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本宿コミュニティセンターへの行き方(西荻窪駅篇)
(本文中の写真はクリックすると拡大されます)
明日5/10発売の、7/30公演「タンゴ入門コンサート」の会場は「本宿コミュニティセンター」という、地域の集会場のような場所を予定しております。おかげさまで沢山のお問い合わせをいただいておりますが、その98%(イメージ)が「本宿コミュニティセンターというのはどうやったら行かれるのですか」というお問い合わせです。
というわけでして、こちらでささやかながら道案内をさせていただきます。とはいえ、場所は知らないけど、Google Mapで「本宿コミュニティセンター」と検索して、現在地もしくは最寄り駅からの道のりを示してもらって、位置情報サービスで現在地確認しながら行くから大丈夫、というお客様にはほとんど必要のない記事がこちらでございます。
こちらで、西荻窪駅から本宿コミュニティセンターへの道のりを写真と併せてご紹介します。(吉祥寺駅からの道のりはこちら)
残念ながら、西荻窪駅篇には、バスのルートがありません。徒歩篇のみのご紹介となります。
さあ、出発地点は「西荻窪駅」南口です。お間違いなく。大事なことなので繰り返します。西荻窪駅「南口」です(下記写真参照)。
西荻窪駅南口を出たら、右手の商店街の中にお進み下さい。牛丼チェーンの松屋さんの右を通って、商店街を道なりに進んで行きますと、スーパーの西友さんに出くわします。何も臆することはございません。気にせず、下記の写真にある通り、矢印の方向に道なりにお進み下さい。
そして、中央線の高架を右手上方に見ながら、やはり道なりにお進み下さい。ちょっと不安になるくらいひたすら道なりです。途中クロネコヤマトさんやオリックス・レンタカーさんを通り過ぎれば、あなたは正しい道上にいますので、ご安心下さい。
ひたすら真っ直ぐ進んで行かれますと、右手上方に小さな看板で「コイン洗車場」というのが見えるあたりで、おそらく中央線の高架とぶつかります。道なりの旅はここで一時中断、高架をくぐって下さい。高架下にはコトニアという福祉施設がございます。それを左手に通り過ぎ、高架の向こう側にはゲートボール場。これも左手に見ながら通り過ぎ、再度道なりに真っ直ぐ進みます。そしてこの後1つ目の小さな三叉路を左に曲がります。曲がった通りは「本宿小通り」という名がついています。本宿小通りに入ったら、そのまま再度道なりにお進み下さい。
本宿小通りでは、途中右手に吉祥女子中学・高等学校、樫の実幼稚園、交番などを通り過ぎると、すぐに左手に本宿小学校が現れます。
本宿小学校をちょうど通り過ぎようとする角に道案内の看板が掲示されています(下記写真)。
この角を曲がれば本宿コミュニティセンターはもうすぐそこ!ほら左手に見えてきましたよ。到着です!!
無事に本宿コミュニティセンターまで辿り着けましたね!7/30もこんな感じですすーいとお越し下さいますと幸いです。(吉祥寺駅からのルートはこちらをご覧下さい。)
西荻窪駅からの道のりは、本当はもっと短時間で本宿コミュニティセンターに辿り着けるルートがあるのですが、途中駐車場の中を数百メートル歩く必要があり、ちょっと危ないかなと思いましたので、今回はより安全そうなルートをご紹介しました。生命あってのコンサートなので、安全第一でお越し下さいね。
本宿コミュニティセンターへの行き方(吉祥寺駅篇)
(本文中の写真はクリックすると拡大されます)
明日5/10発売の、7/30公演「タンゴ入門コンサート」の会場は「本宿コミュニティセンター」という、地域の集会場のような場所を予定しております。おかげさまで沢山のお問い合わせをいただいておりますが、その98%(イメージ)が「本宿コミュニティセンターというのはどうやったら行かれるのですか」というお問い合わせです。
というわけでして、こちらでささやかながら道案内をさせていただきます。とはいえ、場所は知らないけど、Google Mapで「本宿コミュニティセンター」と検索して、現在地もしくは最寄り駅からの道のりを示してもらって、位置情報サービスで現在地確認しながら行くから大丈夫、というお客様にはほとんど必要のない記事がこちらでございます。
こちらで、吉祥寺駅から本宿コミュニティセンターへの道のりを写真と併せてご紹介します。(西荻窪駅からの道のりはこちら)
さあ、出発地点は「吉祥寺駅」北口です。お間違いなく。大事なことなので繰り返します。吉祥寺駅「北口」です(下記写真参照)。これは徒歩の方もバスの方も変わりません。
【ムーバスご利用者篇】
吉祥寺駅からお越しのお客様は、本宿コミュニティセンターまでどうしても歩きたい方以外は、基本的にムーバスのご利用をお勧めします。ムーバスは100円なので、普通のバスよりも安いです。
ムーバスにご乗車の方は、駅北口を出てすぐ目の前の横断歩道を反対に渡って、右前方にございます「おかしのまちおか」と「三菱東京UFJ銀行」の前にバス停がございますので、そちらの方面へお進み下さい。
下の写真の1番左側「吉祥寺東循環」の列でお並び下さい。
そうしましたら、バスがくるのをお待ちいただき、ムーバス「吉祥寺東循環」にご乗車、そして「本宿小学校前」という停留所で下車していただきます。道が空いていると5-6分で着くそうですが、土日は道路も混雑が予想されるので、お時間には余裕を持ってご来場下さい。
さて、「本宿小学校前」の停留所に着きました。下車します。バスが進むのと同じ方向、道なりに少し進み、本宿小学校の角を右に曲り、あとは小学校を左手に見ながらそのまま真っ直ぐ2分ほど歩いていただくと、左手側にコミュニティセンターが見えてきます。
到着です!ほら、簡単ですよね。
【それでも歩きたい方篇】
ムーバスが楽だと知っても歩くという猛者もいらっしゃることでしょう。案内人の私は吝嗇なので、自分なら基本的に100円を払ってバスに乗ったりはしません。さあ、レッツ・ウォーク!
バスの方と同じく吉祥寺駅「北口」を出ていただきますが、バス停の方には向かわず、右(東)にまっすぐ屋根の下をお進み下さい(下記写真参照)。
そして交番の前を通り過ぎ、横断歩道を渡り、そのまま真っ直ぐ進みます。
途中、郵便局やセブンイレブン、吉祥寺シアターなどを右に左に見つつ、その後もカフェ、ドラッグストア、スーパーなどを右手に通り過ぎながらしばらく真っ直ぐ進みます。
すると、中央線の高架下とぶつかりますが、下の写真の赤矢印で示した、真ん中の細い道をお進み下さい。「こんな細い道行くの?間違ってるんじゃないか?」と思われるかも知れませんが、大丈夫です合ってます。信じて道なりにお進み下さい。
そしてこのまま道なりに進んでいくと、なんと五日市街道に出ます。
五日市街道に出たら、スーパー「アコレ」の前の横断歩道を道向かいに渡って下さい。すると救いの看板が目にとまることでしょう!
というわけで、看板の指示に従い、上の写真の矢印の方向に道なりに進みます。少しまっすぐ行くと道が左にカーブしていますので、道に沿って皆様もカーブします。「本宿犬猫病院」さんにたどり着くまでひたすら道なり。そして、本宿犬猫病院さんの前に到達!そこにも2回目の救いの看板が!(下記写真参照)
看板の指示通りの方向に進みますと、住宅街の中に進んでいきます。ここからがやや分かりにくいのですが、本宿犬猫病院さんの角を曲がった後、3つ目の路地を左に曲がると本宿コミュニティセンターに辿り着きます。「陶芸教室むさしの」さんが角にある路地の次です。奥に中央線の高架が見えますが、そこまで行くと行き過ぎです。下の写真の路地を、矢印の通り左に曲がると、本宿コミュニティセンターはもうすぐそこです。
無事に本宿コミュニティセンターまで辿り着けましたね!7/30もこんな感じですすーいとお越し下さいますと幸いです。西荻窪駅からの道のりはこちらをご覧下さい。
今年も1年お世話になりました。
毎年恒例のシャンデリア掃除、今年も勿論敢行です!
上から下から拭き拭き拭き拭き。ふーっ、ぴっかぴか。
武蔵野文化事業団の本年の営業は、本日午後5時の閉館をもって終了です。新年は1/4(土)スタートです。インターネット予約に関しては、年末年始の休業期間ももちろん稼働しておりますので、チケットをお求めのお客様は是非ともご利用下さい。
2013年、今年も一年間、武蔵野文化事業団ならびに、私どもの事業をご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。新年2014年も何卒宜しくお願い申し上げます。新しい年、綺麗な明かりとともに皆様をお迎えしたいと思っております。
いつもの方も、時々の方も、初めましての方も、来年も一人でも多くのお客様と出逢えますことを、そして私どもの事業をお楽しみ下さいますことを、職員一同心より楽しみにしております。
新年第一回目の公演は1/6(月)「ウィーン交響楽団ヨハン・シュトラウス・アンサンブル ニューイヤー・コンサート」(小ホール)です。チケットお持ちのお客様はお忘れのないようにお越しください。翌1/7(火)は「ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラ」(大ホール)とニューイヤー・コンサート二連発でスタートします。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。
舞台ができるまで。
さて、現在、武蔵野芸能劇場では、演劇集団・声を出すと気持ちいいの会「富士の破れる日」の仕込み作業が行われています。その仕込みの模様の一コマをお目にかけましょう。
1つのお芝居を作るのには、たいていの場合かなりの時間がかかります。レパートリー・シアターのようになっていると、朝劇場に入ってその日の午後には公演なんていうこともできますが(学校向けの演劇鑑賞教室なんかはそうですね)、新作を作るとなると一定の時間と一定のマンパワーが必要になります。
俳優さんたちが芝居の稽古にかける時間や労力というのは並大抵のものではありません。人前で演じるに至るまでには、文字通り身も心も削りながら、1つの役を創り上げていきます。
この辺は、演奏家の方が、1つのレパートリーに取り組む過程に似ているのではないでしょうか。アプローチの方法は全く違いますが、なにか1つのものに全身全霊を捧げて創り上げるという点では、同じような境地に至るように感じます。
上の写真は、まさに作っている最中の舞台ですが、この舞台美術も脚本・演出をはじめとした様々な条件・制約の中で、一層世界観を引き立てるために、そしてそれだけに留まらず、1つの美術作品としての自己主張も忘れず、といったことが求められます。先ほど仕込みの様子を拝見してきましたが、舞台といいその舞台を照らす照明といい、とてもいい感じに仕上がっているなという印象を受けて、ワクワクしてきました。
さて、今夜には殆ど舞台も完成し、明後日にはこの公演も幕が開きます。
もともと、「声を出すと気持ちいいの会」さんは、新宿の劇場で「富士幻談」という公演を拝見したときに、当日パンフレットに書かれていた「吉祥寺美術館で観た、萩原英雄の『大富士』に触発されました」という脚本・演出の山本さんのコメントがキッカケでご一緒する縁ができました。それならまた別の視点で、萩原英雄の「富士」をモチーフにして、作品を作っていただきたいという私どものオファーを快く引き受けて下さり、今まさに出来上がろうとしているのが、この「富士の破れる日」、文字通り「様々な出逢い」の果てにたどり着いた公演です。
芸能劇場はそう大きくはない劇場ですが、そこには日本一高い山、そして世界遺産として日本を象徴するような存在となった富士が浮かび上がることでしょう。舞台はまさに富士への入口、未完成の舞台でさえ、その風格を存分に称えていました。また、3Fの劇場ロビーでは、この公演のキッカケとなった、吉祥寺美術館所蔵の萩原英雄氏の「富士」作品を、観劇にいらっしゃったお客様を対象と致しまして、展示を行います。是非、そちらも併せてご覧いただき、長きにわたって「富士」にこめられてきた人々の思いを感じていただければと思います。
是非この週末、一度は芸能劇場へ足をお運びいただければと思います。特に初日の土曜日は比較的余裕があるようです。土曜日は17時開演なので、観劇後に夜の街へ繰り出すこともできますし、便利な時間帯だと思います。まだご予約いただけますので、ぜひともお越し下さい。
「富士の破れる日」公演詳細ページ:http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2013/10/post-241.html
「富士の破れる日」チケット予約はこちら:https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=56&type=O
ワード談義
I.D.氏が何度かこのブログで、「(ちょっと)変わっている」とよく言われる「武蔵野のチラシ」について、このブログで記事を書いていましたが、今日は私たちがチラシ作成にあたって欠かせないパソコンの、「とある」PCソフトについてのお話です。
数年前に劇作家・演出家の平田オリザ氏のエッセイで「ワープロ談義」についてのお話を読んだことがあります。今から20年近く前に書かれたエッセイだと思います。皆様覚えていらっしゃいますか、ワープロ?もう今ではほとんど使われていないワープロ。20代後半の私はワープロをいじったことがあるギリギリの世代でしょうか。
そのエッセイの中で、平田氏は文字入力に関して「アルファベット入力」派と「カナ入力」派に別れていて、(当時の)劇作家たちの間でホットな話題であると書いていらっしゃいます。この派閥争い?も時代を感じますが、今でも60歳前後の方でたまにいらっしゃいますよね「カナ入力」派。私は頼まれても「カナ入力」などできません。本当にできません。現在のパソコンユーザーの大半はこの「アルファベット入力」派だと考えられます(特に統計を取ったことはないのですが)。
20年前にホットであった派閥争いが「アルファベット入力」派の圧倒的勝利で終わった今、パソコン入力の世界にもはや闘争は存在しないのでしょうか?さあ、ここからが本題です。我々は先日、閉館間際の武蔵野市民文化会館1階事務所でひとしきり盛り上がりました。私とI.D.氏は帰り道でもひとしきり盛り上がりました。2013年を生きる我々武蔵野チラシ作成者の間に確かに存在する、新たなる闘争についてお話ししましょう。
さて、我々が何を使ってチラシを作成しているかおさらいしますと、そう、Microsoft Office Word、通称「ワード」です。闘争の種はココに埋められているのです。
ワードというのは文書作成ソフトです。普通は白紙の画面にべたーっと文字を打ち込んでいきます。例えば下の画像(クリックで拡大)のような感じです。これを「ベタ打ち」と呼ぶことにしましょう。
でもそれ以外にも入力方法がございます。
ベタ打ちのように全体に文字を入力するのではなく、例えば一部の限られた場所にだけ文字を入力したい場合には「テキストボックス」というツールを利用します。こんな感じです↓
この2つの入力方法が、我々の争点なのです。
私は何派かというと、「全編テキストボックス」派です。例えば下のチラシは写真以外の文字部分すべてテキストボックスを使っております。もちろん1つのボックスではなく、複数のボックスからできています。このチラシだと9個のボックスを使っています。私の平均からするとちょっと少ないくらいでしょうか。
テキストボックスの利点は位置など微調整が利きやすいことです。思う場所に自由に配置できます。欠点はその分、手間がかかります。ベタ打ちと違い、全てのボックスの位置を手作業で決めなくてはいけません。微妙な位置調整やレイアウト調整をしていたら、あっという間に30分や1時間経っています。あな、恐ろしや。
ここで働き始めて、このようなチラシを作り始めるまでは、正直な話、テキストボックスの存在さえ知りませんでしたが、いやはや今では日々の暮らしに欠かせぬ何かになってしまいました。こんなにもテキストボックスを使い倒している人間は、世界中見渡してもまれのような気がします。日本人はエクセルの使い方がガラパゴスだという話を、先日ネットで見ましたが、私のテキストボックスの使い方も、それはそれはガラパゴスでしょう。
I.D.氏やヤマネ氏は対照的に「極力ベタ打ち」派。彼らとしては全部テキストボックスは手間がかかりすぎると感じるようで、可能な限りベタ打ちで頑張りたいとのこと。とはいえ、彼らも全てがベタ打ちとは行かず、公演日時などを記載する部分や、細かく位置・角度などを調整したい時はもちろんテキストボックスを利用します。ときどき困るのは、彼らが休みの時に急ぎで彼らの原稿に手を入れなくてはならない時です。彼らが私の原稿をいじる時もそうだと思いますが、「え、一体コレどうなってるの?!」と一瞬ですが慌てるのです。1つ深呼吸を入れて、じっくり見るとすぐに分かるので、無論大きな問題ではありません。
あ・と・お氏はこの2派の中間くらいのようです。いいとこ取り、というところでしょうか。なんでもキャッチコピーの下の「3行アピール」(私が勝手に今、命名しました)の箇所で、「行間を1ミリ詰めたりする」ために真ん中の行だけテキストボックスで上下2行はベタ打ちというにわかには信じがたい高等テクを駆使しているとのこと(右の画像をご参照下さい)。さすが、なかなかやりますね・・・。1番長く、このチラシの発案者、Director's Choice氏の薫陶を受けただけのことはあります。
ちなみに、「ここの行間を1ミリ空けて」や「ここ0.5ミリ詰めて」などは、Director's Choice氏からよく言われたことの1つでした。神は細部に宿るのです。細かく細かくもうちょっともうちょっと、皆やり方は違えど、そして出来上がったチラシは1人1人確実に個性が出ているのですが、この精神だけは受け継ぎつつ、今日も明日も我々はネチネチネチネチと細かく細かくチラシの完成度を上げて、素晴らしい公演たちを1人でも多くのお客様にお届けするべく、今日も明日も邁進していくのであります。
冬の風物詩
最近早くも寒くなってきました。いや、これについては異論もあろうかと思いますが、私はどちらかというと、身体の肉付きが少ない方なので、気温の数値としては少しだけでも、体感としてはえらく寒くなったように感じちゃうタチなのです。もう秋、というか冬の気配です。イヤですね。私ひよこちゃん、夏は大嫌いですが、冬も負けず劣らず嫌いです。年々、春と秋が短くなっているような気がします。悲しいことです。
さて、冬と言うと、皆様なにを思い浮かべるでしょうか。みかんでしょうか、おしるこでしょうか、おせちでしょうか。文化・芸術に携わる者として、食べ物しか思いつかないのは、我ながらいかがなものでしょうか。
冗談はさておき、歌舞伎や講談などでは、冬になると「忠臣蔵」が頻繁に上演されますね。忠臣蔵は、日本の冬の風物詩の1つと言えるでしょうね。"日本的な冬の風物詩"と言えば、冬に落語会に行くとあちこちで聴くことができる噺である「芝浜」が挙げられると思います。数ある人情噺の中でも最もポピュラーなものの1つでしょう。
本日午前10:00から、来年1月12日(日)の「≪初笑い≫武蔵野寄席」を発売しますが、ここでトリを務める春風亭小柳枝師匠が「芝浜」を口演します。武蔵野寄席で「芝浜」がかかるのは初めてのことです。
「芝浜」はよく演じられる噺ということもあり、CDなどで録音もかなり残っておりますし、名演と呼ばれるものもたくさんありますね。有名なところだと3代目・桂三木助師匠のものでしょうか。芝の浜の情景などを丁寧に描きだし、物語により立体感を出しています。最近だと2年前に亡くなった立川談志師匠のものが有名ですよね。(あとひと月ほどで三回忌ですか、早いですね。)
人情噺ですが、前半~中盤あたりは笑いどころも多い噺です(旦那が"夢"から目覚めたあとの部分や、大金を拾ってどんちゃん騒ぎの部分、などなど)。
寄席には欠かせない古典落語の名手となった、春風亭小柳枝師匠がこの噺をどう料理し、お客様に笑いと涙をお届けするか、ぜひ新年の初笑いを武蔵野寄席でお楽しみ下さい!
そして、この度は「芝浜」をもう1本。創設380年目を迎える江戸糸あやつり人形・結城座がこの「芝浜」を原作に、『芝浜の革財布』という作品を上演します。初演を拝見しましたが、原作の古典落語にかなり忠実ですが、かといって落語を知らない人でも(それこそお子様でも)楽しめるようなシンプルで質の高い内容に仕上がっています。こちらの方もぜひ併せてご覧いただければと思います。両方ご覧いただければ、「芝浜」の世界を2倍・3倍とお楽しみいただけること請け合いです!
ハッピー・ライフ
さてさて、今夜は「ベアトリス・ディアス ソプラノ・リサイタル」がございます。
リハーサルのために来館した際に、お出迎えに上がりご一緒させていただきましたが、とてもブライトでハッピーでチャーミングでナイスでビューティフルなレディーです。とにかく楽しい人です。一緒にいる40分くらいの間、爆笑につぐ爆笑でした。でもコメディアンではありません。ご存知の通り、ソプラノ歌手です。
いやあ、こういうのってどんなところで違いが生み出されるのでしょうか。私は生まれながらのダークでパセティックでバッドでデスパレットなやつです。同じ人間なのにどうしてこうも違いが生じるのでしょうか。彼女と話していて、私が出した結論は1つです。
どうやら「日本人(私)とスペイン人(ディアスさん)は予想以上に違うらしい...」と。
※これは勿論、一般化できる話ではなく、私とディアスさんに限った話です、たぶん。
ディアスさん曰く、スペインの方というのは総じておしゃべりで声も大きく、いつでもどこでも楽しく盛り上がっておられるようです。たとえ深夜の空港(ドイツ)で、皆が疲れてぐったりしていようと、スペイン人は元気に大声で「ひゃっはっはー」。ドイツ人が静かにしていても「ひゃっはっはー」。
いやあ、いいですね、こういうの。日本人はなかなかこうはできません。人目を気にしちゃいます。
しかし、これはなかなか不公平な話です。スペイン人に生まれればこんなにもハッピーなライフを送ることができたのでしょうか。彼女とお話をしていると、こんなに楽しいのなら今すぐにでもスペインに移住へむけて駆け出したくなります。失業率が20%近くても全然OK!(と言いたいところですが、どう考えても私は失業する方の20%に入りますよね。)
ちなみにディアスさん、日本にかつて住んでいた(そして現在も日本がとても大好きという)ご友人をお持ちだそうで、1つだけ知っているという日本語を披露してくれました。
「ぜんぜんワカリマセ~ン!」
うん、笑顔が素敵な彼女がこれを言えば、日本で困ったことがあっても大丈夫な気がしますね。
消えた水曜日?
武蔵野市民文化会館は水曜日が休館日です。
はい、断固として休館日です(たまに市の行事などの関係で臨時開館することもありますが)。となりますと、市民文化会館勤務の私どもは必然的に、水曜日がお休みとなる訳です。
不定休の我々ですが、これは週に1日決まった曜日が休みなだけで、とても楽になります。予定を決めやすいので、水曜日ならコンサートなどのチケットも何ヶ月前から買うことができます。
しかし、ここのところ私、水曜日休みになりません。先々週は1年に1度くらいしかない臨時開館日でした。先日公演したイリーナ・クリコヴァさんがたまたまこの日に来日しました。もう2週間近くも経つのですね、早い早い。成田空港までお迎えに上がりましたが、とても明るく楽しい方でした。
先週の水曜日の話をしましょう。先週の水曜日は通常通りの休館日、しかし、本日早朝に帰国した、カリム・サイードさん来日の日でした。もちろん空港までお迎えに上がります。午前中の早い時間帯に着くため、普通の出勤よりも大分早く起床し、成田空港まで馳せ参じます。
彼は見ての通りとても好青年でした。ピアノをやっていなかったら、大学院で生物学なんかを研究していそうだなと思ったら、実際に雑誌"Nature"を読んでいて、見事に予想的中!(本人の前で笑うのは失礼なので)心の中でちょっと笑ってガッツポーズをしました。
生物や宇宙科学などにとても興味があるそうで、火星移住の片道切符の話で「怖いよね」「うん、ぞっとするよ」という話でひとしきり盛り上がりました(でも、あの片道切符かなり多数の申し込みあるそうですね)。
さて、同年代で意気投合したこともあり(?)、またホテルに着いたのがちょうどお昼時でチェックインの時間まで間があったこともあり、一緒に四ッ谷の某所でランチをし、カリム君、日本での日本食デビュー。ロンドンでよく食べているらしく、箸の使い方は下手な日本人より上手でした。
そして、彼と「また明日~」とお別れしました。ここで終わりなら、まだ水曜日が残っているのですが、この後、私にはもう1つミッションがありました。夜のスイングホールでの公演(「アンブローズ・アキンムシーレ・カルテット」)です。
夜19:00からだし、自分は18:00前後に行けばいいから、アレコレたまってることをこの間に片付けちゃおうと画策しておりました。(念のため付記すると、この2つの仕事の間は勤務時間外です。サボりじゃないですよん。)
ざっと3時間くらいありました。自分に課したミッションは5つありました。
......なんと2つしか終わりませんでした。3つ目(アップルストアでの修理品の受取)を達成し損なったところでタイム・オーバー。積み残ったミッションを整理してこう思ったのです。
「私の水曜日はどこに消えたのだろう?」
なるほどそうか、私は遂にタイムトリップができるようになったのかも知れない。ポジティブにもほどがある解釈ですが、経験上ネガティブよりは100倍いいだろうと思うのです。さてさて、タイムトラベルをしたい同士の方々、私からいくつか、その実践についてご提案をさせていただきましょう。
1.武蔵野文化事業団に勤務する。
これはなかなか現実的な方法です。私のようにタイムトラベルができます。しかし、残念なことに、今日付けで新しい職員が加わりました。名前(=ハンドルネーム)はまだ無い子猫ちゃんです。というわけで、このチャンスはしばらくなさそうです。
2.タイムマシンを自作する。
これもなかなか現実的な方法です。なぜなら我々には強い味方がいるからです。そう、ドラえもんです。しかし、ドラえもんは紛れもない20世紀の傑作ですが、残念ながら彼は22世紀からの使者です。やはり21世紀初頭を生きる我々には難しいようです。
3. 来年1月9日の夜に武蔵野市民文化会館小ホールお越しいただく。
さて、これはとても簡単そうです。何が起こるのでしょうか。そう、「ハンス=オラ・エリクソン オルガン・リサイタル」がございます。「音の魔術師」とも称される彼と「タイムトラベル」いかがでしょうか?300年以上のオルガン曲の歴史を一夜で辿る特別な機会です。残券は現時点で40枚をきっています。「タイムトラベル」の"往復"切符、お待ちしております。
「ハンス=オラ・エリクソン オルガン・リサイタル」ネット予約はこちらからどうぞ!
ジョルジュ・プルーデルマッハーさんにお会いしました。
先週辺りからすっかり夏ですね。暑くて倒れそうです。
夕立もスコールみたいですし、東京はいつの間にか熱帯雨林気候になってしまったのですね。
さて、今年の夏に初めての試みとして行う「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会」、今日はこの苛酷な?公演で全32曲を演奏する、パリの巨匠ジョルジュ・プルーデルマッハー氏にお会いしました。そうです、念願のひよこちゃんinパリ!ではなくて、プルーデルマッハー氏、現在来日中なのです。今週末の土曜日13日に紀尾井ホールでヴァイオリニストのボリス・ベルキン氏とのデュオ・リサイタルに出演されるのです。
今回数日間、東京に滞在されて、また一旦帰国し、来月に再来日、という訳で、その辺りのヴィザ関係のことをコチョコチョするべく、私ひよこちゃん、ご挨拶も兼ねて、彼が滞在するホテルまでお迎えにあがり、東京入国管理局までご同行いただいたのでした。
ホテルのロビーで面識のない方を待つというのは、いささか居心地が悪いもので、だんだんと緊張してきていたら、ご本人らしき方が登場!確認のために話しかけようとしたその時、一瞬先にプルーデルマッハー氏が口を開き「○○(←私の苗字)さんデスカ?」とお上手な日本語!予想外の展開に面喰らっていると「プルーデルマシェーです※」と自己紹介まで先を越されてしまいました。
(※氏のファミリーネームのスペルはPludermacherで、これはドイツ語読みで「プルーデルマッハー」、フランス語だと「プルーデルマシェー」になります。)
相手の方が日本語が喋れるというのは大変心強いです。私が英語でなんと言っていいか分からなくても、日本語で話せば通じるかも知れないのですから。ハハハ(乾いた笑い)
どのくらいプルーデルマッハー氏が日本語を喋れるかというと、私が間抜け面で「日本語お上手ですね」と言うと、「いえいえ、そんなコトありません。ちょっとだけデス。」と紳士的に日本語で返して下さるくらいです。小心者の私もすっかり安心して気が大きくなったので、移動のタクシーの中で色々と(英語で)お話しさせていただきました。夏のベートーヴェン・チクルスの話、それに向けてのいくつかのリクエストについてもお話しをうかがい、その他「美味しいお好み焼き屋さん知らないかい?」やら「築地のオークション(せりのこと)は楽しかったよ」やら、約1時間半ほどですが、ポンポンポンポンと話題は飛んでいきました。
入管では彼のヴィザの職業欄に書かれた"Entertainer"(エンターテイナー)という文字を指さしながら、「土日に1日2公演でベートーヴェンのソナタを演奏するというのは、とても大変だけど、"Entertainer"らしくお客様を楽しませられるように頑張るよ。でも、ピアノを弾くしかできないけどね、そもそも"Entertainer"って何なんだろうね?でも、こう書けって(大使館で)言われたんだよ」云々、これほどのキャリアを積んでいる方でもやはりベートーヴェンのソナタを全曲演奏するというのは、特別なものがあるようです。「3週間近く滞在するけど、ベートーヴェンのソナタを全曲演奏することを考えたら、コンサートが終わる日まではたぶん練習以外ほとんど何もできないだろうね。だから、僕はコンサートが終わった9/2からとても忙しいよ。帰国するまでに買い物やら人に会うやら沢山行くところがあるんだ」と笑っておりました。
彼はとても柔らかな雰囲気をもった方ですが、音楽に対して、真摯に向き合うことはもちろんのこと、表面の柔らかさの陰に強い覚悟をもった方のように感じます。この人はきっと全身全霊をかけてリサイタルに、そしてベートーヴェンの音楽に臨んで下さるだろうと、別にわざわざそんなことを口に出さずとも伝わってくる印象がありました。
いやあ、夏のコンサート、暑くて大変そうだと思っていたけれど、楽しみになってきました!今回8公演セット券で完売したので、できるだけ多くの方に「全出席」をしていただこうと、現在アレコレ検討中でございます。お買い求めいただいたお客様には、できるだけ「一瞬たりとも」見逃さず・聴き逃さずを目指していただきたいものです。
ダニロという男
さて、本日は19:00から「ダニロ・フォルマッジャ テノール・リサイタル」がございます。彼は武蔵野文化事業団が独自に招聘しており、今日のコンサートのためだけに来日し、明日には帰国予定です。なかなかユニークな男です。
成田空港からの道中、突然誰かに誰かに喋りかけていたので、「ん、なんか呼ばれた?」と思って彼の方を見たら、外の車に話しかけていました。これはその後、何度かあり、少し車線をはみ出しているトラックを「ソリーソリー」と言いながら手で押し返すジェスチャーをしてみたり、渋滞に巻き込まれたのですが、なるほど退屈しない時間でした。
また、彼はとても日本びいき。「時間がきっちり、規則はきっちり守られる、なぜイタリアではこうならないのだろうか」、と。一般的に抱かれているイタリア人のイメージよりはお堅めのナイス・ガイ。ちなみに彼の愛車は10年近く乗っているというトヨタ・プリウス。「ニッサンなどの車もいいと思ったが、プリウスがしっくりきたんだ。まあ、僕よりもワイフの方が乗るんだけどね。僕の車は、飛行機に、電車、そしてバス。ディス・イズ・マイ・ライフ(これが僕の人生だ)」と、世界中を飛び回るアーティストらしい一面もうかがえました。
「日本で歌うのはとても素晴らしい体験だ。これまで何度かオペラ・ハウスと来日して歌ったが、お客さんの熱気を感じられる。お客さんが楽しんでくれているのがわかって、僕らもノレるんだけど、イタリアではそうはいかない。お客さんがみんなこんな感じなんだ(と言ってちょっと白目のジェスチャー)。だから、今回のリサイタルもとても楽しみだ。マネージメントからオファーを聞いて即決したよ。大切なのはお金じゃない、人なんだよ。日本のお客さんの前で歌えるなんて、こんな素晴らしいことはそうないさ」との意気込みのコメントもいただいておりますし、どうぞ皆様お楽しみに!
ピアニストの斎藤さんとのリハの様子を見ていても楽しそうに歌っておりますので、お客様もどうぞ肩肘の力を抜いて、お楽しみいただければと思います。ただし、プログラムは歌のリサイタルにしては長めです。有名なオペラ・アリアからイタリア歌曲、そしてマーラーの「大地の歌」(の抜粋)まで!(詳細はこちらの公演詳細ページをご覧下さい。)
たぶん休憩込みで2時間くらいです。どうぞ、夜9時頃までごゆっくりお楽しみください。
「ダニロ・フォルマッジャ テノール・リサイタル」公演詳細はこちら。