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あけましておめでとうございます!

- カテゴリ: あ・と・お
やりました!

ドキドキ
投稿者:あ・と・お
一昨日(24日)は「夏の特別コンサート」のチケット発売日でした。発売日は、われわれにとってドキドキの日です。どれも自信をもって売り出すのですが、果たして実際どれぐらいお客さまから反応があるものなのか、何度経験しても発売開始の時間が迫ってくると心配になってきます。いざ10時を過ぎて、どんどん予約が入ってくると、ほっと一安心。逆に、撃沈してガーンなんてこともあります。
今のところ、おかげ様で売れ行き好調で、一昨日売り出したものもジョルジュ・プルーデルマッハーの4日間8回でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を弾くという演奏会と、ジャズのダニー・グリセット・トリオ公演は、完売いたしました。もうひとつ、「真夏の夜のバロック」と銘打ったパイプオルガンとバロック・ダンスの公演、こちらもチケットはまだありますが、たくさんのご予約をいただいて、早くも残り80枚を切る勢いです。たくさんの方が申し込んでくださるのは、本当にありがたいことです。
その「真夏の夜のバロック」、タイトルから皆さまは何を思い浮かべられるでしょうか?シェイクスピアの「真夏の夜の夢」、はたまた「真夏の夜のジャズ」という映画でしょうか。夏の公演のタイトルは、まあ、そのあたりから拝借しました。「真夏の夜のジャズ」は1958年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの模様を収めた名ドキュメンタリーですね。サッチモことルイ・アームストロング、アニタ・オデイ、ダイナ・ワシントン、セロニアス・モンクなどなど、錚々たるジャズ・レジェンド達が次から次へと出てきます。まだご覧になってない方は、ぜひご覧になってみてください。
さて、本題に戻って、「真夏の夜のバロック」のほうは、バロック・ダンスがテーマのひとつです。プログラムなどでよく目にするメヌエット、アルマンド、クーラント、サラバンドなどは、ご存知の方も多いかと思いますが、全部、舞曲のリズムで書かれているんですね。絶対王政時代のバロック期には、ヴェルサイユなどヨーロッパの宮廷でダンスが大変もてはやされ、ルイ14世もかなり熱を上げていたそうです。自身も太陽神アポロンに扮して踊った記録が残っており、王立舞踊アカデミーも設立しています(このアカデミーの流れは、現在のパリ・オペラ座バレエ学校へとつながっていきます)。このあたりのことは「王は踊る」という映画にもなっていますね。ルイ14世につかえ、ヴェルサイユで活躍したジャン=バティスト・リュリ(夏のプログラムにも、この人の作品が入っています!)が主人公で、当時の宮廷の様子がよく描かれています。リュリは、演奏会で指揮をしている最中に、指揮棒(というか、当時は杖のような大きなものだったのですが)で、誤って足を打ち、その怪我がもとで亡くなったことでも知られていますね。ちなみに、映画での音楽はラインハルト・ゲーベルが監修しています。この映画もまだの方、ぜひ一度ご覧になってみてください。
そして、何を隠そう、実は、私、昔ちょろっとだけですが、バロック・ダンスを踊ったことがあるんです。一度はカルチャーセンターの講座に誘われて(男性が足りないとかで)、もう一度はバロック・ダンスを使った創作公演で、“その他大勢”役でしたが、ちゃんと衣裳も着させてもらって出ました(まあ、こちらはほとんど立っているだけでした)。そういえば、大学で社交ダンスのクラスも1学期間取ったな。意外とダンス好きだったりして。いえいえ、そんなことないんですけど。もちろん、今度の夏の公演に、私は出たりしません。
「真夏の夜のバロック」を、お楽しみに!
「真夏の夜のバロック」 大塚直哉(オルガン)&市瀬陽子(バロック・ダンス)
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2013/05/post-191.html
線路は続くよどこまでも。
再登場!
昨日の「ルイ・ロルティ ピアノ・リサイタル」にもたくさんのお客様にご来場いただきました。いつもありがとうございます。
Twitterでもご紹介したように、昨晩のリサイタルでは、いつもの武蔵野市民文化会館のスタインウェイではなく、アーティストの希望で持ち込まれたファツィオリというイタリアのメーカーのピアノが使用されました。休憩中や終演後に、多くのお客様からもご質問やご感想をいただきました。携帯などで写真を撮られている方も多かったですね。武蔵野市民文化会館には、2005年のアルド・チッコリーニのリサイタルに続く2度目の登場でした。
ピアノ・メーカーとしては、創業30年ちょっととまだ若い会社ですが、そのクオリティが世界中で高く評価され、年々存在感を増しているピアノです。パワフルで豪奢な音色を持っているのではないかと思います。前述のチッコリーニの他にも、アルフレッド・ブレンデル、アンジェラ・ヒューイットなどが、ファツィオリを好んで使っていることで知られています。ショパン・コンクール(2010年~)やチャイコフスキー・コンクール(2011年~)の公式ピアノのひとつとしても採用されるようになりました。
創業者のパオロ・ファツィオリは、ピアニストを志すも家業の家具工場を継ぎ、しかし、ピアノへの情熱は持ち続け、メジャー・メーカーのピアノを徹底的に研究。単なる模倣に留まらない究極の響きを求めて、音響工学も駆使し、さらにピアノに最適な材料を探し(響板にはフィエンメ渓谷産のレッド・スプルースを採用)、世界が認めるピアノを作り上げていきました。イタリア人の美意識と職人魂の結晶といってもいいのではないでしょうか。
一番大きなモデルは奥行308cmと世界最長(ちなみにスタインウェイでは274cm)!ふつうピアノには3本のペダルがついていますが、このモデルには"第4のペダル"も備えています。これは、従来のソフト・ペダルでは鍵盤全体がずれ、叩く弦の数を減らして音量と音色を変化させるのに対し、ハンマー全体を弦に近づけることで音量のみを下げる効果をもたらします。生産台数が限られていること、高価なことでも知られています。
ご興味のある方は、ファツィオリのホームページを覗いてみてください。写真や動画つきで詳しい説明が掲載されていますよ。
ファツィオリ(日本総代理店:ピアノフォルティ)
www.fazioli.co.jp
このファツィオリのピアノについては、『パリ左岸のピアノ工房』(翻訳が出たときに、話題になりましたね)の中で、筆者がイタリアのファツィオリの工場を訪ねる形で1章をあてています。
『パリ左岸のピアノ工房』(新潮社)
www.shinchosha.co.jp/book/590027
ブルネイ王室が特注したファツィオリ・ピアノのことも紹介されています。何でも、75万ドルもしたという"噂"だそうです。この本が出た2000年当時の年間平均レート(1米ドル=約108円)で計算すると、8000万円ということになりますか。このピアノと思われるものが、前述のホームページでも見ることができます。世界のセレブは、やっぱり違いますね。
パリのとあるピアノ工房を訪ねるところから始まるこの本は、プロのピアニストではありませんが、筆者のピアノへの愛情が随所にあふれていて、読み物としておすすめです。
ところで、久しぶりに本棚からこの本を出してページをめくってみると、実にいい感じに紙が焼けていました。世の中、電子書籍が話題になっていますが、紙の本のこういうところには敵わないですね。
街はもう...
投稿者:あ・と・お
すっかり、寒くなってきました。ちょっと早い気がしますが(私はずいぶん早いと思っているのですが)、街はもうすっかりクリスマス・モードですね。三鷹駅や吉祥寺駅周辺はクリスマス・イルミネーションで彩られています。何だか、年々派手になってきているような気がします。
http://musashino-kanko.com/event/station_ilumi.html
武蔵野市民文化会館前も、こぢんまりとしてですが、今日からイルミネーションを始めました(正確には、今日は試験点灯で、12月1日からです)。
コンサートなどでいらっしゃる時は、ぜひイルミネーションもお楽しみください。
事件は現場で起きてるんだ!
オーケストラ・ピット
短い夏休み。そしてオルコン。
投稿者:あ・と・お
少し夏休みをいただいて帰省してきました。田舎で“の~びり”といきたかったのですが、来月にオルガンコンクールが迫ってきており、お家でもちょこちょこっとパソコンを開いたりもしていました。家にインターネット回線がないため、公衆無線LANに接続しようとしても、なぜかうまくいかず悪戦苦闘。結局、町で唯一(?)のインターネットカフェに行ってみたりもしました。そこそこ大きい町なんですけどねぇ…。
さて、戻ってきてみると8月8日(水)の読売新聞の武蔵野版で、オルガンコンクールが写真入りでバーンと大きく取り上げられていました。
来週からは、武蔵野の街のあちこちでプレ・イベントも始まります。街ぐるみでコンクールをどんどん盛り上げていきたいと思います。きっと今頃、出場者たちも最後のラストスパートと、練習にも熱が入っていることでしょう。こちらも抜かりなく準備して、各国から集まる出場者、審査委員、そしてお客様をお迎えしたいと張り切っています。
こんなポスターやチラシも武蔵野の街中でお見かけになると思います。
言おうかな、どうしようかな...
