コンクールの、縁の下の力持ち~アシスタント編~

投稿者:ヤマネ


オルガンコンクールを実施中です。今日は二次予選の二日目。今夜にはファイナル出場者が決定します。うおおお。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(ジョジョ風に)。


コンクールで一番たいへんなのはもちろん、参加者たちです。数十分の本番のために毎日練習し、本番では死ぬほど緊張しつつ演奏するわけです。その重圧を想像しただけでこれを書いている私も心臓がバクバクします。気絶しそうです。バタリ。


ムクッ。しかしコンクールには縁の下の力持ちがたくさんいる。はい、コンテンスタントの後ろで、脚光を浴びないながらもいい仕事をしている方たちがたくさんいます。今日はアシスタントと呼ばれる人たちについてお話いたしましょう。


アシスタントって誰?補助する人?そうです。補助する人です。コンテスタントと一緒に舞台上に出て、コンテスタントの演奏を補助する人です。ピアノで言えば譜めくりをする人です。オルガンのコンサートにはかなりの確率でアシスタントがいます。このアシスタント業務は、ピアノの譜めくりよりも業務内容が重たい。重いんス。


ピアノの場合は、楽譜をめくるだけです(いやそれが相当に大変なんだが)。オルガンのアシスタントも、もちろんめくります。そこに加えてオルガンの場合はストップの操作もやります。


今日お越しになるのであれば、アシスタントの動きを見ていてください。アシスタントは楽譜をめくる以外に、右手で、鍵盤の右下あたりにあるボタンをカチッ、カチッと押しているのが見えるでしょう。あれはオルガンのストップ(音色を変えるための装置)を動かしているのです。


ボタンを押すとストップが動いて、オルガンの音色や音量が変わっていくんですよ。使うパイプの種類、数が変わるんです。それまで豪華にジャーン!!と鳴っていたのがいきなりピヨピヨーっという音になったりする。昔はそれを皆、手でやっていたんですが、今は機械がやります。機械に向かって、ここではこういう音(こういうストップの組合せ)が欲しいから憶えておいてネ、エイっ!!と、どんどん憶えさせていくんです。


そうすることで、ボタンをポチっとなするだけで、音が、あるときは徐々に、あるときは劇的に変化するようになるのです。ワーオそいつあ素敵だ。なんて便利な21世紀なのでしょう。


ところがオルガニストは演奏中に両手両足を使っているケースも多々ありますから、望む時にボタンを押すことすら出来ない事もある。なのでアシスタントです。


アシスタントは、ボタンを押す。重要なので繰り返しますね。アシスタントは、ボタンを・・・押す!!


たいてい「ここでボタンを押して」と楽譜に付箋が貼られているので、そこにきたら、過たず、正確にボタンを押すわけだ。楽譜もめくりつつ。


これは緊張する。やばいです。ずれるとダメ。こんどアシスタントの方に会うことがあれば、その労をねぎらってあげてください。誰からも感謝されない(演奏者からを除く)、日陰の存在なんですYO!!


ちなみにアシスタントはオルガニストから、実際にオルガニストが作った音色がホールでどう響くのか、代わりに弾いて見せてよ、と言われることもあります。当然やります。つまり、頼まれたその曲を弾ける必要もある。ヘビーだ。


ピアノの譜めくりの場合は、楽譜さえ読めればいいんです。ピアノなんか弾けなくたってOK。極端な例では「ヘ音記号は読めないがむちゃくちゃ腕のいい譜めくりスト」もいます。オルガンの場合は絶対にそれではだめ。オルガンのアシスタントは間違いなくオルガニストがやっています(それも相当なスキルを持っているオルガニスト)。そして国際コンクールですから英語が話せるという条件も加わるわけです。


オルガンのアシスタントへの道のりははるかに遠いわけだ。おわかりいただけましたか。それでもあなたはやりますか。それとも感謝しますか。(感謝の押し売り)。今夜も感謝して演奏を聴こうぜ!!

  
  
  

クリスチャン・ブラックショウ、モーツァルト祭り

投稿者:ヤマネ


先週木曜から日曜まで、モーツァルト弾きとして高い評価をえるクリスチャン・ブラックショウがモーツァルトのピアノソナタ全曲を4日間で演奏。いやー・・・(しばし絶句して)・・・素晴らしい演奏会でした。


モーツァルトのソナタを全て聴くという機会はあまりない。それをリニューアルオープンした武蔵野市民文化会館の小ホールで集中的に聞く、ということで、期待度は非常に高かった訳ですが(自分比)、その期待は見事に裏切られました。いい方に。


うむ、素晴らしいコントロール。美しい音。説得力のあるルバート。モーツァルトはイン・テンポが基本、とか絶対、とかいう人もいますが、ブラックショウの音楽を聴けばそんな観念ぶっ飛びますから。かなり自由に動いているが、いつもふわりと着地するので不愉快になるどころか、めっさ気持ちよかったんでございます。ああ、ああ。サイ。


しかも今回のスケジュールはあり得ないぐらい強行軍で、先々週上海で、同じく4日間で全曲演奏を実施。その後イギリスに戻りとある街で1公演。翌日日本に向けて飛んで、日本到着は水曜日、つまり武蔵野の公演前日着。すごい体力ですね。そして公演終了翌日朝にはロンドンに向け出発。休みが全くない。


「ま、こういうスケジュールになっちゃうときも時にはあるよね」ってそれ、やばすぎます。いやーすごいなー。時差もあるし、シャレならんわほんま。


モーツァルトを弾くことの困難さを考えますと、ますますすごい。モーツァルトの場合、たとえば「少しのミスでも客席が気付く」という強烈なプレッシャーがついて回るんですよ。これがプロコフィエフだと、ちょっとぐらい音が間違っていてもほとんどの人は気がつかない、そういう意味で猛烈にイヤな緊張感が演奏者に発生するんですよ、モーツァルトは(だからといってプロコフィエフをぞんざいに弾いていいわけではないっすよ!!念のため)。


実際ブラックショウが舞台から舞台袖に戻ってきた時にほぼ100%口にしたのが「so scary(マジ恐ろしい)」の一語。その後、だが私は弾かなければならぬ、と決然と舞台に出て行かれるご様子には痛く感銘をうけましたし、集中力がよく持つものだな、と、空恐ろしくなってブルブルっと舞台袖で震えました。震えが止まってからしばらくして、以下の短いポエムを書きつけました。 ― 自分には、絶対にできないNE ―。うむ、我ながらいいポエムが出来た・・・。


なお、ご本人的に一番難しいのは第5番の終楽章の変奏曲だそうです。あの曲は怪物だ。本当にやばい、超絶難しい、長いし弾きにくいし暗譜も超キケン!だそうです。18曲弾いたことのある皆さんは、このご意見に同意しますか。


いやそれにしてもいい演奏会でした。ブラックショウさんに感謝。このブログの写真は、4公演終演後に、全公演お越しになった方限定で実施したレセプションの風景です。多くの方に全公演お越しいただき感謝しております(およそ60%のお客様にセット券をご購入いただきました)。ありがとうございました。


これからも武蔵野市民文化会館では他では絶対に聞けない公演をズビズバ企画してズドズド実施していきますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします!8月発売のチケット情報も、明日発送いたしますのでまたご覧下さい。8月発売の個人的超目玉企画は・・・!!!あの作曲家の初来日公演だぁっ!!ギャァアアア!!!!(ナイショ)


  

  

シュテファン・ドールのモーツァルト祭りまであと3日

投稿者:ヤマネ


40にもなってだし巻き卵がうまく作れないことにいらだちを感じています。


「暑いのと寒いのと、どちらかと言えばどちらがいい?」といわれたら何のためらいもなくどっちもいやだ!と叫ぶことができるようにはなってきたのですが、だし巻き卵について言えばいまだにうまくできません。今週も引き続き研鑽いたします。火が強すぎるのかな・・・ブツブツ。


今月の当事業団、クラシック音楽コンサートでは、モーツァルトが多めにかかります。今度の火曜日はシュテファン・ドールという、泣く子も黙るベルリン・フィル首席ホルン奏者が、モーツァルトのホルン協奏曲を吹きまくります。この公演です。私は以前務めておりました音楽事務所で、シュテファン・ドールがメンバーとして参加していたあるホルンアンサンブルのツアーに一緒にでかけた事がありまして、腕はバチグンですが、それはもう・・・・・愉快な方なんですよね。


ベルリン・フィルのホルンセクションと言いましても、いろいろなパーソナリティがそろっておりました。実は最近定年で退団したクラウス・ヴァレンドルフという(ぱっと見た感じ暗くて怖そうな)おっちゃんが本当のところは一番の爆笑大先生だったのですが、ドールさんはもっと明るく陽気に、爆笑先生。


いやー、鹿児島県で爆笑したあの思い出はたぶん忘れまい(個人的な思い出)。とくに印象に残っているのは、ドールさんに向かってホルン素人の私が、ユーのフレンチホルンで出せる一番低い音を教えて、と尋ねてみた話。「公式にはべーの音だよね」(記憶が曖昧だが確かべー(B♭)だったと思う)と言うからもうこの段階で一同「公式には?」ってうわっ!と大爆笑ですわ。・・・・って、ああああ文字にすると何が面白いのかちっともわかりませんでした。とりあえず、そういう魅力がある人だと思っていただければよろしい。


しかし続けて「でも・・・」と言ったかと思うとやおらマウスピースを口の中にガバッと奇妙にくわえ、さらに低い音をぶお、ぐおー、と吹いて見せていただきまして、私は死ぬかと思いました。笑いすぎて。


幸いなことにモーツァルトのホルン協奏曲には、そのような無理難題な音は出てきませんが、ロイトゲープというモーツァルトの友人にしてチーズ屋にして名ホルン奏者のために書かれたかなり難しいパッセージを、きっと美しく、楽々と吹いて下さることでしょう。


火曜日のこのモーツァルト祭りに来られないという方、ご安心下さい。火曜日の演奏会の模様はNHK-FMによって収録される予定です。放送日は未定ですが、近い将来、FMから流れることと思いますので、どうぞお楽しみに。


あ、しまったブラックショウのピアノ・ソナタ全曲演奏会についても触れるつもりでしたが長くなってしまいました。これはでは、また改めて(といっておいて忘れてしまうパターン)。


  

  

  

怒濤の公演ラッシュ&一息ついているこのごろ

投稿者:ヤマネ


主催公演が続きました。


今月頭の3日土曜日のジェフ・バラードから10土曜日の松居直美まで、休館日の水曜を挟み、待ったなし!!ズビズバコンサート!(ちなみに11日はオルガンコンクールのプレイベントということでクリーンセンターまでお出かけコンサートもありました。)


というわけでわりかし疲労していた私ですが、本日までにだいぶん復活いたしました!!息子×2の寝顔もまた栄養源であります。そう、ここは小声で言いますが今日で40になりました。え、何のことかって?それは内緒だぜ。不惑って何だ?俺のことか!!!


次の主催公演はダン・タイ・ソンですね。16日金曜日まで一週間近くも公演がない。なんと静かな日々なのでしょう。それにしても、と私は思うのですが、驚きの絶えない一週間でした。いろいろご来場いただきました皆様はどの公演がお好きだったでしょうか。


個人的にはとりわけホリガーの公演が素晴らしく印象に残りました。ホリガー、絶好調。東響の荒木さんが共演でしたが、ホリガー、シュプバッハ両者にとって「かわいい孫」みたいな感じでしたね。二人でむちゃくちゃにかわいがっていた様子が印象的でした。いや、かわいい孫っていうけど、楽器を持たすと実はすごいんだぜ?そのギャップもまたイイネ!


ブリュッセル・フィルはいかがだったでしょう。こう言いますと怒られそうなのですが「期待を大幅に上回る演奏」で、とてもいい印象を受けました。初来日公演はまだ続行中のようですので、お近くにお住まいの方は行かれてみてはどうでしょう。


知名度はヨーロッパでもそこまで高くはないそうですが演奏は評判がよいとのことで、このプロジェクトに関わるイギリスの方がこのように言っていました。「ブリュッセル・フィルのコンサートに来た人はみんなショックを受けるんだよね。人々が期待するよりもはるかにいいオーケストラで、いい演奏をするからなんだ」。


知名度と実力、そのバランスの取れた幸せなオーケストラになっていくといいですね。いや、知名度、実力もどんどん上がっていくといいですね!


それでは今月後半も、がんばっていきまっっしょい。今月を乗り切りさえすれば、今年も残すところあと6ヶ月!!(もう1年の半分が終わるという驚愕の事実にあなたは耐えられるか!!)


  

  

小ホールもつつがなくオープン。武蔵野市民文化会館のオープン完了

投稿者:ヤマネ


オープン完了っていう言い方も変ですが、武蔵野市民文化会館小ホール。無事にオルガンの改修が終わり、先週日曜日に初の主催公演が開催されました。まだ彼らは東京にいて、熱狂的な評価を得ていますが、ラトヴィア放送合唱団の公演でした。


世界最強クラスの合唱団「初来日」とあっては、世の中の関心も非常に高かった。そして噂に違わぬ素晴らしい歌唱を聴かせてくれたわけです。チケットは早々に完売しておりましたが、当日ご来場いただきましたお客様からも大変なご好評をいただきまして、感謝しております。ありがとうございましたありがとうございました。チケット代金が高くて申し訳ありませんでした。でも、よかったでしょう?よかったですよね?


うれしかった事がもうひとつあります。それは合唱団側からも非常によいホールだと言っていただけたことです。指揮者からは「このホール持って帰りたい」と言っていただけましたし、事務局のおばちゃんからも「最高」の一言をいただきました。ワオ。


ホールの音響のことって、緻密に設計しても思惑通りにはなかなかいかない、と聞いたことがあります。武蔵野市民文化会館小ホールも、基本的な部分では変更はなかったのですが、椅子、もしくは足下のカーペット、あるいはステージの木などが変わったので、実のところどうなるかと少しだけヒヤヒヤしていました。しかし音響に大きな変化はなく(少し「シュッと」しましたかね?という意見はありました)、安心致しました。


思い返せば改修前も大勢のアーティストの方から「素晴らしい音響」と言っていただいていました。一例を出しますと、ピアニストのアンスネス。リサイタルが終わった後に「ありえへんぐらい最高のピアノ、ありえへんぐらい最高のホールやったわ」と言っていただけましたので「いや実は改装しますねんわ」と言いましたところが「どっこも変えたらあかんで、どっっこもや!」と言われまして「気ぃつけますわ」、ま、かーるく答えたんですが、アンスネスさんがまたお越しになったとしても、きっと満足していただけるやろ、と確信いたしました。


ありがとうございます。


ちなみにですが・・・大ホールの残響は、ほんの少しだけ増加いたしました。そもそもが音楽専用ではなく、多目的ホールとして作られ、運用されてきたホールです。構造上も残響は増やせませんし、増えすぎても困る、という大ホールなのですが、若干残響は伸びました。前が「わん」だったとしたら、今は「わぁん」ぐらいにはなりました。さすがに「わあーーーーん」まではいきません(いけません)。


次の主催公演は月曜日のヴィクトル・ブーニン ピアノ・リサイタルです。いや6月に入りましたらもうズビズバ公演しちゃいますんで、みなさま、ついて来てくれよな?何卒宜御願申上候。


  

  

まだ入れないはずの小ホールに入る方法、教えます

投稿者:ヤマネ


みなさま、おばんです。お元気ですか。日曜の夜は静かで、仕事がはかどります。もとへ、たまっていた仕事がサクサクと消化されていきます。そして20時を過ぎた今、はたと思い至りました。ブログ、書いてないね、書いてないよ。一ヶ月近くも・・・。


いままでお待たせしていた皆様、お詫びいたします!ごめんよ!ごめんね!Sorry!


ウィーン・アカデミー管弦楽団の激動の4日間があり、私たちは燃え尽きました。そして先週はきゃーって皆が喜ぶウィーン少年合唱団の公演があり、さらに白く灰のように燃え尽きました。そう、お嬢さん、真っ白によ・・・。


ホールをお借りいただいての公演も行われており、武蔵野市民文化会館は活動再開をしっかりと始めています。小ホールはまだ残念ながらあいていないので、100%フルスロットル!というわけには行きませんが、ま、90%ぐらいの状況でございましょうか。


新車にも慣らし運転が必要でございますね、武蔵野市民文化会館もまだまだこれから。というわけで小ホールの方は、なんでございますね、5月21日のラトビア放送合唱団、これが主催公演として改修後初の公演になるわけです(チケットは完売しております)。うおお、楽しみだぜ。果たして音響はどうなっているのか・・・!!ご期待ください。


うおおお、待てねえよ、やべえよ、という強烈に江戸っ子な小ホールファンの方のため今夜は特別に、もう、特別だからね?抜け駆けで最新の小ホールを体験いただけるちょっとした裏技をご紹介いたします。しかも・・・タダなんだぜ・・・。


あさっての夜、つまり2017年5月16日火曜日の午後7時から「パイプオルガン見学会」なるイベントが小ホールで実施されるのです。これは何か。パイプオルガンはいまも小ホールで修理、調整をやっているのですが、技術者であられるディック・コーマンスさんと長山結さんが舞台上で話し、ちょっとオルガンも弾いてみる、という1時間ぐらいのイベント。うおおお!!燃える!!!先月のプレオープンデーでも実施されたこのイベント、実はメチャクチャにもりあがりました。面白いなんてもんじゃなかったんだぜ、本当に?当日来られなかったという方のため、にもう一度実施する運びとなりました。


新しくなった武蔵野市民文化会館のオルガンの音が、そして新しくなった武蔵野市民文化会館小ホールの音が、聞ける!


しかもですよ、なんたるチアサンタルチア、これは無料イベントなんですよ。いよっ、太っ腹!空席ですか、ございます。気になる方はぜひ0422-54-2011までお電話ください。申し訳ありませんがこのイベントはネットでの予約はできず、電話のみの受付となりますのでご了承ください。

  

いよいよ武蔵野市民文化会館は明日オープン!

投稿者:ヤマネ


先週日曜日のプレオープンデーご来場ありがとうございました。ここで改めて御礼申し上げます。シャンデリア下でのコンサート、よみしばい、お茶会、写真展、オルガン説明会など、いろいろやったので、運営には気を遣いましたが、お楽しみいただけましたでしょうか!!


武蔵野市民文化会館は1984年に開館、このたびの改修工事は32年目の大改修で、今後30年間の使用を見据えての工事でした。トイレもきれいになったし、授乳室も出来たし、手すりも二重になっていたりしますし、エスカレーターやエレベーターも新設されました。


バックステージツアーも、すごく人気でした。ご参加の皆様ありがとうございます。いつか、もっと不思議なところを体験出来るウルトラバックステージツアー(仮名)みたいなのが出来ないかなと思っています。ホールの中には、今回ご覧頂いたよりもさらにディープな場所があるんですよ・・・いや、これは実現出来るかどうかわかりませんがね・・・。もしも万が一、やるよー、ということになりましたら皆様におしらせ致します。


しかし今日は、ここからが一番言いたいことです。ウズウズしていましたが、言っちゃう。宣伝だね、と引いてしまわないで聞いてください。そう・・・明日・・・ついにオープンします!!武蔵野市民文化会館がっ!


明日から日曜までの4日間は、リニューアルオープン記念の主催公演を実施いたします!!ウィーン・アカデミー管弦楽団の公演です。ベートーヴェンの交響曲9曲を一気に4日間で。


そしてなんと、2日目の公演だけチケットがまだ少しだけ・・・あるんですよ!!えっ、そいつぁ、いかなくちゃ!(わざとらしい)え、ナニナニ?その2日目だけ、終演後に指揮者がポストトークを実施する、コンサートを聞いた人だけ、トークも聴ける、だって?はっつぁん、そいつぁ大変だね!!あちきも切符を買わなくちゃあなんねえよ?


不詳私は昨日の大阪公演に同行いたしましてこんな風に出演者にショートインタビューなどもいたしましたが、限りなく初演に近い楽器、奏法、人数でのコンサートです。普通のオーケストラとは、絶対的に一線を画しています。コンセプトがもうほかとは全然ちがう。ベートーヴェンなんて聞き飽きた、なんていうすれっからしの方にもお聴きいただきたい。


1730年のティンパニとか、激古っすよ!!!!ベートーヴェンが生まれるずっと前からウィーンにあった楽器ですよ(上の写真がそれです)。そんな楽器の音が聴けるんです。夢があると思いませんか。ぜひお越しください。えっ、夢を見ることはとうの昔に捨てた?まあそういわずたまには夢をみてくださいよ旦那。

    
  

今週日曜日はプレ・オープンデー

投稿者:ヤマネ


武蔵野文化事業団を愛していただけるみなさま、こんにちは。武蔵野文化事業団の山根です。お元気ですか。私はといいますと、早寝早起き、三文の得。今週は次男が5ヶ月とかになりまして、キャッホー!って大喜びしながら次男にこちょこちょしましたが、とても喜んでくれたみたいで、父としては言うことがないです。そのあと嫌がって泣きましたがね。


一口に言って、極めて元気です。


さて、そんなこんなで、武蔵野市民文化会館は、まもなくリニューアルオープンデーを迎えようとしています。そうです。オープンします。


我々はこういうとき、どうすればいいのでしょうか。ドキドキする?ワクワクする?ヒヤヒヤする?ゾクゾクする?・・・・待ちきれないよ!!って方も100万人ぐらいおられるでしょう。そうでなくとも、新しくなったら行ってみようぜ、一回は。とか思われるかもしれませんね(いなかったら泣いちゃう)。そうです。なので、そういうことなら、プレオープンを、しようぜ!!


リニューアルのプレオープンなんてイベント、武蔵野市民文化会館でこの先ないかもしれません。そう、たった一度だけのイベント。なので、その独特の雰囲気を楽しみにお越しください。ロビーは熱気で溢れ、むせ返るような興奮がるつぼと化し、ビッグアップルのように溶けて一つになるであろう!!!!ババーン!!!(意味不明)


ところでプレってどういう意味でしょう。


pre-:接頭語として、「以前の」「前の」などの意味を表す(例:プレビュー)。 また、転じて本番前の試験的な意味合いにもプレが用いられている(例:プレ大会、プレオープン)。- wikipediaより


回りくどくて申し訳ありません。どういうことかといいますと、今週の日曜日はプレオープンデ〜、であることをお知らせしたいと思い筆をとりました。


友の会の会員の方にご案内をお送りしたり、市民の皆様には市報でご案内をしたりしております。


プレオープンデーというからには、何か面白いしかけがあるんやろうな、と言われると思います。はい、あります。入り口では楽隊がプンドカプンドカ、やるでしょう。茶室ではお茶会があるでしょう。大ホールロビーでは、読みしばいがあるでしょう。大ホールでは和太鼓のワークショップがあるでしょう。小ホールでは調整中のオルガンを、こっそり見られるでしょう。


いろいろあります。プレオープンデー。開催は明後日日曜日、午前9時からです!市民の皆様、いえ、海王星在住の皆様や、やまねこ座超銀河団の皆様もぜひ、お越しください(やまねこ座、名前はかわいいが、めっちゃ遠いんだぜえ?)。


それから個人的におすすめしたいのは、クイズラリーですね。このクイズは、私どもが、丹精込めて、作成したものであります。全部を問いて、最後の謎を解き明かしてもらいたいと思いますね。謎っていうか、ある一つの文字を探す旅なのですが、クイズが良くできているんですわ。またこれが(無謀な自画自賛)。


先着200名限定なのは心苦しいのですが、クイズ正解者には粗品をプレゼントいたしますので、我こそはと思う小学生ぐらいのお子様、あるいは、小学生ぐらいの気持ちを抱き続けている皆様、ふるってご参加ください。一階の事務所で受付いたします。午前9時スタート!


気になるイベントの一覧とか、時間とか、場所とかはこちらをご覧ください(pdfです)。もしくは当事業団のこちらのページにすべてのイベントの情報が載っていますのでご確認ください。上のpdfには書かれていないイベントもありますが、それはすでに事前申し込みでいっぱいになってしまっているものです。あしからずご了承ください。それからpdfに書かれているうち「茶道体験」と、「椅子のヒ・ミ・ツ」も当日定員に達した段階で打ち切りとなりますのでご了承ください。


インスタとかツイッターをされる方は、ぜひばんばん画像や動画を撮って投稿してくださいね。


みんな集まれ、キョエーーーー!!!!!ッ!!


  

  
  

特別インタビュー: ハーゼルベック教授に聞く 『ウィーンのベートーヴェン』

インタビュアーが「熱弁だった」と思い出すウィーンでのインタビューです。ハーゼルベック氏のこのRESOUND BEETHOVENプロジェクトに掛ける熱い思いが伝わってくると同時に、その博識ぶりから、ベートーヴェン当時のコンサートの様子が目の前に広がります。どんな音が初演時に鳴り響いたのか…、この人が振るベートーヴェン全曲が待ち遠しくてなりません。

― 初演当時の会場で演奏を再現してみるというこのプロジェクトが始まったのはいつからですか?

マルティン・ハーゼルベック(以下、MH): 2014年から始めました。もちろんそれ以前から、長年、作曲当時の楽器を使ってベートーヴェンを演奏してきましたが、オリジナルの会場での響きも再現したいと考えたのです。ドイツ人の研究家シュテファン・ヴァインツィエル教授がリサーチをして、ベートーヴェンが使っていたホールは大きなものでも最近のホールより小さく、そのため演奏は大きく響いていたということがわかりました。ベートーヴェン自身も大音響を求めていたのです。客席も今とは全く違います。聴衆は立って聴いていました。いまなら400人が着席して聴くスペースで、2000人が立っていたのです。日本の地下鉄みたいな感じでね!(笑)

― それはたいへん(笑)。

MH: ウィーン楽友協会大ホールは2000席ありますが、2000人の聴衆は立っているより座りたくなったので、あそこは、あのような大きなホールになったのですよ。一方、ロプコヴィッツ宮殿に入られたらおわかりになるでしょうけれど、わたしたちはあんな狭いスペースで『英雄』を7回演奏しました。おかげでベートーヴェンのことがよくわかってきて、再現も可能になりました。

― 初演場所は現在も演奏会に使用できるのですか?

MH: 交響曲のためにベートーヴェンが指揮をした場所は、全部で8カ所ありますが、現存しているのが6カ所です。このなかには今は演奏会には使われていない所もあり、今回のプロジェクトのために使用許可の要望を出しました。 ベートーヴェンは曲を仕上げると、まずは小さいホールで小さい編成でプライベートな初演をおこないました。それから大きなホールで初演したのです。スポンサーのロプコヴィッツ侯爵が会場予約をしていたので、初演は何人の演奏家がいたか、曲目はどうだったのかなどの記録がはっきりと残っています。交響曲第7番の場合、2曲トランペットの曲をやり、≪ウエリントンの勝利≫をあわせてやるのがオリジナルのプログラムでした。トランペットの曲ではメトロノームをつくったメルツェルが発明したトランペーターという自動演奏人形も使用したという記録があり、私達はそのコピーもつくって演奏会を丸ごと再現しました。

― オリジナルのプログラムも再現しているわけですね?

MH: そうです。ただ、たとえば第5番と第6番の初演演奏会の“厳密な”再現はできないでしょう。まず同時に演奏したピアノ協奏曲がとても長く、トータルで4時間になった上に、12月のアン・デア・ウィーン劇場には暖房がなく、たいへん寒かったのです。

― 耐寒コンサート!(笑) 現場で演奏することは作品を知る上で、大きな示唆があるのでしょうか。

MH: 音響のありかたなど、気づくことがたくさんあります。今日演奏されるのと演奏家の配置が違ったものもあります。たとえば、 第九の合唱団はオーケストラの前にいました。ですので、わたしたちもそのとおりに演奏しました。人間の声が前面に出るように演奏・作曲されたのです。

― オケの前ですか。合唱が鮮烈な印象になるでしょう。そこまで厳密に再現しながら、日本ツアーでは場所ごと持って来られないのは残念です。

MH: わたしたちが学んだのは、その音楽が初演されたときにロック・ミュージックのように斬新なものだったのだろうということですので、それを再現することで、今日の日本の聴衆のためにエキサイティングな演奏、初演の再現ができると思います。

― 個々のコンサートでは、学術的背景についてのレクチャーを事前に丁寧に行っています。

MH: 演奏するうえで大事なのは、たくさんの知識を得て、その知識をもとに芸術を作り上げることです。当時の響きがどうだったのか知ることは、わたしにとっては重要なのです。わかればわかるほど、芸術をつくる土台ができます。それと同様にコンサートにプレ・レクチャーを設けているのは、知識を得ていただくとお客様の聴き方が違ってくるように感じるからです。たとえば≪田園≫は大規模な交響曲に「自然」が取り上げられた初めての作品です。当時のひとたちはカエルの声などを聴かされて面白かったでしょう。そういう背景を踏まえたら、鑑賞が深まります。

 *** 武蔵野では、4月21日(金)公演の終演後に「アフター・トーク」決定!!!ハーゼルベック自ら、RESOUND BEETHOVENプロジェクトについて語ります。ベートーヴェン時代の楽器(古楽器)についての話やデモンストレーションも予定。

― このプロジェクトで最大に有利な点は、オーケストラの活動拠点が初演の地、ウィーンであるということですね。

MH: そのとおりです。わたしはウィーン生まれです。ウィーンの建物ひとつひとつが何か音楽とつながっています。勤務先の大学には、モーツァルトが最初のミサを発表した教会があります。そんなウィーンに住んでいて、とても幸せです。同時に、現在とても興味を引かれるのは、作曲家が誰のために作品を書いたのかという点です。ベートーヴェンの場合はスポンサーが若かった。ロブコヴィッツ侯爵は30代でした。だからすごくモダンな音楽、アヴァンギャルドな音楽がお気に召したのですね。

― 「自筆譜から発見」という事例は多々ありますが、「初演の場所から発見」という方法があるとは目からウロコです。ベートーヴェンの交響曲演奏へのアプローチが山ほどされているなかで、このような方法があるとは思ってもいませんでした。

MH: 音楽研究の新しいトレンドです。もちろん楽譜を見ても毎回新しい何かを発見します。わたしの場合、オルガン演奏が音楽家人生のスタートでしたが、オルガン演奏家の仕事をしていると、すべてのオルガンがまったく違うことを実感します。新しいオルガンをさわるたびに発見があります。ある作品がどこで演奏されたのかについて考察を始めたのは、その体験が影響しているのかもしれませんね。

― なるほど。オルガン演奏家であるということが、作品とそこにある楽器の関係、ひいては作曲と発表場所との関係に目を向けさせた・・・。とても説得力があります。

MH: オルガンの場合は「あそこでバッハが演奏した」というように楽器と作曲家が特定されているので、そこで弾くと同じ音で彼も演奏したという追体験ができます。そこから作曲の意図がとてもよくわかるのです。

― 今回、交響曲9曲すべてを演奏されるわけですが、全曲を聴く面白さを教えてください。

MH: 交響曲ひとつずつがまったく違い、全体で音楽の宇宙を成していると言えます。古典派からロマン派への架け橋と言ってもよいでしょう。交響曲第1番はモーツァルトの最後の交響曲の終止符から始まり、合唱が加わる第9番でリヒャルト・ワーグナーへの扉が開くという感じです。それを作曲されたばかりのような新鮮さで、聴いていただけるでしょう。

協力・インタビュアー:森岡めぐみ(いずみホール)、ドイツ語通訳:中野明子

 

【 公演詳細・チケット情報 】

http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2016/09/musashino-new2017.html

 

 

市民文化会館絶賛仕事中

投稿者:ヤマネ


皆様、武蔵野市民文化会館です!はいっ!武蔵野市民文化会館ですっ!!ですっっっっっ!!!!!


そうです。我々は武蔵野市民文化会館にいるんです。つまり、長い間、玄関を開けたら左へ行く、という習慣が付いていたのに、明日からは右へ、と言われたようなものです。よくわかりませんけど、「すこしのとまどいと、かるいこんらんがある」・・・そういうことです。


今日も、武蔵野市民文化会館は来月からの再稼働を前に、バシバシとバンバンしています。え?何の事かわからない?なんだとっ、君っ、待ちたまえッ!!待て!ゴボウのささがきは、したことがあるのか!!ないのか!!ないだろう?ええっ!!?・・・ハァハァ・・・。本当に腹立たしいことだ。全く、最近の若者ときたら・・・。


そういうわけで今日の午前中は、ピアノの搬入がありました。武蔵野市民文化会館にピアノは全部で9台あります。どこにあるのか、全部確実にスラスラと言える人には症状を、ではなく賞状を差し上げます。私も考え込まないと言えない。ともかく9台あります。ざっくり言いまして練習室2台、リハーサル室2台、そしてホール5台です。思ったより多いね、でしょうか、少ないね、でしょうか。


このピアノたちが、完璧に直され戻って来ました。皆様の目に一番触れると思われるのは、練習室のヤマハ小型グランドピアノですが、これらも、ギラギラに輝きキラキラと輝かしい音の出るピアノとなって帰って来ましたので、ぜひ楽しみにお待ち下さい。


ボディは磨かれてまぶしく輝いています。真鍮製のキャスターも、ゴールドのような輝きを放っており、感無量である。鍵盤のアクションもすっかり新しくなりました。鍵盤に触れてみると反応は敏感で、ちょっと踏めば一気に加速するフェラーリのような乗り心地だ(乗ったことないんで、すごく適当なたとえ)。


けさ実物をみた音大ピアノ科卒(20年前)の私山根がここに断言致します。何の情報もなく、これらのピアノを見て触った方の99.999999%までが、新品のピアノだと思われるでしょう。いやむしろ新品でここまで見事な音を出すピアノに出会えることもなかなかない。


新しいって素晴らしいですが、古いものを大切に使う、ということも素晴らしい事だと思います。ビバ!オーバーホール!皆様、武蔵野市民文化会館の新しいピアノにはご注目を。


ピアノのオーバーホールに関わって下さった日本随一の専門家の皆様にここで深い謝意を、あえて各国語で述べたいと思います。グラッチェ、ダンケ!メルシ、シェシェ、カムサハムニダ!ขอบคุณครับ!!


ではまた、ごきげんよう。