第8回希望演奏会 チャイコフスキーの夕

 
投稿者:Lepi
 
 
 
前回の記事に多くの方の「いいね」と「シェア」をいただきありがとうございます。
 
いただいたコメントの中に、この日の曲目が気になるというものがありました。実は、チケットのほかにプログラムも残っていました。これが一緒に残っていたので、あの半券が昭和20年に開催された東京交響楽団の「第8回希望演奏会」だったとわかりました。
 
「チャイコフスキーの夕」ということで、チャイコフスキーの曲が中心です。このときは、日ソ不可侵条約の下、ソ連はまだ敵国になってなかったからでしょうか。指揮は、ヘルムート・フェルメル、ドイツ人の指揮者です。同盟国のドイツ人とはいえ、外国人の指揮による、外国の曲、抱いていた戦時中のイメージとはちょっと違います。
 
音楽公演も戦意高揚に使われていた時代です。今週の日曜日、NHKのクラシック音楽館では、戦時下において、人々を励まし、元気づけるために、音楽公演が行われていたということが放送されていました。しかしその多くは、日本人作曲の曲を日本人指揮者の指揮で行なうことを求められたとも言っていました。
 
指揮者のこと、演目のこと、演奏された交響曲第6番「悲愴」が希望演奏会というのにふさわしい演目だったのか。プログラム下段に書かれた、胡桃割人形の演目変更の理由は何だったのか。このプログラムを見ていても、いろいろな疑問が出てきますが、今は知る由もありません。ただ、この時期に、このプログラムで公演を行うには、さまざまな苦労があったと推察されます。そして、厳しい状況下でもこうして音楽活動を続けるために、いろいろな努力がされていたことを感じます。