雪・成田空港・ドビュッシー

投稿者:ヤマネ


昨日の雪は凄かったですね。武蔵野市もすごいことになっております。昨日、私どもも建物のまわりの雪かきを朝昼夕と三回行いましたが、何というか、焼け石に水、かいたはじからざんざかざんざか積もって行き、ウーララー!という感じでした。左の画像はその時に撮った写真です。午後4時頃。今朝は朝から腰が、手が、身体が、はっています。


大雪のため、本日成田空港は陸の孤島と化しました。つまりそれは何を意味するか。本日午前中に成田に到着したアーティストが成田空港を脱出できない、という悲しい現実が発生致しました。携帯電話にSMSを送り、連絡を取り合っておりますが、なにぶん空港から脱出する手段がないため(電車、バス、高速道路、すべてダウン中。電車の券売機もクローズされてしまっている状態だとか)、また、こちらからもたどり着けないため、我々には「待つ」というコマンドを連打するよりほかありません。


朝一に不安を胸にお迎えに向かったひよこちゃんも、午後2時40分現在上野駅でひき続き足止めを食らっています。東京では毎年たまにしか雪がふらないので、降るとなんだか嬉しくて外に出て走り回ったりするのですが、今回は喜んでばかりもいられません。早く交通機関が回復することを祈るのみです。


雪と言えば、ドビュッシーの「雪の上の足跡」という曲があります。私はこの曲が大好きです。静かで、寂しい曲です。とぼとぼと足を引きずるように歩いている。車がチェーンをガシャガシャ鳴らしながら通るアスファルト道の雪では全く無い・・・。


興味深いことにドビュッシーはこの曲のタイトルを最初にではなく、最後の小節の下に書きました(と言うか、この曲は前奏曲集の中にありますが、これら前奏曲のタイトルは、全て「曲の最後」に記されています)。なぜか。


タイトルのイメージにとらわれすぎないで欲しい、フレッシュな耳で曲のイメージを感じて欲しい、との思いを込め末尾に記載した、とかだったと思うのですが(高校生の時に読んだドビュッシーの評伝に書いてあったと思うのですが、正確なところは記憶が定かでありません、すいません)、音楽とは、事前に手元にある情報によってバイアスをかけられた状態ではなく、可能な限り純粋に自分の耳で聴き、自分の考えで判断する事が大切なのだとドビュッシーは教えてくれているのだと思います(とは言え、そう簡単な事ではないのですが・・・)。
  

■ドビュッシー:雪の上の足跡 (演奏:ベネデッティ=ミケランジェリ)

  

ジャン・ルイ・ストイアマン、「ブラジルのショパン」を弾く

投稿者:ヤマネ


ブラジルと言えば?と問えば、リオのカーニバル、コーヒー豆、サッカー、アマゾン、イグアスの滝、コパカバーナ、白い砂漠レンソイス、などと興味深い言葉が続々と出て来る。


そう、リオのカーニバルはもう間もなく開催されるし、今年6月と7月はサッカーのワールドカップも開催される。実に暑い、暑いな。


だが、ブラジルのクラシック音楽のピアニストと言えば?と問われると、それほど名前が出ない。ネルソン・フレイレ・・・クリスティーナ・オルティス・・・・・・アルトゥール・モレイラ=リマ・・・・・古いところではギオマール・ノヴァエスなんかの名前を出す人もいるかも知れない。お隣のアルゼンチンならアルゲリッチ、バレンボイム、そしてゲルバーという巨人達がいるが(と言ってもそう数が多いわけではないですか)。


そこで!!ご登場頂くのがジャン・ルイ・ストイアマン(1949- )。ブラジル出身にして、ライプツィヒのバッハ国際コンクールで第2位に入賞した名手です。ゴルドベルク変奏曲やなんかの録音が出ており、パルティータのCDはディアパソン・ドールを取っていたりするのですが、そしてバッハでどうですかと提案も来たのですが、せっかくブラジル人ピアニストが東京にお越しになるのですから、「ぜひ全てブラジルもので!」と頼み、OKしていただいたプログラムなのです(バッハが聴きたかった、という方も居られると思います。その方には申し訳ありません)。


ブラジルと言えばまずヴィラ=ロボスが入ってくるのはまず間違いないのですが、今回は「ナザレが入りませんか」と頼んでみました。ナザレは"ブラジルのショパン"とまで言われた人です。チャーミングで楽しい小品を沢山のこしている。そうしたら・・・・入れて下さいました。わーい。


ご本人からも「ナザレを聴いて聴衆が踊り出してくれたら、私はとても幸せだ」とのコメントをいただいております!!


時にはこういうプログラムでの演奏会があってもいいのではないでしょうか。というかむしろ、こういう音楽をこそ聴いてみたい!!さあさあ、さあっ!!


発売から5日間で、小ホールで約72%となる340名の方がこれまでにご予約下さいました。皆様ありがとうございます。4月10日(木)はブラジルの暑い暑い雰囲気を大いに堪能しようではありませんかっ!!


ブラジルの/暑さ寒さも/彼岸まで/


一句でけたっ!!(意味不明)


■4月10日(木)ジャン・ルイ・ストイアマン ピアノリサイタル
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/01/post-272.html
プログラム詳細およびチケット予約は上記アドレスからどうぞ
  

  

サイン会における衝撃

投稿者:ヤマネ


サイン会に立ち会ったり、あるいは楽屋口に来られるお客様とアーティストとの会話を聞いていたりしていて、衝撃を受ける事があります。


それは、イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロシア語と言った、いわゆるひとつのそういった言語を解され、話される方がお客様の中にはけっこう多い、という事実に、なのですが。


私などはもう、日本語と英語と、あとは強いて言うなら関西弁しか解しませんから、そういう他国の言語でいきなりお客様が出演者に話しかけられるのを目撃しますと、ほんとうに驚愕します。私の瞳孔はカッ!と開き、額より汗がダラダラと滝のように流れ落ちます。


先日のアレッサンドロ・タヴェルナ公演の際も、最後のサイン会の時に、流暢なイタリア語でタヴェルナさんに話しかけられた人が何と6人も!!居られました(すいません勝手にカウントしてしまいました)。ガビーン!!


あるいは、少し前になりますが、フランス人のシリル・ユヴェという方のリサイタル終演後、ロビーでボジョレーをみなさんで乾杯しましょう、という時に、ユヴェさんに向かいフランス語で話しかけられた方が、こちらはカウントしておりませんが、やはり多数居られ、私は感動の余り、クラクラと眩暈がしたのでした。


普段よく会場でお見かけする、(こう言うと大変失礼なのですが)ごくごく普通の、とおぼしき方々が(申し訳ありません)、スラスラと伊語、仏語、独語などを駆使し会話されるのを目撃するという衝撃!!


実はこれは私の最近の密かな喜びです。今後とも皆様、なにとぞよろしくお願い致します(何を?)。

  

  

お悔やみ:ウルスラ・ホリガー

投稿者:ヤマネ


今年に入って早々、クラシック音楽界では、クラウディオ・アバド逝去のニュースが世界を駆け巡りました。あちらこちらで追悼の言葉を目にしました。80歳だったそうです。ガンを長い間煩い、ガリガリにやせた姿で、それでも精力的に指揮をする姿をみてすごいな、と思っていたのですが、ついに。


私がクラシック音楽を熱心に聴くようになったのは、ちょうどアバドがベルリン・フィルの監督をやっていた時でした。結局最後まで実演に接することはなかったのですが、CDや映像などで長く親しんだ大物演奏家の死に、いろいろと思うものがありました。


そうしていたら今度は、ウルスラ・ホリガー死去のニュースを目にしたのでした(上の画像はそのニュースを伝えるドイツのBRクラシックのサイト。原文はこちらから)。1月21日にお亡くなりになったようです。ハインツ・ホリガー(オーボエ界の巨人です)の奥様で、ハープ奏者です。2010年には武蔵野スイングホールにおけるハープ・リサイタルで見事な演奏を聴かせて下さった方です。


2012年にも来日が予定されていましたが体調不良のため実現せず。今年の来日も計画されていましたが、「回復の見込みはどうやらないようで、来日はしない」という悲しい話が数週間前に伝わってきていた矢先のことでした。残念です。


人生は一回限り、そして一方通行です。私たちもひょっとすると今日や明日に命が果てるかも知れない。与えられた命を大切に、そして有意義に生きなければとの思いを新たにした朝でした。


  

新型椅子、(たぶん)初登場。

投稿者:ヤマネ

ピアノの椅子。ベンチ型の椅子というのをご存じですか。背もたれがなくて、本革が張られていて、重たくてずっしりとしていて、高級感溢れるアレです。


あれは、実は常々何とかならんかなーと思っていた難点があります。それは、高さ調整です。はっきり言って、上げたり下げたりがものすごく面倒なんですね。


ベンチの両脇にクルクル回す丸いプラスチックが付いていて、それを回すことで上へ、下へ、と動かすのですが、それがチョロリ、チョロリとしか動かないので、オラオラオラオラオラオラ、と回し続けないといけません。


ちょっとだけ上げる・下げる、といった微調整をするのには向いているかも知れませんが、背の高い(低い)人の後に使う場合など、全然違う高さにセットしなおさないといけない時は困りますね。ギュルギュル回しているうちに手首が疲れます。


なので、ピアニストが複数出演するような公演ではあらかじめその人専用に(その人の希望する高さに合わせた)椅子を用意し、人がかわるたび椅子も次々交換してしまう、という事をする場合もあります。


ところが今日、ファツィオリからピアノとともに持ち込まれた椅子!!それは!!ガスが入っていて上下運動がチョー楽チンという椅子でした。ほらほら、使ってみなよ、と陽気な代表取締役のMr. Weilに勧められるまま上げ下げしてみましたが、たしかにこれは便利。クルクル回す器具の代わりに楕円のプラスチックが付いており、そこをキュッと軽くひねるだけで上下します。嗚呼。思わずため息が漏れます。


まあ考えてみればオフィス椅子はこういう椅子ばっかりなんですけど、なぜピアノ椅子では今まで誰も商品化しなかったのだろう!と、ちょっとだけ興奮してしまいました。


いや、そもそもこういうアイデアを取り入れる需要がそもそもないのか・・・・な・・・?作ったのはスペインのメーカーのようです。「それほど高くはないよ」だそうですのでみなさんも使ってみてはいかがですか(といっても20万円します)。


■FAZIOLIのサイトには動画も掲載されていました
http://fazioli.co.jp/hidrau/index.html

  

消防のいろは

投稿者:ヤマネ

「自衛消防技術試験」というのがあります。難しい事は省略しまして、要するに、火災などの際、消防士さんが来るまでに現場にいる人だけでも出来る事をやりましょうという事なのですが、私も文化会館に勤務する者のはしくれでございますから、行ってきなさい、とのお告げがあり、先週その講習を受けてまいりました。今週金曜にはその試験を受けることになっております。


消化器の種類(電気火災などに使用する粉末消化器なんて、恥ずかしながら初めて聞きました。)や使い方、火災報知設備や非常放送設備の使い方、避難器具の設置・使用方法など。2日間にわたり講習を受けてきましたが、ははあ、なるほどと思う内容ももりだくさんで、あっという間でした。


例えばビルで火災が発生したとします。そのときの館内の非常放送はまず、火災が発生した階と、そのすぐ上の階だけにするのが基本なのだそうです。なぜなら、全階に放送してパニックになったら非常階段なんかがつっかえて、かえって避難が難しくなるから(特に高層ビルなどでは)。常識的に考えればよくわかりますが、まあ、そういう事がきっちりと定められている、という事を改めて教えていただいたのです。へーへー。


あるいは、消火栓で火を消し止めることが出来たらすぐに水を止める。なぜなら放水を続けると水で建物や内部が破損するから(確かに)。もしくは、一度作動してしまったスプリンクラーはどうやって止めるかご存じですか?ああしてこうして、それでも水のポタポタが止まらない時は・・・親子弁っ、開放っっ!!など、実に興味深い内容の連続でした。


幸いにして私は、これまで火災などの現場に居合わせたことはありませんが、これからも建物や人命を第一に日々大切に過ごしていきたいと思います。とりあえず試験に合格すべく、鉢巻きして&眠眠打破片手に勉強致します。
  

  

スローカー大先生のこと

投稿者:ヤマネ

ブラニミール・スローカーと言うと、泣く子も黙る名トロンボーン奏者。40年にわたり率いてきたトロンボーン四重奏団の最後の日本公演が先月開催されました。


なぜいまさらスローカー?・・・と言いますのも、昨晩武蔵野文化事業団のFacebookページにこの公演の記録写真を掲載したからなのです。宣伝なのですが、当事業団のFacebookページには、公演時の写真など、他にはない情報を掲載していたりしますので、多くの皆様にご覧頂ければ幸いです。この公演は、クラシック音楽の演奏会とは思えない、というと語弊があるかもしれませんが、トークが付いてお客様を笑わせたり、変わった隊形で演奏したり、と、お客様をよろこばせる仕掛けもいっぱいでした。


私の経験上、金管アンサンブルでは、トークが入ってお客様を笑わせる公演が多いように思います。オーケストラの団員は楽器によって性格が非常に異なる、と本にしてしまったのはN響の茂木大輔さんですが、金管楽器は(比較的)体育会系でノリがいいから、でしょうか。


私はかつて音楽事務所で働いていた経験があるのですが、その時に招聘したベルリン・フィルの金管アンサンブルでも、何度かクラウス・・・ゴニョゴニョ(ナイショ)という方の爆笑トークの日本語訳をお手伝いしたことがあります。


予め送られてきた英語のテキストを読み、どういう事を言いたいのか意図を汲んで、日本語ではこう言い換えた方が受けるだろう、と、一人でニヤニヤ笑いながら台本を訳し、アルファベットにして書いて行ったのを憶えています。原文には書かれていないことも加えたりして、クラウス・ヴァレ・・ゴニョゴニョ・・さんと相談しながら作っていきました。実際に会場がドッカーン!!と受けると、舞台袖で一人よし、と一人ガッツポーズをしていたのでした。


そういえばそんな事もしたなあ、と懐かしく思い返すようになったらもう年を取った証拠ですか。いやいや、まだまだこれから。前をしっかと見据えて進んで行きたいと思います。

  

本年も何卒。

投稿者:ヤマネ

新年が明けました。


だいぶ時間が経ってしまいましたが皆様開けましておめでとうございます。武蔵野文化事業団は本年も全力疾走です。新年早々、チラシを刷っております印刷機(2台)が揃って仲良く故障したため、印刷機を求めて慌ただしく全力で駆け回っております。そういうことです。


閑話休題。クラシック音楽で新年と言えばニューイヤーコンサート。ウィンナ・ワルツやなんかで気楽にお楽しみ頂くコンサートが非常に多く開催されます。武蔵野文化事業団でも今年、ニューイヤーコンサートを小ホール、大ホールで一回ずつ、異なる団体で計2回開催致しました。


ニューイヤーコンサートって、楽しいですよね。私は大好きです。こんな日は、日頃の"ブルックナー魂"とか、"フライング拍手上等"とか、"なめ猫(~なめられたら無効~)"とかそういう小難しい事は脇へ置いておいて、アッッハハハハ!楽しいいいいいぃぃぃぃ!!と思って頂ければ幸いなのですが、皆様お楽しみ頂けましたでしょうか。。


「美しく青きドナウ」とか「ラデツキー行進曲」とか、心底、天才中の天才の作品だなと思います。普段はあまり聴きませんが、聴くとやはりああ、素晴らしいなと思うわけです。


こういった素晴らしい作品はテレビCMや映画でもしばしば引用されます。そうすると私の頭の中では何が起こるかというと、たとえば「皇帝円舞曲」が演奏されるとすぐにソニーのハイビジョン・トリニトロンのCMが頭に思い浮かび(ちょっと古いか)、「美しく青きドナウ」なら2001年宇宙の旅の宇宙遊泳のシーンが思い浮かぶわけですね。


最近ですと「トリッチ・トラッチ・ポルカ」を聞くとスマ保ッ、スマ保ッ、とウィーン少年合唱団が出て来ますね。実にうまい替え歌になっているので、頭にこびりついてしまって困ります。いや、話が全然関係の無いところに逸れて行ってしまいました。


あらためまして皆様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

  
  
  

あけましておめでとうございます!

 
 
投稿者:あ・と・お
 
年が明けました。当事業団は、昨日から営業中です。年末・年始の休館中も、インターネットでたくさんのご予約をいただき、ありがとうございました。
 
お正月は、どのようにお過ごしになられたでしょうか?私は、結局、「あまちゃん」総集編も紅白も見てしまいました。帰省から戻ってくる時は、3日の東海道・山陽新幹線の遅延にも遭遇しましたが、何とかその日中には家にたどり着けました。
 
今年、武蔵野市民文化会館と武蔵野芸能劇場は、揃って開館30周年を迎えます。武蔵野公会堂は開館50周年。これもひとえに、お客様お一人おひとりのおかげです。今年も、良質の公演をたくさんお届けしてまいります。まず第一弾は、明日(1/6)の「ウィーン交響楽団ヨハン・シュトラウス・アンサンブル ニューイヤー・コンサート」です。私は、9日公演のハンス=オラ・エリクソンさんを成田に迎えに行ってきます。
 
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。皆様にとって、2014年が、よい一年になりますように!
 
すごく、久々の投稿でした…。
 

今年も1年お世話になりました。

投稿者:ひよこちゃん    


2013年、今年も一年間、武蔵野文化事業団ならびに、私どもの事業をご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。新年2014年も何卒宜しくお願い申し上げます。新しい年、綺麗な明かりとともに皆様をお迎えしたいと思っております。
いつもの方も、時々の方も、初めましての方も、来年も一人でも多くのお客様と出逢えますことを、そして私どもの事業をお楽しみ下さいますことを、職員一同心より楽しみにしております。
新年第一回目の公演は1/6(月)「ウィーン交響楽団ヨハン・シュトラウス・アンサンブル ニューイヤー・コンサート」(小ホール)です。チケットお持ちのお客様はお忘れのないようにお越しください。翌1/7(火)は「ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラ」(大ホール)とニューイヤー・コンサート二連発でスタートします。


それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。