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もう12月なんですね(はぁ・・・ため息)

投稿者:ひよこちゃん



師走ですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
もう2012年も12分の11が終わってしまったのです。そういえば、どこかの文明では2012年に世界が終わるという予言があったようですが、あと1ヶ月でこの世も終わりでしょうか。
それにしても、月日が経つのは早いですね。人生80年と称される時代ですが、体感での人生の折り返し地点は19歳で、歳を重ねるほどに時間の流れは速くなるという話を耳にしたことがあります。20代の私ですが、もう人生の折り返し地点を通過したようです。さもありなんという感じがしますね。


さて、今年も12月には、吉祥寺シアターで劇団SCOTの公演がございます。しかも今年は「鈴木忠志連続対談」なるものもございます。これは鈴木忠志さんが毎回異なるゲストをお迎えして、たっぷり語る!という企画です。


「鈴木忠志連続対談」は入場は無料ですがご予約が必要です。
対談の日程は・・・


12月10日(月) 19:00 ゲスト渡辺保
12月11日(火) 19:00 ゲスト金森穣
12月12日(水) 19:00 ゲスト管孝行
12月19日(水) 19:00 ゲスト大澤真幸
12月20日(木) 19:00 ゲスト水野和夫


こちらの日程では公演は行われず、対談のみとなっております。
ご予約は11月11日(日)10時から受付開始です。
劇団SCOTと吉祥寺シアター(0422‐22‐0911)までお問い合わせください。
詳しくは公演詳細ページでご確認ください。


私も人生の先達の言葉に耳を傾けに、足を運ぼうと考えております。
たくさんのお客様のご来場をお待ちしております。
 
 

テノヒラサイズ小屋入りです!

投稿者:ひよこちゃん



大爆笑が起こるという事からもわかるようにコメディなのですが、漫才的なボケとツッコミで笑いをとっていくというよりは、どちらかと言えば落語的な面白さがあり、自然な会話や人間関係で笑わせてくれます。明日の本番が私今から楽しみであります。


演劇ファンのみならず、音楽ファンや落語ファンなどあまり演劇にこれまで馴染みのなかった方にもぜひ観ていただきたい公演です。
たくさんのご来場お待ちしております。

 
ご予約はこちらからどうぞ↓
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=31&type=O


 

シェイクスピアの非道?

投稿者:ひよこちゃん


私事ではございますが、先日までちょこっと風邪を召しておりまして、なにやらしんどい日々でした。「だるいな、でも熱はないしなんとかなるかな」と思ってちょっと無理をしていたら、見事に熱を出しました。発熱していた日はたまたまお休みの日だったので、業務には支障がなかったのですが、行こうと思ってチケットを買っていた新国立劇場の演劇公演「リチャード三世」に行き損ないました。残念無念また今度とはいかず、その後は日程の都合もつかず行かれず仕舞いとなりました(本日が楽日だそうです)。


「リチャード三世」はシェイクスピアの初期の作品だそうですが、分量的にもかなりありますし(今回の新国立劇場での上演時間は3時間40分だそうです)、そしてなによりリチャード三世があまりにも残忍で極悪非道の極みをいきますので、読んでいると辛くなります(実際ぐったり疲れました)。ただ、上演すると見応えのありそうなシーンやスペクタクルな場面も沢山ありますので、ぜひ1度上演を拝見したかったのですが・・・


シェイクスピアの作品はそれなりに読んでいるとは思いますが、思い返してみるとシェイクスピアは結構残酷なことをサラッと書きます。まあ、世界史上5指に入る大作家ですので、残酷なことは書くのはなんてことなかったのでしょうか。個人的に1番ひどいなと思うのは、喜劇と(ロマンス劇とも)称される『冬物語』。


とても貞淑な奥様と親友が浮気をしていると「勝手に」疑ったシチリア王リオンディーズ、奥様を幽閉し、友人は追放し、獄中で生まれた娘は捨ててしまい、それにショックを受けた王子(息子)は突然死んでしまいます。そして、息子の死を知った奥様は獄中で自害したと知らされます。王様はこの時点で後悔に苛まれるのですが、本当かよと思ってしまう言動・行動がその後も多々見られます。


この話が結局喜劇となるのは、捨てられた娘が生きていて、かくかくしかじかを経て王のもとに戻ってくることになりまして、友達とも仲直り、実は奥様も生きていたという、ご都合主義としか思えないような大団円を迎えてめでたしめでたしとなるからなのですが、本当に死んじゃって勿論生き返らない王子様(息子)のことを考えると、とても素直には喜べません。シェイクスピアは作中に出したものは無駄なく使い切る作家だと思いますが、これは例外と言ってもいいように感じます。


ただ、今読んでも(観ても)全く古さを感じませんし、やはりすごい作家だとは常々思います。彼の作品が現代に全く残っていなかったら、と考えるとぞっとしますね。シェイクスピアがなければ、現代の演劇はかなり貧しいものとなっていたでしょう。古本屋で100円で手に入りますし、今までシェイクスピアなど手にしてこなかった方も、まずは1冊いかがでしょうか。
オペラが好きな方なら「オセロー」や「ウィンザーの陽気な女房」(ファルスタッフの原作です)などがオススメ。あとは有名どころで「ロミオとジュリエット」や「マクベス」といった悲劇。個人的にはファンタジックな「テンペスト(「あらし」とも言う)」が好きです。


ちなみに。
シェイクスピアの奥様、お名前をアン・ハサウェイさんと言ったそうです。有名なハリウッド女優が同じ名前なので、女優さんはシェイクスピアの奥様からとった芸名かなと思いきや、本名だそうです。アン・ハサウェイさん(女優)、綺麗ですね。映画「プラダを着た悪魔」のアンディ役が印象的です。

    

なにもない空間


投稿者:I.D

演劇、それからオペラもですが、セット、衣裳も楽しみの一つといえるでしょう。私も豪華なそれらを見ると目を見張ってしまいます。素敵ですよね。夢の世界。

 

しかし、私の個人的趣味としては、こと演劇に関してはセット、衣裳、ほぼ無しっていうのが好きですね。ほぼ無しなので、素っ裸ではないですが、無個性な衣裳に、なにもない空間。

 

10代の頃に触れたピーター・ブルックの影響が大きいです。彼のあらゆる虚飾をはぎ取り、本質のみを残し、極小で極大の効果をあげる“血肉の通った神話”のような世界に、芸術の真髄をみるようで魅了されました。

 

それから、思い出されるのはマルセル・マルソーです。私が見たときはすでに随分おじいちゃんでしたが、例のビップの姿で、本当になにも無い舞台に一人。だれにでも分かり、多くの人が思いつきそうな、一見簡単そうだけど、彼にしか成しえない“詩”そのものの舞台。この人はこんな年まで、なににも(セットとか照明)守られることなく、自分の想像力のみで生き抜いてきたのだな、というところにも感銘を受けました。

 

ポイントは想像力なのではないかと思います。

 

あ、また思い出しました。昔、私の演劇の師匠が、ソ連でローレンス・オリヴィエ主演のシェイクスピア劇を見たそうですが、その公演、なにかの手違いでセット、衣裳などが届かず、なんとセット無しの私服で公演したものだったそうです。しかしその舞台はとてつもなく素晴らしいものだったそうです。その後見たセット有りの時よりも。

 

なぜ、こんなことをぐだぐだ書いているのかといいますと、11月に行われる劇団テノヒラサイズです。ひよこちゃんも書いていますが、この劇団セットも衣裳も使わないをポリシーにしている劇団なのです。それらがないとしょぼいのでは…、などと思わないでください。想像力があれば一瞬で富士山の山頂までも行けます。想像力に自信がなくても、良い導き手(パフォーマー)がいれば大丈夫です。テノヒラサイズがあなたを富士山の山頂まで連れて行ってくれるでしょう。

 

 

意外と大きい?テノヒラサイズ

投稿者:ひよこちゃん


私ひよこちゃんはどちらかと言えば手が小さく、指相撲をすると大概負けます。たまにどうしても負けたくないときはズルをして(人差し指がにょろにょろ)勝ちにいきます。短い指は、子どもの頃から関節をポキポキ鳴らしすぎたせいか、関節部分だけが太くなってしまい、ひよこちゃんの指は短く寸胴というかわいそうな体型をしております。まあ、"ひよこ"はみな押し並べて寸胴な生き物ではありますが。


さて、手のひらと言えば、10/4に発売した劇団テノヒラサイズ「テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰2012」。東京ではあまり知名度があるとは言い難い劇団ですが、関西の演劇界ではかなりの人気がある劇団です。東京では小さな劇場で公演を行っている彼らですが、大阪ではHEPホールなどの有名な劇場で公演を行っています。脚本・演出を務めるオカモト國ヒコ氏は、演劇界のみならずTVドラマのシナリオも手がけており、ギャラクシー賞というTV界で最高の栄誉とされる賞も受賞しているすごい人です。


関西というと、吉本新喜劇のようなお笑いを思い浮かべる人が多いかと思いますが、テノヒラサイズの作品はどちらかと言えば「コメディ」という言葉がよく似合います。事実、私ひよこちゃんは約10年ほど吉本の本拠地(?)大阪に住んでいたのですが、残念ながら私、新喜劇の面白さだけは最後まで理解できませんでした。


しかし!


そんな私でもテノヒラサイズは楽しめる!!


舞台装置や衣裳などかなりシンプルで、ほとんどセットもない舞台に「パイプ椅子」がいくつか並ぶだけ、そして役者さんは皆が同じ、つなぎのような極めて匿名性の高い衣裳を身にまとっています。しかし、パイプ椅子を様々なものに見立て、色々な場面を生み出し、そして役者陣はつなぎという無個性な衣裳であるが故に、かえって様々な役や場面・状況を演じることができるのです。例えば、マリー・アントワネットのようなドレスで「私、お金がなくて、もう3日もご飯を食べていないの」なんて言ってもしっくりこないですよね。やっぱりマリー・アントワネットには「パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃない」と言って欲しいじゃないですか!
しかし、全員がつなぎを着ていれば、そこにキャラクターの違いなどはないわけで、別に何を言ってもらってもいい訳です。皆が同じつなぎというのは、皆が裸みたいなものですから、どんな役柄や状況をやっても不思議としっくり来るものなのです。


"テノヒラサイズ"という劇団名は「僕たちは舞台の上というテノヒラサイズくらいの小さな事しかできません。でも、舞台の上なら宇宙の始まりだろうが終わりだろうが手作りでなんだってやれますよ」という気概からつけられたそうです。彼らは舞台という限られた空間で、パイプ椅子とつなぎという道具だけで、どんな世界もどんな夢も見させてくれます。そういう意味では彼らのテノヒラは無限のサイズをもっています。


「テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰」は富士山(!)を舞台に、富士山のマグマのエネルギーを利用して、日本のエネルギー問題を解決するという"富士エコロジープロジェクト"なるものに参加している人たちのお話です。なんだか壮大そうなお話ですが、そこはテノヒラサイズ、きっと一風変わったコメディに仕立て上げてくれることでしょう!小難しいことなどは一切なく、誰にでもわかりやすく面白い!そして、11/6と11/8の公演は初回割ということでたった2000円、友の会なら更にお得に1800円!内容的にも価格的にも初めての演劇にももってこいかと思います。