セルゲイ・サロフ公演はブラボー大会へ

投稿者:ヤマネ


セルゲイ・サロフに、三大バレエを弾いてよ、と頼んだのですが、後悔してはいません。一昨日はなかなか素晴らしい公演になったようですから。特に三曲目の「春の祭典」が終わったときはブラボー祭り(座席数も少ないのでミニ祭り)になりました。


音もよく鳴るし、腕が4本ぐらいあるのとちゃうんか?と言うような分厚い和音の打撃連続に場内大興奮でした。


ところで私は「春の祭典だけは譜めくりが必要です」と言われていて、何も考えず軽い気持ちでオーケーしていました。で、出番直前になって、ようやく繰り返しの有無を尋ねるのですが(譜めくりをする時の基本事項として出演者と必ず確認することです)、爆笑が帰ってきて、「なかなかいいジョークだね!」(いや、冗談ではないんだけどな・・・)、「繰り返しはないけど繰り返しばっかりみたいな音楽だけどね・・!!」


・・・ガーン、そうだ。私はなんといううつけ者でしょう。春の祭典は変拍子てんこ盛りだし、同じような音形でガンガン進むし、と今ごろ思い出し、一人舞台袖で青くなったり白くなったりしていました。


(しまった、リハーサルやっている時にちゃんと楽譜を眺めさせてもらうべきだった!!)・・・・時すでに遅し。気づけば私はもう舞台上に出て椅子に座っていました。


そしてそこで楽譜をちゃんと見ようとして私はもう一度驚愕するのです。楽譜がやばい!ちゃんと見てなかったけど、よくみたら適当に糊付けされていたり(一部折れ曲がって読めなくなっていたりする、糊付の合わせ面はズレズレ)、ホッチキスであちこちガチャガチャ留められたりしてるやんけ!・・・・そう、几帳面な国の日本人なら絶対にやらない驚異的に"雑"な作りの「マイ楽譜」だったのです(雑とか書いて申し訳ありません。でも雑だったんだもん)。おいおい、一体全体、どこから弾き始めるんだよジョージ?


あとで聞けば、フィナーレ(=有名な楽譜制作ソフト)を使って自分で作った、とのことでしたが、いやいや、曲のタイトルもなければ演奏記号も全く、そう「完全に」「無謬なまでに」「徹頭徹尾」記載がなくて、ひたすらダラダラっと音楽を打ち出した楽譜だったんですよ。


当然ながら前置きなしにいきなりテンポが変わるし、多分弾くつもりにして書き込んだもののやっぱり弾くのをやめた音符も結構ありましたし、そもそも全然違う音を弾いている箇所もありました。それから・・・・休符も曲者でしたね。休符っていうのは普通、休符の長さに合わせて幅を広くとったり狭くとったりするんですが、それもわりと無視。すごい狭いところに長い休符とかあったりして、私は軽いめまいを覚えながらめくっていました。


自分は何度も弾いているから、その結果として自分の中で完成形が見えているのでしょうが、私には何も見えていません。あるのは音符と、ガチャガチャの楽譜のみ!すわ、絶体絶命!!(自分が招いたピンチとも言う)


岩城宏之の著書に確か「暗譜で春祭を振っていて生贄の踊りの一小節毎に拍子がころころ変わるところで暗譜がわからなくなって止まった事があった」(きっかけは確か「トランペットに合図を出したが反応がなかった」という所から恐慌状態に突入)とかいう恐怖の記述がありましたが、私の頭の中にはそのエピソードがぐるぐる回っていました。演奏してもいないのにね!!ええ、ええ。


やばいなこれはと思いながら、こけつまろびつしながら譜めくりをしておりましたところが、生贄の踊りのクライマックスの音がついに視界の隅に見えてきまして、ああ、ようようこのページで終わりだね、私はもうめくらなくていいのだ・・・おビール飲みたい・・・と思った瞬間・・・・終わっておりました。なので全然内容が私の頭には残っていないのですが、すごい拍手が来たので多分よかったんでしょう。うん。安心致しました。


最初うっかり楽譜が戻ってしまったり、間違って早目に立ってしまったりしたところ、ご容赦下さい。本人的には譜めくりぜんぜんオッケー。だったそうです。ありがたき幸せ。


        

黒い塊を投げるタメスティ

投稿者:ヤマネ


アントワン・タメスティ、またの名をスーパー・ヴィオリスト。吉祥寺シアターにて、おととい。素晴らしい演奏でした。


吉祥寺シアターは残響が1.1秒で、いわゆるコンサートホールのような長い残響ではありませんが、こういう小さな楽器のソロ・リサイタルなどにはとても向いているように思います。照明も暗めにすれば、とてもいい集中力が発生。


照明に少し変化があって、前半は赤、後半は青の色味がややつけられていましたがあれは本人の希望。前半は黄色がいいかな、と最初は言っていましたが最終的には赤になって落ち着いたというわけ。しまった!なんで赤でなんで青なのか、聞くのを忘れた!バカバカバカ!!自分のバカ!


うむ、自分を責めるなんてまるで新島襄のようだ。偉い人なんだな僕は。


阿呆は脇へやって、演奏中、黒い塊がぶっ飛んでいったのに気づいた方、どれほどおられますでしょうか。リゲティの無伴奏ヴィオラ・ソナタの途中での出来事です。


あの曲の第3楽章は「弱音器つきのプレスティッシモ」というタイトルでして、弱音器という名前のいかついゴムをブリッジのところにぶっ刺して弾くんですが(上の画像みたいなやつ)、それを、次の楽章に入る瞬間に投げ飛ばす!というのがリゲティ大先生の指示なわけです。


それが一昨日もつつがなく実行され、コンコロコロと舞台の上を転がっていったのですが、私たちはどこに転がっていったのか、よく見えなかった(見ていなかったとも言う)。曲が終わり休憩に入り、タメスティ選手が、ソルディノ拾ってきてくれよ、と言うから、オーライ、とドスドス探しに出かけたのですが、照明のあまりついてない黒い舞台ですから、どこにあるのかようわからん。


客席の方へ行ったんじゃないか、と言う人もあり客席の方へ。だがない。勇気を奮い起こしお客様に質問する。・・・・「えーと、ソルディノ見ませんでしたかね?」なんて専門用語を使って、はッ?なんやこいつ、格好つけて専門的なこと言うてるわ、ちゃんちゃらおかしいわ、おまえヴィオラ弾けるんけこのナス野郎、とか恐ろしい返事が返って来ても困りますので、できるだけ平静を装って「あのう・・・そのう・・・黒い塊がこちらの方に飛んで来ませんでしたでしょうか」と恐る恐る問うてみました所、ああそれならあっちの方、舞台のうしろのほうに転がっていきましたよ、と。


ははは、よかった。下手に難しい言葉をつかうとろくなことにならないよね、と密かに快哉を叫びながらようよう我々は回収に成功したのである。


ちなみに、タメスティにあとで聞いたところによると、一度アムステルダムで誤って(身体のバランスが崩れて)うっかり客席に飛ばしてしまった事があったとのこと。お客さんめっちゃびびってたそうです。


人生は、驚きの連続だ。たまにはそういうのがあってもいいかもね。


   

明日、杉並公会堂で、どえりゃー事が。

投稿者:ヤマネ


明日、杉並公会堂でどえりゃー事が起こるらしい!!!という噂がかけめぐっています。全武蔵野文化事業団の事業課職員(全5名)の中で、勢いよくかけめぐっています。


どえりゃーこととは何か。それはですね、よくお聞き下さい。日本を代表するヴァイオリニストの一人である堀米ゆず子さんが・・・・やってしまわれるのですよ。何をって、そりゃあ、ねえ。ほら、全曲を。モーツァルトの。協奏曲の。ヴァイオリンの。


こんな無茶な企画、どこの誰が聞きたいと思うのか?という疑問も当初ありました。実際の所、さすがにチケットは速攻完売というわけにはいきませんでした。だが、じりっじりっ、と追い上げて行き、モーストリー完売。


■公演詳細とチケット御予約は以下から:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2016/05/post-566.html


そう、話がずれますが、当事業団の今年の公演は券売に苦労致しました。特に市外で開催をする公演については。ええ。


ご存知ない方のために申し添えておきますと、当事業団の音楽公演の主戦場であります武蔵野市民文化会館は改修工事中で、今年度1年間、がっつり閉まっているのです。なので、ここ以外の場所で公演をしています。市外にも何回か出て行って公演をしております。小金井、三鷹、あるいは成蹊学園の御関係者各位に深く感謝致します。


そして明日の公演も・・・武蔵野市外での開催なのです。ウルトラマンの聖地、すすす、す、杉並公会堂ッ!!


杉並の御関係者皆様にも深く深く感謝致します。ここの大ホールの座席数は1180席です。武蔵野市民文化会館よりも駅から近いし(荻窪駅徒歩7分)、武蔵野市民文化会館大ホールより音響もずっといい。行ったことがない、という皆さんにもぜひお越し頂きたいと思っています。


ここでチケット持ってないよ、という方のためにお知らせ。なんとあと29枚だけ(午前9時12分現在)、チケットが残っております!オーマイゴッド!何と言うことでしょう!!!そりゃあすごいぜ。さあ、手帳をめくって明日の予定を今すぐチェックだ!空いている?じゃあゲットだ!!ナウだ!


■公演詳細とチケット御予約は以下から:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2016/05/post-566.html


ここで明日の公演について、このブログをお読みの方だけに、裏情報をこっそりとチラ見致します。「明日のカデンツァは全部、堀米さん自作のカデンツァだぜ?」(※)


いまマニアの方の鼻が音を立て"ひくひくっ"、と動いたのが目に見えたようです。ふふ、躊躇しなくていいんだぜ?


※カデンツァ:協奏曲において、独奏者がオーケストラの伴奏全くなしに自身の技を披露する箇所、フリータイム。だいたい楽章の最後の方に位置する場合が多い。いきなりジャジーになったり、フリーダムな音楽が繰り広げられたりすることもごく稀にだがある。


 


 

進め!武蔵野文化事業団君

投稿者:ヤマネ


武蔵野文化事業団には車があります。商用車というやつです。この車、武蔵野文化事業団君です(たった今、名前が付きました。つきたてホカホカ)。はいどうぞ。



ザ・商用車ですよね。そうですよね。わかります。通常この車は武蔵野市民文化会館の地下にひっそりとたたずんでいます。地下駐車場に入るゲートの手前ぐらいが根城なので、目にした方は多いはずですが、この車の事をきちんと認識している方は少ないと思います(改修中の今は、市役所の駐車場が仮住まいです)。


で、この車の主なミッションはなんでしょう。はい、クイズ。カチカチカチカチ・・・ブー!!0点。


お教え致しましょう。この車は主としてチラシを運んでいます。チラシって紙なんですよ。紙って、重いんです。めちゃめちゃ重い。その重たい紙を、うおりゃーっと我々が積み込んでは運び出し、積み込んでは運び出し、という事をしています。


普段は武蔵野市内でしか走っておらず、市外に出ることは滅多にありません。もし見かけたら、あ!!いた!!急いで頭の中で願い事を3つ、車が消え去る前に唱えることが出来れば、もしかしたらあなたの願いがかなうかもしれませんよ(かなわなかったからと言ってうちに怒鳴り込まないでNE!)。


車体が深く沈み込んでいたら、チラシ運搬中なんだな・・・クスッ。って微笑んであげて下さい。車体が沈んでいなかったら・・・・運搬終わったんだね(運搬していないんだね)・・・クスッ。って微笑んであげて下さい。手なんか振って頂いたら、喜んでクラクションをパアアアアン、ってやりますよ(迷惑な運転手だ)。


商用車はたまに人も運びます。あんな指揮者や、こんな大歌手もホテルからホールまでお連れしました(近距離限定です)。えっへん。グラツィエ!ノルマ!!・・・・ちなみに諸般の事情あり、急遽羽田空港にアーティストのお迎えに行ったこともあるんだぜえ?


さすがにそのときは気が引けて、こんな車で申し訳ありません、と言ったところ、いいって事よ、という感じのお返事を頂きましたので少しだけ安心いたしました。少しだけ。でもってその羽田からの戻り、大渋滞に巻き込まれ猛烈に時間がかかっちゃったことはあの子にはナイショだぜぇ?


しょうがないから高速を出て、オペラシティの駐車場に入れて、アーティストと大戸屋でご飯を食べて休憩しました。オペラシティって、入り口は小さいですが地下に特大の駐車場があるんですよ。べんりー(※迷子注意)。オペラシティ駐車場も知っている武蔵野文化事業団君は、なかなかのやり手だねっ!!


武蔵野文化事業団には実はもう一台、車がありますが、それはもっとレアキャラなので、今ここで触れることはいたしますまい。


 

イスラエル・ゴラーニ、あるいはバロックギターという楽器への誘惑

投稿者:ヤマネ


先週開催しましたイスラエル・ゴラーニ バロックギター・リサイタルについて。


イスラエル人のイスラエル、変わったファーストネームだな、と思いましたが、昨今の日本のキラキラネームからしますと、さして変わった名前ではないのかもしれませんね。


以前、あるイスラエル人歌手と話をしていましたところ、イスラエルでも、リンゴとかイチゴとかそういう意味の風変わりな名前を子どもに付ける親が増えている、という話を伺いました。ちなみに私はラヘルという名前で、聖書にも出てくるとても古典的な名前よ。と言っていました。


いきなりですがクイズ:ラヘルというファーストネームを持つ歌手が武蔵野市民文化会館に出演したのはいつか。またそのフルネームを答えなさい(5点)。なお、スマホ等での検索についてはこれを禁止とする。


ゴラーニ、遠目からみますと、何かに似ている・・・。そうだ、セサミストリートの・・・エルモかな?カーミットかな?(赤いやつ、緑のやつ。キャラクターに例えるなんて失礼な事をしてすいません)。


しかしバロックギターという楽器をご存知の方はどれほどおられましたでしょうか。超マイナーな楽器です。ゴラーニの持って来たギターは後ろが丸く膨らんでいて、リュートのようにも見える形状。


ギターのリサイタルも少ないですが、バロックギターのコンサートはなお少ない。ギターに詳しい専門家に聞きましても「ほとんどない」との事でしたから、そういう意味でも貴重で、興味深い公演でした。招聘をしたのはムジカテミスという会社。


この楽器は、サイズ、音量から言っても、親密な空間という意味でも、スイングホールという場所によくマッチしていました。プログラム的にも、楽器的にも、本人が書いたプログラムノート的にも、いろいろな意味で知的好奇心を満たす公演だったことはまちがいありません。


しかも最後にご本人から「ステージに楽譜と楽器を置くから自由に見てってね」というお言葉に皆一気に興奮。写真を撮りまくりの素晴らしい満足度。みんな額に汗かき顔を朱くボッと染めつつ、喜色満面、帰途につかれたのに違いないのである。


知的好奇心が、人間を成長させるのである。好奇心万歳!!バロックギター万歳!エルモ万歳!!
 

  
  
  
  

アウトリーチ万歳、イオニーツァ万歳、薗田奈緒子万歳

投稿者:ヤマネ


最近このブログが更新されないようだ。どうしたのか。怠慢ではないか。やる気があるのか。と、全国の皆様からお叱りの言葉を多数頂戴しております(だいたい2件くらい。多めに見積もって3件ぐらい)。膨大な数の皆様にご期待いただき、心の底から震えるほど感謝しております。有難うございます。


最後の更新は7月ではないか。ヴァルダイ以降、他にもチェリストが来て、帰って行ったよね。そう、ソルタニも、すごかった。アンドレイも、凄かった。


私たちは肝を冷やしました。アンドレイ氏のスイングホールでの公演はスイング公演史上最高の拍手が出ていたと思います(当社比)。あれは、うまい。


浜離宮朝日ホールでイオニーツァの公演を聴いたという、ある都内のオーケストラマネージャーに、サンとか鳥居とかそういう名前のホール脇のキャフェーで、マレイとかペライアとかそういう名前の人のコンサートの時にばったり会いましたのでお話していたのですが、ビールやワインやウィスキーを飲みながら、いや、あれはうまかったネ、ぜひやりたいネ、ととぐろをまいて・・・いや、力説していました。


しかも、ピアノの薗田さんがまたよかったので、さらにとぐろを・・・いや、テンションが上がって盛り上がった午後9時52分でした。


さあさあ、ここからが薗田さんの話になります。薗田さんは私こと不詳ヤマネ選手の、大学の後輩ということになります。私は薗田さんの存在を知らなかったのですが、ご本人よりの申し出により私の事を知ってくれていた、という事が公演の何日か前に発覚致しました。


ってそんな些末なことはよろしくて、彼女がですね、イオニーツァ選手と、武蔵野市内の小学校に出張コンサートに出かけてきてくれたのですが、そこで彼女のトークが、非常に炸裂しまして、これは面白い、学校公演というのはこういう風にやるもんだな、と、私たちは痛く感動したのである。


超アップテンポで、コロコロと話題が変わり、しかもためになる話題が山盛りで(スピッカート奏法とか知ったところでためになるかどうかは判りませんが)、4年生児童の心は釘付け。薗田節ぶっしゃー!って出てましてな、これは負けたなと思ったですよ。


こうなるともう児童もいけいけですわ。質疑応答コーナーで「二人が出会ったのはいつですか?」(恋人ちゃうって)、「先生の年を教えて下さい」(これこれ、女性に年をきいちゃいかん)、など、痛快な質問が出ること出ること。


そらあんなうまいことしゃべられたら、関西のおっちゃん、負けたわあ。

  
  
  
  

イシュトヴァン・ヴァルダイがやってきた、ヤアヤアヤア。

投稿者:ヤマネ


先週金曜日の出会い。イシュトヴァン・ヴァルダイは素晴らしいチェリストでした。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。


会場のみなさんが思ったことをここに私がズバッと!!代弁しましょう。いいですか、一度しか言いませんよ。

「デカイな・・・」


そう、デカイんですよ。身長、196センチあるそうです。もうちょっとで2mやんけ。


しかし優しそうな目をしている。話してみても落ち着いていて、ああ、この感じ・・・知っているな。中高で同級生だった脇坂に似ているな・・・。え?誰のことかわからない?そうでしょうそうでしょう。だって私の同級生ですから。脇坂もこんなところで名前を出されていると知れば当惑することでしょう。


それにしてもヴァルダイ、大きい。チェロがすっぽりと身体のなかに収まっているように見える。


そういう大きな身体でゴシゴシと弾くものですから、音も大きくて、これはきっとオーケストラとの協奏曲を聴いてみても音が突き抜けてくるんじゃないかな?と思わせられる感じ。180人しか聴けなかったというのは・・・もったいなかったですね。


ヴァルダイは金曜日のスイングホール公演が日本でのリサイタルデビューでしたが、ヨーロッパではすでに名前が知られてきています。ゆっくりと、だが確実に。


ヨーロッパの音楽祭やオーケストラなどのサイトを見ていると、あら、ここにも、という感じで名前が出てきています。


来年は欧州の重要な音楽祭で、チェロにとって最高のド名曲であるドヴォルザークの協奏曲を弾くという噂もあります(その音楽祭にとって十何年かぶりのドヴォルザークになるらしいです)。世界のトップチェリストたちが出演している大きな音楽祭なのにヴァルダイが、という噂ですが、演奏を聴けばなるほど、と納得させられるようでした。


今後、もしかすると日本でも名前を伸ばしていくかもしれません。いや、伸ばしていく可能性は高い。


イシュトヴァン・ヴァルダイ。なんだか強そうな、いかつい名前もいい感じであります。ただし、優しそうであります。野心満々「俺有名になりたいなりたいなりたーい!!」って意味不明にガツガツしている感じも全くなく、じっくりと地に足がついている印象。こういう人は強いな、と思いました。


そんな出会いは、なかなかありません。


  

  
  

武蔵野市立第五小学校へハープの生演奏をお届け

投稿者:ヤマネ


あついですね。おかしい、梅雨明けもまだなのに何と言う暑さでしょうか。そして湿度の高さも強烈です。そんな毎日ですが(どんな毎日?)、我々は日進月歩であります。


さて本日は先週の金曜日の事についてご報告いたします。金曜日の事を今更ご報告。遅くなりましたが、三連休とかあったから許して下さい。三連休の間も公演があったので息子様(1.5歳)とのふれあいが足りてないし、こらえてつかあさい。


先週の金曜日は・・・・武蔵野市立第五小学校に出張公演に出かけてきました。えらい、よくやった!!誰も褒めてくれないので自分で褒めます。


今回は、ハープの山宮るり子さんです。山宮さんは日本人として初めて、世界三大ハープコンクールの一つであるリリー・ラスキーヌ国際で優勝したハーピストです。そう、一言でいいましょう。すごいんです。凄いんですか?凄いんです。


大人の方でもハープの実物をマジマジと見たことがある方は少ないでしょう。オーケストラの後ろの方で、あのフニャンとした形のハープがゆらゆら動いているのは見たことがあったとしても。


なので小学生も興味が津々としておりました。終わった後先生たちから「特にやんちゃな子たち(5年生約70名でした)だったのにめちゃくちゃ静かに聴いていた」「やっぱり本物は違う」「すごい」「キャー!」というお言葉を頂きました(最後のはおまけ)。


おうちに帰って、ママ-!ハープ買うてー!!とおねだりした子が一体何人いたのか、気になるところですが、きっと三桁はくだらないであろう。


山宮さんの演奏+お話+試しにハープを触ってみようぜ講座、それらは30分で終わったのですが、その後15分間の質問コーナーがまた、灼熱のように燃えていましたね。子供達から質問が出るわ出るわ。


15分も質疑応答コーナーが持つのか!?ハラハラ!!ってハラハラした私が間違っていました。現代っ子って、冷めてるんとちゃうか、という私の思い込みは、嬉しい方に誤算、と出ました。ハープ万歳!!


そしてこの公演が終わって子供達が教室に戻ったあと、大人達が山宮さんを囲んでの質問コーナーもなぜか爆発。現代の大人は、冷めてるんちゃうかという私の思い込みは・・・(以下同文)。


   

  
  

2016年オルガンの旅

投稿者:ヤマネ


みなさんお元気ですか!私たちは元気です!ご子息様が39度5分の熱を出しておろおろしましたが、今日は回復しました!!オー、イエー!!コレナンデ商会のラテンな音楽に合わせて踊れる程まで回復したぜ!(コレナンデ商会が判らない方は読み飛ばして下さい。あしからず)


ところで、もうすぐオルガンの旅が始まるんですよね。今年の武蔵野文化事業団最高の(最高額の、とも言う)イベント、それがドイツにオルガン系の旅行に行こうぜ、というイベントであります。


松居直美さんと、我らが文化事業団の事業課長にしてオルガン担当のATO氏が参加致します。来週木曜出発ですので、参加予定の方、集合時刻に遅れないようにお越し下さい。成田ではなく、羽田空港ですよ!!近い、便利、わー!


そんなお祭り騒ぎは置いておくとして、武蔵野市民文化会館のオルガンの現在の状況をお知らせします。こちらも2016年オルガンの旅、という今日のブログのタイトルに相応しい近未来な内容になっております。さあ、刮目して見よ!これが今のオルガンだ!!



うーん、実にシュール。シュールだ。シュールだね。超現実的だ。暗くて判りづらいかもしれませんが、オルガンがビニールに包まれているんですよ。しかもビニールがブワッと膨らんでいて、とても不思議。


キューブリックのあの「2001年宇宙の旅」のように不気味に映りますね。そう、宇宙の旅、何回も見たなあ。マッドなジャック・ニコルソンが斧で扉を叩き割って、Here's Johnny!!と叫ぶんですよね。間抜けな台詞だなと思いながらもおおこわいおおこわいと思った記憶があります。・・・え?それはシャイニング?・・・しまった!


真面目な話で締めくくっておきますと、このビニールは工事に伴う粉塵などがオルガンの内部に入らないようにする措置なのだそうです。膨らんだ状態にして、換気扇を回して空気の入れ換えをしながらも内部の気圧を外よりも高くして、ホコリを防いでいるということなのです。


いやー、おもしろい。ためになる。本日のタメニナルンデ商会、これにておしまい。

  
  

武蔵野市立第四小学校に行くとき、行けば、行け!

投稿者:ヤマネ



武蔵野文化事業団の友の会の皆様ならご存知かと思いますが、今年度は武蔵野文化事業団が新しくはじめたこと、それが出張公演であります。難しい言葉で言うとアウトリーチと言います。


アウトリーチが厳密にどういう意味なのか知りません。ちゃんと調べずにアウトリーチアウトリーチと言っております。out =外、reach=届く、「外に届く」んですよ。ふんふん、わかるわかる。判った顔した者勝ちですよこれは、いや本当に。


昨日、私たちは、一般的な告知はしておりませんが、武蔵野市立第四小学校に行ってまいりました。吉祥寺駅から北へ15分ぐらい。ここで何をしたのかと言いますと、アウトリーチだぜぇ?


イム・ジヨンさんという音楽家はご存知でしょうか。知らないという方は今すぐ、そう、今すぐに!ここでこの文章を読むのを止めて、ググってから戻ってきて下さい。



戻って来ましたか。そうかそうか。そういう有名な方なんです。


平たく言うと、世界で注目されている21歳のヴァイオリニストで、去年のエリザベート国際音楽コンクールで優勝した人です。エリザベート国際コンクールについて説明します。ショパン、チャイコフスキーと並び、クラシック音楽における「世界三大コンクール」の一つと言われる超難関で、前身である第1回イザイコンクールではオイストラフが優勝している、そういう歴史と重みを持ったコンクールです。韓国人として史上初めて優勝した人、それがイム・ジヨン!


ググって来いやと言いながら全部説明してしまって申し訳ありません。無駄に頂いてしまった皆様のお時間をお返しすべくこれから全力を尽くします。


ジヨン・イムさんは、今週の土曜日、武蔵野スイングホールに出演して頂く事になっておりますが、それに先立ち昨日の朝、武蔵野市立第四小学校の5年生児童の前で約30分、クライスラー、エルガー、フバイなどを演奏しました。


5年生、どうかなちゃんと聴いてくれるかな?と思っていたのですが、爆発的な集中力を発揮!最後までシーンと集中して聴いてくれました。一曲終わる度に、ニコーって、全力で笑って拍手してくれた子たちに、むしろこちらが感激。



質問コーナーも愉快。最後にはみんなで歌を一曲うたってくれました。一児の父としては号泣禁じ得ぬお時間であります。


不肖私が、特段に自己紹介もせず譜めくりをしたり、通訳兼説明、進行役を務めさせていただきまして、児童達にとってみれば、「変なアクセントで話すあのおっちゃんは誰やねんなんですか?」状態やったかと思うんですが、最後まで謎のままで終われたので、よかったです。


めちゃくちゃ上手い人の演奏を聞けて、家より高い超高級楽器も間近に見られて(イム・ジヨンさんのヴァイオリンはストラド)、昨晩5年生のみんなはきっと知恵熱を出しておうちでは大変だったと思うんだ。うん。


遠路はるばる武蔵野市まで来て演奏してくれたイム・ジヨンさんと、この公演に関係して下さった皆様に改めて感謝しつつ、今年は他の小学校も、いろんなアーティストと回るから、神出鬼没でよろしくな!(悟空風に)