クロエ・ハンスリップとイヤフォン。

投稿者:ヤマネ


先日のクロエ・ハンスリップ無伴奏ヴァイオリン・リサイタルの公演もたくさんの方にご来場頂きました。誠にありがとうございました。


途中で、スピーカーが使用された曲がありました。ジョン・タヴナーの作品です。バッハが終わった後にゴロゴロとスピーカーが舞台前面に出てきたのでなんだなんだと思われた方もおられることでしょう。


スピーカーの上にはCDプレーヤーが乗せられており、さらにそこにはイヤフォンが繋がれていたのでした。ハンスリップがイヤフォンの片方を耳に入れ、おもむろにCDの再生ボタンを押して演奏が始まったのでした。


さて、あのイヤフォンにはどういう音が鳴っていたのでしょうか?気になりませんでしたでしょうか?ホールにおられた400名強の皆様の純粋なる疑問に、ここでお答え致します!!!ババーン!!


実は・・・・クリック音でした。チッチッチッ、というようなメトロノームのような音です。ただしメトロノームのように常に一定のリズムではなく、速くなったり遅くなったり、伸び縮みがありました。つまり、そのクリック音が、演奏のタイミングを教えてくれていたのです。


会場にいて曲を聴いた方は覚えておられると思いますが、彼女が実際に演奏していた音も、CDから流れていた音も、同じような音型で進んでいる場合も多かった。なので、このクリック音は混乱防止のためでしょう。大変興味深かったですね。こういう曲は、自宅のオーディオで聴くのではなく、会場で聴いてこそその面白さが判るというもの。


実際にはCDの右チャンネルにあらかじめ録音されていたヴァイオリンの音が入っており、左チャンネルにクリック音が入っていたのです。


あまりこういう曲が演奏されることはないので、午後ステージ上で打合せをしていて、ちょっとワクワクしました。


  

先週のクイズの回答:武蔵野市民文化会館に来たことのあるレアなアーティスト

投稿者:ヤマネ


先週、武蔵野市民文化会館に登場した最もレアなアーティストは誰でしょうとクイズを出しましたが、正解を記します。沢山のご回答に感謝致します!!(回答は・・・一件だけ・・・。シクシク。こばやし様、ありがとうございました!!)。以下、答えの部分は白黒反転させています。マウスでドラッグすると回答が見えます。


それはチェリビダッケです。1990年にセルジュ・チェリビダッケミュンヘン・フィルと武蔵野市民文化会館に来ていたと言う事を知り、大変驚きました。まさかブルックナーの第七番の交響曲をやったとは。驚愕です。ヒャッハー!!


武蔵野市民文化会館大ホールは残響があまり長くありませんから、もしかしてテンポもだいぶ違っていたりしたのでしょうか。果たしてどのように苛烈でスローな音楽が鳴り響いたのでしょうか。なお、信じられないと言う方のために、そのときのチラシもあったので激写いたしました。ここをクリックするとチラシの画像が見られます。


え?チラシがカラーだって?・・・そういう時代もあったのです!!ていうかそこは反応すべきポイントではありません!!そこは華麗にスルーして下さい、スルー!


いやー、今日も秘密の小部屋に30分ほど籠もっていろいろホーとかへーとか言いながら昔の資料を見ておりましたが、実に面白い。(すいません、一般には未公開な資料です)。


アルゲリッチ&ベロフのデュオ・リサイタル(なんと!)ですとか、ペーター・ダムのホルン・リサイタルなど、色々な名前が次々と並んでいて、思わず時間が経つのを忘れそうになりました。オーケストラではムーティ指揮フィラデルフィア管、バレンボイム指揮シカゴ響、ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレなど、豪華な名前も。


歴史に乾杯!


・・・とともに、これからも歴史を作るべく皆様と共に歩んで行きたいと思いました。今後もどうぞよろしくお願い致します!

 

  

武蔵野市民文化会館に出演したことのあるレアなアーティスト

投稿者:ヤマネ


これまで、武蔵野市民文化会館には数多くのアーティストたちがやってきました。数え切れないほどの演奏をしてきてくださっています。


我らがdirector's choice氏は、過去は振り返らない、と言う信念の持ち主でした。前を向いてひた進むというその言葉と態度には教わることが多かった・・・・。しかし、たまには過去を振り返ってみても面白いかなと個人的には思っております!!


というわけで、突然ですがクイズです。これまでに武蔵野市民文化会館出演した、最もレアなアーティスト、それは誰でしょうか!!(判断基準=私)


レアな、という定義はやや漠然としており、みなさん色々なご意見があるとは思いますが、ええっ!こんな人が!という人を過去の資料で発見したのでぜひ皆様にお知らせしたいと思いました。


が、普通に書いてしまっても面白くないので、クイズにしてみたいと思います。あらためまして、レアなアーティストとは一体誰でしょう?ヒント:故人です。って範囲が広すぎますか。


この人だ、と思われる方、コメントなどでご回答ください。


正解の発表は、来週の木曜日を予定しております。みなさまバシバシお答えくださいませ!私実は行きましたよ、なんていうコメントも歓迎です!


(仮にコメントを全くいただけなくても、正解は木曜日に発表致します。シクシク。)


  

  

背付きピアノ椅子の軋み、直します。

投稿者:ヤマネ


救世主が現れたと、皆、目頭を熱くしたのでした。


日本発(?)の便利な椅子、すなわち背付きピアノ椅子は、上下運動が簡単な代わりに、軋みを産みやすいという難点を持っています。


前置きなしにいきなりギギッ、と鳴り始めるので、コンサート中に始まると絶望します。武蔵野市民文化会館の小ホール袖には合計4脚の椅子がありますが、いずれも調子は万全ではなかった。自分が座ってみた感じ大丈夫そうでも、突然始まるのであります、軋みは。


これまで多くの人を悩ませてきたこの軋みには、これと言った確かな対処法はなく、せいぜい「鳴り始めたら一度高さを変えて座ります。そうしましたらもう一度最初の高さに直して座ります。直っています。」という都市伝説のような方法しかなかったのであります。


先日のナレク・アフナジャリャン(チェロ・リサイタル)の時も、さほど派手には響きわたっていなかったとはいえ、彼が身体の重心を変えた時などにギギッ、と軋んだりしていました。


休憩の時、ご本人より「椅子が鳴るので交換しておくんなまし。」と言われ、よっしゃまかしときー、と取り替えたのですが、それも鳴らないか、と実のところ戦々恐々だったのでした。


いざ後半が始まってみますと、ちょっとだけギギッと鳴ったようですが、前半より気にならないレベルだったので安心しました。


そこに登場したのが調律師I氏であります。


「軋み?なおしましょう」「軋みは、止まる。永遠に、止まる。」「軋み1秒、怪我一生」など、まるでキャッチコピーのような文言で我々を唸らせたあげく、終演後に謎のクリーム(右の写真)をちょいちょいちょい、ガラガラガラガラのポン!で直りました。


4脚とも鳴らなくなりましたよ!兄貴!!


実際どのぐらいそのクリームの効果が持つのか、調べた事はないけれど、けっこう持つと思いますよ、ということだったのでした。


「救世主が、現れた」と、皆、目頭を熱くしたのでした。

  
  

台風が連続して来日するとき

投稿者:ヤマネ


台風は、時に恵みの雨をもたらす貴重な存在ですが、時には凶器となり、人におそいかかることもあります。


コンサートにとっては大敵です。さよう、ただただ、ひたすらに天敵です。


今週、月曜日のミュンヘン・バッハ・オーケストラ公演は、彼らの30年振りの来日公演とあって、注目されていた来日ツアーでした。武蔵野公演のチケットも完売しており、無事に来日公演をこなしているようだという噂も聞き、楽しみに待っておりました。ところが。


台風が当日、東京を通過する予定と出たのです。さあどうする。


・・・・どうにも出来ません。ひたすら、コースが東京を外れることを祈るのみです。


こういう時には、電話がじゃんじゃんかかってきます。穏当なものですと、「台風が来るみたいだけど、コンサートはどうなるんでしょうか?」「この日東京直撃しそうなんですが、公演、やるんですか?」。過激なものだと「今すぐ中止しろっ、これは君たちの名声にもかかわる大問題だっ!」などと強いご意見をいただくこともあります。・・・申し訳ありません。


ですが、開催するかしないかはギリギリまで判断を待たざるを得ない、という事をご理解頂けますと誠に幸いです。台風の進路は、読めません。いきなり、前置きなしにすっきり晴れてしまうこともしばしばあるからです。


「台風が来たら、こうすればいい」という特効薬や、きっちりと決まった対応法は、ありません。


基本的には「台風が向かって来ていても開催とりやめの判断はすぐには下さない。本当に全ての交通機関が止まり、猛烈な暴風雨が止みそうもない事がどこからどうみても明らかで、にっちもさっちも行かなそうな場合は中止。出来るだけ開催する方向でギリギリまで待つ」というのが、私共を含めほとんどのコンサート主催者の考えだと思います。


なお、中止にしたら中止にしたで「なんで辞めたんだ、やれよ!」という反応がでる事もあります。「このアーティストの演奏会が何が何でも聴きたくて、あらゆる手段を使って来た(あるいは来ようと思っていた)のに中止なんてひどいじゃないか!!」


結局「どちらの判断をしても、全てのお客様にご納得いただくのは困難」です。早めに決めて欲しい、と言われる事もありますが、早めに決める事の難しさは上に書いたとおりです。


今週の月曜日、ミュンヘン・バッハ・オーケストラの日も、午前中こそ風と雨が強かったですが、あれ?これで終わり?というぐらい午後からは落ち着いてしまいました。 ご来場の皆様には、長い公演でしたが、最初から最後まで台風の不安なく多いにお楽しみ頂けたのではないかと思っております。ありがとうございました。


ところが!!!ドドーン!!


我々に新たに降りかかっている試練、それが次の台風、19号なのであります!!三連休に関東直撃の恐れ・・・。なんということでしょう。ああ、我々の日頃の行いはそんなに悪かったのでしょうか。


明日から火曜日までにかけて毎日!!武蔵野文化事業団では主催公演が開催予定です(11土=ニッキ・パロット、12日=ダニール・トリフォノフ、13月=トーマス・ツェートマイヤー、14火=ナレク・アフナジャリャン)。胃が痛くなる思いです。


台風が逸れるよう、皆様もご一緒に、ひたすら祈念頂けますと誠に幸いです。

  
  
  
  

譜めくりの時に注意しなければいけないこと

投稿者:ヤマネ


譜めくりを久しぶりにさせていただきました。


ピアノの近くに座れるからいいな、と思われるかも知れませんが、実は全然音楽に集中できません(これは私の場合がそうなのであって、過去に秘密のリサーチをしたことがあるのですが、譜めくりをするひと皆が私と同じ意見、というわけではないようです)。


音楽に集中できない一番の理由は、間違わずにめくらないといけない、というもの。


だいたい譜めくりというのはぶっつけ本番ですから、楽譜がどうなっているか、というのは本番中に知るわけです(もちろん頼まれてリハーサルの時からめくることもありますが、私は「本番だけ」という経験しかありません)。


ページをめくるたびに、次はどのタイミングで立ち上がる(ページをめくる準備をする)べきか、右ページの下部を見てぶつぶつと急いで計算します。


その間にも音楽は進んでおりますので、どこを演奏しているのか、楽譜も追いかけていく必要があります。高速で同じ音型で進む所など、要注意であります。あと、繰り返し記号も要注意であります。繰り返しについては必ず、舞台に出る前にピアニストに「繰り返しアルカナイカ」と聞いて、「アル」と言われた場合、楽譜を見せて貰って確認します。


そしてもう一つの脅威、それが「風」です。どこのホールでもだいたい舞台上には空調の風が吹いています。通常はそんなに気にならないのですが、譜めくりの時は要注意。


「譜面が風であおられフワフワと動く」事があるのです。前のページに戻ってしまうことがあります。なので、ページがフワフワしはじめたら、こちらの心はフワフワ、いや、ブワブワ、いや、ゴワゴワします。


ああ、まずいなあ、まずいなあ、耐えて耐えて耐えてオネガイ、耐えろコラ、動くなバーロー!!と楽譜をにらみ付ける事になります。睨んだところで何の解決にもならないのにNE!


先日の譜めくりでも楽譜がフワフワしたため、私の心は嵐の中の小舟のように動揺しておりましたが、どうやら前のページに戻ることもなく、大過なくめくりおえる事ができ一安心致しました。


  
  
  

正面階段が、少し歩きやすくなりました。

投稿者:ヤマネ


武蔵野市民文化会館は1984年の開館です。


開館より30年が経過しております。この間に世の中の「バリアフリー」に対する考え方も大きく変化して(進んで)きました。武蔵野市民文化会館は、建物の構造上「100%完全なバリアフリー」が難しいのですが、少しでも出来る事があれば、という考えでおります。


武蔵野市民文化会館の正面玄関には大きな階段があります。


この大階段なのですが、「色が白っぽくて見えにくい」というお声がありました。また、ごく稀に、でしたが、お客様が足を踏み外されることもございました。そこで、武蔵野市と話し合い、検討した結果、茶色の細いテープが貼られました(視覚的効果に加え、テープの表面がザラザラしており、滑りにくい)。上と下の画像をご覧下さい。


えーと、前からこんなんだったんじゃないかな・・・。と思われたかもしれませんが、そうではありません。このテープが貼られたのは今週の水曜日のことです。次回お越しの際はぜひご確認いただけましたらと思います。


これにより、階段の可視性が上がったのみならず、ザラザラのテープが滑り止めの役目も果たし、歩きやすさが増したのではないかと思っております。


なお、武蔵野市民文化会館には、この階段を歩かずとも大ホール、小ホールにご入場いただけるように、エレベーターが設置されております。エレベーターは文化会館の正面入り口「右側奥」にございますので、ぜひご利用下さい。


エレベーターの場所が判らない場合は、お近くのスタッフ、警備員までお声がけ下さいませ。


今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  
  

将軍の孫

投稿者:ヤマネ


久しぶりに武蔵野市民文化会館ネタです。この銅像にぴんと来たら、あなたは武蔵野市民文化会館のかなりの通(つう)であります。


この銅像、どこにあるかご存知でしょうか。3・・・・・2・・・・・・1・・・・・・・ブブー。


正解は、1階事務所の前、のエレベーターの扉を見て右側です。


この銅像は実は由緒正しき像でして、制作はなんと、あの北村西望先生なのであります!!


・・・えっ?だれ??と言うあなた(私)のためにご説明致します。北村西望(1884-1987、長生き!)は、日本を代表する美術家。名誉武蔵野市民の彫刻家であります!代表作は長崎の「長崎平和祈念像」。手を上と横に伸ばしている、あれです。ああ、なるほど、あれね。わかるわかる。それは確かに有名だ。


というわけで、この銅像は由緒正しき銅像なのですが、複製も出来るようなのであります。作品のモデルになった長男、治禧氏の特別許可を得て「秘蔵の未公開原型から復元」とかそういう謳い文句で、ネット上でもあちこちで売られております。25万円ほどの金額がついているようです。安いの高いのか良くわかりません。すいません。


なお、私ごとで恐縮ではございますが、私はかつてこの銅像を伊豆の修善寺、そして京都のトロッコ電車嵯峨野駅で見かけました。箱根の彫刻の森美術館にもあるとか。


日本全国の皆さんも、もし、この像をどこかで見かけられましたら、ぜひ私どもに喜び勇んでお知らせ下さい!(いや、だからと言ってどうこう、というわけでは全くないのですが!!!)


  

チケット情報誌"information"がカラーになる日

投稿者:ヤマネ

会員の皆様には毎月お届けしておりますが、informationというチケット発売情報の掲載された情報誌、といいますか、ペーパーと申しましょうか、そのinformationが、なんと、ついに、ええっ、なんと!!


カラーになります。


それだけなのか?いや、サイズも少し大きくなります。これまでは長3と呼ばれる、いわゆるひとつの、通常サイズの封筒に入るよう、ちょっと変わったサイズの用紙を使い、それを2回折り曲げる、という風に作られておりましたが、これからは「ずばり!」A4サイズになります。なんということでしょう!!


それは気になるという皆さんのためにチラッと写真もお見せ致しましょう。


新しいinformationチラ見コーナー:


え、これじゃあよくわからないって?まあまあ。


これに伴って、封筒も大きくなります。さらに、チラシもこれまですべて3つ折りにされておりましたが、今後は折りなし、A4のままのサイズで届きます。残念ながら(?)チラシはモノクロのままで、事業団の職員がワードでデザインし、自前の印刷機でガシャポンガシャポンと印刷する、そこは変わりません。


informationは、今月末に皆様のお手元に届く10月号から変わります。皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します!


  

ピアニスト松田華音(18)、ドイツ・グラモフォンからデビュー

投稿者:ヤマネ


松田華音、この名前を覚えておられるでしょうか。


2年前の2012年6月26日、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管の公演でソリストとして出演し、サン=サーンスの協奏曲第2番の立派な演奏をした当時15歳のピアニストでした。


彼女が名門レーベルであるドイツ・グラモフォンからデビューするという事を今知りました(音楽事務所ジャパンアーツのtwitter)。良いニュースでとても嬉しく思っております。11月デビューということで、もう既に録音は済んでいるのでしょう。どういう内容なのか、興味がそそられますね。


これからどんどん成長をしていって欲しいなと思います。錦織圭選手・・・を引き合いに出すのが適切かどうかわかりませんが、松田さんも若い頃から海外に出て、切磋琢磨をして成長してきた若手(まだ18歳!)なので、これからが楽しみです。


テニスなどのスポーツのようにランキングがつくわけではありませんが、世界の第一線で演奏するプレイヤーになって欲しいと心から思います。写真はデビューを伝える所属事務所ジャパン・アーツのツイッターです。


心の中でひっそりと応援しております。(がんばれ!)