3月2日(月)に、ブロンフマンの凄さを体験しませんか?

投稿者:ヤマネ


イェフィム・ブロンフマン。現在世界でも最も著名なピアニストの一人です。え、知らない?


そういう方ももちろん多くおられるでしょう。ツィメルマンやブレハッチのように、人気の国際コンクール(ショパン国際コンクール)で優勝したわけでもなければ、アリス=紗良・オットやエレーヌ・グリモーのように「きれい」というわけでもない。


むしろ、ふとっちょで(失礼)、イケメンでもないので(大変失礼!!)、外見的な意味での吸引力はない(・・・・申し訳ありません!!!)。だがピアノを弾かせると、怒髪天を衝く豪放な音楽を演奏するので、私たちは目を白黒させるよりない。


昨年、テニスの錦織圭が、世界ランキングの"トップ中のトップ"しか出られないという「ATPファイナル」に出場して日本国内ではおおいに話題になりましたが、皆さんは昨今の活躍をご覧になっていますでしょうか。錦織圭選手の勇姿を。え?知らない?・・・バカな!


このテニスに例えるなら、ブロンフマンは毎年ATPファイナルに出ているに違いない、世界のピアニストの中の大物中の大物なのです。


たとえば同じくATPファイナルに出ていたバブリンカという選手を知ってた、という人はある程度以上のテニスファンだけでしょう。フェデラーやジョコヴィッチと比べて知名度は低い。しかしその腕はモーレツなのです。爆発的に上手なのです。


ブロンフマン、みためはブサメンだし(*何度も申し訳ありません。このあたりは個人により考え方が異なる)、決してキムタクのような華麗な存在ではないが、演奏はド派手そのもの。無差別級で、開始早々の一本勝ちであります。


・・・・・おそらく決まり手は背負い投げか内股でありましょう。崩れ上四方固めや蟹挟みなど、小難しい(?)技は出ません。がっぷり組んで、投げ飛ばす。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、そういう事のできる希有な存在でありましょう(注意:蟹挟みは反則技です)。


しかも、今回、3月2日(月)にブロンフマンが武蔵野で演奏するのは、本人が極めて得意としているプロコフィエフの「戦争」ソナタ3曲。「ドビュッシー以後、最高のピアノ音楽作曲家」とさえ評されることもあるプロコフィエフの傑作です。


ブロンフマンは集中的にプロコフィエフに取り組んでいるのであります。来年は「世界の音楽の殿堂」カーネギーホールで、全曲演奏も予定されています。


いま、ブロンフマンを聴くならプロコフィエフ。いま、ブロンフマンを聴くならプロコフィエフ。いま、ブロンフマンを聴くならプロコフィエフ。あ、三度書いてしまいました。しかし、何度書いても書きすぎという事はないでしょう。


現代のピアノの巨人演奏を、絶対に聴いて下さい。間違いなく、今年の目玉公演の一つであります。みなさまが度肝を抜かれること、請け合います。


■残り63枚。3月2日(月)ブロンフマンの公演詳細は:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/11/post-392.html

■インターネットでのチケット購入はこちらから(座席指定可):
https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/index.jsp?id=2703021&type=N

 
 

あるピアニストのサイトで見た一枚の衝撃画像

投稿者:ヤマネ


インターネットの時代である。いろいろなサイトが世界中にあり、アドレスさえ判れば自由に訪れることが出来る。いや、むしろグーグル会長のエリック・シュミットが先月語ったように、インターネットは意識されない時代になる、「インターネットは消える」時代なのである!!ババーン!!


・・・なんつって、もったいぶっていますが、要するに変なページを見付けてしまったNEハハハハ、という話です。


一週間ほど前、アレクサンドル・タローAlexandre Tharaudというフランス人ピアニストのサイトを眺めていたのですが、そこのコンセール(CONCERTS)というページで、はて?と私の手が止まりました。


アレクサンドル・タロー公式サイト(フランス語です)
http://www.alexandretharaud.com/


そこで見付けた画像がなにやら見覚えのあるものだったからです(上の画像。大きい画像が見たいという方は本人のサイトのCONCERTSをクリックしてをご覧下さい)。


うーん?と考える事およそ0.00024秒、それが武蔵野市民文化会館の小ホール舞台袖にあるモニター画像である、ということに!!気がついたのであります!!ガガーン!!


誰が撮影したのだろうなあ、本人だろうかなあ。でも開演時刻過ぎてるよなー。5分押しで(定刻よりも5分遅らして)開演ということになっていたのでしょうなあ。前の前の理事長の後ろ姿が映っているなあ。などと私は瞬時に読み取ったのである。


そう、その画像には日時も写っております(07.10.27 15:01:00)。タローが武蔵野市民文化会館で弾いた日付、時刻と間違いなく一致しますから、これはもう、動かしようのない事実なのであります。


タローという人は、CDのジャケットなどを見てもわかるとおり、かなり細部にこだわるというか、自己全体の表現に重きを置いている感じの、というか何と言うのでしょう、エスプリの人(?)ですから、撮ってみて「ウイウイ、ビヤン、この画像・・・使えるな・・・俺のサイトに!セ・マニフィック!!」などと、ビビビと思ったのに違いありません。だからこそ、使用して頂いているのに違いありません!!ありがたい事であります!!


こうして、誰知らぬ所でひっそりと咲いていた一輪の花を私は見付けてしまい、一人でニヤニヤしたのですが、一人で悦に入っているのも、どうもあれかなと思いましたので、ブログに書いてみたというわけです。決してネタに困っているから、というわけではありません。断じてそんな事は!!ええ、ええ!!

  

マキシム・リザノフ。時には弾丸ツアーも

投稿者:ヤマネ


昨日のマキシム・リザノフ(ヴィオラ)とコンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)、すばらしい公演でした。ヒンデミットでお客様の心をガッと持って行きました。そして後半のショスタコーヴィチで、さらに盛り上がりました。


リフシッツはもう何度も日本に来ていて多くのファンがついていますが、リザノフは2回目。2006年にラクリン、マイスキーと共にオペラシティでゴルトベルク変奏曲を演奏しています。リサイタルは初めて。


OnyxというレーベルからCDを出していて、評価が高いのは知っていました。しかしヴィオラという楽器のリサイタルは人気があるとはなかなか言えないので、皆様にご来場いただけるのか、心配しておりました。しかし今回は人気のリフシッツがピアノを弾くからか、さすがに即完売とはいかなかったものの、チケットは好調に売れ、早い段階で売り切れになりました。ありがとうございました。


チラシ等にも書きましたが、リザノフは今回、武蔵野一公演のためだけに来日しました。しかも、到着したのは公演前日、つまり一昨日。着いたその足でリハーサルをし、昨日午後にはもう公演。そして今日の午後離日、というむちゃくちゃなと思えるスケジュールでした。


(ちなみに、ピアノを弾いたリフシッツも、一昨日の午後は14時から所沢で平均律第1巻(2時間半)を演奏しており、その終演直後に武蔵野に移動してきてリハーサル、という、こちらもかなりタイトなスケジュールでした)


来日の前日はスウェーデンの、マルティン・フレストがやっている音楽祭でローランド・ペンティネンとコンサートをしてきたそうですし(フレストとペンティネンの先月の公演も素晴らしかったですね!)、ヨーロッパに戻ったその翌日にはもう次の室内楽ツアーのリハーサルがあるのだとか。まさに弾丸ですね。


いやー、いやー、しんどそう、と思うのですが、ご本人は至ってハッピー。こういう弾丸の方が、時差ぼけを直す必要がないし(というか直らない)、そういう意味では楽だよ。と語りながらアップルジュースをチューチュー飲んでおられました。


さすがにロンドン、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ロンドンと10日間で世界一周みたいな動きをしたときは、自分がどこでいつ何をやっているかわからなくなったけどね、アハハハ。


だそうです。つくづく音楽家とはタフな職業なのですなあと思いました。


またあえるといいねー(「ポチたまペットの旅」のナレーション風に)。


    

  

雪が降るのか降らないのか

投稿者:ヤマネ


雪。個人的には好きです。景色が一変しますし、空気も澄んでいるような気分になります。雪の少ない京都出身だからということもあるのでしょうか。


雪が降りますと私は嬉しくなって窓の外を、猫Aと共にじっと眺めていたりします。猫Aはふりしきる窓の外の雪に向かって猫パンチを出そうとするのですが、うふふ、愚かだな(かわいい)、と思いながら、私は紅茶をすするのです。一方の猫Bはと言いますと、全く雪には興味がなく、だらしなくホットカーペットの上に伸びているか、恐ろしく悪い寝相でソファーにひっくり返って寝ているかのどちらかだ。


しかし、ですよ、仕事の上では雪は大敵です!!雪かき。そう、体力を消耗する雪かきが必要になります。今年は去年のような大雪が今のところきておりませんから、雪をかく行為もほとんどなくて済んでいますが、雪かきは楽ではありません。


そして主催公演と雪が重なると気をもみますね。「公演は実施するのか」など、じゃんじゃん電話もかかってきます。昨日も、主催公演カール=ハインツ・シュッツのフルートリサイタルがありましたが、朝の段階の予報では東京でもかなりの積雪が予想されていて、はたしてどうなることかと思っておりました。


武蔵野市でも朝から雪が降り続いていたので「どうなるのですかどうなるのですか」と電話がかかってきたりもしたのですけれども、結局気温が下がりきらなかったのか、夜になっても雪は積もることはなく、やがて雨になってしまいました。


こういう時(午前午後と天候不順の時)、残念ながら客席は寂しいことになります。遠くからお越しになる予定の方々は、早々にあきらめていたかもしれない。「雪が夜になって雨になった」というのは結果論ですから、しょうがないことですね。


昨日の客席は335名と、テレビカメラのために押さえられていた50席を差し引いても、少ない集客数でした(小ホール客席数は470)。


天候には勝てません。


昨年夏はNHKの収録のある公演開始直前に落雷と停電があり、公演開始をかなり遅くせざるを得なかったこともありました。公演とはとかくにトラブルとは縁を切れないものなのであります。

  
  

土曜日なのに、夜公演。なぜなのか。

投稿者:ヤマネ


一昨晩のルービンシュタイン国際コンクール入賞者ガラ・コンサートは無事に終演致しました。多くの方にご来場頂きまして、有難う御座いました。


ところで、土曜日なのに夜の公演でした。週末なので、昼に公演をしても良いはず・・・。なぜでしょう。なぜかしら。なんででしょう。


なぜかと言いますと、それはやむにやまれぬ「大人の事情が」あったからなのだ!!ババーン!!


・・・・ってそんなもったいをつけるほどの理由ではないのですが、今回の場合「夜しかホールが空いていなかったから」です。


このコンサートの企画が持ち込まれたのは半年ほど前の事でした。武蔵野市民文化会館はもちろん、当事業団の公演だけでなく、多くの皆様にご利用頂いております。お話をいただいたその時には既に、小ホールをお借りになっていた方がおられたわけです。


土曜日ですから、午前、午後とだけホールを借りられていたわけです(武蔵野市民文化会館は、日本の多くのホールと同様「午前」「午後」「夜間」の三区分にわけてホールをお借り頂いております)。


午後の区分が終了し夜区分になるのを待って、その後一気にピアノを舞台に上げ、出演者がホール入りし、アコースティックをざーっと確認、それが終わればピアノを調律!18時30分開場!19時開演!どやー!!という流れだったわけです。


ピアノの調律。本来なら調律は2時間程度かけてじっくりとやるのですが、短い時間をやりくりして、可能な限りのベストコンディションに持って行って下さいました。(この公演ではファツィオリのピアノが持ち込まれましたが、そのピアノは午前中に予めホールに搬入され、ホールの温度に慣らしてありました。短時間で楽器をあたためるため、特殊な温風器?のようなものがピアノの内部に入れられていたようだと聞きましたが、残念ながら実物は拝見しておりません)


いささかならず慌ただしかったわけですが、そんな慌ただしい雰囲気がお客様には伝わらぬように気をつけております。こちらは大慌てでも、お客様はそんな事はご存知ないわけですし、ばたばたしておりますと何だ何だ、という事にもなりかねませんね。


そういうわけで、土日祝日に夜の公演だった場合は、こういう理由なのである!(*)ということを、こっそりと皆様だけにお伝えしたいと思いました。


*その他の理由の場合も多々あります。

  
  

中央線が止まるとき。

投稿者:ヤマネ


武蔵野市民文化会館はJRの中央線が最寄りの駅です。そこから徒歩ですと15分近くかかるわけですが、コンサートをする時に私たちが気にしていることの一つが、中央線の運行状況です。


中央線がいろいろな事情で止まったり遅延したりしますと、お客様が予定通りホールに着けない、という状況が発生します。


13日の火曜日に開催されたウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラの公演の時もそうでした。中央線が止まっている、という情報が流れてきたのは18時前後だったでしょうか(ちょっと不思議に思っているのですが、中央線が止まると、隣を走っている総武線もなぜか・・・止まります)。


残念ながら「早く動かして!」とJRに頼めるわけでもありませんので、こう言うとき私たちの出来る対処法は、少し開演時間を遅らせる、しかありません。 


しかし、ちょっと待った!(1)「定刻に到着して座席でお待ちになって居られる方も非常にたくさんおられる」わけで、(2)その方達はもしかしたらなるべく早く帰宅しないといけない理由があるかもしれない。そう考えると、あまり遅らせることもできせん。


時折「電車が遅れているのだから開演を遅くして欲しい。私が着くまで」といったお願い電話を受けることがあるのですが、上記のような理由もあり、すべてのご要望にはお応え出来ません。申し訳ありませんが、なにとぞご了承下さいませ。


火曜日の公演は大きな混乱なく開演し、皆様にお楽しみ頂けましたようでした。胸をなで下ろしました。


2015年。本年もよろしくお願い致します。

投稿者:ヤマネ


ブログをご覧頂いている皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。


本年の主催事業は、一昨日のマルティン・フレスト、クラリネット・リサイタルが年明け初の公演でした。本日はイヴ・レヒシュタイナーのチェンバロ&オルガン・リサイタルです。明日は愉しいウィンナ・ワルツのニューイヤー・コンサート。


またチケットの発売を年明け早々、8日、10日、そして本日12日と行いました。多くの皆様にご予約頂き感謝しております。ありがとうございました。


発売日の朝、私たちは「チケットが売れるのだろうか」といつも気をもんでおります。この公演はどれぐらい売れるだろうか、と予想したりするのですが、良くも悪くも、予想とは異なる結果になる事がしばしば。宣伝し、お客様に伝えることの難しさを痛感しております。トライ・アンド・エラーの繰り返しです。


最近「広告の父」と呼ばれたというデイヴィッド・オグルヴィ関連の本をまとめ読みしておりましたが、私たちが常日頃心がけ実践していることを含め、肝に銘じておくべき事がたくさん書いてあり、勉強になりました。


閑話休題。今年も1年間、バラエティに富んださまざまな主催公演を計画しております。より多くの皆様に笑顔になっていただけたら、と思っております。


2015年が皆様にとって良い年となるよう、職員一同、祈念しております。

  

今年も一年間ありがとうござました。

投稿者:ヤマネ

 

本年の当事業団の主催事業は全て終了しております。今年最後の主催事業は平家琵琶二日公演でした。今年も一年間、多くの皆様にご来場いただき、まことに有難うございました。


いやはや一年が経つのははやいものですね。今年も始まったと思ったら夏になり、めっさ暑いな溶けるでこれ、と思っていたら凍える冬になってしまいました。


冬至も過ぎて、今年も残り5日と少々を残すのみです。紅白歌合戦を観て、行く年来る年を鑑賞するのみとなりました。そうして年が明けたらさだまさしの番組を少々観てから寝るのでありましょう。


皆様の、今年の思い出の公演は何だったでしょうか。一年の公演を振り返って見ますと、一つ一つに思い出がみっしり詰まっている・・・というのは言い過ぎですが、いろいろと思い出されます。キーシン、ツェートマイヤー、アフナジャリャン・・・。うーむ。


個人的に一番印象深く思い出すのはニルス・メンケマイヤーでしょうか。演奏も素晴らしかったですが、その後雪でえらい思いをした、という記憶です。武蔵野市でも爆発的な雪がふりました。来年も沢山の雪がふるのでしょうか・・・。


来年は1月10日のマルティン・フレスト(クラリネット・リサイタル)が、年明け初の公演となります。来年も一年間またよろしくお願い致します。またあっという間に時間が経ってしまうのでしょうね。


当事業団は、28日の午後5時をもちまして年内の業務を終了致します。年明けは4日の日曜日より再開致します。チケットのインターネット予約は年末年始関わらず動いておりますので、よろしければご利用下さい。


それではまた来年。どうぞ良いお年を。


  

ビニール封筒の封詰め、その大敵は。

投稿者:ヤマネ


友の会の会員の皆様にお送りしてるDMの封筒がビニールのものになってから早くも3ヶ月が経とうとしております。(右の画像は現在作業中の、次回DMの様子です)


これにより、DMの封入作業が一部機械化されたため、作業にかかる時間は「大幅に」短縮されました。


そうはいいましても、ビニール封筒にはビニール封筒の持つ難しさというものもあります。これまで使用していた長3と呼ばれるサイズの紙の封筒とは異なる難しさだ。


では一番の難しさとは、何なのでしょうか。


大きくてふにゃふにゃしているから中身を入れたり封をしたりするのが難しい
つるつるしているので、たくさん積み重ねると滑落が起こる


そういう問題もあります。しかし私の思いますに、一番の難しさ、もしくは大敵と言ってもいいのでしょうが、それはビニールであるがゆえの、静電気でありましょう。


糊の部分、そこには薄いビニールがついていて、それをぺりぺりっとはがしてのり付けするわけですが、はがした薄いビニールが、静電気を帯びて手にわーっとへばりつくわけです。特に今は乾燥した冬でありますから、ますますそうなるわけです。これはイライラします。懊悩致します。


そうだ、じゃあ水分があれば静電気は起こらないのかも!と思って手を水で濡らしてみましたら・・・今度は水でくっついて、しようがない。・・・Ohhhh..


この静電気の呪縛から逃れる方策はないか、ただいま絶賛考案中であります!!!


オペラで使用する小物類 字幕編

投稿者:ヤマネ


先日に引き続きオペラネタをもう少々。


オペラに欠かせない小道具?の一つに挙げられるのが、字幕。字幕があるので、お客様は言葉がわからなくても大丈夫。ストーリーが追えます。


字幕は、客席のどこからでも見えるように、ステージ両脇など、会場の複数箇所に設置されているのが普通です。


その字幕、音楽に合わせてちゃんと進んで行きますよね。あれはどういう仕組みなのか、ご存知でしょうか?え?自動じゃないか、ですって?テンポが決まっているから、自動的に先に進むようになっているのでしょうか?


・・・現実を申しますと・・・あれは・・・人力です!!人が一人、字幕専用のオペレーターとして、字幕の見える場所に陣取り、音楽の進行に合わせてパソコンを操り、字幕をチョンチョンと先に送っているのです!!ガガーン!!私はこれを知ったときはめまいがしましたね。冗談抜きで。


楽譜と首っ引きで、ひたすら間違いの無いようにえんえんと適切な場所でクリックする、という、考えただけで卒倒しそうな仕事が、あるのです!!


字幕が見える場所に陣取るのはなぜかというと、担当者と話をしたわけではないのですが、表示をチェックするのはもちろん、トラブルが起こった時にすぐわかるように、でしょう。そしてこれはパソコンがフリーズしたときのためだと思うのですが、パソコンが、2台用意されています!!

上の画像をご覧下さい。(1)と(3)がパソコンです。(2)が楽譜です。このようになっております。


私もその実際の作業をひっそりと拝見させて貰ったのですが、実に孤独だ。


片手で大きな楽譜(指揮者の使う巨大なフル・スコアではなく、練習用などで使用される、オーケストラをピアノ一台用に編曲した楽譜)を追いかけていきながら、もう一方の手でパソコンを操る!!


非常に神経を遣う・・・。私にはとても無理だ・・・。しかもマイスタージンガーやアッシジの聖フランチェスコとか、強烈に時間のかかるオペラの字幕をやるとなると・・・。想像しただけで神経衰弱になりそうであります。


蛇足ながら、私はベルギーのブリュッセルに住んでいたことあります。モネ劇場というオペラハウスがあるのですが、そこにも字幕がありました。ブリュッセルの公用語はフランス語(の方言)とオランダ語(の方言)だったので、両方の言語の字幕が必要。


2行ある字幕スペースの1行ずつにそれぞれの言語が表示されるので、猛烈な勢いで、ガンガン字幕が切り替わっていきました。操作している人は・・・絶望的なまでに大変なのでありましょう。