美術についてはしろうと。

投稿者:ヤマネ


何と言うことでしょうか。昨日のひよこちゃんブログにより、私が美術に絶大なる関心を持っていることが露わになってしまいました。


品格がどうだとか何だとか、思わず「お昼、奢らせて下さい!え、100円マックでいいよだなんてとんでもない、ビッグマックLセットをダースで・・・いえむしろつばめグリルでハンブルグステーキでも・・・!」と言いたくなりますが、でも、はい、そうなんです。すいません。つばめグリルも近くにありませんし。


いやはや、つらつらと思えば、芸術に関わる者として、美術に興味が持てないというのは実に恥ずべき事なのかもしれませんが、でもやっぱり・・・よくわからないな、と思ってしまうのであります。そもそも「わからない」とするこの心構えが悪いのかもしれません。


美術に感動して呆然と立ち尽くす、という体験は、残念ながら私にはありません。美術館に行っても、ふーん、あ、フェルメール、あ、エル・グレコ、あ、ボッティチェリ、あ、リキテンシュタイン、あ、デルヴォー、へーへーへー、位で終わってしまいます。(美術館で心拍数が上がると言えば・・・甲冑・武具のコーナーなんかでしょうか。あれは・・・燃える!)。記憶に残っている絵と言えばアムステルダムで見た「夜警」ですかね。それだって、うわー、デカいっ。まるで関西気質丸出し、小学生の感想文でございます。


少年ホロヴィッツ(=20世紀の巨匠ピアニスト)が、作曲家スクリャービンに会った際に、ピアノだけでなくオペラだとかアートだとか、幅広く勉強するようにと言われたとかなんとか、そんなエピソードがあったような気がしていますが、もしくは、リヒテル(=20世紀の巨匠ピアニスト)はかなり絵も上手かったらしい、とか、そういう話は知っておりまして、それを知った中学生の頃の私はうむうむ、と眉間にしわを寄せ苦み走った(ような)顔で首肯していたのですが、残念ながらこれは「頭で知っている」「記憶した」というだけの、大きな感情のうねりの伴わぬ、単なる教養でしかないわけです。


なので、音楽についても、私はわかったような顔をして嘯(うそぶ)いていますが、一面的な理解しか出来ていないかも知れません。


そもそも、私を含め、人間とは一体どのように音楽を聴いているのでしょう。私の好きな曲、例えばピアノ曲なら・・・・ラヴェル「鏡」、シューマンのピアノソナタ第1番、ベートーヴェン後期のバガテル集など、他の人が一体どういう風に聴いて、どう感じているのか、気になるところではあります。


感覚・・・としか結局のところは言えないのでしょうけれど、多分。

  
 

ブログの品格

投稿者:ひよこちゃん


最近コンサートもないので、書くネタが尽きております・・・・・・
ブログのネタが尽きていることをボヤいていると、隣席のヤマネ氏は宣います。
「いやいや、チミ、ネタというのはちょっとした所にあるものぞよ」、と。

 
 
なるほど確かに、ヤマネ氏はさすが元ブロガー、そして音楽の道「年齢-(マイナス)4」年という長い音楽歴を誇ってあらはるので、ちょっとしたことなんかも私では思いつかないような視点から記事にしており、「こういう切り口でネタを引っ張ってくるのか!」と思わされ、参考にしたいと常々心がけているのですが、その技術なかなか盗めません。


この差は何なのでしょうか。
ヤマネ氏は生まれながらのブロガーなのでしょうか?
「武蔵野のショコタン(ちょっと古い?)」を襲名すべきなのでしょうか?


彼にあって私にないもの、生粋のブロガーにはあって、私のようなモノ言えぬ小市民にはないもの、それは「ブログの品格」とでも呼べるものなのでしょうか。サラブレット級の「品格」を有するヤマネ氏と先日お話をしていて、これが「品格」に通ずるものではないかと思わされるやりとりがございました。今日はそのお話をしましょう。


私ひよこちゃん、最近の美術マイブームが調子に乗りすぎたため、先日ちょっとの休みを利用して、金沢市の金沢21世紀美術館まで行って参りました。簡素な金沢みやげを配りつつその話をしていたときに、ヤマネ氏が宣うたのです。


ヤマネ「現代美術のどこが楽しい?」
ひよこ「んー、理念や概念を如何に表象に落とし込むかっていう辺りですかね」
ヤ「ふーん。てか、僕もともと(現代に限らず)美術とか絵って何が楽しいのかが理解できんのよね。特に美術館に行って人混みの中で絵を見るっていうのは疲れるし好きじゃない」
ひ「バッサリいきましたね~」
ヤ「あ、でも、美術館には時々行くのねん。教養としてね、そういうのを観ておくのも大事なんと違うかなーと思って」


・・・・・・?!
「教養として」「何が楽しいか理解できない」美術作品を観るために、わざわざ高い(と思うときが私にはしばしばあります)お金を払って「人混みで」「疲れる」美術館へ行く・・・


これは・・・


私は大いに反省致しました。思い返してみるに、私は昔から嫌いなもの、興味のないもの、いとも簡単に自分の周囲から排除して生きてきました。たとえ強制されても(学校の授業とか)、やる気が起きないので一切拒絶。そういう自分の人生を反省しました。
ヤマネ氏は違うのです。楽しくなくても、意味を感じなくても、しかし広い視野の下、それの持つ意義を見出し、自らの人生に取り入れる。なるほど、これこそが「ブログの品格」に繋がるものなのではないか、と。このような「修行」を日々積み重ねていくことで、「品格」は自然とついてくるものではないか。


日々是修行即人生也。(←滅茶苦茶な漢文)


日々の修行が人間としての成長に、そして「品格」に繋がる。
裏を返せば、こうやって日々のブログで精進を重ねていくことは日々修行の一環となる。
ブログは即ち、人生なのです。
 
 

【催し物のご案内】のご案内

投稿者:I.D

武蔵野文化事業団は毎年、年に110本ほどの公演を行っておりますが、もちろん武蔵野市民文化会館をはじめとした各施設は事業団主催事業ばかりやっているわけではありません。

 

むしろホールを借りていただいて、借り主の方が催し物を行っている方が遥かに多いのです、当たり前ですが。そりゃあそうだろう、でもその情報はどこで手に入るんだよ…、とおっしゃる皆様。ホームページに掲載してあるので是非ご覧ください。

 

掲載場所は下の図の通りです。ご存じない方にはちょっと分かりづらいかもしれませんね…。

「催し物のご案内」は各施設で配布もしています。毎月月末頃に次月のものの配布が始まりますので、お越しの際はどうぞお持ちください。武蔵野プレイスにも置いてあります。

 

また、主催事業以外の武蔵野市民文化会館の催し物で、市民文化会館の窓口でチケットを取り扱っている公演もありますので、市民文化会館までお問い合わせください。(電話予約等はございません。また市民文化会館以外の館での取り扱いはございません。)

 

この「催し物のご案内」の作成は、主催事業を担当している我々ブロガーとは別の、施設を管理する係が担当しています。では、その係の紅一点、ハンドルネーム「きなこ」さんに特別出演していただきましょう。きなこさん、皆さんに一言お願いします。

「武蔵野文化事業団が管理する施設では、日々多様な催し物が行われています。一般の方がご入場いただける催しも数多くございますので、皆様のご来場心よりお待ちしております。」

 

 

こんなところもあります。

投稿者:あ・と・お

 
今日はこの場を借りてちょっと施設の紹介を。
 
このブログを読んでくださっているのは、きっと主に武蔵野文化事業団主催のコンサートなどによく来られている方々で、あまりご存知ないのではないかと…。その名は「かたらいの道 市民スペース」。会議や展示でご利用いただける、ちょっとした貸スペースです。ここも武蔵野文化事業団で管理・運営しています。
 
三鷹駅から市民文化会館へ歩いてくる途中、駅前のそのツインタワーマンション“武蔵野タワーズ”の1階のローソンの横にひっそりとあります。今度、来られるときに見てみてください。
 
そして、武蔵野文化事業団ホームページの「お知らせ」のところにも、ひっそりと掲載してあるのですが、うれしいことに施設使用料が4月1日の受付分からお安くなります!
 
仲間内の会合とか、絵画や写真などの個展やグループ展などなど、機会があれば、ぜひ使ってみてください!駅チカです。もちろん、市外の方でもお使いいただけます。
 
詳細は、こちら↓↓↓
 
かたらいの道 市民スペース
 
施設使用料金などの改定のお知らせ
 

リサイタル・プログラムを決める


投稿者:Director’s Choice
 
 
武蔵野は一人の作曲家の作品だけで一夜のリサイタル・プログラムを組んだり、○○全曲演奏会というのをよくやります。
 
一夜(1日)でその作曲家の作品をまとめて弾いたり聴くと、今まで気付かなかった発見がたくさんあって、プロデューサーの私としては聴衆にも弾く方にも収穫があると思っているからなんですね。
 
でも、こうした一人の作曲家ではなく、一夜に何人もの作曲家の作品を弾くのが好き!という人もたくさんいます。こういう演奏家に対しては、多くの場合、最終的に「自分が、今、弾きたいものを弾いてください」という形になるのです。ピアニストですとフランク・ブラレイとかアンナ・ヴィニツカヤなどがそのタイプです。
 
ヴィニツカヤはエリザベート王妃国際コンクール優勝直後にリサイタルをやりましたが、再び6月に登場します。なぜ?!。今、ヴィニツカヤがとてもいいんです。ヨーロッパで評価が高くなってきていて、ベルリンとかの音楽雑誌やフライヤーでよくその名を見るのです。やっぱり演奏家の人生にも波があるので「今、いいね!」という時にお客さんに聴いて欲しいのです。
 
今回は本人が弾きたいというシューベルト、ドビュッシー、プロコフィエフなどです。プロコフィエフは、エリザベートの優勝の時に2番のコンチェルトを弾いたくらい彼女の十八番ですが、一曲しか弾かないんですね。
 
プロコと言えば3番が一番有名です。3番のコンチェルト・・・。ずいぶん前にコンセルトヘボウでアルゲリッチとシャイーがやったのを聴いて・・・、もう火の玉みたいに二人で燃え上がってフィナーレに突入していくのですから、もうそれ以来、誰の演奏を聴いてもダメでした。それが数日前、CDでミトロプーロスが弾き振りで3番のコンチェルトをやっているのを聴いて面白いのなんのって。コレはアリ!です。おもしろいですよ。
 
さて、立ち食いソバ…なかなか納得いかないですよね。京橋の恵み屋、なかなかよいです。ワザあり!有効!という感じです。
 
京橋 恵み屋(食べログ)
 

この世の中、知らないことばかり(前編)

投稿者:ヤマネ


世の中は知らないことばかり。現在活躍するアーティスト達の中にも、私も聴いたことのない、もしくはそもそも名前すら知らない天才がたくさんいます。無知の知だねハハ、などとしたり顔で申すつもりはありません。私はあまり多くを知りません。


ネットやなんかでうろうろと見ておりますと、クラシック音楽の世界に限定したとしても、実に多くのアーティストがいるものだなと、感心するやら恐ろしくなるやらです。日本ではほぼ全く知られていないがすごい人たちがいます。


そして当然の事ですが若い人たちもバンバン出てきますね。脱線しますが、若い人たち、チャンスをつかんでポッと一瞬浮き上がったとしても、ズバズバと淘汰され消費され飽きられ、歴史に名前を残す人はごく一握り。本当に大変です。個人的にはスギちゃんの将来なんかも気がかりだぜぇ(^-^)/


それはさておき、いわゆる売れっ子になったとしても、人間だれでも身体は一つ。移動手段としてどこでもドアが発明されたわけでもなく、コピーロボットが生まれたわけでもない。21世紀の今もなお、ジェット機で移動するより速い方法が無いのです。なので地域によって「差」が生じるのは当然の事です。私の個人的な例では、ベルリン・フィルの奏者にレオン・フライシャーというアメリカの著名ピアニスト(だと私は思っていた)の名前が通じなかったという経験もあります。


OMG!不勉強な!と言うのは簡単ですが、ちょっと考えてみればこういうのもまた、地域差なのかもしれません。もちろん、オーケストラ奏者はピアニストをあまり知らないかも知れないとか、私がピアノを勉強していたのでピアニストについては他人より詳しいかも知れないなど、その他の要素も考えられます。


「自分の知っている人が世界中で有名」だとは限りませんし、日本以外で有名な人を私は知らず、海外の人たちから絶句される事もあるでしょう。そう考えると、なんだか実に不思議な気分だ、おもしろい。というわけで次回に続く。
  
 

文化系のバレンタインデー

投稿者:ひよこちゃん


昨日はバレンタインデーでしたね。
私はたまたま仕事が休みだったので、デートをすることもなく、朝から自分のために米を炊き、料理(鶏肉と玉葱と茄子の和風煮)を作り、その後夕方過ぎまで正座して読書をするという、文化系に相応しい1日を過ごしました。チョコは自分で買って食べました。


・・・・・・皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか?


さて、私は文化系の1日の締めくくりとして、ミクニヤナイハラプロジェクト「静かな一日」の初日にお邪魔してきました。結論から申し上げますと、素晴らしい舞台でした。ミクニヤナイハラプロジェクトの矢内原美邦さんは昨年の岸田國士戯曲賞受賞者の1人ですが、その受賞作『前向きタイモン』よりも2歩も3歩も進化した作品だと、個人的には感じました。

 
 
矢内原さんのこれまでの作品のイメージは(全てを拝見している訳ではないのですが)、個人の文脈の中での言葉・身体が怒濤の勢いで溢れてきて、それにおぼれそうになって息が苦しくなる、なのに気持ちいい、みたいな他にはない不思議な感覚があり、どちらかといえば彼女の戯曲からは(岸田國士戯曲賞受賞者を評するのには失礼かも知れませんが)、「文学性の否定」みたいなものを感じていました。圧倒的なスピード感・情報量の前で言葉の意味は流れていき、そこにはただ表象的なイメージがあって、しかもそれがもの凄い勢いで提示され更新されていく、戯曲単体としては、さぞかし昔ながらの文学の信奉者からはウケが悪いだろうと思っていたので、岸田賞受賞はちょっとびっくりしました。(裏を返せば、芥川賞審査委員みたいに昔ながらの文学青年は岸田賞の審査委員にはいないのでしょうね)


今回の作品はどちらかといえば、その路線とは少し変わったように感じました。
もちろん以前までのような部分が多々残っています。でも、時々もう少しその場に留まって、言葉の中に、言葉が紡ぐ意味の中に深く潜ってみよう、そんな意図を感じました。
最近のひよこちゃんは現代美術にはまっているのですが、近代以降の芸術が(美術に限らず音楽なんかそうですが)自らを歴史の文脈の中に位置づけ、常に自己定義というかその立ち位置を、そしてその革新性や真正性を求められる中で、矢内原さんが、演劇という範疇だけに留まらず、アート、さらにそれを超え出て社会の中で、この「静かな一日」という作品が(そして矢内原さん自身が/ミクニヤナイハラプロジェクトが)どのような立ち位置にいるのかを表明しようとする意志を感じ、私としては「ああもうこれは現代アートだなあ」と感じながら観させていただきました。


と、ちょっと真面目で堅苦しいご紹介になりましたが、小さい家の模型が200個ほど並んだ舞台美術(上の写真参照)やら、舞台演出上大きなキーになる映像やら、スタッフワークも素敵な舞台作品でした。70分くらいの短い作品ですが、頭の横で銅羅をガツーンとハンマーで打たれてその共振に襲われたような、強い刺激を受けて暫く興奮で頭が心地よい混乱に巻き込まれた体験で、こういのって年100本くらい観てても滅多に味わえません。


文化事業団でのチケット取扱は終了しておりますが、明日以降の前売券はまだこちらでお買い求めいただけます。当日券も完売の回も含め毎ステージ出ますので、この週末ぜひともミクニヤナイハラプロジェクトの新境地「静かな一日」へお越しをお待ちしております。迷われたら矢内原美邦さんのインタビューや予告映像も併せてどうぞ。(但し、インタビューはややネタバレというかストーリーへの言及があります。知りたくない方はご注意下さい。)


インタビュー1(伊丹AI・HALL):http://www.aihall.com/drama/24_mikuni.html
インタビュー2(ぴあ+):http://pia.cloudapp.net/index.aspx?u=pia&fid=13013002067&bkurl=http%3A%2F%2Fcinema.pia.co.jp%2Fweekly%2F


予告映像

シェイクスピア・イヤー

投稿者:I.D

ひよこちゃんも書いていましたが、今度の4月から1年間、吉祥寺シアターでは「シェイクスピア・シリーズ」としてシェイクスピアの作品を上演することになります。

 

現在はブルーノプロデュースの『My Favorite Phantom』(原作:ハムレット)と無名塾の『ウィリアム・シェイクスピア』(シェイクスピアの青春時代に焦点を当てた作品)を発売しています。ほかのラインアップの間もなく発表となります。

 

2014年はシェイクスピアの生誕450周年の年となります。この年にはおそらく世界各地でシェイクスピアが盛り上がるだろうと思いますが、吉祥寺シアターではそれに9ヶ月先駆けてシェイクスピア・イヤーの始まりです。

 

今回はちょっと高尚なイメージもあるシェイクスピアに親しんでいただく豆知識をいくつか。

 

文学史上最高の文豪ともいえるシェイクスピアですが、その生涯はあまりよく分かっていません。無名塾が上演する青春時代の7年間は全く記録がなく特に謎に包まれていますが、それ以外でも日記、手紙類はなく、自筆が見られるのは僅かな公的書類などだけ。この記録の残ってないっぷりは、当時のもっと格下の作家などと比べても特出しています。

 

また当時の劇作家は大学を出たインテリが多かったのですが、大学を出ていないシェイクスピアが果たしてあれだけの、あらゆる知識が詰め込まれた戯曲が書けたのか等の理由により、シェイクスピアは別人説もあるほどです。それをテーマにした「もうひとりのシェイクスピア」という映画が、ついこの前まで東京で上映されていました。調べたら今はもう横浜でしかやってないようです。ご興味があれば…。

 

自筆の戯曲も残ってなく、出版されたものだけが現存します(「サー・トマス・モア」の3枚の原稿がシェイクスピアの筆によるものとも言われていますが)。それも当時の粗悪な出版など色んなバージョンがあり、どれが本来シェイクスピアが書いたものなのか、議論のタネとなっています。つまり我々はシェイクスピアの思惑とは違うものを読んでいるかもしれないですね。(もちろん芸術にとってそれは重要なことではないといえるかもしれません…。)

 

さて当時の演劇の上演は昼間、屋根のない劇場で行われていました。なので夜の場面(例えば「ロミオとジュリエット」のバルコニーのシーンなど)も全て陽の光のなかで演じられていたため、しばしば暗い夜であることを示す台詞などが出て来ます。たぶん当時の観客は、これで漆黒の闇の中で行われるラブシーンや残忍な暗殺などをイメージできたのだから言葉の力はすごいと言うべきか、想像力って不思議というべきか。

 

また、当時は女優がおらず全て男性が演じていました。女性の役は往々にして少年俳優が演じていました。「ヴェニスの商人」とか「十二夜」「お気に召すまま」などのシェイクスピアの戯曲に、ときおり男装をした女性が出てくるのも、これを知ると納得できます。しかし現在男性がリアルに演じようとすると、単純に女性を演じるより、男装した女性の方がムズかしいように思います…。

 

それではシェイクスピア・シリーズの幕開け「ブルーノプロデュース」と「無名塾」楽しんでいただけましたら幸いです。

 

 

コンサートのない日々。


投稿者:あ・と・お
 
いつも主催公演が多い武蔵野文化事業団ですが、珍しくこの2週間近くコンサートなどが入っていません。特に理由はなく、偶然なのですが…。
 
 
そんな今日の文化会館は保守点検日です。たしか、以前もそんなことを書きました。その時は照明設備の保守点検をしていましたが、今日はピアノ・リサイタルなどで、皆さまもよく目にされ、その音色に耳を傾けられているスタインウェイ・ピアノの保守点検をやっております。もちろん、リサイタルの度に調律をしていますが、年に2回は保守日を設けて大掛かりなメンテナンスをおこなっています。武蔵野市民文化会館の大・小ホールには、フルコン(フル・コンサート・ピアノ)と呼ばれるスタインウェイの中で一番大きなModel D(274×157cm、480kg)が合わせて3台あります。それをステージ上に並べ、調律師さんも3人来られて今日と明日の2日間かけて、ピアノを最良の状態を保つためにみっちり隅々までメンテナンスをしてもらっています。
 
コンサートの入っていない日は、われわれも休日になることが多くなります。昨日は世田谷にある静嘉堂文庫美術館に行ってきました。三菱財閥の2代社長の岩﨑彌之助とその子で4代社長の小彌太が二代に渡って収集した東洋古美術のコレクションで知られています。今回は、静嘉堂文庫創設120周年・美術館開館20周年記念ということで、そのコレクションを昨年から3会期に分けて紹介しているPart III「茶道具名品展」にあたります。徳川将軍家が所蔵し、世界に3つしか現存しない「曜変天目」茶碗のひとつ(国宝!)や、信長―秀吉―家康と天下人を経た茶入「付藻茄子」などが展示されています。
 
静嘉堂文庫美術館
 
美術館といえば、われらが吉祥寺美術館では「中ザワヒデキ展 脳で視るアート」が今度の日曜日(2月17日)まで開催中です。実は、私はまだ行っていないのですが、脳の活性化に効きそうです。刺激を求めている方、ぜひどうぞ!
 
吉祥寺美術館「中ザワヒデキ展 脳で視るアート」
 

犬族に属する私

投稿者:Director's Choice

先日、ヨナス・カウフマンとヘルムート・ドイチュについてブログに書いたところ、友の会のお客様から好意的な、ブログおもしろいね!というようなお手紙をいただきました。

新しいものを出し続け公共のホールでもあるので、あまりお客様に褒めていただくことはないので、人生を賭けて芸術の仕事に取り組んでいる私としては、わかっている方にさりげなく「いいね!」と言われると本当に“ワンコ”(犬)のようにシッポを振って喜んでしまうこともあります。ブログを読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 

さて、武蔵野では6月にドレスデン・フィルをやることは皆様ご存じですよね。このオーケストラ、今まで色々な指揮者で聴きましたが、いつももう一つ不満が残っていました。

 

武蔵野が初めてこのオーケストラを招いたのは、フリューベック・デ・ブルゴスが指揮者に就任してからで、それはもう別のオーケストラのように素晴らしくて!確かブルックナーの3番を聴いたんですが、フリューベックがアメリカのメジャー・オーケストラで活躍していることを裏付ける円熟の演奏で「これは絶対武蔵野でブラームスの交響曲全曲をやろう!」と思って、公演をやったのです。

 

この巨匠フリューベックの後、オーケストラが選んだのがミヒャエル・ザンデルリンク。意外と彼の演奏を聴いた人は少ないのではないかしら。

 

言わずと知れたクルト・ザンデルリンクの3人の兄弟の末っ子です(全員指揮者になりましたね)。長男のトーマスはちょっと残念…。次男のシュテファンがNHK交響楽団をはじめ、よく日本に来ていますね。このシュテファンとミヒャエルを間違えないでくださいね。

 

今は断然ミヒャエルがヨーロッパ大注目の若手なんです。来年、再来年はガンガン行きます。ロンドン・フィル、ゲヴァントハウス管、チューリッヒ・トーンハレ管、ケルン放送響、バンベルク響に次々と出演。このミヒャエル・ザンデルリンクが、フリューベックが鍛えた高水準のドレスデン・フィルをどのような方向に導くのか、本当に楽しみです。

 

神楽坂にあるLouRon(ルウロン)という中華のお店、お昼休憩なしの店としては東京屈指…1番かも(!?)。ちょっとお昼を食べ損ねた、夕方にちょっと食べたい…という時に便利です。ちなみに私は6時開演の武道館での米米CLUBのコンサート前にちょっと寄ったところであります。