朝のラジオ体操、夜のラジオ体操

投稿者:ヤマネ


大きな声では言えませんが、私は中学生の時、陸上部でした。万年補欠でした。


去年の夏ぐらいから飛び出し気味の腹部を何とかせんと言う事で運動を<断続的に>断行しているのですが、最近は朝のランニングであります。いや、そんなに速くはないのでジョギングです。


そうすると、非常に多くの方がやっているのを目にするわけです、ラジオ体操を。公園、空き地、学校、果ては百貨店の前!など、あちこちで目にします。数名~数十名規模でラジオ体操。こんなにも朝から運動をしている方々がおられるのだな、と興味深く感じました。おそらく第二の最後まで、きっちりやられるのでしょう。早起きは三文の得なのであります。


そこでシューベルトです。


話が飛びましたか。いえ、飛んでいません。先日のキーシンの公演は大変な好評を頂きまして「ピアノがピアノでは無いみたいな凄さだった」とか「冥土の土産になりました」(いやいや、まだまだどうぞお元気で!!)といったお言葉も頂戴しまして、喜ばしく思っております。


そのキーシンが演奏したのがシューベルトのD850のソナタ。実に見事な演奏で私も唸ってしまいました。終楽章冒頭の左手の軽やかな和音の完璧さに悶絶しました。ここを聴くだけでも1万円以上の価値は間違いなくある、と確信しました。


それはさておいて、その最終楽章を皆様は憶えて居られるでしょうか。憶えて居ないという方のため、Youtubeを貼っておきます(演奏はキーシンでは無くカーゾン。ダジャレとかではありません)。



 

聴いてみて頂けましたでしょうか。実に、こう・・・・ラジオ体操ではないですか!


「シューベルトの最終楽章はラジオ体操である事が多い」。憶えて置いて損はしないミニ知識です。どうぞお役立て下さい。


シューベルトに浸りたいあなたにはハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の「ザ・グレイト」がお勧めです(ただしこの曲の終楽章はそれほどラジオ体操していません)。


■6/24(火)ゾルタン・コチシュ指揮:ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/01/hangari-kokuritu.html

  

ブクステフーデとバッハの関係

投稿者:ヤマネ


面白いのですよ。バッハとブクステフーデの関係が。


え、ブクステフーデを知らない?それはいけませんね。校庭を五周走ってから出直してきて下さい。ウソです。ブクステフーデはオルガニストで作曲家です。有名人です。有名人でした。・・・え?ナニ?・・・バッハも知らない?校庭十周ですな。


私は中学生とか高校生の時にバッハの評伝とかそういうのを複数読んでいるはずなのですが、この二人の関係は知りませんでした。読み落としたか、その時はふーんと思ったかもしれないが記憶からするりと抜け落ちたか。


若き日のバッハが、ブクステフーデの音楽を聴くため4週間の休暇をとり、400km歩いてアルンシュタットからリューベックまで行った。さらにはその地に無断で長期滞在した、というお話がそれです。チラシにデカデカと書かれていたので、面白いなと思われた方も居られるのでは無いかと思います。いやはや、若さゆえの無謀さよと言ったところでしょうか。


当時20歳のバッハはアルンシュタットの教会でオルガニストを務めていたので、そこの関係者は、ぽいっと出かけたまま戻らぬバッハの事をさぞや案じ、やきもきした事でありましょう。今は400kmといっても新幹線なら2時間ですが、徒歩ならすごく時間がかかるわけです。東海道五十三次が約490kmで2週間ぐらいだったようですから、同じぐらいのペースだとして10日はかかったでしょう。かなり遠い。


そんなわけでなかなか連絡はつけにくかったのでしょうが、それにしても4週間の休暇が勝手に4ヶ月近くにというのは大事件です。当時は時間に対してずっとおおらかだったかも知れませんが・・・・長すぎる。


まずは戻って来ない事に対して心配したことでしょう。病に倒れていないか、客死でもしてはいないかと気をもんだに違いありません。手紙とか出したのでしょうか。もしかすると誰かから「バッハはまだリューベックにいる」という情報を得たりしていたのかも知れません。


そしてバッハはどんな顔をして帰ってきたのでしょうか。顔を出しにくかったでしょうね。無事に戻って来たバッハは「叱責」「非難」されたそうですが、これは当たり前といえば当たり前です。しょうがありません。


そんなわけでブクステフーデを採りあげる演奏会が、あります。


■6月21日(土)松居直美オルガン・リサイタル ブクステフーデの世界:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/02/post-286.html

  

「チケット発送」という作業について

投稿者:ヤマネ


昨日はチケットの発売日でした。沢山のご予約を頂きまして、昨日発売の公演は完売か、残券が何れも少なくなっております。ありがとうございました。


当事業団ではチケット予約時に「窓口受取」もしくは「郵送」、いずれかをご選択頂ける事になっております(郵送の場合は82円の切手代を頂戴しております)。郵送を選ばれる方の比率はその時々によって変わりますが・・・半分弱ぐらいでしょうか。


例えば昨日1日の記録を見ますと、窓口受取が404件、郵送での予約件数は318件ありましたので、約44%が郵送です。


というわけでそれが何を意味するかと言いますと、発送作業をせんければならぬ、のであります。基本的に毎日午後に行っているのですが、発売日の午後は4,5人で手分けをしてその作業にあたります。(普段は上の写真かそれより少ないぐらいの量です。)


昨日は販売の総座席数が少なかったため、発送通数は比較的少なく、40分ぐらいで完了しました。月の頭の発売の時は、2回分をまとめて発送する事になっておりますので(*)、デアー!!と本気を出しまくっても2時間位かかります。特に大ホールの発売があると通数が跳ね上がります。嬉しい悲鳴とはこのことです。有難うございます。


(*)当事業団では通常、月に3回の発売日を設けております。1回目と2回目は第1週の数日違いのため、2回目の発売日の翌日にまとめて発送します。ちなみに、3回目は第3週目です。


発送に必要なのはチケット、送付状(払込用紙)、封筒、この3点が基本です。(以前は切手もぺたぺた貼っていたのですが、今は発売日など量が多い場合「料金後納」で投函しておりますので、切手不要となっております。)


チケットと送付状は別々に印刷されます。そして送付状も支払い方法によって3種にわかれます(銀行振込・口座引落・クレジットカード[クレジットカード払いはインターネット予約のみ])。


また、チケットは全てが繋がった蛇腹の状態で印刷されますから、必要な枚数をぴりぴり切って送付状と合体させていく必要があります。チケットと送付状をセットにして次々と机に積み上げていくのであります。


予約時に「座席表が欲しい」「友の会に入りたいので申込用紙を入れて」などの特別なご要望があった場合は、それも当該の方の封筒に入れます。『郵送リクエスト』という小さな紙があり(希望者の予約番号、名前、ご要望を書く紙。ご予約時に手書きして、忘れないようにその場でクリップし、ストックします)、それを一つ一つ見て、えー、どこかな、とガサガサ送付状を探して一緒にするのです。


そしてそれが完了したら、送付状を畳み、チケットと共に封筒に入れ・・・封をして・・・数を数えて・・・投函です。市民文化会館の目の前のポストに投函するか、あるいは武蔵野郵便局に直接持ち込みます。


以上で作業はおしまいです。お疲れ様でした!!

  

時の経つのは早く、来週はキーシン。

投稿者:ヤマネ


ぼんやりとしていたらもう4月も後半です。間もなく今年も3分の1が終わろうとしています。歳を取ると時間の進むのが早くなるとは聴いておりましたが、本当にドンドンと過ぎていきますね。


というわけで来週はエフゲニー・キーシンの公演です。ああ何と早い。つい先日チケットを売り出したような心持ちがしますが、もう来週なのです。今回の日本ツアーは既に始まっており、ネット上でも、公演に足を運ばれた方々の感想などを目にする事が出来ます。ネタバレするとナニなので曲名は書きませんが、アンコールには皆様の大好きな超有名曲をやる可能性がありそうです。そちらも楽しみになさって下さい。


クラシック音楽というのは不思議なものでして、アーティストのネームバリューだけではなく、演奏される曲目により、その公演の注目度が上下します。今回のキーシンのプログラムは、そういう意味で言うと、爆発的に一般受けする、という内容ではないかもしれません。(しかし大変有難いことに、チケットは完売しております。)


実際にかかってきた電話ですが、「キーシンのチケット買おうかどうしようか考えているんですけど、サントリーホールと同じプログラムですか。私はスクリャ・・・何とかっていう変なのは聴きたくないから違うプログラムがいいんですけど。」と言われ、私は「スクリャなんとかか・・・。スクリャービンいい仕事してるんだけどな(←上から目線)・・・やっぱり皆様の合点ボタンはあまり押して貰えないのかな・・・。そっか・・・。」と遠い目をしたものでした。


と言うわけで、いよいよ来週の火曜。ご来場を予定されている方はどうぞお楽しみに。来日ツアー初日の公演レポートがジャパン・アーツのサイトに掲載されておりますのでご興味のある方はご一読を。


なお、前半、シューベルトのソナタ(約40分)は途中入場が不可です。開演時刻には遅れないよう、しかしそうは言っても慌てて事故などなさらないよう、お気をつけてご来場下さい。

  

明日は武蔵野市国際オルガンコンクール優勝者コンサートです

投稿者:ヤマネ


明日は福本茉莉さんのオルガン・リサイタルです。2012年の武蔵野市国際オルガンコンクールで見事優勝を果たした期待の若手演奏家です。公演チラシなどにも書いておりますように、彼女は武蔵野のコンクールの後ドイツのニュルンベルク国際オルガンコンクールでも見事優勝され、さらに注目を浴びています。


そして、このコンサートに合わせ、福本さんのデビューCDがナクソスより発売されます。皆様より一足先に先日CDを手にした時の本人の喜びの写真が上のものです。静かな事務所に突如「キョエー」「ウシャシャ」「ヒャッハー」「梨汁ブシャー!」とかそういう類いの奇声が聞こえて来たので(だいぶ誇張しています。申し訳ありません)、熱写してみました。明日のコンサートにお越し頂く皆様には特別にプレゼント!させて頂きますので、楽しみにお待ち頂ければと思います。


明日のチケットは完売しているため、残念ながらお越し頂けない、という方々。どうぞご安心(?)下さい。16日ぐらいには店頭に並び始めるとの事ですので、彼女を応援したい、日本のオルガン界をもっと活性化させたい!とご賛同頂ける皆様は、ぜひご近所のCDショップへGO!するか、アマゾンHMVなどのサイトで「ポチっとな」して下さいますと幸いです。


え?音楽なんてyoutubeかDLでしか聴かない?そうっすよね・・・。おっと、そうではありません!!たまにはCDを手にしてみてもいいのではないでしょうか!!(最近はCDなんか見た事もないという世代が増えているようですね。私はと言いますと、ギリギリでレコードを手にした世代です。ソノシートとか懐かしいです。)
  

  

アンスネス、中止の危機を乗り越え本日公演

投稿者:ヤマネ


今夜はレイフ・オヴェ・アンスネスのピアノ・リサイタルです。今年度の当事業団の主催公演でも、注目度が高い公演の一つでしょう。


『体調不良のため兵庫公演が中止、東京公演も未定』、という一報が先週末に入った時は驚きました。本当に直前だったので、このまま中止になれば電話をかけてご購入者に連絡するより方法はありません。兵庫公演のご関係者の方々はおそらく総出でチケットご購入者に電話をかけられたのではないかと想像致します。(兵庫公演は大ホールを予定しておられました。)


仮に1000件電話をかけるとすると、20人で分担しても一人50件です。中止のお知らせだけではなく払い戻し方法についても説明しますし、「延期じゃなくて中止なの?」と言ったご質問をお客様から受ける事もありますから、だいたい1件につき3分はかかるでしょう。ノンストップでかけ続けて150分(2時間半)です。繋がらない人、留守電にならない電話もありますから、かけ直しも少なからずあります。ほんとうにお疲れ様でした。


さて、アンスネス氏はその後体調が回復してきたとのことで、昨日の朝一に無事に来日されました。成田到着のご連絡を招聘元のジャパン・アーツより頂いたときは胸をなでおろしました。よかった。さらにはホテルで少し休んで、午後、ピアノの選定および練習のため武蔵野市民文化会館までお越し頂きました。サンドイッチを食べ、これが僕の朝ご飯だよハハハ!と快活でしたので、安心が25%増量いたしました。


音楽家の条件には「タフであること」という一文があります。アンスネス氏も、どうしようもない絶不調により1公演はキャンセルせざるを得なかったものの(そしてそれを非常に申し訳なく思っている、との事でした)、武蔵野公演とオペラシティ公演は、ハードなスケジュールで公演開催に向けて動いておられます。今夜の公演はどうぞお楽しみに。


写真は昨日ピアノを選定中のアンスネス氏。結局真ん中のピアノを選ばれました。
  
  

マキシミリアン・ホルヌングの、ホルヌング問題を考える

投稿者:ヤマネ


本日はマキシミリアン・ホルヌングの無伴奏チェロ・リサイタルでした(右の写真は終演後のサイン会の様子)。ドイツ・ヴァイオリン界の大物であるムターが目をかけている若手で、昨日彼にインタビューを行った伊熊よし子さんのブログによると、ホルヌングは実は子供のころ半年間、ムターにヴァイオリンも習った事があるとか!


名門バイエルン放送響の首席奏者になったものの、やっぱりソロ活動に専念したいと退団してしまったホルヌング。あまりにも、というとアレですが恐ろしく軽々と楽々とバッハを、アマンを、カサドを、弾きこなしていました。1986年生まれで今まだ27歳。まだまだこれからが楽しみですね。


ところで演奏とかそういうのに全然関係なくふと思ったのですが。ホルヌング・・・・面白い名前ですね。あ、面白いと言うと失礼ですね。日本人にとってみれば面白い響きですね、と言い直しましょう。あ、あ、同じ事でしょうか、すいません。


口に出してみる。「ホルヌング」。うむ、おもしろい。スペルはHornungですから、どこで切れるかというとHorn - ung でしょう。ホルンなら角笛というか楽器のホルンの事でしょう。ungは、調べて見ましたら動名詞のことだそうなので(すいません、ドイツ語判りません)、うーん、どう訳すのがいいのでしょうか、でも気分的には角田さんとかそういう名前なのでしょうか。


こう考えてみますと、日本もドイツも、苗字は似通っていますね。有名な例ではバッハ=小川さんですが、小川さんと呼ぶと、いかめしい顔をした「音楽の父」と呼ばれる大家が一気に親しみ易くなるから不思議です。マキシリミリアン角田。エマヌエル小川。


むむむ・・・強いんだか弱いんだか、よくわからない名前になってしまいました!!(そういう問題じゃないか。)
  
  
  

バッハの平均律+トークの難易度は?

投稿者:ヤマネ


先日、といっても早いもので3週間も前になりますが、ジェローム・グランジョンというフランスのピアニストによる、J.S.バッハ:平均律第1巻全曲の演奏会を開催致しました。演奏するだけで2時間(休憩を含め)を超す演奏会でしたが、多くのお客様にご来場頂き、感謝しております。


演奏もふわふわっとした音で、ロマンチックで、いわゆる「ピアノで弾くバッハ」という感じで、好感度が高かったと思います。この演奏会ではグランジョン氏にお願いをして、18時から30分のトークも付けて頂きました。面白かった、ためになった、というコメントを複数、頂きました。


トークというのは、演奏家にとってたいした負担じゃ無いだろうとお考えになられるでしょうか。それはあまり正しくないかもしれません。演奏するときとは違った集中力、緊張感が必要となります。私の知人のあるピアニストも最近、演奏+トークの公演はものすごく負担なのであまり積極的にやりたいとは思えない、と言っていました(もちろん人によって異なるでしょうが)。


幸いにしてグランジョン氏は「トーク?平気平気、ハハハ」という感じの方で、トークも演奏も問題なく全てを終えられたので、ほっとしました。


バッハの作品、特にフーガを暗譜で弾くという行為は物凄く物凄く大変な事です。曲がシンプルそうだから、とか、音の数がそんなに多くなさそうだから難しくないだろうと考えるのは大間違いで、皆様がお考えになるより2014倍ぐらいは困難です。集中力が切れるとアッという間にどこを弾いているか判らなくなり、手が止まってしまいます。


トークで集中力を消費しているのに、さらに24曲を暗譜で、というのはかなり精神的にもきついと思ったのですが、しかしグランジョン氏はサラサラっと最後まで弾かれたので、私はその点にも多いに感銘を受けました。


蛇足なのですが、「暗譜が無理なら楽譜を置いて弾けばいいじゃない」、と言うご意見もあるかと思いますが、楽譜を見て弾くというのも、実はそれはそれで難しいのです。突然目の前の楽譜のどこを弾いているかわからなくなり、カッ!と頭に血が上ってしまい、楽譜を見ているのに演奏が止まってしまう、という危険があるのです。つまり、なんにせよピアノは難しいNE、という事なのであります。

  
  

日本のタクシーはOMOTENASHI

投稿者:ヤマネ


タクシーに皆様、乗られますか。高いから乗らない。そうですか。私も個人では滅多に乗りません。仕事でアーティストを乗せ移動する、それがほとんどです。


しかし、欧米から日本にお越しになる方々が喜ぶ話題の一つがタクシーです。


先日のブログで、日本のタクシーは住所だけを言っても目的地にたどり着けないと書きましたが、それに劣らず面白がられるのが、自動ドア、そして古い車種。この二点です。


「なぜ日本はテクノロジーが進んだ国なのにタクシーだけは古いのだろうね?古い車ばっかりだよ、ほらほら」と私は、5年ぐらい前のこと、あるドイツ人のオーボエ奏者に言われて街ゆくタクシーを眺め、確かにそうだなと合点しました。


皆様、気にして見られた事はありますか。日本のタクシーの車種、と言いますか、型は非常に古いですね。出来たてホヤホヤの新しそうな車でも、たいてい型は古いものです。サイドミラーでしたらば前の方についています。


「言われてみれば古いね、タハハ。」と笑って私はその時はやり過ごしましたが、マジやなこれ、どういうこっちゃほんまに、と心中おだやかでなかった事をよく憶えております。最近はプリウスなんかも増えてはいますが、それでもまだまだ主流では、無い。(型を変えるとなると整備とか設備とかその辺りでかなりお金がかかり大変なのだと思います。)


そして次はタクシーの自動ドア。これも驚かれるポイントであります。海外よりお越しの方々は皆、(1)自分で開けようとして、(2)私が制止、(3)目の前でドアが勝手に開くのを見て、(4)驚愕します。ホワー!!と奇声を発します。そして、(5)「この扉は閉めなくていいよ」と言うと、(6)また驚きます。ホワー!自動で閉まったよ!!マイガッ!!(※数字を振ったのには特に意味はありません)


いやはや、型の古いタクシーでも、日本のOMOTENASHI精神が猛烈に息づいているのです。これからも、日本にお越しになる海外の方々にフジヤマ・ゲイシャ・サクラ・スシ・テンプーラ、などに加え「ジャパニーズ・タクシー」を知って頂きたいと思い、チャンスを日頃よりうかがっております。

  
  

思い込みVS好奇心

投稿者:ヤマネ


思い込み、いろいろあります。


例えば、私の話をしますが、昔、ブリュッセルで路面電車に乗っているとき、欧米人の(おそらくベルギー人の)男性にいきなり日本語で話しかけられて何が起こっているのかとっさに理解出来ず、目を白黒させた経験があります。これなども思い込みの一つでしょう。ヨーロッパに居るヨーロッパ人が日本語を話すわけがない、という思い込みです(実際のところ日本語を話す人の数はめちゃくちゃ少ないでしょうが)。


今これを書いている段階で、残席7枚となりましたジャン・ルイ・ストイアマンのピアノ・リサイタルも、ブラジル人がブラジルのクラシック音楽を演奏する、というものですが、これも最初聴くとえっ?と思われたかも知れません。ブラジルとクラシック音楽の組み合わせが不思議に思えたでしょうか。


ブラジルのクラシック音楽は実際、とても興味深いのですが、「クラシック音楽と言えば何はともかくベートーヴェン!運命の扉がかくかくしかじか」とか「3度の飯よりモーツァルト」とか「ええ?ブラジルのクラシック音楽?そらまたけったいな。サンバとかボサノヴァとかならともかく。あっ、あっ、リオのカーニバルは・・・楽しそうでいいよね!」


・・・そういうたぐいの思い込みはぜひ脇に置いて、心を開いて聴いて頂きたいと思います。演奏会後にはきっと、「今夜うちに帰ったらブラジル行きの飛行機、予約しなくちゃな・・・。」と思っているに違いありませんから(←言い過ぎ)。


なお、この公演につきましては、NHKのFM収録が急遽決定致しました。演奏者ストイアマン(=バッハ国際コンクールでかつて第二位に輝いた名手)に対する関心に加えて、ブラジルの名手がオール・ブラジル・プログラムを、という、曲目に関する関心、この両方が収録決定の理由に寄与しているであろうと思います。繰り返しになりますが、残席はあと7枚です。


もう一つ。おととい武蔵野市民文化会館で歌ったマリーナ・コンパラート(メゾ・ソプラノ)は明日、銀座のヤマハホールで歌います。この公演は日本の歌手と共に賑々しく、という趣旨なのですが、驚くなかれ、伴奏がオーケストラやピアノではなく、エレクトーンなのです。


は?と思われるかも知れません。私も、は?と最初は目を疑いました。しかしちょっと考えてみましたが、こういうのもありかもしれません。ピアノで弾かなければならないという規定はどこにもありません。


少なくとも私は(不勉強ながら)こういう形態の演奏は聴いたことがありません。であれば一度聴いてみたいと思うようになりました。体験してみたら「めっちゃ良かった。うちに帰ったらエレクトーン、ポチろう。アマゾンで」と思うかもしれません。明日は思い込み、偏見をとっぱらって聴いてみたいと思っています。こういう公演です。当日券もあるようです。