スタッフブログ:2015年11月

大人のコンサート。J.-P.コラールの夜

投稿者:ヤマネ


昨晩のジャン=フィリップ・コラールのピアノ・リサイタルはなかなか素晴らしい演奏会でした。


ご来場いただいた皆様はお楽しみ頂けましたでしょうか。オール・フォーレで!という依頼を快く受けて下さり(弾く方としては、オール・フォーレというのは、なかなかありがたくないプログラムではないかなとも思うのですが)、しかも洒脱で力が抜けていて、楽しかったです。お話をしても物腰柔らかく落ち着いていて、実にジェントルマン。流暢な英語にも教養の高さがうかがわれるようでした。


演奏後に立ち上がって、ポケットに片手をつっこみながらお辞儀をするというのは、ステージマナー上は、たぶんアウトなのでしょうが、でもその姿が様になっていて、かえってプラスに作用していたのは人柄などから滲み出るものがあったからでしょう。大人だな、と満足しました。


時として晦渋でもあるフォーレの音楽が明快に聞こえたのはコラールの腕前によるものでしょう。いやあ、いいコンサートだった。いやあ、いいコンサートだったなあ・・。譜めくりの人も良かったよね。


・・おっと、どさくさに紛れてうっかり自分の事を褒めてしまった!!そんなつもりはなかったのにネ・・!!


当日になって二曲だけ、と突然頼まれまして、不肖私がめくらせて頂きました。フォーレで譜めくり必要と言われたら、はい、わかります、めくります、と二言目には返事するべきでしょう。わかるう、わかるわあー、って言いながらめくります。だってめっちゃくちゃ難しいから。これ全部覚えろという方が鬼です。フォーレ演奏で楽譜を見ている人がいてもなじらないで下さいね。


ただ、めくりますよ、と言ったものの、ちょっと緊張したのも事実です。フォーレはめくる方にも気合いがいります。ではここでクイズです。「どうしてフォーレの譜めくりには気合いがいるのでしょう。」さあさあ、以下の選択肢からお選び下さい。


1.♯や♭など臨時記号が頻発するから
2.声部が複雑に入り乱れているから
3.楽譜のところどころにウォーリーが隠れているから
4.装飾的な音が多く、核となるはずのメロディーを見失いがちだから
5.あまりに美しいため途中で譜めくりを放棄してワインでも飲みたくなるから
6.同じ音型が繰り返されていても微妙に変化するのでどこを演奏しているか判らなくなるから


・・・たぶん全部が当てはまるからだと思うんですよね。

 

咳が止まらないとき

投稿者:ヤマネ


咳が止まらない時、困りますね。咳がゲホゲホ、ゲーホゲホ。私は今日、非常にいい声になりました(ダミ声)。音楽に関わりのある仕事をしておりますと、咳=大敵、とかそういうことになることはすぐにご想像が付くでしょう。そうです。敵です。貴様!!あっちへ行け!!!!


しかし皆様、突然こみ上げてくる咳を止める方法があるのはご存知でしょうか?え?知らない?では教えて差し上げましょう。正解は・・・・ありません、が正解です。少しでも期待した私が悪かった、と怒られそうです。すいません。ないんですよ。止める方法。だれか教えてくれよ。


咳を我慢します。頑張って息をぐっと詰めながら止めたりとかするんですが、数秒も経たぬうち目の端から涙がチョロリと出てきて、そしてその後、大ゲホゲホが待ち構えることになります。いけません。


Googleに「咳 止め方」と聞いてみましたら、いろんなサイトがヒットしました。みなさん咳には困って居られるのですね。同志よ。


喉が乾燥しないようにマスクをすればいいとか、薬飲めよとか、大根食べなさいよとか書いてありました。ふむふむ。いやしかし、マスクはともかくとして、大根ってどうなのでしょう。コンサート会場公演中に大根をカバンから取り出しおもむろに根本からかじり始めたらどういう結果になるか。


大根というのはどういう食べ方をしてもあたらない(腹を下さない)のだ、だから大根役者というのは決して成功しない(あたらない)へたくその事を指すんだね、アーッハッハ!!ここはひとつ、照れ隠しを兼ねて隣の人に雑学を披露してみることにしよう。


想像だにしなかった「自分史上最悪の結末」がそこには待ちかまえていることでしょう。みなさま、体調管理には十分お気をつけ下さい。


 


 

こんちゅうをご存知ですか。虫ではなく魂の柱と書くほうの

投稿者:ヤマネ


先日のアレナス公演もたくさんのご来場ありがとうございました。ショパンのチェロソナタとフランクのソナタというピアニスト殺しのプログラムでしたが(ピアノパートが非常に難しい)、鈴木さんに感謝。


鈴木さん、今度はラフマニノフも加えたプロでお願いします!!(ラフマニノフのピアノパートも難易度F。「チェロ付きピアノ・ソナタ」と言われる)


さて、公演の前々日に、チェロの調子がよくないんだよね、と、アレナスさんが言ってきました。出来たら、たぶんだけど、楽器屋に行きたいんだよ、と。なるほど、楽器屋ですか。


で、楽器屋に行く前にどういう症状なのか、あちきに教えてくんねぇかてやんでえ?と、何ちゃってべらんめえ口調で尋ねてみましたところ、サウンドのアジャストメントが必要なんだYONE、と横文字で返ってきました。むむむ、おぬし、出来るな・・・!!sound postの調整が必要だと思うんだYONE、と。


サウンド・ポストと聞いて即座に浮かんだ言葉、それがこんちゅう。魂柱って、英語でsound postって言うんだなと、勉強になりました。当事業団には昆虫博士はいますが魂柱に詳しい人はいません。なので、楽器屋に直行です。我々も楽器のスペシャリストではないのですが、まあまあ、いろいろな方のご助言をたまわり、楽器屋さんが見つかったのでお連れして来たわけです。


楽器やさんでも、見ず知らずの楽器の魂柱をさわるのは抵抗があるようでしたが(実際にシブーヤまでイノカシーラ・ラインで行ってきたひよこちゃん談)、ちょっちょっちょっ、と調整してもらった結果、少しは状況が改善したようです。良かったです。


魂柱が何なのか、どういう風にいじったりするのか、については、こういうページなんかを御覧下さい。ちょっと動かしただけで楽器の鳴りがものすごく変わるようなので、繊細な調整が必要だそうです。


とくに、アレナスさんの楽器は、とある財団が所有するめちゃくちゃ高価なもののようですから、さらに慎重にならざるをえない。


今日はみなさん、魂の柱と書いて、こんちゅうという物がヴァイオリン系の楽器の中には入っているのだ、ということだけ覚えて帰って下さい。来週のテストに出します。