また一人大物が亡くなりましたね...。 その2


投稿者:あ・と・お
 
先日I.D.くんがデイヴ・ブルーベック氏死去のことをこのブログで書いていましたが、クラシックの世界でも、ロシアの名歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Galina Vishnevskaya)氏の死が伝えられました。12月11日にお亡くなりになったそうです。享年86歳。ご存知の方も多いかと存じますが、夫はチェロ奏者の故ロストロポーヴィチ氏で、ソ連時代に政府から弾圧を受け、夫妻で長く亡命生活を送っていたことや、夫妻で小澤征爾さんと親交が深かったことでも知られていますね。
 
武蔵野では、過去にヴィシネフスカヤ氏のリサイタルやマスタークラスの招聘を模索したことがあるのですが、残念ながら叶いませんでした。しかし、2011年1月6日に、氏が設立されたモスクワのヴィシネフスカヤ・オペラ・センターとの協力でロシアの若手歌手たちを招いて「ヴィシネフスカヤ・オペラ・センターの新星」というコンサートを開催いたしました。
 
筆者がヴィシネフスカヤと聞いて思い浮かべるのは、ブリテンの『戦争レクイエム』のCD(1963年録音)です。お持ちの方もいらっしゃると思いますが、この録音では、ブリテン自らが指揮し、テノールはピーター・ピアーズ、バリトンはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、オルガンはサイモン・プレストン、そしてDeccaの名プロデューサーとして知られるジョン・カルショーがプロデュース、と超豪華メンバーです。また、最近のこのCDにはリハーサルの模様も収録されていて、ブリテンとヴィシネフスカヤなど出演者とのやり取りも聴けますよ。
 
ブリテン『戦争レクイエム』(Decca)
 
合掌。
 

イギリス人はクロスオーヴァーがお好き!?


投稿者:Director's Choice


クラシック音楽を全く聴いたことがない若い人とよくCDを買いに行き、スタンダードなクラシックの名曲を最高の演奏家による名盤でお勧めしながら買いそろえていった。しばらく経った頃「ねえ、一番よく聴くCDは何?」と聞いてみた。「あのー、それが・・・これおもしろいからって、番外だけどって言われて推薦されたヴァネッサ・メイのCDです」


「うーん・・・」さすがにそういうものかと思った。


ヴァネッサ・メイはロックというか、ポップスに足をかけたクロスオーヴァー・ヴァイオリニストだ。やっぱりオイストラフやハイフェッツよりヴァネッサ・メイなのだ・・・・。


このメイと共演したり、ローリング・ストーンズのロン・ウッドやスティングなどと共演する新たなクロスオーヴァー・ヴァイオリニストがやって来る。ヴァスコ・ヴァシレフだ。


ロイヤル・オペラのコンサートマスターで、ベレゾフスキーなどと共演する正統派のヴァイオリニストでありながら、クラシックをポップに転換し、母国ブルガリアでは2万人の聴衆を動員。今回は日本のロックバンド、Blu-Swingと共演する。

友の会は2000円のチケット料金。本人は、自分がやりたいことだからお金はどうでもいいんだ、と言い、マネジメントも、それなら利益など考えないでやろう!ということになって実現したものだ。ロックバンドのカンサスなんてご存じでしょうか。カンサスは、ヴァイオリニストがいて、高校生の頃よくコピーしていました。

ロンドンのオリンピックでもかかっていたエレクトリック・ライト・オーケストラなどもよくコピーしていました。僕はギターは弾けず、ヴァイオリンしか弾けないので・・・。こうしたクラシックとロックの境界を越えた音楽はイギリスでは市民権を得ているのです。


中目黒セイロン・イン(→食べログで見る)のカレーはなかなかですよ。ダールカレーなど、レモングラスがたくさん入る純スリランカ料理。お試しください!
 

■3月4日(月) ヴァスコ・ヴァシレフ 公演詳細:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2012/12/post-141.html

 
 

シリーズ「この人に会いたい!」・・・・林喜代種さん(写真家)

投稿者:ヤマネ

いつも大好評を頂いております、シリーズ「この人に会いたい!」の時間がやってまいりました。今回は写真家の林喜代種さんです。(・・・ってすいません、そんなシリーズはありません。今テキトーにつくりました)


林さんは、武蔵野文化事業団の多くの公演で写真を撮って頂いている写真家です。武蔵野文化事業団Facebookページに載せられている公演写真の、そのほとんどを撮って頂いております。(写真の端の方にHAYASHI Kiyotaneとクレジットの入っているものがそうです。)


林さんの写真と簡単なプロフィールは以下ページ左下にあるコラム「撮っておきの音楽家たち」でも見られます:
http://www.jazztokyo.com/column/column_index1.html


林さんは、実はクラシック音楽の業界では知らない人はいないのではないかと言うほど有名な方で、いつもご多忙。時々私も、サントリーホールのロビーやなんかで、あ、こんちは、どもどもども、まままま、オトトオトト、そのままぐいぐいっと、となる事もあります(最後の方はウソ)。しかしそんなお忙しい中、当事業団の公演のため可能な限りいつもお越し頂いております。ありがとうございますありがとうございます。


では、あの写真は一体いつ、撮っているのか?と言うと、もちろん本番中に撮っていることも多いのですが、公演の前か後にフォトセッションをやっていることもあるのです。この場合、ステージ上で、衣装を着て、実際に演奏をしてもらいながら(歌手なら歌ってもらいながら)撮っています。アーティストにお願いしてフォトセッションのための時間を5分ほど頂くわけです。


もちろん、誰しもがフォトセッションOKというわけではなく、ダメという人はダメと言いますから、そういう場合は、本番中に撮る。さらには写真を撮ることそのものがNGという事も稀にあります(例えば先日の超大物演奏家。あの人とかあの人とか、あの人とか・・・・)。その日その日で、公演ごとにどうするかを決めているのです。


それでは最後にこれからもよろしくお願い致しますと言うことで、ご尊顔を、ドドーン!


撮るのなら慣れていますが撮られる方はまだまだこれから。・・・・ウソです。生意気言ってごめんなさい。


吉祥寺の街の真ん中で、ワタシ踊ります!

投稿者:ひよこちゃん


昨夜、ミクニヤナイハラプロジェクトの無料イベントが吉祥寺コピスのウッドデッキで始まりました。今日・明日と、このイベントは続き、両日とも18:00と19:00から20分ずつ程度行われます。


シンデレラ!あの時の私に言ってあげたい。」というタイトルの通り、有名な童話「シンデレラ」を現在の矢内原美邦さんの視点から読み換えたストーリーあり、冒頭から激しいダンスあり、と総勢20数名がウッドデッキを所狭しと駆け回り踊りきり演じ上げます。出演者のほとんどはワークショップを経て、この2週間ほどで作品を創り上げたそうですが、そうとは思えないほどの完成度!20分ほどでもしっかりとミクニヤナイハラプロジェクトの作品に仕上がっていることに驚きました。


チケットも予約も何もかも要りません。必要なのはお客様の体と心だけでございます。ご家族でのお食事のついでに、お買い物のついでに、ぶらぶら散歩のついでに、16日は選挙デーなので投票のついでに、もちろんがっつりこれ目当てで観に来ていただけるのも大変嬉しいです!最初から観なくちゃわからない、なんてことは全然ないので、もしも近くを通ったときに、30人近い面々が踊ったり叫んだりしていたら「ちょっと覗いてみるか」ってな感じで、お足を止めていただければと思います。


けいこ場の動画です↓こんなことやってます。



昨夜の写真です。昨日の19時の回はたぶん100人以上の方が観て下さいました!


 
ミクニヤナイハラプロジェクト本公演「静かな一日」は2/14~17に吉祥寺シアターで行われます。プレイベントでご興味を持たれたそこのあなた、ぜひこちらにも足をお運び下さい。

 
 
※注 私ひよこちゃんは踊っておりません。残念ながらとてもあんなに踊れません。

 

また一人大物が亡くなりましたね...。

投稿者:I.D

先週の水曜日、何気なくTVを見ていると、ジャズ・ピアニストのデイヴ・ブルーベックさんが亡くなったとのニュースがありました。大物がまた一人亡くなってしまいました。

 

1940年代からジャズ界を生き抜いてきたブルーベックさん。「テイク・ファイブ」という誰もが一度は聞いたことがある名曲を発表し、ジャズマンとしては売り上げ100万枚を初めて超えたブルーベックさん。ダリウス・ミヨーに師事して、対位法などをジャズに取り入れていったブルーベックさん。クラシック音楽まで作曲したブルーベックさん。ご冥福をお祈りいたします。

 

さて、そのブルーベックさんと12歳の時に共演したピアニスト テイラー・アイグスティが出演する公演「ケンドリック・スコット・トリオ」が1月31日にあります(12月16日発売)。その時すでに70歳を超えていたブルーベックさんは彼を評して「今まで出会った中で、最も驚くべき才能だ。彼のことを覚えておいて。」と言ったそうです。

 

ブルーベックさんの目は正しかったのでしょうか。アイグスティも天寿を全うした時、外国のニュースになるようなジャズマンになるのでしょうか。スイングホールで確かめてみてください。

 

 

さようなら

 

 

投稿者:あ・と・お
 
 
今日は悲しいお知らせが…。実は…。
 
…と、もったいぶらなくてもいいのですが、近日中に武蔵野市民文化会館の大・小ホールのホワイエなどにある緑色の公衆電話がとうとう撤去されることになったのです。公共の施設であることもあり、何とか残しておいてもらっていたのですが、実際の利用がほとんどないため、撤去されることになりました。携帯がこれだけ普及すると、時代の流れには逆らえないです…。街中でもどんどん姿を消していっていますよね。
 
私も携帯は持っていますが、もともとヘビーユーザーではなく、ちょくちょく携帯を家に忘れてきたりもするので、定期入れにはいつもテレホンカードを忍ばせている派です。街中で公衆電話を探すのはホント大変です。
 
でも、お使いになっている方はご安心ください。正面玄関の1台だけは残りますので。ご不便をお掛けすることになってしまいますが、ご理解のほどを!
 

武蔵野で無伴奏ヴァイオリンの公演が多いわけ


投稿者:Director's Choice


武蔵野では他のホールと比べて、無伴奏リサイタルが多いことにお気づきかもしれません。無伴奏ヴィオラ・リサイタルをやるのも武蔵野ぐらいでしょうか。その理由はきっと私がむかしヴァイオリンを弾いていたからという所にまず一つの理由があります。


ヴァイオリンを片手に旅から旅へとツアーをする演奏家たち。違う国に行くたびに現地のピアニストとリハーサルを重ねる・・・。これはなかなか骨の折れることでもあります。無伴奏ですと一人でホテルでさらっていればOKなので、演奏家としては自分の世界をそのままお客様に提示できるのです。しかしその反面、ずっと引き続ける、という大変さが伴います。ですから演奏家と相談して「どうします?」と聞くことになります。


キム・カシュカシュアンのようにサバティカル(演奏を行わない充電期間)の時は、迷わず「好きなことを好きなだけ無伴奏で」とお願いします。すると「いいわ!そういうのならやるわ!」ということになります。


マイナス点としてはやはりレパートリーがバッハ、イザイ、パガニーニなどに限られ、お客様の聞きたい「春」「クロイツェル」「雨の歌」などが出来ないことですね。しかしマネジメントが付けた日本人の伴奏ピアニストとうまく行かない外国人アーティストのケースも多く、それをたくさん目にしている私としては、無伴奏をつい選択してしまいます。もちろん、有名になって、5,000円、8,000円というチケット料金をつけられるような方が海外から自分のピアニストを連れて来られることには喜んで合意します。


私はコンチェルトよりデュオの方が弾くのが難しい、と思っていて、特にベートーヴェンのソナタは本来ヴァイオリンつきのピアノ・ソナタですから、ピアニストは大変重要で、むしろピアニストの方が上で良いくらいだと思います。賛否両論のあったアルゲリッチ/クレーメルのベートーヴェンはある意味ヴァイオリン付きのピアノ・ソナタのようでした。


さて、3月4日(月)にまた無伴奏ヴァイオリンの公演、ヨゼフ・シュパチェクの無伴奏ヴァイオリン・リサイタルをやります。チェコ・フィルの演奏家達も当日彼の渾身のリサイタルを聴きに行こうではないか、と話しているそうです。プログラムは、彼がやりたいものをそのままお出しします。ソリストとしてフィラデルフィア管弦楽団などと協演する一方、チェコ・フィルのコンサートマスターに就任したシュパチェクが忙しい時間を縫って、全精力を注いで行うリサイタルを聴いて下さったら嬉しいです(チケットはまだ少し残っているのです)。


池袋の芸劇近くの中華料理屋「光陽楼」のサッポロラーメンのスープが美味である(麺は今ひとつ)。ラーメン店のスープが苦手という方も多いと思うが、中華的サッポロラーメンとはこれいかに。
 

■3月4日(月) ヨゼフ・シュパチェク 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル 公演詳細:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2012/11/post-136.html

 
 

ヨーロッパのクリスマス

投稿者:ヤマネ

アルノ・ラウニックと、マーガレット・ユンク・キムが歌ったクリスマス・コンサート「ウィーンのクリスマス」公演が一昨日、行われました。ヨーロッパの、ウィーンから直送の(ちょっと早い)クリスマスを皆様ご堪能頂けましたでしょうか。


出演者の一人、ソプラニスタ(ソプラノの声域を歌える男性歌手)のアルノ・ラウニックさんは、皆さんご存じ、あのウィーン少年合唱団の出身です。「合唱団で歌っていたのは、、、40年ぐらい前かな(遠い目)」と言うことでしたので、実に昔だなー・・・・と一瞬思ったのですが、ようよう考えてみればシューベルトやハイドンだってこの合唱団で歌っていたわけで、40年なんて大した昔じゃないか、とも思ったのでした。


閑話休題。その歌手たちをお迎えするために当日、私は都内のホテルに向かったのですが、このご一行、実にフリーダム。上の写真(一番左はラウニックさんのご子息)をご覧頂ければおわかりになると思いますが、五連のヤクルトに、ビニールのままストローをぶっさして飲んでいたり(ヤクルトはヨーロッパでも普通にスーパーで売っています。「ところでヤクルトって日本の飲み物なんだぜ?」と言うと「え、マジ!?」とびびってくれました)、電車の中でもずっと爆笑していたり、突如ラウニックさんの息子さんがサンタの格好でお手伝いをしてくれたり(ついにはサンタ、舞台に上がり、最後は一緒になって歌ってしまいました)などなど。


いやしかしまあ、こんな楽しい公演、やはりクリスマスならではでしょうかね。サンタが開場時に皆様をお迎えしてくれましたので、普段はむっつりと・・・いえ、真面目な顔で入場されるお客様も、バチグンの笑顔で入場されて行ったのが極めて印象的でした。


というわけで唐突ですが、またお会いする日まで、サンタさん、さいならー。
 
  

当日券情報をゲットだぜ!

投稿者:ひよこちゃん


本日19時より「アーロン・パークス・トリオ」の公演がございます。当日券2枚を販売中なのですが、意外なほど当日券情報への反応がございません。これは今日に限ったことではなく、ジャズ公演は全くの勝手なイメージで、ジャズの方がクラシックのお客様より若い方が多く、インターネットなどに手軽にアクセスする人も多いのでは、と思っていたのですが、どうやら必ずしもそうでもないようですね。


当日券は、確かに毎公演出るとは限りませんので、なかなかチェックされない方も多いかとは思いますが、完売となっている公演が多い状況を鑑みると、予約し損ねたお客様には是非ともチェックをしていただきたいと思います。当日券情報は以下のどちらかをチェックして下さい!(下の写真はクリックすると拡大されます)


1. HPのトップ画面

 
 
 
    
2.ツイッター

よりリアルタイムで情報を仕入れたい方はぜひツイッターで @musashino_bunkaをフォローして下さい!当日券情報がわかり次第すぐに、こちらに情報を流します。ツイッターの登録はとても簡単です。まずツイッターのHPにアクセス。

 

 
 
 

ユーザー名は他の人とかぶっていると使用できないのでご注意を。(使用できない場合は赤文字で指示が出ます)
最後に、「アカウント作成する」を押すと完了です。あとは画面の指示に従って下さい。


そして我々を見つけるのは、検索で「musashino_bunka」を探していただき、フォローして下されば、自動的に私たちの呟きがお客様のツイッターに表示されます。
そんな感じで、みなさま当日券もチェックして下さいね!(出ない日はごめんなさい。)


※ツイッターは当事業団もアカウントを作成して利用させていただいている立場なので、わからないことも沢山あります。使用の際に不明なことがあれば、ツイッターのヘルプセンターをご利用下さい。

 

カミュの横顔

投稿者:I.D

1月にシアターでマームとジプシーの「あ、ストレンジャー」が上演されます。今年、若手劇作家の登竜門「岸田國士戯曲賞」を受賞した藤田貴大さんの世界を堪能出来る舞台は必見です。

 

この「あ、ストレンジャー」は藤田さんのオリジナル作品ですが、カミュの「異邦人」を原案にしているとのことです。そのカミュの横顔を一つ。カミュというと哲学的とか、政治的とかいう印象があると思いますが、彼は“演劇人”でもあったのです。安部公房、三島由紀夫など演劇に“入れ込んだ”作家がいますが、アルベール・カミュもその一人です。

 

彼は若く無名の頃から「労働座」とか「仲間座」といった劇団を立ち上げ、シングの「西の国の人気者」だとか、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」(カミュ自身がイワンを演じた)、デ・ローハスの「ラ・セレスティーナ」などを上演しており、やがて戯曲の執筆を行っていきます。

 

一番有名な戯曲は「カリギュラ」でしょう。若きローマ皇帝カリギュラが最愛の妹を失い大ショック、そして(ちょっと哲学的に)狂っていって…というお話。創作年代や内容などからしても「異邦人」と深く結びつく作品です。「カリギュラ」初演時の主役はかの絶世の美男俳優ジェラール・フィリップが務めています。このころジェラール・フィリップはまだコンセルヴァトワールの学生でした。役を決める前、カミュはコンセルヴァトワールの卒業試験を受けるジェラール・フィリップを観に行き、彼のことを非常に気に入ってしまったそうです。

 

それから「誤解」「戒厳令」、「正義の人々」と続くほかに翻案もしており、フォークナー原作「尼僧への鎮魂歌」、ドストエフスキー原作「悪霊」、カルデロン・デ・ラ・バルカ作「十字架への献身」、ロペ・デ・ベガ作「オルメドの騎士」などを上演しています。

 

彼の戯曲はジャン=ルイ・バローというフランス演劇界の重鎮も初演してもいますが、特に友人だったマルセル・エランが初演の演出・出演することが多く、マリア・カザレスという名女優もよく彼の作品に主演しています。往年のフランス映画ファンの方は「おおっ」となる名前が並びます。カザレスとカミュは個人的にも長年にわたり深い関係であり、カルデロンとロペ・デ・ベガ(16世紀、17世紀スペイン黄金世紀の劇作家)の翻訳を助けたのも彼女だったとか(カザレスはスペイン人)。マルセル・エラン亡き後は、自ら演出も行っています。

 

こんな演劇と関係の深いカミュですから、死後半世紀以上たった後、極東の国の若者が自分の小説をきっかけに舞台を作るのを喜び、興味しんしんでどこかから見ているかもしれません。