スタッフブログ:2016年01月
アンコールにSoundHoundはいかが?
アンコール、我々はいまでも基本はドレミファ・ドンです。「アンコールは、出たとこ勝負の人たちが多いからです」と言う事は何年か前にこのブログで書いた事があります。
勤勉な日本人な私たちですから、だいたいそりゃあ、アンコールは事前に聞きますよ。「アンコールナンデスカ?」、そうしたら、この曲って、しっかり答えが返ってくる場合はいいんですよ、舞台袖で連絡係として控えている身としては。
でも「アア、デタトコショウブダヨ」と言われると、リンダ、困っちゃうナ。
しかし最近の技術の進歩は凄まじい。スマホですよスマホ。
スマホのSound Houndというアプリ、誰に教えてもらったか忘れましたが、ええ、もちろんアンコールが判らないアンコール難民の人から教わったと記憶しますが、それを使用するのである!!
これは聞こえている音楽のタイトルを教えてくれるアプリです。どうやって動いているかとか、詳しい事はこことかをご覧下さい。
先日のオイストラフ弦楽四重奏団でも、出番がありました。事前にこの曲と聞いていた曲ではない、明らかに違う曲を彼らが弾き始めたからです。事前に聞いていたのはショスタコーヴィチのポルカだったと思うのですが、舞台上では「チャイコフスキー!」と叫んでいる。
で、案の定わからないわけです。でも、ま、こういうことはよくあることなので、慌てず焦らず、おもむろにスマホを取り出すわけです(客席のよい子の皆様は絶対に真似しないで下さい)。SoundHoundを起動し、SoundHoundに命ずるのです。この曲を当ててね!
そうすると、うに~、ふに~っていうような画面と共に検索を開始します。結構早く判るもんですよ。こんなんでました!!って言うから画面を見てみたら、チャイコフスキーの子供のアルバムOp39の21、と言う。しかもご丁寧に本当かどうだか"弦楽変奏版、編曲者はスピヴァコフ"とまで出ました(欧文表記です)。
こうやって集合知というものは、ビッグデータがビッグブラザーとなり、1984でGO!GO!!ということになるのだなと、ふふん、と鼻で笑って、ありがとうスマホ、ありがとうスマホ。と感謝をするのだ。
三鷹市で2夜連続!ベートーヴェンのピアノ・トリオ全曲
武蔵野市民文化会館は、4月より休館致します。そう、それはたくさんの方々に知って頂いていると思うのです。
時々「じゃあ4月からはどうするの?」などと聞かれることがありますが、公演は4月からも・・・・やります!!!やりますよ!!!!
さすがにいつもの通りには行かないだろう、と思われるでしょう。そう。確かにいつもよりは不自由いたしております・・・しかし・・・。
三鷹市を始め、近隣のホールでの開催を予定しています。えっ!!ホゲーッ!!
ホゲーッ!!って、声を立てて驚かれたりもするのですが(ウソです。皆様意外にスッと、ああ、なるほど、と言って頂けます)、はい。やります。
既に発表になっているのは、ますます磨きをかける名ピアノ三重奏団、トリオ・ワンダラーによるベートーヴェン2夜連続演奏会です。これは三鷹市芸術文化センター風のホールで開催致します。
トリオ・ワンダラー ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全曲演奏会
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2015/12/post-517.html
三鷹駅を挟んで武蔵野市民文化会館とは反対方向にある、そう、駅からの距離も同じぐらいの、625人入る美しいホールです。チケットは既に発売中です。ぜひお越し下さい。
三鷹市芸術文化センター風のホールURL
http://mitaka.jpn.org/geibun/wind.php
ベートーヴェンのピアノ・トリオを2日間、総計245分間かけて弾きます。両日のプログラムはこちら。ナクソスミュージックライブラリーでも、彼らの録音を聴くことができます。
そして間もなく会員の皆様に発送致しますinformation2月号も、おやこんなところで!と驚く、でやー!!ホゲホゲー!!という内容の公演が記載されているかも知れません。そう、XXXでもやるんやで。なるほど!と膝をうってそちらもぜひ、お越し下さいやで。
武蔵野文化事業団は、休館中も灼熱の炎が燃え上がることでありましょう!!ババーン!!!!・・・・ま、ようするに、アグレッシブに行きますご期待下さいね。急に冷静になって申し訳ありません。
今日はプラハ交響楽団のニューイヤーコンサート
ニューイヤーコンサート、毎年開催しておりますが、今年はこのプラハ交響楽団でした。ちょっと変わったプログラムになっておりました。前半が名曲集。後半はドヴォルザークの第6番。
第6番はそこまでメジャーな曲ではありませんが、とても美しい作品ですので、お楽しみ頂けたのではないかと思います。
ところで、舞台の上にはたくさんの人がいて、たくさんの楽器があるわけですが、そのセッティングというのが必要なのはご存知ですか。あ、知っていますか。それは失礼しました。
ひな壇をつくって、椅子を出して、譜面台を出して、きれいに並べるのです。さらには、バックヤードすなわち楽屋のセッティングとか、楽器の搬入もやります。トラックでハードケースに入れられた楽器を舞台の奥に搬入し、綺麗に並べるという仕事です。今日はそのお手伝いを、私もいたしました。
というわけでいきなりですがクイズ。この作業はいつもだいたい何人ぐらいでやっていて、どれぐらいの時間で完了するでしょうか?
カチカチカチカチカチ・・・・ブー!
正解は越後製菓!!もとへ、正解は、10人ぐらいで1時間弱です。
意外と時間がかかるものですね。
舞台監督と呼ばれる職業の方がおられまして、こういうオーケストラのツアーの場合は、全国をその人がついて回ります。各ホールの舞台図面をもとに何をどういう風に配置するかを決めて、連絡して、当日指示を出す、そういう方です。
今日も舞台監督の方の的確な指示を頂きながら、無事に終えることが出来ました。プロの仕事に感謝。ありがとうございました。