デヴィ夫人、『魔笛』を応援する

投稿者:I.D

デヴィ夫人が、10月17日に武蔵野公演も行われるプラハ国立歌劇場の歌劇『魔笛』のPR大使に就任いたしました!

 

…なにしろデヴィ夫人です。元大統領夫人であります。私は存じ上げないのですが、おそらくオペラにも造詣が深い方なのだと思われます!

 

デヴィ夫人はもうすでに各メディアでプラハの『魔笛』の魅力を大いに伝えていただいているのですが、直近の出演情報は次の通りです。

 

・番組名  「PON!」(日本テレビ)

 放映日時:10月8日(火) 10:25~11:25

 

・番組名  「ヒルナンデス!」(日本テレビ)

 放映日時:10月8日(火) 11:55~13:55

 

・番組名  「飛べ!サルバドール」(文化放送 ※関東圏のみ)

 放映日時:10月8日(火) 16:00~17:00

 

・番組名  「徹子の部屋」(テレビ朝日)

 放映日時:10月10日(木) 13:20~13:55

 

すいません、「PON!」はブログのアップの時間には終わってしまっていますね。録画した方が是非ご覧になってください。注目はなんといっても「徹子の部屋」ですね。デヴィ夫人と徹子の普通のトークだけでも充分楽しめる上に、『魔笛』のことをお二人がどんな風に語り合うのか…、見逃せません!

 

『魔笛』の武蔵野公演は残券14枚。完売間近です。ご希望の方はお急ぎください!

 

10/17 プラハ国立歌劇場『魔笛』

http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2013/04/post-186.html

 

 

鍵盤弾き、旅ガラス

投稿者:ヤマネ

「棒振り旅がらす」という本がありました。


故・岩城宏之氏(指揮者)の本です。音楽家は旅をする、とかいう内容の本です。大学生の頃、読んでワクワクしたのを憶えておりますが、音楽家とは旅する生き物であるなあという事を、このたび再確認いたしました。


ホセ・ガジャルド。昨晩演奏したピアニストであります。弱音が美しかったですね。そのガジャルド氏のでありますが、なにがすごいのかって、荷物がすごかったのであります。上の画像を御覧ください。成田空港にお迎えに行った際に驚いたのですが、スーツケース以外に彼が持っていたのは、このビニール製の袋。全部これ、楽譜なのであります。


持ちましょうかと言えば、いいよいいよいいからいいから、と自分でお持ちになります。


ですが、よっこらしょ!と持ち上げるお姿、はっきり言って、かなり重そうです。6~7キロぐらいは軽くあるのではないでしょうか。これだけの楽譜をもって歩く、という演奏家は私もほとんど初めて見ました。聞いてみれば、「六週間、演奏旅行に出ている、その間に使う楽譜だよ。」せめて、という事でスーツケースを運ばせて頂きましたが(これまたとても重い)。


六週間はなかなか長いですね。しかもよくよく聞けば、ついにそれが終わって今月の20日頃に自宅に戻っても、数日したらすぐにまた演奏旅行に出かけるとのこと。


目が回りますね・・・。武蔵野に来る前は、ドルトムント、ベルリン、ウィーン、ザグレブなどで演奏し、武蔵野の後は、チューリヒ、ロンドン、スコットランドなどで弾くそうです。室内楽が多く、共演者も全然異なるとのこと。実に忙しいことであります。


・・・そういう事なら、これぐらいの楽譜、確かに必要かも知れませんね。


  

冬の風物詩

投稿者:ひよこちゃん

最近早くも寒くなってきました。いや、これについては異論もあろうかと思いますが、私はどちらかというと、身体の肉付きが少ない方なので、気温の数値としては少しだけでも、体感としてはえらく寒くなったように感じちゃうタチなのです。もう秋、というか冬の気配です。イヤですね。私ひよこちゃん、夏は大嫌いですが、冬も負けず劣らず嫌いです。年々、春と秋が短くなっているような気がします。悲しいことです。
さて、冬と言うと、皆様なにを思い浮かべるでしょうか。みかんでしょうか、おしるこでしょうか、おせちでしょうか。文化・芸術に携わる者として、食べ物しか思いつかないのは、我ながらいかがなものでしょうか。


冗談はさておき、歌舞伎や講談などでは、冬になると「忠臣蔵」が頻繁に上演されますね。忠臣蔵は、日本の冬の風物詩の1つと言えるでしょうね。"日本的な冬の風物詩"と言えば、冬に落語会に行くとあちこちで聴くことができる噺である「芝浜」が挙げられると思います。数ある人情噺の中でも最もポピュラーなものの1つでしょう。
本日午前10:00から、来年1月12日(日)の「≪初笑い≫武蔵野寄席」を発売しますが、ここでトリを務める春風亭小柳枝師匠が「芝浜」を口演します。武蔵野寄席で「芝浜」がかかるのは初めてのことです。
「芝浜」はよく演じられる噺ということもあり、CDなどで録音もかなり残っておりますし、名演と呼ばれるものもたくさんありますね。有名なところだと3代目・桂三木助師匠のものでしょうか。芝の浜の情景などを丁寧に描きだし、物語により立体感を出しています。最近だと2年前に亡くなった立川談志師匠のものが有名ですよね。(あとひと月ほどで三回忌ですか、早いですね。)


人情噺ですが、前半~中盤あたりは笑いどころも多い噺です(旦那が"夢"から目覚めたあとの部分や、大金を拾ってどんちゃん騒ぎの部分、などなど)。
寄席には欠かせない古典落語の名手となった、春風亭小柳枝師匠がこの噺をどう料理し、お客様に笑いと涙をお届けするか、ぜひ新年の初笑いを武蔵野寄席でお楽しみ下さい!


そして、この度は「芝浜」をもう1本。創設380年目を迎える江戸糸あやつり人形・結城座がこの「芝浜」を原作に、『芝浜の革財布』という作品を上演します。初演を拝見しましたが、原作の古典落語にかなり忠実ですが、かといって落語を知らない人でも(それこそお子様でも)楽しめるようなシンプルで質の高い内容に仕上がっています。こちらの方もぜひ併せてご覧いただければと思います。両方ご覧いただければ、「芝浜」の世界を2倍・3倍とお楽しみいただけること請け合いです!


《初笑い》武蔵野寄席のご予約はコチラ
結城座『芝浜の革財布』のご予約はコチラ
 
 
 

ピアニスト、フリオ・アレクシス・ムニョス氏をご紹介します

投稿者:ヤマネ

昨晩の公演に出演したピアニスト、フリオ・アレクシス・ムニョス氏は、もちろんスペイン人らしく陽気な方ですが、爆笑一辺倒!ではなく、控えめで、物静かで、温和で、几帳面な方なのであります。


武蔵野市民文化会館に登場するのは今回が2回目。前回も感じましたが、その几帳面さは、機関銃のように言葉を繰り出しドッカーン!ドッカーン!と笑うスペイン人(私の勝手なイメージ)、とは一線を画しているようです。


メールのやりとりもいつも滞りなく的確。用意してきたコンサートの楽譜も丁寧に順番に並べられ、きっちりとカバンの中に納められています。きっと冷蔵庫の卵も(綺麗に2列で)手前から隙間なく並べられ、鉛筆ならば間違いなく「机に対して直角に」並んでいるのでしょう。いいですね、実に・・・いいっ!!


あれはどうだ、ではこれはどうかと質問を連打してもすらすらと返事が返って来ますので気持ちが良いですね。もちろんのこと、燕尾服にはバリッとアイロンが当てられており、靴は一点の曇り無くギラギラと輝いております。


また、かの大歌手テレサ・ベルガンサとも長年共演しておられますが、「天才と共にいるという事は、苦しいこと、傷つくこともあるが、得られる物もまたそれ以上に大きい」。という物静かながらも力強い一言に私は感銘を受けました。


現在はマドリードの国立声楽楽院の副学長としても忙しく仕事をされています。ペーパーワークが多くて大変だよ、とこぼしておられましたが、チョイチョイのチョイ、パッパッパーと仕事をこなして居られるに違いありません。


そんな完璧に見えるムニョス氏ですが、公演が終了し帰られた後・・・・楽屋から蝶ネクタイが出てまいりました。ズコー。まさかのお忘れ物であります。


いやはや、徹底的に完全なだけではなく、こういう人間くささが、また一段と人の魅力をいや増すのでありましょう。

  

ハッピー・ライフ

投稿者:ひよこちゃん


さてさて、今夜は「ベアトリス・ディアス ソプラノ・リサイタル」がございます。
リハーサルのために来館した際に、お出迎えに上がりご一緒させていただきましたが、とてもブライトでハッピーでチャーミングでナイスでビューティフルなレディーです。とにかく楽しい人です。一緒にいる40分くらいの間、爆笑につぐ爆笑でした。でもコメディアンではありません。ご存知の通り、ソプラノ歌手です。


いやあ、こういうのってどんなところで違いが生み出されるのでしょうか。私は生まれながらのダークでパセティックでバッドでデスパレットなやつです。同じ人間なのにどうしてこうも違いが生じるのでしょうか。彼女と話していて、私が出した結論は1つです。


どうやら「日本人(私)とスペイン人(ディアスさん)は予想以上に違うらしい...」と。


※これは勿論、一般化できる話ではなく、私とディアスさんに限った話です、たぶん。
ディアスさん曰く、スペインの方というのは総じておしゃべりで声も大きく、いつでもどこでも楽しく盛り上がっておられるようです。たとえ深夜の空港(ドイツ)で、皆が疲れてぐったりしていようと、スペイン人は元気に大声で「ひゃっはっはー」。ドイツ人が静かにしていても「ひゃっはっはー」。


いやあ、いいですね、こういうの。日本人はなかなかこうはできません。人目を気にしちゃいます。
しかし、これはなかなか不公平な話です。スペイン人に生まれればこんなにもハッピーなライフを送ることができたのでしょうか。彼女とお話をしていると、こんなに楽しいのなら今すぐにでもスペインに移住へむけて駆け出したくなります。失業率が20%近くても全然OK!(と言いたいところですが、どう考えても私は失業する方の20%に入りますよね。)


ちなみにディアスさん、日本にかつて住んでいた(そして現在も日本がとても大好きという)ご友人をお持ちだそうで、1つだけ知っているという日本語を披露してくれました。


「ぜんぜんワカリマセ~ン!」


うん、笑顔が素敵な彼女がこれを言えば、日本で困ったことがあっても大丈夫な気がしますね。

消えた水曜日?

投稿者:ひよこちゃん


武蔵野市民文化会館は水曜日が休館日です。
はい、断固として休館日です(たまに市の行事などの関係で臨時開館することもありますが)。となりますと、市民文化会館勤務の私どもは必然的に、水曜日がお休みとなる訳です。
不定休の我々ですが、これは週に1日決まった曜日が休みなだけで、とても楽になります。予定を決めやすいので、水曜日ならコンサートなどのチケットも何ヶ月前から買うことができます。


しかし、ここのところ私、水曜日休みになりません。先々週は1年に1度くらいしかない臨時開館日でした。先日公演したイリーナ・クリコヴァさんがたまたまこの日に来日しました。もう2週間近くも経つのですね、早い早い。成田空港までお迎えに上がりましたが、とても明るく楽しい方でした。


先週の水曜日の話をしましょう。先週の水曜日は通常通りの休館日、しかし、本日早朝に帰国した、カリム・サイードさん来日の日でした。もちろん空港までお迎えに上がります。午前中の早い時間帯に着くため、普通の出勤よりも大分早く起床し、成田空港まで馳せ参じます。
彼は見ての通りとても好青年でした。ピアノをやっていなかったら、大学院で生物学なんかを研究していそうだなと思ったら、実際に雑誌"Nature"を読んでいて、見事に予想的中!(本人の前で笑うのは失礼なので)心の中でちょっと笑ってガッツポーズをしました。
生物や宇宙科学などにとても興味があるそうで、火星移住の片道切符の話で「怖いよね」「うん、ぞっとするよ」という話でひとしきり盛り上がりました(でも、あの片道切符かなり多数の申し込みあるそうですね)。


さて、同年代で意気投合したこともあり(?)、またホテルに着いたのがちょうどお昼時でチェックインの時間まで間があったこともあり、一緒に四ッ谷の某所でランチをし、カリム君、日本での日本食デビュー。ロンドンでよく食べているらしく、箸の使い方は下手な日本人より上手でした。
そして、彼と「また明日~」とお別れしました。ここで終わりなら、まだ水曜日が残っているのですが、この後、私にはもう1つミッションがありました。夜のスイングホールでの公演(「アンブローズ・アキンムシーレ・カルテット」)です。


夜19:00からだし、自分は18:00前後に行けばいいから、アレコレたまってることをこの間に片付けちゃおうと画策しておりました。(念のため付記すると、この2つの仕事の間は勤務時間外です。サボりじゃないですよん。)
ざっと3時間くらいありました。自分に課したミッションは5つありました。


......なんと2つしか終わりませんでした。3つ目(アップルストアでの修理品の受取)を達成し損なったところでタイム・オーバー。積み残ったミッションを整理してこう思ったのです。


私の水曜日はどこに消えたのだろう?


なるほどそうか、私は遂にタイムトリップができるようになったのかも知れない。ポジティブにもほどがある解釈ですが、経験上ネガティブよりは100倍いいだろうと思うのです。さてさて、タイムトラベルをしたい同士の方々、私からいくつか、その実践についてご提案をさせていただきましょう。


1.武蔵野文化事業団に勤務する
これはなかなか現実的な方法です。私のようにタイムトラベルができます。しかし、残念なことに、今日付けで新しい職員が加わりました。名前(=ハンドルネーム)はまだ無い子猫ちゃんです。というわけで、このチャンスはしばらくなさそうです。


2.タイムマシンを自作する。
これもなかなか現実的な方法です。なぜなら我々には強い味方がいるからです。そう、ドラえもんです。しかし、ドラえもんは紛れもない20世紀の傑作ですが、残念ながら彼は22世紀からの使者です。やはり21世紀初頭を生きる我々には難しいようです。


3. 来年1月9日の夜に武蔵野市民文化会館小ホールお越しいただく。
さて、これはとても簡単そうです。何が起こるのでしょうか。そう、「ハンス=オラ・エリクソン オルガン・リサイタル」がございます。「音の魔術師」とも称される彼と「タイムトラベル」いかがでしょうか?300年以上のオルガン曲の歴史を一夜で辿る特別な機会です。残券は現時点で40枚をきっています。「タイムトラベル」の"往復"切符、お待ちしております。


「ハンス=オラ・エリクソン オルガン・リサイタル」ネット予約はこちらからどうぞ! 
 

ちなみ、明日の10/2(水)は19:00から「武蔵野寄席《秋》」がございます。当日券お求めのお客様はコチラからどうぞ。
  
  

真夜中の最敬礼

投稿者:ヤマネ

「申し訳ありませんでした!!お気をつけてお帰り下さい」-私が警察の面々に見送られたのは、午前3時過ぎの事でした。


何が起こったのか。それは、突然の警察沙汰、というやつでした。


さてそろそろ寝ますかねと思って布団にくるまった私の携帯電話がブーブーと鳴ったのは3日前の夜、11時半過ぎの事でした。海外の電話番号だと思いながら出てみれば、カリム・サイード。昨晩のチェコ・フィル室内合奏団のソリストとして当事業団が招聘したピアニストであります。「警察に捕まったんですけどなんとかならないかな」という衝撃の告白でした。


「カリム・サイード、職質で捕まる」・・・・なんという悪夢。


聞いてみれば、何かトラブルを起こしたわけでは全くなく、たまたまパスポートを所持しておらず、自分の正体を示すものを所持しておらず。三鷹駅で、ホテルに戻るべく電車のチケットを買おうと慣れぬ券売機相手に奮闘している際に職質を受け、がっちり拘束。あああー、そらしゃーない。不法入国の可能性を疑われても、証明のしようがないですね。


不幸なことに、なんとなれば今、東京都はまさに国体開催中で、警察官の方も警戒度・高だったのであります。幸い現場が私の自宅から近かったこともあり、自転車に飛び乗り交番へ。


紆余曲折ありどうやら疑いはほぼ晴れた物の、ホテルにパスポートとヴィザがあるなら念のため見せてもらいましょうという事になり、私も共にパトカーに乗ってホテルへ。しかし不幸は重なるもの、都合が悪いことに、ホテルが遠かったのですよ。


普段はホール近辺のホテルにお泊まりいただくのですが、何十年かぶりの東京での国体のため近隣のホテルが満室!しょうがいないので今回は四谷に宿泊して頂いていたのですね。なので、真夜中の「三鷹〜四谷」ドライブだったのであります。警察官3名、私、そしてサイード、都合5名がパトカーにギウと詰め込まれて。なかなかありえない体験でありました。もちろんホテルでは問題なくパスポートとヴィザを見せ、解決したのであります。


と言うわけで教訓です。「海外旅行の際は、必ず常時パスポートを所持下さい。」


しかし、なぜ12時前に出来した事件なのに、私が警察に見送られ自宅への帰路についたのは午前3時を過ぎていたのか・・・。四谷往復にはそれほど時間がかからぬはず・・・。その理由は・・・・ナイショ。


「どうしても知りたい」というお方は、武蔵野市民文化会館で私を探し出してお尋ねください。大喜びでお教えいたしましょう。
 
   
  

LやRの発音の件、イリーナ・クリコヴァの場合から

投稿者:ヤマネ

外国人の名前の発音って、難しいのです。私たち日本人(そして韓国人や・・・たぶん中国人も。間違っていたらごめんなさい。)は英語のLとRの区別がうまくできません。どっちにしたってらりるれろ、であります。


しかし、これは欧米人にとっては信じられない驚愕の事実であるらしく、大げさに驚かれたり、笑い話に使われたりもします。「え、LとRって全然違うじゃないっすか!!」。


・・・・先日のイリーナ・クリコヴァさんのケースをお話しいたしましょう(彼女はロシア人ですが)。「中国人はIrinaという発音が出来なくてIlinaになるのよ、ハハハ!!」と大声で笑われたのですが、居合わせた日本人はシーン、としてしまい、一瞬気まずい空気が流れてしまいました。何が違うのか、理解できなかったのです。


LR問題であります。私は経験からこういう雰囲気を知っていますので、すかさずその空気を打ち消し、笑いへと昇華させることに何とか成功しました。(かく言う私も英語は一応話せますが、習い始めが中学生からですので、聞き取りのLRの区別はだいぶ不完全です。文脈から類推し判断します。残念です。)


でも大丈夫!そんな彼らは我々の名前をうまくよめませんから。ええ。私の苗字は山根ですが、ヤマーネ!と絶対に「マ」にアクセントがつき「ー」が必ずつき、ストレートに読めません。


矯正を試みますが、だめです。ヤマネ、と繰り返すうちに少しずつ言えるようになってきますが、すぐにまたヤマーネ!・・・彼らは日本語の発音がついにできません。私はここに至って、勝利の法螺貝を力強く、吹き鳴らすのです!


日本人でよかったと思う、ささやかな瞬間なのであります。

  
  

チケットもぎりの作法

投稿者:ヤマネ

当事業団では、昔からチケットを切ったり(「もぎる」と言う)する、いわゆる受付業務を職員が行っております。


で、このチケットを切る、もぎる作業ですが、私もさせていただいておりますが、モットーはもちろん、綺麗に、素早く、正確に、であります。


しかるべく切ったチケットは、お客様の、半券を受け取るべく差し出された手の向き、高さ、速度に合わせてお返しするのであります。たいがいのお客様は立ち止まることなく、つまり、歩きながら手を出されますので、全ての作業を渋滞無く行う必要があるのであります。プロであります。


特に大ホールでの公演の場合、一気にたくさんの方がお越しになりますので、もたもたしておりますと後のお客様がつっかえます。最悪の場合、公演開始に間に合わないという事態が発生しかねないため、素早く切らねばなりません。


また、ごく稀にですが、違う公演のチケットをお持ちになる方もおられるので、本日の公演のものかどうか、ちゃんと確認をして切ります。「このチケットは来週の公演のものです」などと申し上げた時のお客様の驚きのお顔は、少々こちらが気の毒になります。


ですがこういう場合、お客様がその場に立ちすくまれるので、時として列が一気につかえる事があります。あせります。急ぎ隣の受付カウンターにご案内をしますが、このロスを取り返すべく、スピードを上げてもぎります、もぎります。


そうかと言って、あまり慌てますと、うまくミシン目に沿って切れない事があります。ミシン目に沿って切りますと、乾いたパリパリッ!という音がします。快感です。しかし、少しでもずれますと、シャワッ!と、まあ紙を切る音ですね、それがしますので、狼狽いたします。ド派手に全然違う箇所を切ってしまうこともあります。「なんじゃこりゃ!」「うわー、面白い切り方ね!」とお叱りの言葉を頂戴します。深くお詫び致します。


・・・とまあ、チケットを切る時はだいたいこのような事を考えております。ご参考になさって下さい。


今夜はタカーチ弦楽四重奏団の公演です。ご来場のお客様、チケットを間違えずにご用意下さいませ。


  

  

ショスタコーヴィチの音楽は、あまちゃんのようです。

投稿者:ヤマネ


■12/1(日) アトリウム弦楽四重奏団 ショスタコーヴィチ・マラソン
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2013/08/post-228.html


あまちゃん、今まさに大団円を迎えんとする大ヒットドラマであります。明後日最終回。


しかし似ているのですね。ショスタコーヴィチに。・・・え?どういうところかというと、ひねってある所ですね。


あまちゃんは伏線を見つけたり、色々と深読みをしたりすることが流行っているとかそうでないとか。つまり、あちこちの小さな断片から、ああ、あれがここでつながるのか!などと熱心なファンは楽しむのだそうです。ただ普通に観ていても面白いですが。そこがポイント。


ショスタコーヴィチの音楽も(というか人生そのものが、ですが)、かなり全力でひねってまして、スターリン時代の恐怖の粛清を乗り切るため、本人の真意は常に隠されている、健全そうな音楽に聴こえても実はあれは・・・・とか、あそこはナニナニからの引用で、とか、まあそういう深読みがあります。つまり、うんちくを大量に収集した後、斜に構えて聴いても、フフンいいね、となるのです。だがしかし、普通に聴いてもいい音楽だなー、アハハン、という音楽なわけです(ちょっと癖がありますけど)。


20世紀のクラシック音楽は、あまり一般的に広く親しまれているとは言い難いですが、ショスタコーヴィチが広く知られる作曲家となったわけは、そういうわけなのです。ショスタコーヴィチはズバリ「あまちゃんでうまく語ることが出来る」のであります!ババーン!!・・・って牽強付会ですかそうですか。


引き続き、強引に話を持っていきます。


ショスタコーヴィチ・マラソンは、そういうわけなので、「あまちゃんが好きだ」という方にぴったり。あまちゃんが終わって物足りないわあー、退屈だわー、というあなた、そう、そこのあなたです、あなたっ!ショスタコーヴィチ・マラソンにお越し下さい。


たった4人の弦楽器奏者による演奏を延々と11時間に渡って聴き続けるというとんでもないコンサートですが、あまちゃん好きの方は、この番組をほぼ毎日半年も!延々とご覧になっていたわけですから、たった、ほんの11時間なんて全く問題ないですねっ!いや、むしろ短すぎて拍子抜けするに違いないっ!


このコンサートの頃には既に次の連ドラが始まっていますが、ああ、何ということでしょう。日曜日・・・お休みなのです!心置きなくお越しいただけるのです。


■12/1(日) アトリウム弦楽四重奏団 ショスタコーヴィチ・マラソンのチケットは以下から
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2013/08/post-228.html