譜めくりの時に注意しなければいけないこと

投稿者:ヤマネ


譜めくりを久しぶりにさせていただきました。


ピアノの近くに座れるからいいな、と思われるかも知れませんが、実は全然音楽に集中できません(これは私の場合がそうなのであって、過去に秘密のリサーチをしたことがあるのですが、譜めくりをするひと皆が私と同じ意見、というわけではないようです)。


音楽に集中できない一番の理由は、間違わずにめくらないといけない、というもの。


だいたい譜めくりというのはぶっつけ本番ですから、楽譜がどうなっているか、というのは本番中に知るわけです(もちろん頼まれてリハーサルの時からめくることもありますが、私は「本番だけ」という経験しかありません)。


ページをめくるたびに、次はどのタイミングで立ち上がる(ページをめくる準備をする)べきか、右ページの下部を見てぶつぶつと急いで計算します。


その間にも音楽は進んでおりますので、どこを演奏しているのか、楽譜も追いかけていく必要があります。高速で同じ音型で進む所など、要注意であります。あと、繰り返し記号も要注意であります。繰り返しについては必ず、舞台に出る前にピアニストに「繰り返しアルカナイカ」と聞いて、「アル」と言われた場合、楽譜を見せて貰って確認します。


そしてもう一つの脅威、それが「風」です。どこのホールでもだいたい舞台上には空調の風が吹いています。通常はそんなに気にならないのですが、譜めくりの時は要注意。


「譜面が風であおられフワフワと動く」事があるのです。前のページに戻ってしまうことがあります。なので、ページがフワフワしはじめたら、こちらの心はフワフワ、いや、ブワブワ、いや、ゴワゴワします。


ああ、まずいなあ、まずいなあ、耐えて耐えて耐えてオネガイ、耐えろコラ、動くなバーロー!!と楽譜をにらみ付ける事になります。睨んだところで何の解決にもならないのにNE!


先日の譜めくりでも楽譜がフワフワしたため、私の心は嵐の中の小舟のように動揺しておりましたが、どうやら前のページに戻ることもなく、大過なくめくりおえる事ができ一安心致しました。


  
  
  

正面階段が、少し歩きやすくなりました。

投稿者:ヤマネ


武蔵野市民文化会館は1984年の開館です。


開館より30年が経過しております。この間に世の中の「バリアフリー」に対する考え方も大きく変化して(進んで)きました。武蔵野市民文化会館は、建物の構造上「100%完全なバリアフリー」が難しいのですが、少しでも出来る事があれば、という考えでおります。


武蔵野市民文化会館の正面玄関には大きな階段があります。


この大階段なのですが、「色が白っぽくて見えにくい」というお声がありました。また、ごく稀に、でしたが、お客様が足を踏み外されることもございました。そこで、武蔵野市と話し合い、検討した結果、茶色の細いテープが貼られました(視覚的効果に加え、テープの表面がザラザラしており、滑りにくい)。上と下の画像をご覧下さい。


えーと、前からこんなんだったんじゃないかな・・・。と思われたかもしれませんが、そうではありません。このテープが貼られたのは今週の水曜日のことです。次回お越しの際はぜひご確認いただけましたらと思います。


これにより、階段の可視性が上がったのみならず、ザラザラのテープが滑り止めの役目も果たし、歩きやすさが増したのではないかと思っております。


なお、武蔵野市民文化会館には、この階段を歩かずとも大ホール、小ホールにご入場いただけるように、エレベーターが設置されております。エレベーターは文化会館の正面入り口「右側奥」にございますので、ぜひご利用下さい。


エレベーターの場所が判らない場合は、お近くのスタッフ、警備員までお声がけ下さいませ。


今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  
  

将軍の孫

投稿者:ヤマネ


久しぶりに武蔵野市民文化会館ネタです。この銅像にぴんと来たら、あなたは武蔵野市民文化会館のかなりの通(つう)であります。


この銅像、どこにあるかご存知でしょうか。3・・・・・2・・・・・・1・・・・・・・ブブー。


正解は、1階事務所の前、のエレベーターの扉を見て右側です。


この銅像は実は由緒正しき像でして、制作はなんと、あの北村西望先生なのであります!!


・・・えっ?だれ??と言うあなた(私)のためにご説明致します。北村西望(1884-1987、長生き!)は、日本を代表する美術家。名誉武蔵野市民の彫刻家であります!代表作は長崎の「長崎平和祈念像」。手を上と横に伸ばしている、あれです。ああ、なるほど、あれね。わかるわかる。それは確かに有名だ。


というわけで、この銅像は由緒正しき銅像なのですが、複製も出来るようなのであります。作品のモデルになった長男、治禧氏の特別許可を得て「秘蔵の未公開原型から復元」とかそういう謳い文句で、ネット上でもあちこちで売られております。25万円ほどの金額がついているようです。安いの高いのか良くわかりません。すいません。


なお、私ごとで恐縮ではございますが、私はかつてこの銅像を伊豆の修善寺、そして京都のトロッコ電車嵯峨野駅で見かけました。箱根の彫刻の森美術館にもあるとか。


日本全国の皆さんも、もし、この像をどこかで見かけられましたら、ぜひ私どもに喜び勇んでお知らせ下さい!(いや、だからと言ってどうこう、というわけでは全くないのですが!!!)


  

チケット情報誌"information"がカラーになる日

投稿者:ヤマネ

会員の皆様には毎月お届けしておりますが、informationというチケット発売情報の掲載された情報誌、といいますか、ペーパーと申しましょうか、そのinformationが、なんと、ついに、ええっ、なんと!!


カラーになります。


それだけなのか?いや、サイズも少し大きくなります。これまでは長3と呼ばれる、いわゆるひとつの、通常サイズの封筒に入るよう、ちょっと変わったサイズの用紙を使い、それを2回折り曲げる、という風に作られておりましたが、これからは「ずばり!」A4サイズになります。なんということでしょう!!


それは気になるという皆さんのためにチラッと写真もお見せ致しましょう。


新しいinformationチラ見コーナー:


え、これじゃあよくわからないって?まあまあ。


これに伴って、封筒も大きくなります。さらに、チラシもこれまですべて3つ折りにされておりましたが、今後は折りなし、A4のままのサイズで届きます。残念ながら(?)チラシはモノクロのままで、事業団の職員がワードでデザインし、自前の印刷機でガシャポンガシャポンと印刷する、そこは変わりません。


informationは、今月末に皆様のお手元に届く10月号から変わります。皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します!


  

ピアニスト松田華音(18)、ドイツ・グラモフォンからデビュー

投稿者:ヤマネ


松田華音、この名前を覚えておられるでしょうか。


2年前の2012年6月26日、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管の公演でソリストとして出演し、サン=サーンスの協奏曲第2番の立派な演奏をした当時15歳のピアニストでした。


彼女が名門レーベルであるドイツ・グラモフォンからデビューするという事を今知りました(音楽事務所ジャパンアーツのtwitter)。良いニュースでとても嬉しく思っております。11月デビューということで、もう既に録音は済んでいるのでしょう。どういう内容なのか、興味がそそられますね。


これからどんどん成長をしていって欲しいなと思います。錦織圭選手・・・を引き合いに出すのが適切かどうかわかりませんが、松田さんも若い頃から海外に出て、切磋琢磨をして成長してきた若手(まだ18歳!)なので、これからが楽しみです。


テニスなどのスポーツのようにランキングがつくわけではありませんが、世界の第一線で演奏するプレイヤーになって欲しいと心から思います。写真はデビューを伝える所属事務所ジャパン・アーツのツイッターです。


心の中でひっそりと応援しております。(がんばれ!)

  

4日と今日「ノルマ・ファンティーニ連続リサイタル」の延期・実地報告

投稿者:ヤマネ


本日と、3日前の4日(木)に実施予定でしたノルマ・ファンティーニのソプラノ・リサイタルはご本人の急病により急遽延期となってしまいました。チケットをご購入頂いて、楽しみにお待ち頂いていた皆様には、大変なご迷惑をおかけいたしましたこと、改めてお詫び申し上げます。


第一報を受けたのは、自宅で夜、くつろいでいたときでした。心優しき妻の手料理を頂き、「上喜元」(じょうきげん)という素晴らしい日本酒をナニしておりまして、私はすっかりいい気分でございました。お箸をバチのように両手に持ち、チンチンチン、あチンチンチン、と茶碗で音頭をとってニコニコしていた、正にそのときだったのでした。イタリアの事務所からメールがピローンと携帯電話に入りまして、バッドニュース!!


ガーン。


なおイタリアからの情報に寄りますと、ご本人はこのたびの事を非常に残念に思っておられ、中止、あるいは代役による公演実施ではなく、延期であることに感謝して下さっているようです。12月は行けない、という方々には大変申し訳ありませんが、皆様、12月12日、15日の代替公演をどうぞお楽しみになさっていて下さい。


さて、私たちは4日、そして本日と、文化会館のエントランスにスタンバイして居りました。通知をしておりますが、それでもお越しになってしまわれる方々にお詫びをするためです。本日はそのご報告を致します。4日にお越しになった方はゼロ、本日は1名でした(その方も、ハガキを受け取っていたけどうっかりそれを忘れて来てしまった、との事でした。)


むかしは、多いときは10名くらいお越しになったものですが、最近はその数が減っているように感じられます。ハガキに加えてメール、インターネット、などでの告知のチャンネルが増えたからでしょうか。


これからも情報の伝達について努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 
  

英文和訳における問題。曲目解説の和訳の際に心がけていること

投稿者:ヤマネ


先日のサラ・マリア・ズン公演メシアン:連作歌曲「ハラウィ」全曲演奏会には多くの方にお越し頂き感謝しております。ありがとうございました。


メシアンは素晴らしい作曲家で、もっと演奏されてしかるべきだと思っておりますが、あまりにも長いからか、不協和音が多いからか、その両方なのか、はたまた全然別の理由からか、なかなかチャンスがありません。今回その魅力をお一人でも多くの方に知って頂けたのでしたら、それに勝る喜びはありません。


さて、ご来場下さった皆様には配布致しましたが、今回はサラ・マリア・ズンご本人による解説の文章がありました。その量は、なかなかのもので、B5の用紙で4ページ分ありました。


「この公演について何かテキストを書いて頂けませんか?」と軽い気持ちで依頼しましたら、いいよー、オッケーとご快諾頂き、しばらくしてドバー!!っとすごい量の文章が来ました。絶句しました。長い・・・・。幸いなことに8月は時間が比較的取れますので、半日で前半のメシアンに関する部分を訳し、別の日に半日かけてハラウィに関する部分を訳しました。


実を言いますと、まずドイツ語のテキストが来ました。あなた方で誰か訳せませんか?と言われました。すいませんドイツ語判りません、と申し上げましたところ、了解、と言ってご本人が英語に直して下さいました。


英語に間違いがあるといけないので、誰か英語ネイティブに見せましょうと言うことで、それをなんと、アーヴィン・アルディッティ氏にお見せし、アルディッティ大先生が修正したのだとか(アルディッティ氏も文量にびっくりされたそうです)。それが日本に届けられたのであります!


つまり、ドイツ語から英語を経て、日本語に訳されたわけです。(これはいわゆるひとつの重訳と言って、あまり推奨されない方法なのですが・・・。すいません・・・。)


で、こういう翻訳で大切なのは、読みやすい日本語にする、ということだと思っています。小説や詩ではありませんし、コンサート会場で配られるものですから、難解な、あるいは逐語的な訳ではないほうがよいと思います。何よりも開演まで、あるいは休憩中などの短い時間でもスイスイ読めて、グングン理解出来ることが第一であるべきだと思っております。すなわち結果にコミットする(ライザップ)ことが大事なのである!ババーン!!


そのためにいろいろと知恵熱を出しながら、主語をばしばし省略したり、文章の構造がなるべく複雑化しないようにしたり、文章そのものを並び替えたりもしたのですが、もしも「意味不明だった」「難解だった」ということでしたら、その責は全面的に私にあります。申し訳ありませんでした。今後さらに精進致します!

 
  
  

実家で発掘された種々の楽譜の事

投稿者:ヤマネ


一般的な夏休み、お盆休みは明日で終わりです。なんと言うことでしょう。


先週私は家人と共に京都の実家に行って来ました。京都出身であると言うと、ほぼ必ず「いいねー」「いいなー」などといった肯定的な語が反射的に返ってきますが、京都と言いましても伏見区という所でして、伏見と言いますと伏見稲荷ですとか、伏見の酒などをイメージされる方も居られると思いますが、そして私も招徳玉乃光などの酒を飲みますが、実は伏見は厳密には京都ではないそうです。・・・・話がずれました。


帰省中、「私の荷物などが押入れに入ったままになっている。きれいにしたいのでこの機に何とかせよ」という親からのお達しを受け、整理に取りかかることにしました。


押入れの整理・・・・。なんと甘美な響きなのでしょう。ひなびた匂いがし、埃が舞い、懐かしのグッズが次々と発見せらるるのである。気がつけば私は、海底深くから発見された小林まことの漫画「柔道部物語」を読みふけってニヤニヤしておりました。ザス!サイ!サ!と叫んでおりました。様子を見に来た家人に叱られました。


私は音大を卒業しておりますが、音大に入るためにいろいろと頑張っていたのだなあと言う事を発見致しました。ツェルニー30,40,50,60番(←指の訓練のための楽譜です。誰もが通るいばらの道。)、ブルグミュラー、「すぐに投げ出した」グラドゥス・アド・パルナッスムなどの練習曲集に加え、コールユーブンゲンなどのソルフェージュの本(楽譜をぱっとみただけで歌うための訓練の本です)、楽典(音楽理論ですね)の本、「和声-理論と実践」(心の底から大嫌いだった和声の本!!)などがザクザクと出て来たのであります。


一般的に、過去を振り返るのではなく未来を見つめよ、とは申しますが、たまにはこう、過去を見るのもよいかなと思いました。一時、遠い目をして、そうして、それをまた前へ進む活力としたいのである。・・・なんつって。


皆様も、お盆をお休みになられたのでしたら、正月休みに至るまでの間、また新たな活力を手に爆走して下さい。いち、に、さん、ダーーーァァァアア!!(←テンション高すぎ)


  
  
  

空港で荷物が出てこない時→困ります。

投稿者:ヤマネ


夏です。夏休み真っ盛りです。旅行の季節ですね。旅、してますかっ!!


空港。あんなに猛烈にあっちからこっちから飛行機が来て去って行くのですから、荷物が一つや二つは行方不明になってもおかしくはない、とは思うのですが、そうです。預けたスーツケースが出てこないというやつです。ロストバゲージです。


私自身の経験はまだないのですが、来日したアーティストの荷物が来なかったことはございます。また、届かなかったのではなく、似たような色形のスーツケースを間違って持って行かれたこともあります(後でその方が誤りに気付き、航空会社に連絡を下さったので事なきを得た)。


ともかくそういう時は、「ない」というその事実を空港で告げておくしかないわけです。たいていの場合、1日~数日遅れで届き、おやおや、まあまあまあ、やれやれ。となるわけです。


しかしコンサートは待ってはくれません。


多くの演奏家は、貴重品でもある楽器を何とかして機内に持ち込みますから、当日になって「楽器がない!ホゲーッ!!」という事態が起こることはあまりないのですが、いつまでもスーツケース届かず、衣装とか、どれそれの楽譜は例のスーツケースの中だ、さあどうする。とかそういうトラブルはあります。


ある駅前のスーパーの二階でコンサート用のシャツとネクタイを買ったアーティストもいました。「あの楽譜がない!」と言われ、あわてて銀座ヤマハで探して買ったこともあります。


コンサート用の黒靴がなかったので、その時履いていた茶色い靴の上から黒い靴下を履いてごまかしたという話や、室内オーケストラのみなさんのスーツケースがごっそり届かず、貸衣装屋に走って全員分手配した(しかも結局半分ぐらいのスーツケースがついに行方不明のままだった)、という話も聴いたことがあります。


不思議なもので、この手の話は当事者や関係者に聞けば聞くほど、ザクザクといろんな事例が出て来るので、実に面白い(失礼!)のであります。


しかし、そんな状態でも、皆様じつにプロフェッショナル、とでも申しましょうか、むしろトラブルを楽しんでおられるように見受けられる場合もしばしば。すぐに頭にカッ!と血が上ってわけがわからなくなる私は、見習いたいものだ、と思っております。


それでは皆様、くれぐれも夏のご旅行はお気をつけて。ごきげんよう!また来週!!


  
  

学校では教えてくれないコンサートホールのひみつシリーズ

投稿者:ヤマネ


いろいろシリーズを作っては放置してしまいまして恐縮です。


写真をご覧ください。ここはどこでしょうか。武蔵野市民文化会館小ホールの入り口付近を撮ったものです。


通常ですと、私どもは開場時は二列でチケットを拝見しておりまして、①と②の場所でチケットをもぎっております。


いきなりですがここで質問です。①と②では、実は微妙に仕事量が異なります。つまり、①と②に来る人の数が違う、という意味です。えっ?!


普通に考えれば同じではないかと思われるかもしれませんが、そうではないのです。では、どちらが多いでしょうかっ!!というのが質問であります!!ババーン!!


考えるためのヒント:入り口のむこうは、階段になっております。写真奥の右側からお客様は上がって来られます。

  

  

  
  

  

  
・・・それでは時間になりましたので答えです。答えは・・・・①の方が多いのです。なぜか。


階段を登り切ったお客様は、①の方のもぎラーにまず視線が向くからではないか、というのが科学的な調査の結果です。科学的というのはもちろんウソです。単なる想像です。


ここからが、学校が教えてくれない秘密のテクニックなのですが、①の後方に用意してある配布用プログラムは・・・「微妙に数が多く配置されています」!!


今度お越しになったら左右のプログラム・タワーの高さを比較してみてください。①の方が高くなっておりますから。


以上、大学入試その他には全く何の役に立たない知識でした!!