パウル・バドゥラ=スコダ氏からの直筆メッセージ!

投稿者:ひよこちゃん


一昨日、御年85歳の大巨匠パウル・バドゥラ=スコダ氏のピアノ・リサイタルを小ホールで開催致しました。


以前にヤマネがアンコール曲の掲示のために駆け回る話をブログ記事で書いていましたが、スコダ氏のコンサートもまさにこのパターンで、「アンコールは(やるやらないも含め)出たとこ勝負です」とのことでした。じーっと構えて、スコダ氏が何をアンコールで演奏するのか、耳を傾けていた訳でございますが、残念ながらその短い時間の中でわかったことは「モーツァルトの曲の何かだろう」というところまででした。となれば、仕方ありません、舞台裏に行ってご本人に確認するほかない。というわけで、私ひよこちゃん、ぱたぱたと舞台裏に駆けていき、ご本人へ突撃する体勢を整えました。


舞台裏にはマネジメント会社の方もいらっしゃたので、「アンコール曲を伺いに来ました」と言ったら、その方がご本人に尋ねて下さり、スコダ氏も私の持っている用紙を見て「これに書けばいいのかい?」とおっしゃって下さいました。


しかし、どうもマネジメントの方の言葉がスコダ氏には上手く伝わらなかったらしく、スコダ氏は私が差し出した用紙に、サラサラサラと明らかに曲名ではない何かを書き始めました。それがこちらです↓


素晴らしい聴衆の皆さまと美しいホールに感謝致します。
パウル・バドゥラ=スコダ


(というような内容が書かれています。)


 
 
 
 
巨匠パウル・バドゥラ=スコダ氏から武蔵野の聴衆の皆さまへのメッセージです!実は途中までは、それでも最後にアンコール曲も併記してくれるんじゃないかと期待していたのですが、サインを書き始めた時点で諦めました。
(アンコール曲はこの後別途ご本人から教えていただきました。)


スコダ氏ご自身にとっても満足のいく演奏会だったのでしょうか。このメッセージを書く前も、そして書きながらも「素晴らしいホール、素晴らしいお客様、素晴らしい」と、"wonderful"を連発されていました。ありがたい話でございます。ええお人や!
単純に85歳という年齢だけを聞くと、私のような若輩者には想像もつかない領域な訳ですが、スコダ氏は間近で拝見すると、85歳とは思えぬ肌つや、動作もきびきびしており、率直に言って10歳以上はお若く見えました。


アンコールは毎度ドキドキではありますが、こういう嬉しい体験に遭遇できるのだし、よくよく考えれば演奏者ご本人とちょっとでもお話しできるチャンスなのだから、そう悪いもんでもないですね。

 
 

事件は現場で起きてるんだ!

 

投稿者:あ・と・お
 
寒い季節になってきました。そして空気が乾燥していますよね。風邪をひかれている方もいらっしゃるかと思います。
 
最近はそうでもないかもしれませんが、昔はクラシックのコンサートというと、咳をしようものなら他のお客さんから睨まれるのではないか、という堅~いイメージでした。確かに、ピアニッシモの音に客席全体が全神経を傾けて聴いているときなど、ちょっと咳をしずらい時ってあります。しかも不思議と咳をこらえようとすればする程、咳き込んじゃうものなんですよね。
 
先週おこなったウィーン弦楽四重奏団の時、また、以前ひよこちゃんが書いていたような、アメをむく音が気になるというお声を休憩中に何人かのお客様からいただきました。私はロビーにいたため、実際の音は聞いておりませんでしたが、「あの辺りから」ということで。
 
結局、後半が始まる直前に“その辺り”の近くでお客様全体に、アメは控えていただくようにアナウンスさせていただきました。しかし残念ながら、終演後に「たぶん前半と同じ方が、後半もアメを開けられて…」とまた別のお客様からお声をいただきました。アメの方は、ご自分のことではないと思われていたようで…とのことでした。う~ん。
 
注意喚起ばかりで恐縮ではありますが、ここはやはり皆様のご協力をお願いするしかありません…。
 

 

ドーナル・ラニーのチケットは残り10枚


投稿者:Director's Choice


アイルランドの巨匠、ドーナル・ラニーの公演のチケットが残り10枚になりました。正直ほっとしています。ワールドミュージックはまわりのスタッフも聴かないし、フン・フル・トゥをやった時も「これが売れなくて何をやる!」と思ったのですが、それ何?という状態でした。


ドーナル・ラニーは日本では名プロデューサーとしての数々の名盤CDで知られ、バンド・リーダーとして日本ツアーを行っているけれど、他のソロ・デュオ・コンサートを最近聴いたことがある人はほとんどないのではないでしょうか。ええーい、みんな来てくれよ!という気持ちで公演を決定。「いやー、ありがたいです」「うれしいです」もうすぐ完売。そうでなければワールドの企画をとづける勇気がくだけてしまいそうでした。


民族ファンのおすすめとしては、今週日曜日にあうるすぽっとで、23日KAATで公演を行っている「白い馬の物語」に出ている、ネルグイ・アシドのホーミーが最高です。震えるような感動がありますよ。


以前セブンイレブンの398円のワインを紹介しましたが、本日はミニストップのワインを一つ。Montelago 500円であります。赤が特によく、シンプルですが日本の食卓の料理によく合います(焼き魚はパスして下さい)。白は少しものたりませんが、リンゴとかパンとチーズならOKですよ。


■1月20日(日) ドーナル・ラニー&パディ・グラッキン公演詳細:
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2012/10/post-124.html
 

ひよこちゃんとサントリーホールでばったり出会う

投稿者:ヤマネ


サントリーホールの客席に入ったら、ひよこちゃんとばったり会いました。なので私もデセイについて書いてみます。


実はこの方、フランス語ではデセイとは発音しません。あえて書くならドゥセになるのです。あれまあ、おやまあ。


と聞くと、なら今後はドゥセに表記変更しましょう、となったりしませんか。え?そんな事思わない?ではこの先は読まなくてよろしい。ウソです。読んで下さい。


私はと言うと「まあデセイのままでよいでしょう」派です。そもそもは高校生のとき、米国人と話をしていて衝撃を受けた事に端を発しています。以下、やや長いですがお読み頂けましたら幸いです。


「君の名前は英語ではなんて言うのかな?」


と私は尋ねられたのです。え?え、え?今言ったとおりですけど。「ほらほら例えば僕は英語だとマイケルだがフランス語ではミシェルだしイタリア語ならミケーレだしドイツ語ならミヒャエル。だから君の名前もだ、えー、こほん、英語だと何というのかな?」


ここに至り、ははあなるほど、と膝をバシーンと打ったのです、私は(倒置法)。


この質問そのものは、何だか私には奇妙に思えたのですが、ともかくあちらの方面の人たちは、原音?にそれほど忠実にあろうとは考えていないようだなどうも、と言う事が判ったのでした。


その後人生を歩んで行くうちにわかった事ですがフランス人はモーツァルトMozartをモザー(←カナで無理に書こうとするとだいたいこうなる)といいますし、シューベルトSchubertをシュベーと言いますし、チャールズ・アイヴズCharles Ivesならシャルル・イヴですし、リチャード・ギアRichard Gereはリシェー・ジレとか言って平然としています。


フランス語に限らずみなさんテキトー。例えばバッハは英語ではバックです。あるいは人名ではなくても、音楽の都ウィーンは英語だとヴィエナVienna、ドイツ語だとヴィーンWien、フランス語ならヴィエンヌVienneと言います。っていうかそもそもスペルすら変わっちゃっています。


それから、エヴァ・クピーク(Ewa Kupiec)という名前の、武蔵野でも演奏して頂いた事のあるポーランドのピアニストがいます。私はこの方と何度かお目にかかってお話をべちゃくちゃとしたことがあるのですが、ポーランド語ではクピエチとか、そんな発音になるそうです。が、「でもみんなクピークと発音するし、私も全然それでいいと思うのよ別に何と呼ばれようと私は私だし、あなたもクピークでも何でもよいですよっていうかコールミー・エヴァ」と言われました。


そして(これは、I.D氏に指摘されたのですが)、我々日本人も同じような事をしております。たとえば毛沢東を、中国語でのいわゆる標準的な読み方「マオ・ツォートン」などとはまず読みません。


さあ、皆様はこのドゥセ問題、どうお考えになりますでしょうか。(いろいろな考え方がありますので、これが正しい、と決めつけたいわけではありません。)

  

 

「ルチア」を思う

投稿者:ひよこちゃん


昨夜、マリインスキー歌劇場管の来日公演「ランメルモールのルチア」(演奏会形式)を聴いてきました。マリインスキーの公演は今回、東京では3回あるのですが(サントリーホール2回、NHKホール1回)、「ルチア」が聴きたかったので昨日の公演に行ってきました(当然ですが他の2日に比べチケット代が高かったのですが。涙)。


「ルチア」は、生で聴くのは初めてだったのですが、私にとってはちょっと思い入れのあるオペラ作品です。


私が最も敬愛する小説の1つに、アメリカ人作家ジョン・アーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー』という作品があります。私見ですが、ジョン・アーヴィング氏の作品はそのダイナミズムにこそ最大の魅力があり、この『ホテル・ニューハンプシャー』はダイナミズムに溢れる物語の頂点を極めた作品の1つと言えるでしょう。この『ホテル・ニューハンプシャー』にオペラ「ランメルモールのルチア」は登場します。


ジョン・アーヴィングの小説を読まれたことがある方なら誰でもご存知でしょうが、彼の作品にはウィーンが頻繁に登場します。この『ホテル・ニューハンプシャー』でも主人公一家がウィーンへ移住し、そこで「ルチア」が登場します。登場する、と言っても、主人公たちが勝手に「ルチア」のことを想像し、「客席はガラガラに違いない。ドニゼッティのオペラが観るに値しないことくらいわかるだろ」とけなし(昨夜は満席でしたが!)、それでいてこれは自分たちにぴったりの物語だと結論づけるという散々な(?)扱いなのですが・・・。


愛する恋人がいる妹を、自分(と家)の未来のために無理やり嫁がせようとする兄の物語は、その流れる血といい、歌われる愛の言葉といい、確かに『ホテル・ニューハンプシャー』にぴったりかも知れません。きっとジョン・アーヴィングはこのオペラに感じ入るものがあったのでしょう。


「僕たちよりは安全だ。愛よりは安全だ」


『ホテル・ニューハンプシャー』で、次男で語りべのジョンが愛し合う長女フラニーに、ウィーンのオペラ座爆破計画(!)を告げた後の台詞です。確かにどんなものだって愛よりは安全だなと、ナタリー・デセイさんの歌う「狂乱の場」を聴きながら妙に納得した次第です。日々愛に飢えている私なんかは、実はとても安全地帯で生きているのでしょう。どっちがいいかは・・・・・・やっぱり愛が欲しいかなあ


  
余談:毎日、市民文化会館ではヤマネ氏と机を並べてお仕事をしているひよこちゃんですが、昨夜の公演では広いサントリーホールの中(約2000席)、ヤマネ氏の隣の隣の席で私は鑑賞しておりました。チケットはもちろん別々にとったのですが・・・。なんという偶然なのでしょうか。

 
  

チケットが捨てられなくて


投稿者:I.D

世の中には2種類の人間がいるそうです。行った公演のチケットをすぐに捨ててしまうタイプと取っておくタイプと。などとわけの分からない始まりかたをしてしまいました。

 

しかし皆さんは音楽会などにいったら、そのチケットは取っておきますか。私は取っておく派です。すぐに捨ててしまう派には、そんないらないものなぜ取っておくんだ!と首をかしげられてしまいそうですね。私は切手やら、ビールの王冠やらを集める趣味は子供の頃から全くないし、コレクションを見てニヤニヤする癖もないのですがチケットだけは…。

取っておくといってもB型のせいか、きちんと美しく貼り付けて保存したりはしていません。大体の日付順にファイルにつっこんでおきます。

 

このブログを書くために取ってあるチケットを見ていたら、ここに入る前に来た、ここの公演のチケットも出てきました。

 

さて、そんな私は、ここの主催公演の時はチケットをもぎる立場にもあるのですが、もぎっているのとたまに上手くもぎれず失敗してしまうことがあります。私たちがもらう小さい半券のほうがビリッと破れるぶんにはまだいいのですが、お客様が持って行く大きい半券のほうがビリビリビリッと大幅に変な風に切れてしますと、やはり申し訳なく思いますし、気になってしまいます。この方はチケットを取っておくタイプの方だろうか、と。

 

さてさて、以前のチケット・ファイルをめくっていたら、ロシアの演劇の劇場に行ったときのチケットが出てきました。

 

左上から下へ、モスクワ芸術座(ゴーリキー記念)、モスクワ芸術座(チェーホフ記念)、ロシア国立実験劇場、右上から下へ、ワフタンゴフ劇場、マールイ劇場、ボリショイ・ドラマ劇場(サンクトペテルブルク)のものですが…、注目すべきはその粗雑さですね。

 

まずチケットを一枚一枚発券機で発券すると言う発想がありません。大判で印刷されたものを2枚くださいと言われたら、その場でテキトーに(ほんとにテキトーに)ザクッと、もしくはビリビリッと切っています。勿論もぎるのなんて、綺麗に切ろうなどいう意思は一切見受けられません。よく見ると演目が機械で印字されているのはチェーホフ記念のモスクワ芸術座だけ。あとは公演日のハンコが押してあり、実験劇場に至っては座席番号が手書きというおしゃれさ。二重発券を恐れる気持ちなど微塵もないようです。

 

ちなみにこの劇場たちはクラシック音楽でいうとウィーン・ムジークフェラインとか、ウィーン・コンツェルトハウスといった名門なのですが、それでこの感じです。

 

しかし私はこの感じ嫌いではありません。むしろかなり好きです。なんだかこれから楽しいことが始まるんだ!という感じがしませんか。よしっ、宣言します!これからチケットは汚くもぎります!(嘘です)

 

チケット取っておく派の皆様も、こんな変なチケットがあったよとか、あんな伝説の公演のものがあるよ、という秘蔵のチケットがありましたら、是非ツイッターやフェイスブックで写真などで見せてください。楽しみにしています。

 

 

足元にご注目!

投稿者:あ・と・お
 
昨晩の武蔵野市民文化会館では、ドイツから招聘した若手ソプラノ歌手ハンナ・ヘアフルトナーさんのリサイタルを開催しました。バロック~ロマン派、さらにはバーンスタインまで、歌曲ありオペラ・アリアありの、歌手のソロ・リサイタルとしては異例ともいえる2時間を越す盛りだくさんのプログラムでした。
 
さて、「おしゃれは足元から」とよく言われますが、昨日いらした方は足元のあるものにお気づきになったでしょうか?…といっても、彼女の足元ではありませんよ!ピアノの脚元です。ピアノの脚の先にあるキャスターと床の間にあるものが…。
 
この写真では、ちょっと分かりづらいですかね。
 
近くに寄ってみると、こんな感じです。
 
 
 
この輝き、かっこいいですねぇ。これ、昨晩もピアノを調律していただいた調律師の岩崎俊さんが企画・製作総指揮されたもので、Solidus(ソリドゥス)とネーミングされた金属製の薄い土台なのです。
 
もちろん、見栄えだけのためではありません!!ピアノの響きは、ピアノの脚からステージにも伝わって、床も鳴っているんですね。それはそれで豊かな響きを生んでくれるわけですが、よりピアノそのもののクリアな音が要求されるとき、特に昨日のような声楽の公演の場合、この硬質な土台が床に伝わる響きをある程度遮断してくれて、ピアノの音と歌声がほどブレンドされた最適な音をお客様にお届けできると、斎藤雅広さんは愛用されているんだとか。
 
斎藤さんによると「ピアノ本体が純粋な音で鳴る代わりに、床への響震はあまり使えなくなるので、そこは好みになると思います。じゅうたん敷きみたいな劣悪な環境や、床の強度が望めないスタジオでは必需品です」「より使うピアニストと楽器の個性がくっきりとするので、仲間うちみんなにおすすめしてます」とのことです。武蔵野のステージのように強度的にしっかりしているところでも公演の内容によって効果的ですし、お家にピアノがある方にはまさに打ってつけでしょうね。NHKなどでも使われているようです。
 
詳細が載っているサイトを見つけました(Soundscapeという楽器屋さんの通販サイトです。あしからず。斎藤さんの使われているものは、これともまた少し違う特別仕様のようです)。
 
 
今度、斎藤さんが出演されるリサイタルにいらしたら、ぜひご注目を!Solidusが使用されている場合は、ピアノの音の違いにも耳を澄ましてみてくださいね。
 
ところで、私の足元を見てみると、う~ん最近靴を磨いていないですねぇ…。今度の休みの日には、靴磨きしなければ!
 

プログラムを決めるのは


投稿者:Director's Choice


外来オーケストラのプログラムはどうして名曲ばかりになってしまうのか・・・。僕もこの仕事に入る前はよく思ったものです。実はマネジメントだって主催者だって、本当は色々な曲を紹介したいのです。なぜこんな事を書くかと言うと、12月6日にモスクワ・フィルでショスタコーヴィチの「革命」をやりますが、まだ少しチケットが残っているからなんです。ロシア政府が全面サポートしてくれて3,500円(友の会)なのに・・・。「ショスタコはむずかしいからイヤ!『悲愴』なら何回聴いても感動するのだからチャイコフスキーにしてほしい」ということなのでしょうか。


1917年(ショスタコーヴィチの交響曲第12番)とかレニングラード(同第7番)とか、バビ・ヤール(第13番)やりたいね!とマネージャーと話をしても、お客様に買って頂けなくては、できません・・・・。今後もオーケストラの演奏会をもちろん行いますが、曲目を決めるのはお客様のニーズによるのです。


オーケストラではありませんが、1月26日、27日のデニス・コジュヒンのプロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全曲演奏会はあと残りが20枚になりました。もう二度とない企画と考えていますので、この機会に本当に聴いて頂きたいです。コジュヒンも真剣勝負の2日間です。そう、そしてモスクワ・フィルもお忘れ無く!


さて、僕はファミレスをほとんど利用しませんが、一軒だけ毎日行きたくなる店があります。東村山のグリム館(→食べログで見る)であります!ああ、なんて楽しい。B級グルメファンは狂喜します!


■モスクワ・フィルハーモニー交響楽団 公演詳細(12/6木)
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2012/10/post-123.html


■デニス・コジュヒン ピアノリサイタル 公演詳細(1/26土,27日両日午後3時)
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2012/09/post-118.html


 

武蔵野シティバレエと危険行為解除

投稿者:I.D

6月から練習が開始された武蔵野シティバレエのリハーサルが大詰めを迎えています(11月18日公演)。昨日、舞台監督も来て、初めて衣装を着用し、照明などの作成も始まりました。

 

常設ではなく、毎年オーディションによって選ばれる団員たちは、年齢はもちろん、普段ならっているバレエ教室も違うなかで、一つの作品を作るのはなかなか困難も多いと思うのですが、風邪などひかずに最後まで頑張ってもらいたいと思っております。

 

さて、今年のシティバレエは「危険行為」があり、昨日は申請にも行きました。「危険行為の解除」というとなんだか物々しいですが、催し物を行うホールはそういう申請をすることがあります。提出先は消防署です。これは火薬や、火を使う公演を行う際は必ずしなくてはならないものです。

 

例えばオペラで非情にも銃殺しようとして発射されるライフル銃、重々しい儀式で僧侶が使用するお香、薄ら寒く小さいけれど親密な屋根裏部屋を照らすろうそくの炎、バレエで悪魔が現れる際になぜかその周りを取り巻く謎の煙など、演出効果上なくてはならない煙、火薬系は万が一にもお客様に被害が及ぶ火災にならないよう、事前に消防署の方が来て点検を受けるのです。

 

まあ、お客さまとしていらっしゃる方には一切関係のない話ですが、オペラの幕間に「さっき焚かれていた火はね、武蔵野消防署の許可をもらっているはずだよ、ふふふ」などと言ってみると通っぽくて、いっしょに行った女性も「詳しいのね。すてき」となるかもしれません。ならないかもしれません。なりませんか。そうですか。残念です。

 

 

椅子が軋んだことについてのおわび

投稿者:ヤマネ


一昨日のコンサート、セルゲイ・アントノフ チェロ・リサイタルの公演では椅子が軋んでおりました。誰の椅子かと申しますと・・・・アントノフ本人の椅子!でした。複数のお客様から終演後ご指摘を受けましたが、気になったと言うお客様、ご迷惑をおかけ致しました。お詫び申し上げます。


先日軋んでおりましたのは・・・この右側の写真、背もたれ付きピアノ椅子君です。


これは皆さんがおそらく学校でも見かけたのではないか、実によく見られる椅子ですね。「ピアノ椅子」と言うだけあって、ピアニストももちろん使用しますが、むしろチェロの人の方が好んで使います。シートの後ろについたレバーを使って、ガコガコGAKO!、と高さを調整できます。大きな楽器を抱えるチェリストには便利な感じ。ただ、普段は大丈夫でも、突如軋み出す事もあるので要注意なのです。


何でもこの椅子は日本が発祥だとかで、欧米の音楽家からコレスゴーク・ベンリーヨなどと言われることがあります。(すいません、本当に日本発かどうかは未確認です。知っているという方がおられたら、教えて下さい!)


他にもチェリストがコンサートで使用する椅子がありますので激写。


一つはパイプ椅子です。シンプルな形がいいですね。剛健な金属フレームで、重ねても重ねても全く動じないタフマンなところもまた、素晴らしい。そんなわけで、背の高い欧米人の中には、この椅子を重ねて使用される方も居られます。


まったく蛇足ですが、11月1日に武蔵野市民文化会館で演奏しましたラドゥ・ルプーは、好んでパイプ椅子を使われますね。ぐっ、と背もたれに背中をもたせかけて演奏されます。先日もそうでしたので、お越し頂いた方はお気づきだったことでしょう。


そして右写真。ピアノ用のベンチ型の椅子も、たまにチェリストは使用します。背もたれのない、フカフカそうな、革張りの立派な椅子です。椅子の両脇についたクルクルを回すことで、高さの微調整ができます。


椅子にも、いろいろありますね、はい。なんつって。