思い込みVS好奇心

投稿者:ヤマネ


思い込み、いろいろあります。


例えば、私の話をしますが、昔、ブリュッセルで路面電車に乗っているとき、欧米人の(おそらくベルギー人の)男性にいきなり日本語で話しかけられて何が起こっているのかとっさに理解出来ず、目を白黒させた経験があります。これなども思い込みの一つでしょう。ヨーロッパに居るヨーロッパ人が日本語を話すわけがない、という思い込みです(実際のところ日本語を話す人の数はめちゃくちゃ少ないでしょうが)。


今これを書いている段階で、残席7枚となりましたジャン・ルイ・ストイアマンのピアノ・リサイタルも、ブラジル人がブラジルのクラシック音楽を演奏する、というものですが、これも最初聴くとえっ?と思われたかも知れません。ブラジルとクラシック音楽の組み合わせが不思議に思えたでしょうか。


ブラジルのクラシック音楽は実際、とても興味深いのですが、「クラシック音楽と言えば何はともかくベートーヴェン!運命の扉がかくかくしかじか」とか「3度の飯よりモーツァルト」とか「ええ?ブラジルのクラシック音楽?そらまたけったいな。サンバとかボサノヴァとかならともかく。あっ、あっ、リオのカーニバルは・・・楽しそうでいいよね!」


・・・そういうたぐいの思い込みはぜひ脇に置いて、心を開いて聴いて頂きたいと思います。演奏会後にはきっと、「今夜うちに帰ったらブラジル行きの飛行機、予約しなくちゃな・・・。」と思っているに違いありませんから(←言い過ぎ)。


なお、この公演につきましては、NHKのFM収録が急遽決定致しました。演奏者ストイアマン(=バッハ国際コンクールでかつて第二位に輝いた名手)に対する関心に加えて、ブラジルの名手がオール・ブラジル・プログラムを、という、曲目に関する関心、この両方が収録決定の理由に寄与しているであろうと思います。繰り返しになりますが、残席はあと7枚です。


もう一つ。おととい武蔵野市民文化会館で歌ったマリーナ・コンパラート(メゾ・ソプラノ)は明日、銀座のヤマハホールで歌います。この公演は日本の歌手と共に賑々しく、という趣旨なのですが、驚くなかれ、伴奏がオーケストラやピアノではなく、エレクトーンなのです。


は?と思われるかも知れません。私も、は?と最初は目を疑いました。しかしちょっと考えてみましたが、こういうのもありかもしれません。ピアノで弾かなければならないという規定はどこにもありません。


少なくとも私は(不勉強ながら)こういう形態の演奏は聴いたことがありません。であれば一度聴いてみたいと思うようになりました。体験してみたら「めっちゃ良かった。うちに帰ったらエレクトーン、ポチろう。アマゾンで」と思うかもしれません。明日は思い込み、偏見をとっぱらって聴いてみたいと思っています。こういう公演です。当日券もあるようです。

  

欧米人にとって不思議なこと 日本の住所編

投稿者:ヤマネ


私の働いております武蔵野市民文化会館は、残念ながらと言いますか、駅からあまり近くありません。なので、一般の皆様からお電話で「どうやって行くと良いか」という問い合わせをぽつぽつ頂きます。


最もわかりやすいのはJR中央線三鷹駅からのルートです。北口を出てまっすぐです。「ロータリーの先に見えるドトールと駐車場タイムズの間の細い道をずーっとずーっとまっすぐ、二つ目の信号の手前右側の建物です。」などと説明します。


タクシーで来たい場合は、まあおおかた新宿よりこっち(どっち?)のタクシー会社の方なら、武蔵野市民文化会館とだけ言えば判って頂けると思います。判って頂けなければ、五日市街道を吉祥寺よりさらに西、武蔵野図書館の向かい側、などという言い方をするのもアリです。


しかし自宅などに帰るとき、タクシーの運転手の方に住所・番地だけを言ってたどり着ける事はまずないでしょう。それが欧米の方々に不思議がられるのです。「なんでか」と。


「いいよ、タクシーで来るから。この住所を言えばいいんでしょ?」と言う日本初心者の外人さんに「いやいや、住所を言っても着けませんよ」と言うとドッキリされます。おいおい、住所を言っても判らないだって?何てこったジーザス!じゃあ一体どうやっておまえは目的地に連れて行ってもらうんだいアミーゴ。


ベーカー・ストリート221B!と叫べば、ロンドンであればもうホイホイ言ってホームズのおうちに連れて行ってくれます。欧米の都市には大通り、道、小径にさえ、いちいち名前が付いているんですね。で、端から順番に番号が振られているんですよ。フランシスコ・ザビエル通り21番、とか、ナミュール門通り440番、とかそんな感じです。タクシーの運転手は当然その街の全ての道の名前を覚えていますから、これだけで目的地に着ける。実に合理的だ。


しかし日本には、一部の大通りを除き、通りに名前は、ない。番地も、どういう基準で並んでいるかよくわからない。


日本のタクシーはインポッシブルだと言われる決定的な理由が、この日本の摩訶不思議な住所システムです。目的地にたどり着くため目安になる建物や場所をバンバン運転手さんに言いまくる、という事実は彼らの想像を絶するようです。


最後に「なるほどなるほど、複雑だという事だけは理解した。じゃあ君たち、どうやって住所とか番地とか決めんてんの?」と問われ、私はニッコリ笑って絶句するわけです。「ハハハ日本は君たちが考えるほど簡単ではないのだよ!!」


・・・・どなたか、番地の振り方の基準を私に教えて下さい。

  

  

子供のためのオルガンコンサート開催

投稿者:ヤマネ


子供のためのオルガンコンサートを一昨日、開催致しました。


演奏したのは、ウィーンのオルガン界を代表するすごいおじさま、マルティン・ハーゼルベック氏。ウィーン少年合唱団などと共演をしたり、ウィーン楽友協会の新しいオルガンのこけら落としコンサートに出演したりするなど、いわゆるひとつの巨匠オルガニストです。


週末の午前10時半に、近隣の小中学生とその保護者というお客様にお集まり頂きました。チケットは完売でしたが、この日は天気が良かったので、みなさん外に出かけてしまったのか(子供は風の子、というのは昔も今も変わらずでしょうから!)、空席がチラホラとみかけられたのはアレでしたが、来なかった子は残念賞!!と思う、オモチロい公演でした。


通訳として一昨年の武蔵野市国際オルガンコンクールで優勝した福本茉莉さんが立たれ、「ほらほら、パイプオルガンの基本の音ってこういう音です」「チョチョイのチョイ、パッパッパーっとやるとパイプオルガンはこんな事も出来ます」「上の扉もぱかぱか開閉できます」(来てくれたお友達は何の事だかおわかりですねっ!)などとお話を付けて下さったので、一時間あっという間でした(※福本さんの言葉遣いはもっとずっと丁寧でした、念のため)。


なにより「オルガン、近くで見たい人!」というその一言に反応して一斉にブワーっと子供達が舞台に押し寄せてくれたので、関係者一同、嬉しく思いました。手足をフルに使って「すごそうなおじさん」が演奏する姿を目の前にして、目を輝かせていました。楽しかった?と一人の子に問いかけてみたら大きな声で「うん!」と言ってくれたのにはちょっとじーんと来ました。


「オルガンとかそういうのは子供には難しいんじゃないかな」と決めつけるのは大人の偏見だったりもするのでしょう。
  

  

オホラ/O'Horaは希少苗字なのか

投稿者:ヤマネ


3月4日(火)に開催いたしましたロナン・オホラ氏のピアノ・リサイタルは盛況のうちに終了致しました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。


それにしてもオホラ/O'Hora、って変わった名字ですよね。本当に英国から来た人なのか。面白いですね。カナでオホラと書いて口に出してみると、何だか間が抜けている所もまた、いい。


日本にもキラキラネー・・・いや、変わった苗字が沢山あります。新渡戸とか、能年とか剛力とか、もうわんさかあるわけです。「希少 苗字」などでgoogle検索をしてみるとバンバンそういったサイトが引っかかってきますから、興味を持たれる方もきっと多いのでしょう。


というわけで来日早々、早速アタックをして見ました。「あなたの名前の由来を教えて下さいやがれます。」と恐る恐る聞いたのですが、その答えはというと、Golden Manゴールデン・マンとかそういう意味なのだそうです。O'というのがもともとアイルランド独特の名前で、ジョン・オコーナー/John O'Conorと言う名前のピアニストもいますが、このO'が「Manという意味だ」と言うのです(ロナン・オホラ氏はイングランドのマンチェスター出身ですが、アイルランド系なのでしょう)。珍しい名前ですかね、と聞いたら、そうだとのこと。


辞書で調べて見ますとこのO'については「~の子孫」などと書かれていますので、多分manといっても「一人の男」の事を指すわけではないのでしょう。こまかなニュアンスは私には判りませんがまあ、そういう感じなんです。適当です。そしてhoraが古いアイルランドの言葉で「金/Gold」を意味するのだそうです。そうすると金子さん、が日本では近い苗字ですね。とこうなるとおやまあ、何やら親しみ安い名前であったことだよ。ババーン!


ロナン/Ronanという名前だって不思議ですね。全然関係ないですが、私はフランス人と雑談をしていて、貴方の名前の由来はなんだ?と聞いたときに、「苗字には由来はあるが名前は何だろう、特に意味は無いんじゃ無いか」(確かその人の苗字は地名から来ていたと記憶しております)、と答えが返ってきて、なるほどそういうものかと思った経験がありますが、ロナンってどういう意味なんでしょう。聞きそびれました。

  

「大入袋」を貰ったというお話

投稿者:ヤマネ


先日、両国でちゃんこ鍋を友人達と頂きました。日本の国技SUMOの伝統的な料理をアラットオブSAKEと共に堪能致しました。その後ポパイという名前の、地ビールがめちゃくちゃに集まっているよく知られたお店でおビールをもう少々たしなんで帰りました。


意味不明な前振りで恐縮でした。


先週の日曜日、武蔵野市民文化会館では、テレビでもおなじみ、宮川彬良さんが指揮・ピアノ・お話と大活躍された宮川彬良VS新日本フィルハーモニー交響楽団「コンチェルタンテII」という演奏会が開催されました。


家族でオーケストラを楽しんで欲しいということで、肩の凝らない、だがしかし本格的な演目もありつつエンジョイな公演でした。


その公演は、大変嬉しい事に完売となりましたが、当日私は珍しい物を目にし、手にしました。関係者に新日本フィルより大入り袋が配られましたのです(いつも見ていると言う方は申し訳ありません。あくまで私個人の体験として久しぶりに見たのです)!!


これもまた考えてみますと、日本の伝統を感じるものですね。いやあ、いいなあ、と思い、ぶつぶついいながらネットでカチカチと調べてみましたら、大入り袋の起源は明治後半とあり、ありゃりゃそれほど伝統はないのか(といっても100年以上も昔の話ですが)、うっかりー、と自分の額をペチペチ叩いておきました。


今日も武蔵野市民文化会館は平和でした。

    

NHKテレビ収録の秘密 その1

投稿者:ヤマネ


先日、2月24日月曜日、武蔵野市民文化会館小ホールで開催された有希・マヌエラ・ヤンケ公演ではNHKのテレビ収録がありました。ご来場頂いた方はもちろん一目でお解りになったと思いますが、テレビカメラが小ホール客席に、そして舞台に、ズンズンズン、と置かれていました。


できる限りお客様のご迷惑にならないような場所にカメラを設置するのはもちろんのこと、客席内に設置されたカメラとその周辺の座席はブロックし、販売いたしません。お客様の中にはテレビに映るのはイヤだと仰る方も居られますので、チケットを販売するときは「NHKのテレビ収録がありますがよろしいでしょうか」と念押しをしてご購入頂いております。


たまに「聞いてないよ」と会場で怒られる時があります。申し訳ありません。必ず前もって、複数の手段で収録の告知をしておりますが、そういうクレームが来ましたら、改めて当事業団の内部でも電話および窓口販売の際に口頭でのご確認をするよう、注意事項として徹底するようにしております。


ところでここからが本題。これは意外と知られていないと思うのですが、皆様ご存じでしょうか。本番中は会場でカメラが何台か同時に回っていますが、あれは、その台数分の映像を録画している訳ではありません!!・・・何ということでしょう(←劇的ビフォーアフターの口調でお読み下さい。)


ホールの屋外に中継車というのが駐まっておりまして(上の写真)、私なんかは「ドーモくん」と勝手に呼んでいますが、この車の中で秘密作業が行われており、複数のカメラで撮られた映像がそこでなんと!1つの映像作品となり完成させられ、録画されるのであります!ババーン!!


なので、録画とは言え、あれは一発勝負なんですよ。カメラマンの方は相当な緊張感を持って、本番にあたっておられるのだと思います。カメラマンの手元をご覧頂ければ、台本があるのが見えます。あの台本を見ながらカメラマンさんはカメラを動かしているのです。ちょっと不思議な台本ですから今度チャンスがあったらこっそり覗いてみられると面白いのではないかと思います。
  

  
  

世界は意外に狭いという話、オペラ歌手編

投稿者:ヤマネ


世界は意外と狭いですね、本当に。イッツ・ア・スモール・ワールドです。ディズニーランドに行ったら必ず乗るアトラクションの事です。すいてますしね。


・・・いや、そういう話ではありませんでした。


私が仕事として関わっているクラシック音楽業界と言いますのは、関係者の絶対数が非常に少ない業界ですので、だれとだれがつながっていて、あ、そうなの?へーへー、という事は良くあることなのですが、先日もそのつながりを体感致しました。


エカテリーナ・サダヴニコヴァとアウロラ・ティロッタ。このお二人はたまたま同じ月に武蔵野市民文化会館で歌ったというだけで特に接点はない、と私は思っていましたし、実際お知り合いではないようなのですが、二人の口から同じ名前が出てきて一瞬ハッとしました。


まずはサダヴニコヴァさん。当事業団のサイトには、細々とですが公演情報の書かれた英語のページがあります。そして彼女はそこをご覧になったようなのですが、武蔵野市民文化会館に向かう車の中で「そう言えば来月はガテルとコンパラートが歌うんでしょう?」と、その会話が始まりました。


ええええ!!知り合いなの!!!ガガガーン!・・・と、ここで驚く必要でしたらば、ありません。実はこの3人は同じイタリアの事務所に所属していました。なのでお互いを知っていて何の不思議もないのです。すいません。


彼はどうだ、彼女はなんだ、といろいろ話をしていて、最後にぽろっと出たのが「ジェシカ・プラット Jessica Pratt」(画像の女性)という名前でした。いやー、仲の良い友達でね、と言われて、おっと、ジェシカ・プラットでしたら、今度6月に武蔵野でリサイタルをして頂く予定になっていますよ、というと、あらまあ、おやまあ、と、エカテリーナさんも面白がっていました。


「確か今スカラ(世界のオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座の事)でプラットはルチア(ドニゼッティの書いた傑作歌劇「ランメルモールのルチア」の主役)を歌っていると思う」とのこと。「ガテルも出てるよ、エドガルドじゃなくてアルトゥーロで」、というわけでカタカタ調べてみますと、スカラのサイトに掲載されておりました。アルビナ・シャギムラトヴァとのダブル・キャストですね。エドガルド役はピエロ・プレッティとヴィットリオ・グリゴーロ。


そして次なる登場人物はアウロラ・ティロッタさん。彼女はまだサダヴニコヴァさんほどのキャリアはなく、これから伸ばさんとしているのですが、その彼女の口からも、やはり武蔵野市民文化会館に向かう車の中で「いやー、そうそう、ジェシカ・プラットという友達がいて・・・・」と突然同じ名前が出てきたので、そこに至って私は「ふおおお」とびっくりしました。


まあ、オペラ歌手は星の数ほどいるとは言え、同じイタリアで歌っているのですから知っていても何の不思議はないのですが、たまたま同じような状況で、こちらから話を振ることなく同じ名前が出たのにちょっと驚きました。強い強い運命の力を感じたのであります・・・!!タリラリー、タリラリー、タリラリーララリリリラリー、リリラリー、リリラリーララリ・・・・。ババーン!!(ここ、意味不明につき読み飛ばして頂いて結構です)


いやはや、やはり世の中は狭いですね。というわけで、ミラノ・スカラ座などで活躍する魅力のコロラトゥーラ・ソプラノ、ジェシカ・プラットの来日公演詳細は来月末に発表予定ですので、いましばらくお待ち下さいませ。
  
  
  

ヴィオラ奏者メンケマイヤーと話したこと ~ドイツ語・方言編~

投稿者:ヤマネ


13日に武蔵野市民文化会館で演奏したヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤー。「ヴィオラは美しい」という事を感じさせてくれる良いコンサートでした。その彼は北ドイツ、ブレーメンの出身です(「Beck'sというビール知ってるでしょ、そこの街だYO!」)。そして現在は南のミュンヘンに住んでいるそうです。


それはつまり何を意味するのか、と言うと「方言」です。方言があるのはドイツでも同じ。ミュンヘンとブレーメンとでは「かなり」言葉が違うのだそうです。


そして、ここが興味深いと思ったのですが、ブレーメンなど北ドイツの方言を話す人たちは、自分たちの言葉を隠す傾向にある、という告白でした。学校でもその方言で授業は行われない、とのこと。「なので自分は地元の方言が上手く操れない、その事を残念に思っている」のだそうです。


その反対に、ミュンヘンの人たちは自分たちの方言に誇りを持っており、どんな時でもどんな場所でもその言葉で話すのだそうです。「ミュンヘンの人は使う単語も違うし、時に文法も違うから、今でも何を言われているのか判らない時がある」のだとか。


うーむ。面白い。日本でも、それに近いことが起こり得ますね。関西の出身者は、どこへ行っても関西弁を維持する傾向があります。私も京都から東京の大学に出た19の頃は、今よりずっとトンがっておりまして、絶対に関東の言葉は話すまい、と心に固く固く固く固く誓っていたのでした。「標準語」などと言う語が聞こえようものなら、「何言うてんねん、標準?関東弁ちゅうんや、そらー」などと憤慨していたものでした(遠い目)。


いまやすっかり朱に交わってしまい、私が関西弁で話すと却って驚かれたりしてしまう始末・・・。一抹の寂しさを感じます。


って話が全然違う方向へずれて行ってしまいしたが、まあつまり、方言、面白いですね、いいですね。もっと方言で話したいな、と思いました。というごく無邪気な話でした。


メンケマイヤー氏は本日、大雪の残るなか、さらに雨風も強い、という劇的な悪天候をはねのけ、何とか無事にひよこちゃんが締め切りギリギリに成田空港へ連れて行くことに成功!ミュンヘンへ向けて帰路に着かれました。


来年の冬、今度は読売日本交響楽団の演奏会にソリストとして日本に戻ってこられる予定ですので、気になる貴兄、2015年2月13日か15日は読響の演奏会へGO!

  
  

雪・成田空港・ドビュッシー

投稿者:ヤマネ


昨日の雪は凄かったですね。武蔵野市もすごいことになっております。昨日、私どもも建物のまわりの雪かきを朝昼夕と三回行いましたが、何というか、焼け石に水、かいたはじからざんざかざんざか積もって行き、ウーララー!という感じでした。左の画像はその時に撮った写真です。午後4時頃。今朝は朝から腰が、手が、身体が、はっています。


大雪のため、本日成田空港は陸の孤島と化しました。つまりそれは何を意味するか。本日午前中に成田に到着したアーティストが成田空港を脱出できない、という悲しい現実が発生致しました。携帯電話にSMSを送り、連絡を取り合っておりますが、なにぶん空港から脱出する手段がないため(電車、バス、高速道路、すべてダウン中。電車の券売機もクローズされてしまっている状態だとか)、また、こちらからもたどり着けないため、我々には「待つ」というコマンドを連打するよりほかありません。


朝一に不安を胸にお迎えに向かったひよこちゃんも、午後2時40分現在上野駅でひき続き足止めを食らっています。東京では毎年たまにしか雪がふらないので、降るとなんだか嬉しくて外に出て走り回ったりするのですが、今回は喜んでばかりもいられません。早く交通機関が回復することを祈るのみです。


雪と言えば、ドビュッシーの「雪の上の足跡」という曲があります。私はこの曲が大好きです。静かで、寂しい曲です。とぼとぼと足を引きずるように歩いている。車がチェーンをガシャガシャ鳴らしながら通るアスファルト道の雪では全く無い・・・。


興味深いことにドビュッシーはこの曲のタイトルを最初にではなく、最後の小節の下に書きました(と言うか、この曲は前奏曲集の中にありますが、これら前奏曲のタイトルは、全て「曲の最後」に記されています)。なぜか。


タイトルのイメージにとらわれすぎないで欲しい、フレッシュな耳で曲のイメージを感じて欲しい、との思いを込め末尾に記載した、とかだったと思うのですが(高校生の時に読んだドビュッシーの評伝に書いてあったと思うのですが、正確なところは記憶が定かでありません、すいません)、音楽とは、事前に手元にある情報によってバイアスをかけられた状態ではなく、可能な限り純粋に自分の耳で聴き、自分の考えで判断する事が大切なのだとドビュッシーは教えてくれているのだと思います(とは言え、そう簡単な事ではないのですが・・・)。
  

■ドビュッシー:雪の上の足跡 (演奏:ベネデッティ=ミケランジェリ)

  

ジャン・ルイ・ストイアマン、「ブラジルのショパン」を弾く

投稿者:ヤマネ


ブラジルと言えば?と問えば、リオのカーニバル、コーヒー豆、サッカー、アマゾン、イグアスの滝、コパカバーナ、白い砂漠レンソイス、などと興味深い言葉が続々と出て来る。


そう、リオのカーニバルはもう間もなく開催されるし、今年6月と7月はサッカーのワールドカップも開催される。実に暑い、暑いな。


だが、ブラジルのクラシック音楽のピアニストと言えば?と問われると、それほど名前が出ない。ネルソン・フレイレ・・・クリスティーナ・オルティス・・・・・・アルトゥール・モレイラ=リマ・・・・・古いところではギオマール・ノヴァエスなんかの名前を出す人もいるかも知れない。お隣のアルゼンチンならアルゲリッチ、バレンボイム、そしてゲルバーという巨人達がいるが(と言ってもそう数が多いわけではないですか)。


そこで!!ご登場頂くのがジャン・ルイ・ストイアマン(1949- )。ブラジル出身にして、ライプツィヒのバッハ国際コンクールで第2位に入賞した名手です。ゴルドベルク変奏曲やなんかの録音が出ており、パルティータのCDはディアパソン・ドールを取っていたりするのですが、そしてバッハでどうですかと提案も来たのですが、せっかくブラジル人ピアニストが東京にお越しになるのですから、「ぜひ全てブラジルもので!」と頼み、OKしていただいたプログラムなのです(バッハが聴きたかった、という方も居られると思います。その方には申し訳ありません)。


ブラジルと言えばまずヴィラ=ロボスが入ってくるのはまず間違いないのですが、今回は「ナザレが入りませんか」と頼んでみました。ナザレは"ブラジルのショパン"とまで言われた人です。チャーミングで楽しい小品を沢山のこしている。そうしたら・・・・入れて下さいました。わーい。


ご本人からも「ナザレを聴いて聴衆が踊り出してくれたら、私はとても幸せだ」とのコメントをいただいております!!


時にはこういうプログラムでの演奏会があってもいいのではないでしょうか。というかむしろ、こういう音楽をこそ聴いてみたい!!さあさあ、さあっ!!


発売から5日間で、小ホールで約72%となる340名の方がこれまでにご予約下さいました。皆様ありがとうございます。4月10日(木)はブラジルの暑い暑い雰囲気を大いに堪能しようではありませんかっ!!


ブラジルの/暑さ寒さも/彼岸まで/


一句でけたっ!!(意味不明)


■4月10日(木)ジャン・ルイ・ストイアマン ピアノリサイタル
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/01/post-272.html
プログラム詳細およびチケット予約は上記アドレスからどうぞ