NHKテレビ収録の秘密 その1

投稿者:ヤマネ


先日、2月24日月曜日、武蔵野市民文化会館小ホールで開催された有希・マヌエラ・ヤンケ公演ではNHKのテレビ収録がありました。ご来場頂いた方はもちろん一目でお解りになったと思いますが、テレビカメラが小ホール客席に、そして舞台に、ズンズンズン、と置かれていました。


できる限りお客様のご迷惑にならないような場所にカメラを設置するのはもちろんのこと、客席内に設置されたカメラとその周辺の座席はブロックし、販売いたしません。お客様の中にはテレビに映るのはイヤだと仰る方も居られますので、チケットを販売するときは「NHKのテレビ収録がありますがよろしいでしょうか」と念押しをしてご購入頂いております。


たまに「聞いてないよ」と会場で怒られる時があります。申し訳ありません。必ず前もって、複数の手段で収録の告知をしておりますが、そういうクレームが来ましたら、改めて当事業団の内部でも電話および窓口販売の際に口頭でのご確認をするよう、注意事項として徹底するようにしております。


ところでここからが本題。これは意外と知られていないと思うのですが、皆様ご存じでしょうか。本番中は会場でカメラが何台か同時に回っていますが、あれは、その台数分の映像を録画している訳ではありません!!・・・何ということでしょう(←劇的ビフォーアフターの口調でお読み下さい。)


ホールの屋外に中継車というのが駐まっておりまして(上の写真)、私なんかは「ドーモくん」と勝手に呼んでいますが、この車の中で秘密作業が行われており、複数のカメラで撮られた映像がそこでなんと!1つの映像作品となり完成させられ、録画されるのであります!ババーン!!


なので、録画とは言え、あれは一発勝負なんですよ。カメラマンの方は相当な緊張感を持って、本番にあたっておられるのだと思います。カメラマンの手元をご覧頂ければ、台本があるのが見えます。あの台本を見ながらカメラマンさんはカメラを動かしているのです。ちょっと不思議な台本ですから今度チャンスがあったらこっそり覗いてみられると面白いのではないかと思います。
  

  
  

世界は意外に狭いという話、オペラ歌手編

投稿者:ヤマネ


世界は意外と狭いですね、本当に。イッツ・ア・スモール・ワールドです。ディズニーランドに行ったら必ず乗るアトラクションの事です。すいてますしね。


・・・いや、そういう話ではありませんでした。


私が仕事として関わっているクラシック音楽業界と言いますのは、関係者の絶対数が非常に少ない業界ですので、だれとだれがつながっていて、あ、そうなの?へーへー、という事は良くあることなのですが、先日もそのつながりを体感致しました。


エカテリーナ・サダヴニコヴァとアウロラ・ティロッタ。このお二人はたまたま同じ月に武蔵野市民文化会館で歌ったというだけで特に接点はない、と私は思っていましたし、実際お知り合いではないようなのですが、二人の口から同じ名前が出てきて一瞬ハッとしました。


まずはサダヴニコヴァさん。当事業団のサイトには、細々とですが公演情報の書かれた英語のページがあります。そして彼女はそこをご覧になったようなのですが、武蔵野市民文化会館に向かう車の中で「そう言えば来月はガテルとコンパラートが歌うんでしょう?」と、その会話が始まりました。


ええええ!!知り合いなの!!!ガガガーン!・・・と、ここで驚く必要でしたらば、ありません。実はこの3人は同じイタリアの事務所に所属していました。なのでお互いを知っていて何の不思議もないのです。すいません。


彼はどうだ、彼女はなんだ、といろいろ話をしていて、最後にぽろっと出たのが「ジェシカ・プラット Jessica Pratt」(画像の女性)という名前でした。いやー、仲の良い友達でね、と言われて、おっと、ジェシカ・プラットでしたら、今度6月に武蔵野でリサイタルをして頂く予定になっていますよ、というと、あらまあ、おやまあ、と、エカテリーナさんも面白がっていました。


「確か今スカラ(世界のオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座の事)でプラットはルチア(ドニゼッティの書いた傑作歌劇「ランメルモールのルチア」の主役)を歌っていると思う」とのこと。「ガテルも出てるよ、エドガルドじゃなくてアルトゥーロで」、というわけでカタカタ調べてみますと、スカラのサイトに掲載されておりました。アルビナ・シャギムラトヴァとのダブル・キャストですね。エドガルド役はピエロ・プレッティとヴィットリオ・グリゴーロ。


そして次なる登場人物はアウロラ・ティロッタさん。彼女はまだサダヴニコヴァさんほどのキャリアはなく、これから伸ばさんとしているのですが、その彼女の口からも、やはり武蔵野市民文化会館に向かう車の中で「いやー、そうそう、ジェシカ・プラットという友達がいて・・・・」と突然同じ名前が出てきたので、そこに至って私は「ふおおお」とびっくりしました。


まあ、オペラ歌手は星の数ほどいるとは言え、同じイタリアで歌っているのですから知っていても何の不思議はないのですが、たまたま同じような状況で、こちらから話を振ることなく同じ名前が出たのにちょっと驚きました。強い強い運命の力を感じたのであります・・・!!タリラリー、タリラリー、タリラリーララリリリラリー、リリラリー、リリラリーララリ・・・・。ババーン!!(ここ、意味不明につき読み飛ばして頂いて結構です)


いやはや、やはり世の中は狭いですね。というわけで、ミラノ・スカラ座などで活躍する魅力のコロラトゥーラ・ソプラノ、ジェシカ・プラットの来日公演詳細は来月末に発表予定ですので、いましばらくお待ち下さいませ。
  
  
  

ヴィオラ奏者メンケマイヤーと話したこと ~ドイツ語・方言編~

投稿者:ヤマネ


13日に武蔵野市民文化会館で演奏したヴィオラ奏者、ニルス・メンケマイヤー。「ヴィオラは美しい」という事を感じさせてくれる良いコンサートでした。その彼は北ドイツ、ブレーメンの出身です(「Beck'sというビール知ってるでしょ、そこの街だYO!」)。そして現在は南のミュンヘンに住んでいるそうです。


それはつまり何を意味するのか、と言うと「方言」です。方言があるのはドイツでも同じ。ミュンヘンとブレーメンとでは「かなり」言葉が違うのだそうです。


そして、ここが興味深いと思ったのですが、ブレーメンなど北ドイツの方言を話す人たちは、自分たちの言葉を隠す傾向にある、という告白でした。学校でもその方言で授業は行われない、とのこと。「なので自分は地元の方言が上手く操れない、その事を残念に思っている」のだそうです。


その反対に、ミュンヘンの人たちは自分たちの方言に誇りを持っており、どんな時でもどんな場所でもその言葉で話すのだそうです。「ミュンヘンの人は使う単語も違うし、時に文法も違うから、今でも何を言われているのか判らない時がある」のだとか。


うーむ。面白い。日本でも、それに近いことが起こり得ますね。関西の出身者は、どこへ行っても関西弁を維持する傾向があります。私も京都から東京の大学に出た19の頃は、今よりずっとトンがっておりまして、絶対に関東の言葉は話すまい、と心に固く固く固く固く誓っていたのでした。「標準語」などと言う語が聞こえようものなら、「何言うてんねん、標準?関東弁ちゅうんや、そらー」などと憤慨していたものでした(遠い目)。


いまやすっかり朱に交わってしまい、私が関西弁で話すと却って驚かれたりしてしまう始末・・・。一抹の寂しさを感じます。


って話が全然違う方向へずれて行ってしまいしたが、まあつまり、方言、面白いですね、いいですね。もっと方言で話したいな、と思いました。というごく無邪気な話でした。


メンケマイヤー氏は本日、大雪の残るなか、さらに雨風も強い、という劇的な悪天候をはねのけ、何とか無事にひよこちゃんが締め切りギリギリに成田空港へ連れて行くことに成功!ミュンヘンへ向けて帰路に着かれました。


来年の冬、今度は読売日本交響楽団の演奏会にソリストとして日本に戻ってこられる予定ですので、気になる貴兄、2015年2月13日か15日は読響の演奏会へGO!

  
  

雪・成田空港・ドビュッシー

投稿者:ヤマネ


昨日の雪は凄かったですね。武蔵野市もすごいことになっております。昨日、私どもも建物のまわりの雪かきを朝昼夕と三回行いましたが、何というか、焼け石に水、かいたはじからざんざかざんざか積もって行き、ウーララー!という感じでした。左の画像はその時に撮った写真です。午後4時頃。今朝は朝から腰が、手が、身体が、はっています。


大雪のため、本日成田空港は陸の孤島と化しました。つまりそれは何を意味するか。本日午前中に成田に到着したアーティストが成田空港を脱出できない、という悲しい現実が発生致しました。携帯電話にSMSを送り、連絡を取り合っておりますが、なにぶん空港から脱出する手段がないため(電車、バス、高速道路、すべてダウン中。電車の券売機もクローズされてしまっている状態だとか)、また、こちらからもたどり着けないため、我々には「待つ」というコマンドを連打するよりほかありません。


朝一に不安を胸にお迎えに向かったひよこちゃんも、午後2時40分現在上野駅でひき続き足止めを食らっています。東京では毎年たまにしか雪がふらないので、降るとなんだか嬉しくて外に出て走り回ったりするのですが、今回は喜んでばかりもいられません。早く交通機関が回復することを祈るのみです。


雪と言えば、ドビュッシーの「雪の上の足跡」という曲があります。私はこの曲が大好きです。静かで、寂しい曲です。とぼとぼと足を引きずるように歩いている。車がチェーンをガシャガシャ鳴らしながら通るアスファルト道の雪では全く無い・・・。


興味深いことにドビュッシーはこの曲のタイトルを最初にではなく、最後の小節の下に書きました(と言うか、この曲は前奏曲集の中にありますが、これら前奏曲のタイトルは、全て「曲の最後」に記されています)。なぜか。


タイトルのイメージにとらわれすぎないで欲しい、フレッシュな耳で曲のイメージを感じて欲しい、との思いを込め末尾に記載した、とかだったと思うのですが(高校生の時に読んだドビュッシーの評伝に書いてあったと思うのですが、正確なところは記憶が定かでありません、すいません)、音楽とは、事前に手元にある情報によってバイアスをかけられた状態ではなく、可能な限り純粋に自分の耳で聴き、自分の考えで判断する事が大切なのだとドビュッシーは教えてくれているのだと思います(とは言え、そう簡単な事ではないのですが・・・)。
  

■ドビュッシー:雪の上の足跡 (演奏:ベネデッティ=ミケランジェリ)

  

ジャン・ルイ・ストイアマン、「ブラジルのショパン」を弾く

投稿者:ヤマネ


ブラジルと言えば?と問えば、リオのカーニバル、コーヒー豆、サッカー、アマゾン、イグアスの滝、コパカバーナ、白い砂漠レンソイス、などと興味深い言葉が続々と出て来る。


そう、リオのカーニバルはもう間もなく開催されるし、今年6月と7月はサッカーのワールドカップも開催される。実に暑い、暑いな。


だが、ブラジルのクラシック音楽のピアニストと言えば?と問われると、それほど名前が出ない。ネルソン・フレイレ・・・クリスティーナ・オルティス・・・・・・アルトゥール・モレイラ=リマ・・・・・古いところではギオマール・ノヴァエスなんかの名前を出す人もいるかも知れない。お隣のアルゼンチンならアルゲリッチ、バレンボイム、そしてゲルバーという巨人達がいるが(と言ってもそう数が多いわけではないですか)。


そこで!!ご登場頂くのがジャン・ルイ・ストイアマン(1949- )。ブラジル出身にして、ライプツィヒのバッハ国際コンクールで第2位に入賞した名手です。ゴルドベルク変奏曲やなんかの録音が出ており、パルティータのCDはディアパソン・ドールを取っていたりするのですが、そしてバッハでどうですかと提案も来たのですが、せっかくブラジル人ピアニストが東京にお越しになるのですから、「ぜひ全てブラジルもので!」と頼み、OKしていただいたプログラムなのです(バッハが聴きたかった、という方も居られると思います。その方には申し訳ありません)。


ブラジルと言えばまずヴィラ=ロボスが入ってくるのはまず間違いないのですが、今回は「ナザレが入りませんか」と頼んでみました。ナザレは"ブラジルのショパン"とまで言われた人です。チャーミングで楽しい小品を沢山のこしている。そうしたら・・・・入れて下さいました。わーい。


ご本人からも「ナザレを聴いて聴衆が踊り出してくれたら、私はとても幸せだ」とのコメントをいただいております!!


時にはこういうプログラムでの演奏会があってもいいのではないでしょうか。というかむしろ、こういう音楽をこそ聴いてみたい!!さあさあ、さあっ!!


発売から5日間で、小ホールで約72%となる340名の方がこれまでにご予約下さいました。皆様ありがとうございます。4月10日(木)はブラジルの暑い暑い雰囲気を大いに堪能しようではありませんかっ!!


ブラジルの/暑さ寒さも/彼岸まで/


一句でけたっ!!(意味不明)


■4月10日(木)ジャン・ルイ・ストイアマン ピアノリサイタル
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2014/01/post-272.html
プログラム詳細およびチケット予約は上記アドレスからどうぞ
  

  

サイン会における衝撃

投稿者:ヤマネ


サイン会に立ち会ったり、あるいは楽屋口に来られるお客様とアーティストとの会話を聞いていたりしていて、衝撃を受ける事があります。


それは、イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロシア語と言った、いわゆるひとつのそういった言語を解され、話される方がお客様の中にはけっこう多い、という事実に、なのですが。


私などはもう、日本語と英語と、あとは強いて言うなら関西弁しか解しませんから、そういう他国の言語でいきなりお客様が出演者に話しかけられるのを目撃しますと、ほんとうに驚愕します。私の瞳孔はカッ!と開き、額より汗がダラダラと滝のように流れ落ちます。


先日のアレッサンドロ・タヴェルナ公演の際も、最後のサイン会の時に、流暢なイタリア語でタヴェルナさんに話しかけられた人が何と6人も!!居られました(すいません勝手にカウントしてしまいました)。ガビーン!!


あるいは、少し前になりますが、フランス人のシリル・ユヴェという方のリサイタル終演後、ロビーでボジョレーをみなさんで乾杯しましょう、という時に、ユヴェさんに向かいフランス語で話しかけられた方が、こちらはカウントしておりませんが、やはり多数居られ、私は感動の余り、クラクラと眩暈がしたのでした。


普段よく会場でお見かけする、(こう言うと大変失礼なのですが)ごくごく普通の、とおぼしき方々が(申し訳ありません)、スラスラと伊語、仏語、独語などを駆使し会話されるのを目撃するという衝撃!!


実はこれは私の最近の密かな喜びです。今後とも皆様、なにとぞよろしくお願い致します(何を?)。

  

  

お悔やみ:ウルスラ・ホリガー

投稿者:ヤマネ


今年に入って早々、クラシック音楽界では、クラウディオ・アバド逝去のニュースが世界を駆け巡りました。あちらこちらで追悼の言葉を目にしました。80歳だったそうです。ガンを長い間煩い、ガリガリにやせた姿で、それでも精力的に指揮をする姿をみてすごいな、と思っていたのですが、ついに。


私がクラシック音楽を熱心に聴くようになったのは、ちょうどアバドがベルリン・フィルの監督をやっていた時でした。結局最後まで実演に接することはなかったのですが、CDや映像などで長く親しんだ大物演奏家の死に、いろいろと思うものがありました。


そうしていたら今度は、ウルスラ・ホリガー死去のニュースを目にしたのでした(上の画像はそのニュースを伝えるドイツのBRクラシックのサイト。原文はこちらから)。1月21日にお亡くなりになったようです。ハインツ・ホリガー(オーボエ界の巨人です)の奥様で、ハープ奏者です。2010年には武蔵野スイングホールにおけるハープ・リサイタルで見事な演奏を聴かせて下さった方です。


2012年にも来日が予定されていましたが体調不良のため実現せず。今年の来日も計画されていましたが、「回復の見込みはどうやらないようで、来日はしない」という悲しい話が数週間前に伝わってきていた矢先のことでした。残念です。


人生は一回限り、そして一方通行です。私たちもひょっとすると今日や明日に命が果てるかも知れない。与えられた命を大切に、そして有意義に生きなければとの思いを新たにした朝でした。


  

新型椅子、(たぶん)初登場。

投稿者:ヤマネ

ピアノの椅子。ベンチ型の椅子というのをご存じですか。背もたれがなくて、本革が張られていて、重たくてずっしりとしていて、高級感溢れるアレです。


あれは、実は常々何とかならんかなーと思っていた難点があります。それは、高さ調整です。はっきり言って、上げたり下げたりがものすごく面倒なんですね。


ベンチの両脇にクルクル回す丸いプラスチックが付いていて、それを回すことで上へ、下へ、と動かすのですが、それがチョロリ、チョロリとしか動かないので、オラオラオラオラオラオラ、と回し続けないといけません。


ちょっとだけ上げる・下げる、といった微調整をするのには向いているかも知れませんが、背の高い(低い)人の後に使う場合など、全然違う高さにセットしなおさないといけない時は困りますね。ギュルギュル回しているうちに手首が疲れます。


なので、ピアニストが複数出演するような公演ではあらかじめその人専用に(その人の希望する高さに合わせた)椅子を用意し、人がかわるたび椅子も次々交換してしまう、という事をする場合もあります。


ところが今日、ファツィオリからピアノとともに持ち込まれた椅子!!それは!!ガスが入っていて上下運動がチョー楽チンという椅子でした。ほらほら、使ってみなよ、と陽気な代表取締役のMr. Weilに勧められるまま上げ下げしてみましたが、たしかにこれは便利。クルクル回す器具の代わりに楕円のプラスチックが付いており、そこをキュッと軽くひねるだけで上下します。嗚呼。思わずため息が漏れます。


まあ考えてみればオフィス椅子はこういう椅子ばっかりなんですけど、なぜピアノ椅子では今まで誰も商品化しなかったのだろう!と、ちょっとだけ興奮してしまいました。


いや、そもそもこういうアイデアを取り入れる需要がそもそもないのか・・・・な・・・?作ったのはスペインのメーカーのようです。「それほど高くはないよ」だそうですのでみなさんも使ってみてはいかがですか(といっても20万円します)。


■FAZIOLIのサイトには動画も掲載されていました
http://fazioli.co.jp/hidrau/index.html

  

消防のいろは

投稿者:ヤマネ

「自衛消防技術試験」というのがあります。難しい事は省略しまして、要するに、火災などの際、消防士さんが来るまでに現場にいる人だけでも出来る事をやりましょうという事なのですが、私も文化会館に勤務する者のはしくれでございますから、行ってきなさい、とのお告げがあり、先週その講習を受けてまいりました。今週金曜にはその試験を受けることになっております。


消化器の種類(電気火災などに使用する粉末消化器なんて、恥ずかしながら初めて聞きました。)や使い方、火災報知設備や非常放送設備の使い方、避難器具の設置・使用方法など。2日間にわたり講習を受けてきましたが、ははあ、なるほどと思う内容ももりだくさんで、あっという間でした。


例えばビルで火災が発生したとします。そのときの館内の非常放送はまず、火災が発生した階と、そのすぐ上の階だけにするのが基本なのだそうです。なぜなら、全階に放送してパニックになったら非常階段なんかがつっかえて、かえって避難が難しくなるから(特に高層ビルなどでは)。常識的に考えればよくわかりますが、まあ、そういう事がきっちりと定められている、という事を改めて教えていただいたのです。へーへー。


あるいは、消火栓で火を消し止めることが出来たらすぐに水を止める。なぜなら放水を続けると水で建物や内部が破損するから(確かに)。もしくは、一度作動してしまったスプリンクラーはどうやって止めるかご存じですか?ああしてこうして、それでも水のポタポタが止まらない時は・・・親子弁っ、開放っっ!!など、実に興味深い内容の連続でした。


幸いにして私は、これまで火災などの現場に居合わせたことはありませんが、これからも建物や人命を第一に日々大切に過ごしていきたいと思います。とりあえず試験に合格すべく、鉢巻きして&眠眠打破片手に勉強致します。
  

  

スローカー大先生のこと

投稿者:ヤマネ

ブラニミール・スローカーと言うと、泣く子も黙る名トロンボーン奏者。40年にわたり率いてきたトロンボーン四重奏団の最後の日本公演が先月開催されました。


なぜいまさらスローカー?・・・と言いますのも、昨晩武蔵野文化事業団のFacebookページにこの公演の記録写真を掲載したからなのです。宣伝なのですが、当事業団のFacebookページには、公演時の写真など、他にはない情報を掲載していたりしますので、多くの皆様にご覧頂ければ幸いです。この公演は、クラシック音楽の演奏会とは思えない、というと語弊があるかもしれませんが、トークが付いてお客様を笑わせたり、変わった隊形で演奏したり、と、お客様をよろこばせる仕掛けもいっぱいでした。


私の経験上、金管アンサンブルでは、トークが入ってお客様を笑わせる公演が多いように思います。オーケストラの団員は楽器によって性格が非常に異なる、と本にしてしまったのはN響の茂木大輔さんですが、金管楽器は(比較的)体育会系でノリがいいから、でしょうか。


私はかつて音楽事務所で働いていた経験があるのですが、その時に招聘したベルリン・フィルの金管アンサンブルでも、何度かクラウス・・・ゴニョゴニョ(ナイショ)という方の爆笑トークの日本語訳をお手伝いしたことがあります。


予め送られてきた英語のテキストを読み、どういう事を言いたいのか意図を汲んで、日本語ではこう言い換えた方が受けるだろう、と、一人でニヤニヤ笑いながら台本を訳し、アルファベットにして書いて行ったのを憶えています。原文には書かれていないことも加えたりして、クラウス・ヴァレ・・ゴニョゴニョ・・さんと相談しながら作っていきました。実際に会場がドッカーン!!と受けると、舞台袖で一人よし、と一人ガッツポーズをしていたのでした。


そういえばそんな事もしたなあ、と懐かしく思い返すようになったらもう年を取った証拠ですか。いやいや、まだまだこれから。前をしっかと見据えて進んで行きたいと思います。