スタッフブログ:2017年04月

いよいよ武蔵野市民文化会館は明日オープン!

投稿者:ヤマネ


先週日曜日のプレオープンデーご来場ありがとうございました。ここで改めて御礼申し上げます。シャンデリア下でのコンサート、よみしばい、お茶会、写真展、オルガン説明会など、いろいろやったので、運営には気を遣いましたが、お楽しみいただけましたでしょうか!!


武蔵野市民文化会館は1984年に開館、このたびの改修工事は32年目の大改修で、今後30年間の使用を見据えての工事でした。トイレもきれいになったし、授乳室も出来たし、手すりも二重になっていたりしますし、エスカレーターやエレベーターも新設されました。


バックステージツアーも、すごく人気でした。ご参加の皆様ありがとうございます。いつか、もっと不思議なところを体験出来るウルトラバックステージツアー(仮名)みたいなのが出来ないかなと思っています。ホールの中には、今回ご覧頂いたよりもさらにディープな場所があるんですよ・・・いや、これは実現出来るかどうかわかりませんがね・・・。もしも万が一、やるよー、ということになりましたら皆様におしらせ致します。


しかし今日は、ここからが一番言いたいことです。ウズウズしていましたが、言っちゃう。宣伝だね、と引いてしまわないで聞いてください。そう・・・明日・・・ついにオープンします!!武蔵野市民文化会館がっ!


明日から日曜までの4日間は、リニューアルオープン記念の主催公演を実施いたします!!ウィーン・アカデミー管弦楽団の公演です。ベートーヴェンの交響曲9曲を一気に4日間で。


そしてなんと、2日目の公演だけチケットがまだ少しだけ・・・あるんですよ!!えっ、そいつぁ、いかなくちゃ!(わざとらしい)え、ナニナニ?その2日目だけ、終演後に指揮者がポストトークを実施する、コンサートを聞いた人だけ、トークも聴ける、だって?はっつぁん、そいつぁ大変だね!!あちきも切符を買わなくちゃあなんねえよ?


不詳私は昨日の大阪公演に同行いたしましてこんな風に出演者にショートインタビューなどもいたしましたが、限りなく初演に近い楽器、奏法、人数でのコンサートです。普通のオーケストラとは、絶対的に一線を画しています。コンセプトがもうほかとは全然ちがう。ベートーヴェンなんて聞き飽きた、なんていうすれっからしの方にもお聴きいただきたい。


1730年のティンパニとか、激古っすよ!!!!ベートーヴェンが生まれるずっと前からウィーンにあった楽器ですよ(上の写真がそれです)。そんな楽器の音が聴けるんです。夢があると思いませんか。ぜひお越しください。えっ、夢を見ることはとうの昔に捨てた?まあそういわずたまには夢をみてくださいよ旦那。

    
  

今週日曜日はプレ・オープンデー

投稿者:ヤマネ


武蔵野文化事業団を愛していただけるみなさま、こんにちは。武蔵野文化事業団の山根です。お元気ですか。私はといいますと、早寝早起き、三文の得。今週は次男が5ヶ月とかになりまして、キャッホー!って大喜びしながら次男にこちょこちょしましたが、とても喜んでくれたみたいで、父としては言うことがないです。そのあと嫌がって泣きましたがね。


一口に言って、極めて元気です。


さて、そんなこんなで、武蔵野市民文化会館は、まもなくリニューアルオープンデーを迎えようとしています。そうです。オープンします。


我々はこういうとき、どうすればいいのでしょうか。ドキドキする?ワクワクする?ヒヤヒヤする?ゾクゾクする?・・・・待ちきれないよ!!って方も100万人ぐらいおられるでしょう。そうでなくとも、新しくなったら行ってみようぜ、一回は。とか思われるかもしれませんね(いなかったら泣いちゃう)。そうです。なので、そういうことなら、プレオープンを、しようぜ!!


リニューアルのプレオープンなんてイベント、武蔵野市民文化会館でこの先ないかもしれません。そう、たった一度だけのイベント。なので、その独特の雰囲気を楽しみにお越しください。ロビーは熱気で溢れ、むせ返るような興奮がるつぼと化し、ビッグアップルのように溶けて一つになるであろう!!!!ババーン!!!(意味不明)


ところでプレってどういう意味でしょう。


pre-:接頭語として、「以前の」「前の」などの意味を表す(例:プレビュー)。 また、転じて本番前の試験的な意味合いにもプレが用いられている(例:プレ大会、プレオープン)。- wikipediaより


回りくどくて申し訳ありません。どういうことかといいますと、今週の日曜日はプレオープンデ〜、であることをお知らせしたいと思い筆をとりました。


友の会の会員の方にご案内をお送りしたり、市民の皆様には市報でご案内をしたりしております。


プレオープンデーというからには、何か面白いしかけがあるんやろうな、と言われると思います。はい、あります。入り口では楽隊がプンドカプンドカ、やるでしょう。茶室ではお茶会があるでしょう。大ホールロビーでは、読みしばいがあるでしょう。大ホールでは和太鼓のワークショップがあるでしょう。小ホールでは調整中のオルガンを、こっそり見られるでしょう。


いろいろあります。プレオープンデー。開催は明後日日曜日、午前9時からです!市民の皆様、いえ、海王星在住の皆様や、やまねこ座超銀河団の皆様もぜひ、お越しください(やまねこ座、名前はかわいいが、めっちゃ遠いんだぜえ?)。


それから個人的におすすめしたいのは、クイズラリーですね。このクイズは、私どもが、丹精込めて、作成したものであります。全部を問いて、最後の謎を解き明かしてもらいたいと思いますね。謎っていうか、ある一つの文字を探す旅なのですが、クイズが良くできているんですわ。またこれが(無謀な自画自賛)。


先着200名限定なのは心苦しいのですが、クイズ正解者には粗品をプレゼントいたしますので、我こそはと思う小学生ぐらいのお子様、あるいは、小学生ぐらいの気持ちを抱き続けている皆様、ふるってご参加ください。一階の事務所で受付いたします。午前9時スタート!


気になるイベントの一覧とか、時間とか、場所とかはこちらをご覧ください(pdfです)。もしくは当事業団のこちらのページにすべてのイベントの情報が載っていますのでご確認ください。上のpdfには書かれていないイベントもありますが、それはすでに事前申し込みでいっぱいになってしまっているものです。あしからずご了承ください。それからpdfに書かれているうち「茶道体験」と、「椅子のヒ・ミ・ツ」も当日定員に達した段階で打ち切りとなりますのでご了承ください。


インスタとかツイッターをされる方は、ぜひばんばん画像や動画を撮って投稿してくださいね。


みんな集まれ、キョエーーーー!!!!!ッ!!


  

  
  

特別インタビュー: ハーゼルベック教授に聞く 『ウィーンのベートーヴェン』

インタビュアーが「熱弁だった」と思い出すウィーンでのインタビューです。ハーゼルベック氏のこのRESOUND BEETHOVENプロジェクトに掛ける熱い思いが伝わってくると同時に、その博識ぶりから、ベートーヴェン当時のコンサートの様子が目の前に広がります。どんな音が初演時に鳴り響いたのか…、この人が振るベートーヴェン全曲が待ち遠しくてなりません。

― 初演当時の会場で演奏を再現してみるというこのプロジェクトが始まったのはいつからですか?

マルティン・ハーゼルベック(以下、MH): 2014年から始めました。もちろんそれ以前から、長年、作曲当時の楽器を使ってベートーヴェンを演奏してきましたが、オリジナルの会場での響きも再現したいと考えたのです。ドイツ人の研究家シュテファン・ヴァインツィエル教授がリサーチをして、ベートーヴェンが使っていたホールは大きなものでも最近のホールより小さく、そのため演奏は大きく響いていたということがわかりました。ベートーヴェン自身も大音響を求めていたのです。客席も今とは全く違います。聴衆は立って聴いていました。いまなら400人が着席して聴くスペースで、2000人が立っていたのです。日本の地下鉄みたいな感じでね!(笑)

― それはたいへん(笑)。

MH: ウィーン楽友協会大ホールは2000席ありますが、2000人の聴衆は立っているより座りたくなったので、あそこは、あのような大きなホールになったのですよ。一方、ロプコヴィッツ宮殿に入られたらおわかりになるでしょうけれど、わたしたちはあんな狭いスペースで『英雄』を7回演奏しました。おかげでベートーヴェンのことがよくわかってきて、再現も可能になりました。

― 初演場所は現在も演奏会に使用できるのですか?

MH: 交響曲のためにベートーヴェンが指揮をした場所は、全部で8カ所ありますが、現存しているのが6カ所です。このなかには今は演奏会には使われていない所もあり、今回のプロジェクトのために使用許可の要望を出しました。 ベートーヴェンは曲を仕上げると、まずは小さいホールで小さい編成でプライベートな初演をおこないました。それから大きなホールで初演したのです。スポンサーのロプコヴィッツ侯爵が会場予約をしていたので、初演は何人の演奏家がいたか、曲目はどうだったのかなどの記録がはっきりと残っています。交響曲第7番の場合、2曲トランペットの曲をやり、≪ウエリントンの勝利≫をあわせてやるのがオリジナルのプログラムでした。トランペットの曲ではメトロノームをつくったメルツェルが発明したトランペーターという自動演奏人形も使用したという記録があり、私達はそのコピーもつくって演奏会を丸ごと再現しました。

― オリジナルのプログラムも再現しているわけですね?

MH: そうです。ただ、たとえば第5番と第6番の初演演奏会の“厳密な”再現はできないでしょう。まず同時に演奏したピアノ協奏曲がとても長く、トータルで4時間になった上に、12月のアン・デア・ウィーン劇場には暖房がなく、たいへん寒かったのです。

― 耐寒コンサート!(笑) 現場で演奏することは作品を知る上で、大きな示唆があるのでしょうか。

MH: 音響のありかたなど、気づくことがたくさんあります。今日演奏されるのと演奏家の配置が違ったものもあります。たとえば、 第九の合唱団はオーケストラの前にいました。ですので、わたしたちもそのとおりに演奏しました。人間の声が前面に出るように演奏・作曲されたのです。

― オケの前ですか。合唱が鮮烈な印象になるでしょう。そこまで厳密に再現しながら、日本ツアーでは場所ごと持って来られないのは残念です。

MH: わたしたちが学んだのは、その音楽が初演されたときにロック・ミュージックのように斬新なものだったのだろうということですので、それを再現することで、今日の日本の聴衆のためにエキサイティングな演奏、初演の再現ができると思います。

― 個々のコンサートでは、学術的背景についてのレクチャーを事前に丁寧に行っています。

MH: 演奏するうえで大事なのは、たくさんの知識を得て、その知識をもとに芸術を作り上げることです。当時の響きがどうだったのか知ることは、わたしにとっては重要なのです。わかればわかるほど、芸術をつくる土台ができます。それと同様にコンサートにプレ・レクチャーを設けているのは、知識を得ていただくとお客様の聴き方が違ってくるように感じるからです。たとえば≪田園≫は大規模な交響曲に「自然」が取り上げられた初めての作品です。当時のひとたちはカエルの声などを聴かされて面白かったでしょう。そういう背景を踏まえたら、鑑賞が深まります。

 *** 武蔵野では、4月21日(金)公演の終演後に「アフター・トーク」決定!!!ハーゼルベック自ら、RESOUND BEETHOVENプロジェクトについて語ります。ベートーヴェン時代の楽器(古楽器)についての話やデモンストレーションも予定。

― このプロジェクトで最大に有利な点は、オーケストラの活動拠点が初演の地、ウィーンであるということですね。

MH: そのとおりです。わたしはウィーン生まれです。ウィーンの建物ひとつひとつが何か音楽とつながっています。勤務先の大学には、モーツァルトが最初のミサを発表した教会があります。そんなウィーンに住んでいて、とても幸せです。同時に、現在とても興味を引かれるのは、作曲家が誰のために作品を書いたのかという点です。ベートーヴェンの場合はスポンサーが若かった。ロブコヴィッツ侯爵は30代でした。だからすごくモダンな音楽、アヴァンギャルドな音楽がお気に召したのですね。

― 「自筆譜から発見」という事例は多々ありますが、「初演の場所から発見」という方法があるとは目からウロコです。ベートーヴェンの交響曲演奏へのアプローチが山ほどされているなかで、このような方法があるとは思ってもいませんでした。

MH: 音楽研究の新しいトレンドです。もちろん楽譜を見ても毎回新しい何かを発見します。わたしの場合、オルガン演奏が音楽家人生のスタートでしたが、オルガン演奏家の仕事をしていると、すべてのオルガンがまったく違うことを実感します。新しいオルガンをさわるたびに発見があります。ある作品がどこで演奏されたのかについて考察を始めたのは、その体験が影響しているのかもしれませんね。

― なるほど。オルガン演奏家であるということが、作品とそこにある楽器の関係、ひいては作曲と発表場所との関係に目を向けさせた・・・。とても説得力があります。

MH: オルガンの場合は「あそこでバッハが演奏した」というように楽器と作曲家が特定されているので、そこで弾くと同じ音で彼も演奏したという追体験ができます。そこから作曲の意図がとてもよくわかるのです。

― 今回、交響曲9曲すべてを演奏されるわけですが、全曲を聴く面白さを教えてください。

MH: 交響曲ひとつずつがまったく違い、全体で音楽の宇宙を成していると言えます。古典派からロマン派への架け橋と言ってもよいでしょう。交響曲第1番はモーツァルトの最後の交響曲の終止符から始まり、合唱が加わる第9番でリヒャルト・ワーグナーへの扉が開くという感じです。それを作曲されたばかりのような新鮮さで、聴いていただけるでしょう。

協力・インタビュアー:森岡めぐみ(いずみホール)、ドイツ語通訳:中野明子

 

【 公演詳細・チケット情報 】

http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2016/09/musashino-new2017.html