スタッフブログ:2017年09月

コンクールの、縁の下の力持ち~アシスタント編~

投稿者:ヤマネ


オルガンコンクールを実施中です。今日は二次予選の二日目。今夜にはファイナル出場者が決定します。うおおお。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(ジョジョ風に)。


コンクールで一番たいへんなのはもちろん、参加者たちです。数十分の本番のために毎日練習し、本番では死ぬほど緊張しつつ演奏するわけです。その重圧を想像しただけでこれを書いている私も心臓がバクバクします。気絶しそうです。バタリ。


ムクッ。しかしコンクールには縁の下の力持ちがたくさんいる。はい、コンテンスタントの後ろで、脚光を浴びないながらもいい仕事をしている方たちがたくさんいます。今日はアシスタントと呼ばれる人たちについてお話いたしましょう。


アシスタントって誰?補助する人?そうです。補助する人です。コンテスタントと一緒に舞台上に出て、コンテスタントの演奏を補助する人です。ピアノで言えば譜めくりをする人です。オルガンのコンサートにはかなりの確率でアシスタントがいます。このアシスタント業務は、ピアノの譜めくりよりも業務内容が重たい。重いんス。


ピアノの場合は、楽譜をめくるだけです(いやそれが相当に大変なんだが)。オルガンのアシスタントも、もちろんめくります。そこに加えてオルガンの場合はストップの操作もやります。


今日お越しになるのであれば、アシスタントの動きを見ていてください。アシスタントは楽譜をめくる以外に、右手で、鍵盤の右下あたりにあるボタンをカチッ、カチッと押しているのが見えるでしょう。あれはオルガンのストップ(音色を変えるための装置)を動かしているのです。


ボタンを押すとストップが動いて、オルガンの音色や音量が変わっていくんですよ。使うパイプの種類、数が変わるんです。それまで豪華にジャーン!!と鳴っていたのがいきなりピヨピヨーっという音になったりする。昔はそれを皆、手でやっていたんですが、今は機械がやります。機械に向かって、ここではこういう音(こういうストップの組合せ)が欲しいから憶えておいてネ、エイっ!!と、どんどん憶えさせていくんです。


そうすることで、ボタンをポチっとなするだけで、音が、あるときは徐々に、あるときは劇的に変化するようになるのです。ワーオそいつあ素敵だ。なんて便利な21世紀なのでしょう。


ところがオルガニストは演奏中に両手両足を使っているケースも多々ありますから、望む時にボタンを押すことすら出来ない事もある。なのでアシスタントです。


アシスタントは、ボタンを押す。重要なので繰り返しますね。アシスタントは、ボタンを・・・押す!!


たいてい「ここでボタンを押して」と楽譜に付箋が貼られているので、そこにきたら、過たず、正確にボタンを押すわけだ。楽譜もめくりつつ。


これは緊張する。やばいです。ずれるとダメ。こんどアシスタントの方に会うことがあれば、その労をねぎらってあげてください。誰からも感謝されない(演奏者からを除く)、日陰の存在なんですYO!!


ちなみにアシスタントはオルガニストから、実際にオルガニストが作った音色がホールでどう響くのか、代わりに弾いて見せてよ、と言われることもあります。当然やります。つまり、頼まれたその曲を弾ける必要もある。ヘビーだ。


ピアノの譜めくりの場合は、楽譜さえ読めればいいんです。ピアノなんか弾けなくたってOK。極端な例では「ヘ音記号は読めないがむちゃくちゃ腕のいい譜めくりスト」もいます。オルガンの場合は絶対にそれではだめ。オルガンのアシスタントは間違いなくオルガニストがやっています(それも相当なスキルを持っているオルガニスト)。そして国際コンクールですから英語が話せるという条件も加わるわけです。


オルガンのアシスタントへの道のりははるかに遠いわけだ。おわかりいただけましたか。それでもあなたはやりますか。それとも感謝しますか。(感謝の押し売り)。今夜も感謝して演奏を聴こうぜ!!