半ばにやっと届いた、とか、ついに届かなかった!というケースもあり、そうなるとこれは、なかなか悲劇です。


神戸のダイエーでシャツとパンツを買った人もいます(これは幸い航空会社によって払い戻しを受けられました)。銀座ヤマハに楽譜を買いに行った人もいます。レンタル衣装で服を借りたケースもあります(この費用がどうなったか失念)。ロストバゲージではなく誤って他人がスーツケースを持って行ってしまったこともあります(間違った方ご本人が航空会社に連絡してきたことにより発覚、セーフ)。


音楽家とは旅する人たちですから、こういうトラブルには慣れているのでしょうか、思いのほかみなさん平然としている。


  
 

グラーフ・ムルジャというヴァイオリニスト

投稿者:ヤマネ


カッ!!と照りつける太陽。私はそんな暑すぎる夏が、嫌いです。(そして冬になると冬が嫌いです。)あー暑い暑い。


グラーフ・ムルジャの公演も盛況のうちに終了致しました。なかなか聴けないパガニーニのカプリスもよかったですが、個人的にはアンコールのバッハの美しさに背筋がぞくっとしました。うまい。


家庭の事情などで10年近く活動を制限していたが、これからはバンバン弾いていきたい、と語っていましたので、もしかするとこれからヨーロッパで名前を聞くようになるかも知れません。


モスクワからお越しのグラーフさん、日本は暑いかと聞くと、バカ言ってじゃないよめっちゃ暑いよ!と大汗をかきながら満面の笑みであります。私もそうかそうか、と満面の笑みであります。


まわりの人を笑顔にする、というタイプの人がいますが、まさにこの人もそう。ギョロリと飛び出した大きな目をクルクル回して、実に愉快そうだ。


1ヶ月前に楽器を変えたんだよ、ジョセフ・ハシッドの楽器なんだよユー・ノウ!ハシッド、ハシッド!!これはね、グランチーノの楽器さ。1707年製のね。普通グランチーノって、素晴らしいけど最高の楽器じゃないんだよね。でもこのグランチーノはスーパーすごい、グァルネリ・デル・ジェズよりもすごいよ。ストラドよりもね、と絶好調。ほうほうほう、と聞いているこちらも覚えずニコニコしてしまいます。何でそんなにスマイルなんだ?と不思議がられました。


それにしてもハシッドとは懐かしい名前を聞きました。ハシッド、というから誰かな?と一瞬戸惑ったのですが、そういえば大学の頃に先輩から絶対に聴きな、と言われたのがハシッドだったなあと、モヤモヤモヤ~ンと思い出した次第です。確か少女イダ・ヘンデル(!)の録音がカップリングされたCDでした。


ハシッド(1923-1950)は、かのジネット・ヌヴーなどと並ぶ超天才と言われながら精神を病んでしまい、若くして病死してしまった人です(ヌヴーも飛行機事故で若くして亡くなっています)。


懐かしくなって調べて、さっきまた聴いてしまいました。でもwikipediaを見るとハシッドは「クライスラーから貸与されたヴィヨームを使っていた」とあるんですよね。ハテ?・・・少なくとも一時期は使っていたのでしょう。


あー、今日も暑い暑い。


YouTubeを貼っておきますので皆さんもハシッドの音(1940年録音もちろんモノラル)を、どうぞお部屋を涼しくしながら聴いてみて下さい。演奏の素晴らしさにさらにゾクゾクッと来ますから。

 

ドレスデン・フィルをもっと応援したい

投稿者:ヤマネ


「オーケストラ公演"その後に"の恐怖」というのがあります。


それは、前にも書いたことがあるのですが、楽屋のあたりがゴミだらけになっている現象であります。


エールフランスにお乗りになったことはありますか。フランス人たちが飛行機を降りると、キャビンの中はゴミでぐっしゃぐしゃになっていませんでしたか。やんぬるかな、片付ける人はさぞや大変だろう・・・と私は思った記憶があります。それに対してルフトハンザ(ドイツの航空会社)の機内はずっと綺麗でした。(数少ない私のヨーロッパフライトからの経験です。間違っていたらすいません。)


ドレスデン・フィルの演奏会が先週の2日木曜日にありましたが、終演後の楽屋は、、、、何と言うことでしょう。めっちゃくちゃ綺麗でした。せいぜい紙コップがチラチラと数個発見せられた程度でありました。私たちは本当に心地が良かったです。


私の血液型はと言いますとお察しの通りA型でして、つい、部屋が汚い!と見境なくバンバン物を捨ててしまい、家人に「ちょい待ち、ロープロープ!どうどう、どう」とストップをかけられます。あるいは床にホコリを見付けますと"怒りの掃除機ショーや!"などと叫びながら、赤子が寝ているその間際までガンガン掃除機をかけます。意外にも赤子は掃除機が好きで、ニコニコするもんだなあ。・・・ま、そういう性格ですから、ドイツ人のこういう所は惚れますね本当に。ハラショーハラショー、オーチンハラショー。ダスビダーニャ。


ステージマネージャーの方のブログがありましたので貼り付けます。楽屋の様子は写されていませんが、搬入の様子などの写真を見ることが出来ます。整然としているドレスデン・フィル、最高さ!!
http://ameblo.jp/nemoken0211/entry-12045762579.html


来週はロシアのオーケストラがやってきます。ロシア人は誰でもがそうだと言うわけではないのでしょうし、ロシア人は面白い人たちだと思っております、と前置きを付けた上で申しますが、ロシア人は実に楽屋をきたな・・・(以下略)。しかもチャイコフスキーを3曲という長丁場であります、これはきっと乱れにみだ・・・・(以下略)。飛び散ったシュガー、テーブルにこびりついた珈琲のシミ、そのへんに投げ捨てられたペットボト・・・(以下略)、せめてゴミ箱に入れて欲し・・・(略)。


どうなることやら戦々恐々としているのであります。