第1回 武蔵野寄席 ネタ帳

執筆者:I.D

さて、昨日は武蔵野公会堂で武蔵野寄席“春”が開催されました。

 

私は武蔵野文化事業団に入るまでは、落語にほとんど接したことがなかったので、初めはわからない事ばかりでした。

 

落語好きの方は当然知ってらっしゃることですが、落語家さんはその日やる噺を、事前に決めることはあまりなく、多くの方が当日に噺を決めると聞いたときには驚きました。

 

当日楽屋に入ると、以前その落語会でどのような噺をしたのかが書かれているノート「ネタ帳」や、お客様の年齢層や雰囲気を参考にするとのことですが、なんと高座に上がってから噺を決める方もいるとのことです。さすがプロ!という感じです。

 

武蔵野寄席でも昭和60年の第1回からの、全ての出演者と演目が記されている「ネタ帳」があります。

 

 

これがネタ帳に記された第1回目の武蔵野寄席だ!!  あっ、つい興奮してしまいました。すいません。

 

出演は、まだ前座で「昇八」を名乗っていた春風亭昇太さん、「愛橋」を名乗っていた二つ目時代の瀧川鯉昇さん、内海桂子・好江さん、春風亭小柳枝さん、松旭斎すみえさん、そして春風亭柳昇さん!

 

柳昇さんの肝いりで立ち上げられた武蔵野寄席を成功させよう、との意気込みが伝わってくる、盤石のメンバーでございます。

 

皆様のご愛顧により、それから27年もの間続いてきた武蔵野寄席を、これからも益々発展させていかなければ!と気を引き締め直す思いでございます。

 

これからも武蔵野寄席をよろしくお願いいたします。

 

 

おまけ 舞台袖から見た高座です。前座さんたちが、真剣なまなざしで師匠の芸を見つめていたりします。

 

 

武蔵野は春爛漫

執筆者:あ・と・お


今年の春は寒い日ばかり続き、火曜日には嵐まで吹き荒れ、桜が咲く気配がいっこうになかったのですが、ここ数日で一気に花をつけ、今、武蔵野は春爛漫です(でも、やっぱりちょっと寒いです...)。武蔵野市民文化会館のとなり(西側)の桜もきれいに咲いています。きっと井の頭公園などもたくさんの桜で彩られていることでしょう。花と言えば、桜。この週末は、ぜひ武蔵野にお出かけください!

文化会館通り2012.4.7


武蔵野市(井の頭公園)の桜開花情報

日本気象協会
http://tenki.jp/sakura/point-320.html
ウェザーニュース
http://weathernews.jp/sakura/pinpoint/?id=108#//ddm=week


 

クリストフ・バラーティのこと

執筆者:Director's choice


武蔵野はヨーロッパで活躍しながら日本でリサイタルを行ったことがない実力派アーティストの日本デビュー・リサイタルを次々と実現させてきた。


来月登場するクリストフ・バラーティもその一人だ。指揮者の大植英次が是非日本に紹介したいと推薦し、日本でのマネージメントがついたので、今後彼の名を日本でたびたび目にするようになる日も近いだろう。


マズア、ヤノフスキ、スピヴァコフ、ペトレンコ、バシュメットなどの指揮でベルリン放送交響楽団など世界のオーケストラと協演している。


演奏スタイルはシゲティ、ジェルジ・パウクなどハンガリーの血がもたらすある意味"土(つち)のような"音に、ミルシテイン、シェリング、メニューインの伝統を師のエドワード・ウルフソンから注入されたもので、安定度も非常に高く、聴く者を裏切ることがない。


彼の十八番といえるバッハの無伴奏は、ベルリン・クラシックスからCDが出ているので、興味がある方は是非聴いていただきたい。


さて、今日のワインはセブンイレブンで398円で買えるスペインのLos Molinosだ。正直セブンイレブンオリジナルのボルドーなどはあまりおすすめできない。しかしこのテンプラニーニョとガルナッチャからできた赤(白も悪くない)を冷やして飲むのはありだ。缶ビールを2本飲むよりお得であることを考えれば立派なものだ。


■バラーティの演奏 (バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調 第4楽章)

記憶の話

投稿者:ヤマネ


コンサートに来られる皆様は、指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニストたちが楽譜を見ずに演奏しているのを見て、どうやって2時間分の音楽を記憶するんだろう、と思ったことはありませんか。プロだから憶えていて当然、でしょうか。


聞いたり調べたりしてみますと、いろいろな憶え方が世の中にはあるようで、特に有名?なのは、カメラのシャッターを切るように、楽譜一ページ一ページをカシャッ、カシャッと記憶していくという方法です。あの曲のこのページ右下にはコーヒーのシミがあって、何てことまでもが画像のように"見える"そうなのです。


少し前に、数字が景色に見える「共感覚」を持つ人の話を読んだことがあります。この記憶方法も凄くて、この人はその特殊な能力を使って円周率をひたすら憶えて行き、ギネス記録を打ち立てたそうです。


全然関係ないのですが、不肖私も、食べ物で昔の景色を思い出しました。昨夜私は阿佐ヶ谷にあるトルコ料理の名店「イズミル」に行ったのですが、出された前菜の一つ、レンズ豆のペーストを口に含んだ瞬間に、ヨーロッパ留学時代のことが突如うわーっと思い出されました。当時つるんでいた大学の先輩と、しばしばトルコ料理を、裏通りの狭くて汚くて安いお店で食べたことを思い出したのです。


一日ピアノを練習した後、トルコのポップスがガンガン流れる店へ行き、3.5ユーロ(400円ぐらい)でドゥルムと呼ばれるサンドイッチの一種を食べ、1.2ユーロ(150円ぐらい)でビールを飲んだなあ。ソースがいろいろ選べた、アンダルシアだとかマヨネーズだとか、サムライ(ぴりぴり辛い)だとか、そんなのが選べたな、と思い出し、しばし遠い目をしたのでした。料理でそんなことを思い出すなんて、脳って、面白いではないですか。


トルコ料理はフランス、中国料理と並び世界三大料理の一つとも言われるようなのですが、あまり口にする機会がないのではないでしょうか。阿佐ヶ谷駅徒歩1分の「イズミル」は内装も落ち着いており、流暢な日本語を話す店員さんたちの感じもとてもよくてお勧めです。同じ中央線沿いですし、武蔵野での公演の前後にも行けるかも知れませんね。


■ トルコ料理レストラン阿佐ヶ谷イズミル
http://www.asagaya-izmir.com/
月曜と第3火曜 休み 18:00 - 24:00

ひよこちゃん、カロリン・ヴィットマンさんと出会う。

投稿者:ひよこちゃん


1番下っ端のS.O.Sです。
有能な先輩・上司のお尻についていくような感じでございます。簡単に言えばお荷物でしょうか。オブラートに包めばヒヨコでしょうか。
早くお荷物から脱せるよう精進したいものです。


私のことはさておき、昨日リサイタルが行われたカロリン・ヴィットマンさん、成田空港からホテルまでお送りする役目を私はじめて1人で任されました。
怖い人だったらどうしようと、神から見捨てられた仔羊のような気分で成田空港まで馳せ参じたのですが、ところがどっこい!厳しい女教師のような写真とは裏腹に、女神のように優しい素敵なレディでした。長時間のフライトで疲れているはずなのに、不慣れであたふたしている私にイヤな顔1つせず微笑んでくれます。ああ、女神さま!


英語が拙い私ですが、ヴィットマンさんがいい人であることに甘え、かなりブロークンな英語で色々とおしゃべりをさせていただきました。来日中のスケジュール、彼女が暮らすドイツのこと、日本で起きた悲しい地震のことや、彼女は東京に来るのが初めてだったので、東京のオススメ、JRの切符の買い方などなど、色々と話をしているうちに、あっという間に東京都内の某ホテルに到着。無事任務を果たすことができました。


かなり仲良くなれたことにすっかり気をよくし、コンサート当日の午後も彼女が宿泊するホテルにお迎えにあがりました!彼女は数日のうちにしゃぶしゃぶ、蕎麦、うな重といった日本食を堪能したようで、とても東京を気に入ったとのこと。日本は素晴らしいわと何度もおっしゃっていました。
しかも「日本では英語が通じないし、英語のメニューがないお店も多かったことを考えれば、あなたの英語は素晴らしいわ」という、とても優しいお言葉まで頂戴してしまいました。


彼女の強い希望で急遽曲順を変更することになったことや、シャリーノという現代的でちょっとアクの強いプログラムをお客様が受け入れてくれるのか彼女は大変心配していました。新米の私は、彼女の演奏をそれまで聴いたことがなかったのですが、もうリサイタルの前からすっかり彼女のファンになってしまったていたので、お客さまが彼女の演奏を気に入って下さればいいなと開演前からドキドキ。お客様をお迎えしながらも実はドキドキしておりました。


そして、リサイタル本番、は書くまでもないですね。それは聴きに来て下さった皆さまが1番よくわかっていらっしゃると思います。終演後やツイッター上でも多くのお客様から「よかったよ」「素晴らしかった」というお言葉を頂戴しました。ご来場下さった皆さま、どうもありがとうございます。
終演後のサイン会にも多くのお客様がCD片手に列を作って下さいました。


ヴィットマンさんは本日帰国の途につきました。
フライトの時刻の関係で、彼女はかなり早起きをしなければならず、昨日の帰り際には大変不安そうでしたが、今朝、私が起きて少しすると、携帯にメールが届きました。そこにはヴィットマンさんからのメッセージがありました。


「今、成田空港に着いたよ。ちゃんと電車に間に合ったわ。この数日は本当にどうもありがとう。また会いましょうね!」


"一期一会"という言葉を、私自身はあまり好まないのですが、このときは確かに「その通りなのかも知れない」と思いました。1年前の自分が出会うなんて想像もしなかった人と繋がって、心を通い合わせる瞬間がある。それは本当に奇跡のようなことだと思います。
そして、コンサート会場や劇場といった場所が、皆さま1人1人にとって、そのような機会をご提供できる場であれるように努力していこうと改めて思った次第でありました。


「こちらこそ本当にありがとう!また、必ず会いましょう!」

ダイレクトメール発送

執筆者:I.D


今日はいつも皆様にお届けしているダイレクトメールの発送についてお伝えします。(武蔵野風にいうと「遂にその真の姿が明かされる!」)


実はこのダイレクトメール、封筒の宛名貼り、チラシの印刷、三つ折りから、封詰めまですべて私たち職員がやっております。アウトソーシング(外部委託のこと。間違ってませんよね、ドキドキ...)など一切しておりません。


毎月2回、1万通弱の宛名貼りはすべて手作業です。
私も当初は1枚、1枚張っていましたが、いまでは一瞬で3枚張ることが出来ます。しかしその程度では、ここ(武蔵野文化事業団)では全く威張れません。
熟達したものは一瞬で5枚のシールを貼る技を持っています。ここまできたものには"マイスター"の称号が与えられます(冗談です)。


印刷、折りも自前の機械でやっているのですが、その紹介はまたいずれ...


武蔵野のダイレクトメールを楽しみに待ってくださっている皆様に、これからもより良い公演をお届けいたしますので、よろしくお願いいたします。

ロシア・ナショナル管弦楽団と松田華音

執筆者:Director's choice


今日はヴンダーリヒの再来のようなテノールと、将来メトのスターになる可能性のあるソプラノ、世界に出て行くピアノ・デュオなどを見つけました。うまく皆様に紹介できたらと考えています。


こうした新星の発掘という意味では、ロシア・ナショナル管弦楽団の武蔵野公演に出演する松田華音もその一人です。15才ですが、6才からグネーシンに入学し、ロシア・ピアニズムが体にたたき込まれています。上原彩子はヴェラ・ゴルノスターエヴァ直伝のロシアンスクールの後継者ですが、松田華音が日本でその名を知られるのはそう遠い話ではないでしょう。


ロシア・ナショナル管弦楽団も日本公演のソリストにどうかと勧めた"知る人ぞ知る"天才が遂にヴェールを脱ぐのです。チケットはもう数十枚になっていますのでお見逃しないように・・・・。


おすすめのお手頃ワインを一本。成城石井で1780円で売っているCh.Grand-Maison 2004 Côtes de Bourg。ボトルによって状態にばらつきがあり、値下げになっていますが、今、飲み頃です。


■ 松田華音お母様のブログ「華音学」:
http://ameblo.jp/makopteva/


■ 松田華音の映像:

ブログ、始めます。始めました。

執筆者:ヤマネ


4月です。今月からいわゆる「新年度」となりましたので、武蔵野文化事業団のブログを開始致します。


「新年度だから、何かを始めるのにはちょうどいいじゃないかなあ」なんと言う、ちょっとゆるめの理由で、本日スタートします。


武蔵野文化事業団の主催事業に関する投稿はもちろんのこと、中で働いている人々の生の声、生々しい声、思いのたけの咆哮、なんかもお届けします。公演について、仕事について、武蔵野市について、人生について、老後の悩みなど、尽きぬネタを手に、様々な内容の文章をお届けしたいと考えております。


どうぞよろしくお願い致します。

 

執筆者紹介

Director's Choice
4歳からオルガンを、6歳からヴァイオリンを学ぶ。昆虫採集、バードウォッチング、油絵、読書(特に児童文学)北欧の音楽芸術、オペラ、ワイン、ロックを中心としたポピュラー音楽、食べ歩き(特にフランス料理)など、様々な趣味を持つ。今も妖精を信じたい、ファンタジーの世界を生きるドリーム・ウィーヴァー。


あ・と・お
広島生まれの広島育ち。子供の頃は野球少年(カープの黄金期!)でした。ピアノもちょっとだけ。練習はほとんどしませんでしたが、教室に行くのは不思議と好きでした。大学で、中世・ルネサンスの音楽を耳にして、コンサートにも通うように。"あの"チラシに導かれ、ここ(武蔵野市民文化会館)にもよく出没していました。お客さまに至福のひと時を過ごしていただけるような公演をたくさんお届けできればと思っております。


ヤマネ
1977年京都生まれ京都育ち。桐朋学園大学音楽学部ピアノ科を卒業。その後さらなる飛翔を夢見て、鳩のように胸を膨らませヨーロッパに留学をしたが、音楽で生計を立てるほどの才能がないことを思い知らされ挫折。帰国。クラシック音楽事務所で数年の勤務を経て、武蔵野文化事業団に。ビールが大好きだが、最近おなかが出てきたので摂取量を減らさなければならないのかと当惑気味。


I.D
神奈川生まれ、千葉、茨城育ちの関東人。10代の頃、なぜか芝居の世界へ迷い込み、スタニスラフスキー・システムで演技を学ぶ。シェイクスピアやチェーホフなどの西洋古典を好むオールド・ファッションな文系人間。クラシック音楽、ジャズ、バレエ、落語などを勉強中。3歳になる息子に日々右往左往させられている。


ひよこちゃん
昭和の末期に生誕。バブル世代に羨望を抱き、平成世代に劣等感を感じながら青春時代を送るうちに、いつの間にかアラサーになる。昨年4月に見事フリーターを脱し、武蔵野市民文化会館で働き始めるが、コンサートに寄席に演劇にと通う日々のためか、フリーター時代よりも生活が苦しくなる。海外移住の野望を抱くが、未だに海外経験がないうえ、英語さえもままならない。


ラピスラズリ
9月生まれ、年齢不詳のおばさん。一番の趣味は料理、そして食べること。続いて花と緑に触れること。Classic FMを聞きながら、キッチンで過ごすのが至福の時間。リタイアしたら、家庭菜園でお野菜やハーブを育ててモーゼスおばさんみたいなグランマになりたいと思っている。